「庶民の暮らしそっちのけで、宮廷のなかで権力闘争を繰り返す。朝鮮王朝が繰り返してきた末期状態とそっくり同じだ」。おもわず「なるほど!」と述べてしまいます。朝日新聞の外交専門記者でもある牧野愛博氏が最近、相次いで投稿した記事では、露朝首脳会談や北朝鮮の内情などについての議論が展開されているのですが、末尾の記述は、本当に参考になります。
露朝首脳会談
9月13日といえば、日本では岸田文雄首相による内閣改造や自民党の役員人事が実行されるなど、国内政治においては何かと話題が多い日でした。
ただ、この同じ日には、もうひとつ、外交的には非常に興味深いイベントがありました。
北朝鮮の最高指導者である金正恩(きん・しょうおん)がロシアを訪れ、同国大統領であるウラジミル・プーチン容疑者と会談したのです。
場所はロシア極東・アムール州にあるボストーチヌイ宇宙基地です。
メディアやX(旧ツイッター)などでは、ロシア極東のウラジオストクで金正恩専用の豪華なリムジン(メルセデス製の「マイバッハ」)が列車に吸い込まれていくシーンを確認することもできます。
一説によると金正恩は飛行機を極端に嫌うとのことだそうですが、北朝鮮で多くの人民が飢えに苦しむ中で、なんとも豪奢なことです。
牧野氏「本当に困っているのは北朝鮮」
さて、この訪問についてどう見るか、ですが、これに関しては本稿では、朝日新聞の外交専門記者として知られる牧野愛博氏がウェブ評論サイト『Forbes JAPAN』に寄稿した内容を紹介しておきたいと思います。
牧野氏はまず17日付で、プーチンと金正恩、「本当に困っているのはどちらか」と題する記事を寄稿しています。
弾切れのプーチンと金正恩、本当に困っているのはどっちだろうか
―――2023.09.17付 Forbes JAPANより
記事自体は2000文字弱であり、すんなりと読めるでしょう。
牧野氏の見立てによると、両者がボストーチヌイ宇宙基地で会ったことについては、「今年、軍事偵察衛星の発射に2度失敗した北朝鮮の状況から、ロシアが北朝鮮に宇宙開発で協力するサインだという受け止め」に加え、があったが、「別の理由もあった」というのです。
その目的は、第一に金正恩の身の安全確保です。
今回の露朝首脳会談に先立ち、米ニューヨーク・タイムズが4日、「両者がウラジオストクで会談する」と報じたのですが、牧野氏はこれについて、これは金正恩の「訪露情報をメディアに流し、訪露を思いとどまらせようとした」ものであるとの「韓国政府関係者」の見方を紹介しています。
これについて牧野氏は、「報道をみて危機感を覚えた北朝鮮側が会談場所の変更を申し入れたのかもしれない」と指摘。そのうえで、「別の見方をすれば、身の危険も顧みず、正恩氏にはプーチン氏と会わなければならない理由があった」と結論付けています。
では、今回の両者の会談、いかなる意義があったのでしょうか。
これについて牧野氏は、各メディアでは「北朝鮮製の武器をロシアに売却する対価として、ロシアが持つ原子力潜水艦や軍事偵察衛星の技術協力を求める」といった見方があると指摘しつつ、こうした見方には否定的な見解を示します。
衛星にしろ原潜にしろ、現在の北朝鮮にとっては費用負担が耐えられないからだそうです。
牧野氏は現在の北朝鮮について、ユニセフの報告書などをベースに、北朝鮮で2020年から22年にかけ、全人口の45.5%に相当する約1180万人が栄養失調状態にあるとしたうえで、04~06年の調査時点の34.3%と比べ、20年たらずの間に10ポイント以上悪化していると指摘します。
こうした状況を踏まえ、牧野氏は今回の露朝会談はロシアから北朝鮮に「お願いした」というよりも、むしろ北朝鮮からロシアに「お願いした」というのが実情に近いと見ています。いわば、「ロシアの指導者が極東などに来たとき、ついでに会ってやっている」、という格好です。
これについて牧野氏は、こう指摘します。
「ロシアの弱みにつけ込んで商売している、というよりも、ロシアの弱みにつけ込んでようやく会ってもらったというところが現実に近い状態なのではないだろうか」。
その滞在の実情とは?
