パナマで現地時間の8日午後、70代の米国人弁護士が2人の「環境活動家」を射殺するという事件が生じました。容疑者は現行犯逮捕されたそうですが、背景には過激化する活動家らの抗議行動が世界中でさまざまな問題を起こし、市民生活の脅威となっていたという事実があったことは間違いありません。民主主義社会の下で成立したルールを平然と破り、平穏な市民生活を妨害してまで自分たちの主張を押し付ける優先する活動家らこそが、じつは「市民の敵」そのものなのです。
衝撃的な事件
当ウェブサイトで取り上げようかどうか、丸一日悩んだ話題があります。
X(旧ツイッター)などにポストされたものですが、大変に衝撃的な話題です。
ただ、これについてはGIGAZINEなどにも取り上げられるなど、日本国内でもインターネット・ユーザーを中心にすでに知っている人も多いと思われるため、当ウェブサイトでも取り上げることにしました。
パナマで現地時間の8日、「環境活動家」らが抗議のために道路を封鎖していたところ、活動家らのうちの2人が米国人弁護士のケネス・ダーリントン容疑者(77)によって射殺されるという事件が発生した、というものです。
カメラを持つ手が震えてる…
Xに複数のユーザーが投稿した動画によれば、ダーリントン容疑者は自身のポケットから拳銃らしきものを取り出し、活動家らとしばらく言い争いをしていたのですが、突如、ダーリントン容疑者が至近距離から発砲し、活動家らのうちの1人が道路に倒れ込む姿がカメラに捉えられているのです。
また、ダーリントン容疑者が活動家らの手によって設置された障害物を撤去する作業を行っていたところ、別の活動家がダーリントン容疑者に近づいたものの、ダーリントン容疑者がその活動家にも発砲し、活動家は道路に倒れ込みました。
映像によっては撮影者の手が震えているためか、ダーリントン容疑者の発砲後には画面が小刻みに揺れている者もあります。
正直、拳銃という凶器を使って実力で排除するというこの行動自体は、正しくありません。
さすがに命を奪うのは行き過ぎです。
ただ、こうした最悪の事件が発生してしまった背景を考えておく必要はあるでしょう。自称「環境活動家」らによる、道路を勝手に封鎖するなどの行き過ぎた過激な抗議行動が、市民生活の平和と安全を脅かしていたのです。
ドイツでは女性脳死、英国では病院行きの自動車を妨害か
たとえば、ドイツ・ベルリンでは昨年、交通事故に遭い、病院に搬送される途中だった女性が、環境活動家が道路を封鎖したことで発生した交通渋滞の影響で脳死判定を受けてしまったとされる事件が発生しています。
「救助遅れ」の女性脳死=警察、道路封鎖の活動家捜査―ドイツ
―――2022-11-04 04:43付 時事通信ニュースより
また、真偽は明らかではありませんが、Xには “Just Stop Oil” の垂れ幕を掲げた環境活動家らが道路を練り歩き、それによって生じた渋滞で、子供を病院に連れていく途中の親と口論になっているシーンを捉えた動画が投稿されています。
さまざまな情報によると、動画自体は英国のものだそうです。
また、この “Just Stop Oil” とやらを名乗る団体は、美術館で絵画を損壊するなどのテロ活動を行っている悪質な反社会的団体ですが、個人的には “Just Stupid Oil” とでも改名した方が良いのではないかと思います。
ちなみについ先日は、同じくXに、道路を封鎖する活動家をトラックが強引に通過するシーンなども投稿されています。
トラックの件は幸い、活動家らを無傷で排除することに成功したようですが、すべてがこのトラックのようにうまくいくというものではないでしょう。一般市民も下手なことをやれば、犯罪者の仲間入りとなってしまうため、うかつな行動をとることができないのです。
活動家こそが市民の敵!