この見方が正しいかどうかについての論評は、本稿ではとりあえず避けたいと思います。
ただ、「北朝鮮の足元がぐらついている」とする牧野氏は、23日付で公開された次の記事でも、現在の北朝鮮が「王朝末期状態」にあると説きます。
娘を後継者候補に 自身は襲撃を恐れる金正恩氏、王朝末期状態の北朝鮮
―――2023.09.23付 Forbes JAPANより
こちらの記事は、先ほどの記事の「続編」のようなものでしょう。
これによると金正恩のロシア訪問は、10日に出発してから18日に帰国するまで、じつに8泊9日ということですが、訪問地は宇宙基地以外に航空機工場があるコムソモリスクナアムーレ、ロシア軍太平洋艦隊基地があるウラジオストクの3箇所でした。
この間延びした訪問日程について、牧野氏は「金日成主席の仏語通訳を務めた韓国統一未来企画委員会の高英煥委員」による、「金正恩が襲撃を恐れた結果だ」とする分析を紹介します。
金正恩は全工程を列車で移動しただけでなく、高英煥氏によれば、この8泊9日、金正恩はすべて列車で寝泊まりしたというのです。なんだか強烈ですが、これも金正恩がロシア、米国、韓国などの「暗殺の手」を恐れている証拠、というのが高英煥氏の見立てなのだとか。
李朝末期とソックリな北朝鮮
ただ、それ以上に牧野氏の記事で興味深いのは、現在の北朝鮮の経済情勢と治安について触れた記述です。
「北朝鮮の経済はどん底の状態が続いている。9月に入り、ジャガイモの収穫が始まり、短期的には北朝鮮内の食料価格は落ち着きを取り戻したが、穀物収穫量は豊作とまでは行かない模様だ」。
「別の脱北者によれば、民心も悪化し、強盗や殺人などの重犯罪も増加しているという。この脱北者は『(北朝鮮では貴重品の)自転車に乗って、夜間1人では走れないほどの状態だと聞いている』と語る」。
しかも、現在、北朝鮮とロシアの間では、食糧支援問題だけでなく、たとえば「北朝鮮漁民の拿捕が続いているロシア沿岸での共同操業問題」「ロシアと北朝鮮の鉄道連結の問題」などについては、朝鮮中央通信の報道を見る限りは「隅に追いやられていた」(脱北者)というのが実情だったのだそうです。
また、牧野氏の論考の後半では、金正恩が最近、自身の娘と頻繁にメディアに露出しているという事実を引用したうえで、金正恩の実妹である金与正(きん・よしょう)について、最近の公式報道からほとんど姿を消している事実についても指摘します。
これについて高英煥氏はこう述べたそうです。
「庶民の暮らしそっちのけで、宮廷のなかで権力闘争を繰り返す。朝鮮王朝が繰り返してきた末期状態とそっくり同じだ」。
この2本の記事が北朝鮮の現状を適切に示しているものなのかどうかはよくわかりませんが、ただ、最後の「李朝末期とそっくり」の部分については、思わず「なるほど」とつぶやいてしまいます。
国家というものも一人一人の人間から構成されている存在ですから、結果的に国家の構成員のマインドが変わらなければ、同じような国ができてしまうものなのかもしれません。
世界には「最貧国」レベルで存続している国も多数存在しますので、「北朝鮮の崩壊が近い」などとする単純な論調には無条件で同意することはできませんが、李氏朝鮮がどういう姿だったのかを知りたければ、現在の北朝鮮を見るのが手っ取り早いといえるでしょう。
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政治犯収容所、密告社会悲惨な状況に追いやられた民衆には反旗を翻す意思も力もない。李朝王朝末期という。韓国でもそうだが、他国を巻き込む姿勢はかわらない。民族のアイデンティティーがそうなのか。100年前の関東大震災時の朝鮮人虐殺が嘘か真かは知らないが、人の国にきて被害者だぁ、謝罪だぁ、賠償だぁはないだろう。いつもカネくれ!の匂いがする。韓国は釜山万博やW杯などすり寄りが激しいが自国単独で、できないのであろうか。日本はできる。しかし東京オリンピックの汚職で国際大会は食傷気味である。政治家がバカなのだ。甘い対応に終始するからいちいち絡んでくる。在日韓国人、在日朝鮮人は帰国して貰うべきだ。益がない。利がない。