ただ、こうした世界中で生じているこの手の活動金は、正直、本人たちは国家権力と戦う活動家を自認しているフシがありますが、現実には市民に危害を加えているのです。
もしもこれらの「環境活動家」らが道路交通法規に反して交通を妨害しているならば、捜査当局は法に則り、容赦なく排除しなければおかしいですし、もしもこうした環境活動家らの行動がエスカレートするようであれば、各国議会は適切な法律を作り、道路交通往来妨害の罰則を引き上げるべきでした。
どうしてそれができないのか――。
想像するに、いくつかの国では、メディア(とくに新聞やテレビ)がこうした活動家らの行動を好意的に報じるなど、むしろ過激で問題のある行動に加担しているフシがあるのです。
そういえば日本でも、とある地方では反対活動家らが道路に座り込み、交通を妨害している姿が現地の心ある人たちによりXなどにポストされていますが、その地方のローカルメディアは、こうした抗議行動をむしろ好意的に報じ、抗議者らが地元民の生活に深刻な悪影響を与えているという事実を報じていません。
しかしながら、過激な活動家らの行動は法治の否定であり、ひいては民主主義の否定でもあります。
日本など民主主義国においては、国家権力は民主主義によって選ばれているわけですから、民主主義社会のもとで成立したルールを平然と破る輩を法に基づいて毅然と排除することは、むしろ私たちが暮らす民主主義社会を守る行為なのです。
その意味では、これらの活動家らは間違いなく、「市民の敵」です。
いずれにせよ、環境活動家らを殺害する事件が生じてしまったことの最大の責任は、活動家らをその場で排除しなかった警察当局の責任であるとともに、活動家らの行動を好意的に報じてきたメディアの責任も極めて重大であるといえるでしょう。
取り急ぎ、パナマの司法当局には適切な対処を願いたいところですが、これを機に、世界中で違法で過激な活動をする者たちを適法に取り締まり、排除するという動きが強まることを期待したいところです。
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全く同じ感想で書くことありません。
今後当局が阿呆どもに厳しく対処するきっかけになればいいですね。
活動家の過激な行動って、余った金で社会貢献したいパトロンへのアピールの文脈もあると聞いたことがあります。目立った方に寄付が集まりやすいと。
マスコミの報道で勘違いしてるパトロンも多いんじゃないですかね。
多分過激な活動家は環境ビジネスの辺縁部だと思うんですが、マスコミがその中に足突っ込んでるみたいですから・・・
関連記事
名画攻撃、欧州の環境デモ暴走 背景に米富豪マネー
https://www.sankei.com/article/20221105-M37JZG374VLUBEZM4NAC22GKIE/
過激デモの効果もあり、同基金には米欧から寄付金が相次いでいる。
こういう人達は世間多数の賛同を得られなくても(敵に回しても)、パトロンの支持が得られればいいんだと思います。
日本の調査捕鯨に対する妨害活動を、最後まで執拗に繰り返す某組織に属する数人の者達がいたが、調査捕鯨船は、放水で対処。その放水で海に投げ出されてケガをして入院した者が、退院してからも又その妨害活動を続けると言ったとかで、それに関するニュース記事の中で、彼は、何故そこまでやるのか?そんなにクジラ愛が強いのか?なんてことが書いてあったけれど、そうではなくて、派手にやらないとパトロンから見放されてお金が来なくなるからだ、と。派手にやるほど、ニュースに取り上げられて、ワタシャこんなにやってまっせとアピールできるからだ、と。職業としての、環境活動家。行きつく所は、テロ紛い?
然し乍ら、こんな活動家の、内情=切ない生きるための動機、などは、オールドメディアは書かない。活動家の方が正義の戦いをやっているように書くのが、彼らの定型文で、これまた、オールドメディアに属する方々が、生きて食べて行くための切ない書く動機のようだ。こう書かなければならないようになっているらしい。
何か、環境運動って、一つのビジネス分野になっていて、その中で生きて食べて行く者達の、定型パターン=ビジネスモデルの型が出来上がっているようです。
そんなものに付き合わされる一般人こそ、いい迷惑だ、よね。
そう言えば、スウェーデンの有名な女の子、デモをやる度に、警察に捕まるようにしているのだとか。警官の腕をわざと触ったりとかして。
これは、何にアピール?
警官、権力側が横暴だとか、暴力で正義の戦いを抑え込もうとしているってアピール?
寧ろ、警官の方が逃げているとか。
ホンと、環境運動って、一つのビジネス分野ではあるようだけれども、そのパトロンの狙いは?
パトロンの狙いは基本よくわからないんですが、金は稼いだけど残された時間ももう残ってない、なんて人が使い切れない金を社会貢献に回すという話は聞きますし、動機も理解できるんですよね。まさにパトロン。そういうタイプのパトロンって多いんじゃないのかなという気がします。長く続いた金余り社会ならその数も多くなるでしょうし。
何が社会貢献かはその人の主観に基づくものということで。LGBTQSDGSとか意識高そうでいいですよね。(笑)
細かく見れば人の数だけタイプがあるのだとは思いますが。
こういうことをする輩、思い上がりからなのか?それともバックに誰かいるのか?
人間はこういう行動をとることがあるのを炙り出したのが
ミルグラム実験(アイヒマンテスト)かも知れません。
ただし迷惑や損害を被る人々がいることは実験とは違っています。
この手の環境保護運動家、活動家って何故か中国について触れることをタブー視しますよね?
パリ協定でも中国だけ優遇されてますしね。SDGsなんて偽善です
活動家は正義の味方のふりして己の暴力性を吐き出したいだけなんですよ。
彼ら彼女らがやりたいのは環境保護ではなく人間狩りです。
そしてそれをコントロールして金にする環境ロビイストだったり政治団体の副業だったり。
電話での威力業務妨害で他者への攻撃をしているので、熊駆除批判者も「環境テロリスト」として分類すべきだと思う。
毎度、ばかばかしいお話しを。
過激環境活動家:「環境活動は正義である。その正義のためなら、どんな行動も許される。その正義に反するのは悪である。その悪を罰するどんな行動も許される」
笑い話にも、なりはしない。
蛇足ですが、人は「正義である」という保証が与えられ、または与えられたと思えば、どんなことでもやる生き物なのかもしれません。
過激な活動家はテロリストと同じだよね。
某k国の表現にあわせて、サイト主様には以下の呼称を使っていただきたい(提案)です。
いかがでしょうか?
『自称』環境(人権)活動家
(実態は、公金や補助金とう目当てのやから集団)
ちょっとずれますが、
LGBTしかり、ヴィーガンしかり、他人に自分の思考を強制同意させるのは言論の自由なのか(受け手側の自由はどこ?)
疑問が有ります。
よその国はわかんないけど、わが国の刑法には、往来妨害って罪があるのに、これを適用できないのかな?
それにしても、道路封鎖とかやっても一般の人からの支持は得られないだろうし、そうすると注目を浴びるためにどんどん過激な行動をするようになるのかなって思うと、ちょっと怖いのです♪
(往来妨害及び同致死傷)
第百二十四条
陸路、水路又は橋を損壊し、又は閉塞そくして往来の妨害を生じさせた者は、二年以下の懲役又は二十万円以下の罰金に処する。
2 前項の罪を犯し、よって人を死傷させた者は、傷害の罪と比較して、重い刑により処断する。
「目的は手段を正当化する」テロリストたちが大好きな標語です。
さらに、ヤン・ウェンリー元帥曰く「信念のために人を殺すのは、金のために人を殺すのよりもずっと下等な振る舞いだ。なぜならば、金は誰にとっても価値があるが、信念はその人にとってだけ価値があるものだからだ」
まあ、絶対的正義を呼号する連中を絶対的に信用してはならないという貴重な教えですわね。
>「目的は手段を正当化する」
これについて、何故、以下のように質問する自称インテリが今までいなかったのだろうと、不思議です。
「手段を正当化する目的って何?どんなもの?」
ここから、サンデルのハーバードの白熱教室なみの思考展開をしてみれば、硬直した頭の中に、少しは客観性とという隙間が出来て来ないものか?
要は、目的のための手段は、一つじゃないかもしれない、ということに気づく切っ掛けになるように思えます。
別に不思議でも何でもありません。
「目的は~」と言い放つような人たちは、その目的の「正しさ」を微塵も疑ってない、あるいは自らの疚しさを糊塗するためにそう言っていることを自覚しているかのいずれかだからです。いずれにしても、自己正当化のための都合よい惹句に過ぎません。だから、自ら疑問を持つようなことはそもそもないし、疑問をぶつけても罵詈雑言が返ってくるだけです。
> 白熱教室なみの思考展開をしてみれば
そんなことができる人ならば、そもそも「目的は~」などという言葉で自己正当化を図ることなどしません。
でも、訊いた見た人いるのかな?
他に何かやる方法はありませんか?って。
上記への続きです。
>他に何かやる方法はありませんか?って。
この質問を繰り返すと、掲げたものが目的ではなく、手段が目的になっていることが分かったりするのです。
いわゆる、手段の為の手段だったりすることが分かったりします。
手段が目的になっているって、テロなんかそうなのか?
良く分からないけれど。
ただ、企業内の仕事や業務は、本来の目的が忘れ去られてしまっていて、手段である、手順が忠実に行われていたりする。
だから、時々、目的は何ですか?と訊いてみるのは、いいことです。