一族を粛清したのは金正恩。実兄と叔父。そしてその妻が与正を警戒するとは因果応報。負の連鎖。
こんな三流国でさえ日本はまともに交渉出来ない。総連はアンタッチャブル。岸田氏が拉致問題で北に接触か、という噂もありましたが動きは見えません。中途半端に接触するより、放置して崩壊した後にアメリカが戦後処理してくれてる所に交ぜてもらうのが、日本外務省と政治家の現状でしょう。
中途半端なヒューマニズムで北に援助してしまわないか、岸田氏に危惧してます。
気の毒だが拉致被害者が政治カードになるのはあとわずか。アメリカの戦後処理とおっしゃるがインフラの処理も掛かるし食料も掛かる。食料は古米があるにしても輸送にカネと人が必要だ。韓国は一つの民族との掛声は素晴らしいが実際カネがない。北朝鮮には地下資源が豊富との説もあるが関わりをまちがえると中国、アメリカにカネと技術をもっていかれてバカを見るのが関の山だ。現状は「韓国、、お前が全部やれ!」が一番いい。どうせこちらを見るだろうけどな。「協力」というのは韓国では「支援とカネをくれ!」の意味合いで「感謝も恩」もないのだ。在韓日本人には帰国を在日朝鮮人も「帰国」をが正解。ばかな財界、企業、政治家はいらない。
うーん、コメント欄の質がかなり下がってきたように見える。
なんか、保守速報のコメント欄みたいだ。
書いてる人達がなんというか、インテリジェンスがかなり落ちてきた感じ。
今年に入ってから特に劣化が酷いが、コメント欄をもはや見る必要がないかも。
そう感じるときは、自分が手本を示さなくては。
ご高説をお待ちしてます。
当方も模範的なコメントを拝見したいので、宜しくお願いします。
残念だ。コメント欄卒業ですね。お元気で、さようなら。
豚に真珠。
インテリジェンスを高めろとのご高説、ご自分がインテリジェンスの欠片もない、捨て台詞。確かに大漁だ。で、大漁で同調意見はありましたか?ま、あなたには、当欄へのコメントはレベルが低くて仕方がないのでしょう。別にオレのサイトじゃないから残念ですが未練がましく関わらないほうがいいですよ。記事を読むのは勝手ですが、、いやぁ、残念だ!非常に残念だ!そうか?レベルが低くて
卒業か?コメント欄を見る必要がない、、、うん、うん、べつに誰とは名指ししてないか?常連だからイラついた。そうだよ。常連だからイラついたんだよ。バカと同意語だからな。ご高説よみたかったが仕方がない。
さあ! みなさん応援手拍子ご一緒盛大に~
♪ あ、出そうで出ないは 唯我さん あ そりゃ♪
イッキ イッキ イッキ イッキ~♪
(^^)/
面白いな!
厳しい御批判を頂戴しました。
当方浅学非才につき、インテリジェンスのあるコメントはできませんが、節度は保ってコメントしているつもりです。唯我さんのコメントを参考に、引き続きお目汚しのコメントを書かせていただきます。
厳しい御批判を頂戴しました。
当方浅学非才につきインテリジェンスのあるコメントはできませんが、節度は守ってきたつもりです。唯我さんのコメントを参考に、引き続きお目汚しのコメントを書かせていただきます。
あれ、私のコメントが消されてますねー
新宿会計士様、金正恩みたいな言論弾圧はやめましょうー
誰に対する誹謗中傷でも無いのにコメントを消すのはやりすぎでは??
まあ、コメントはもう書きはしないけど見ないので笑
コメントは書きはしないしみないので、、といいつつ、コメントをけされていることしっかり確認してる。しかも言論弾圧ときてる。HNをこそこそ変えたりしないでしれっとしないでくださいね。おれのコメントも消されました。あとはみんなでがんばります。お気になさらぬよう。ごきげんよう。
確かシンガポールでトランプ大統領と会談した時も、黒塗りの車で現れたけど、「費用はアメリカが出せとゴネていた」 と、西側メディアにバラされていませんでしたっけ? 外華内貧で、上の者ほどユスりタカりをする文化だから、今回も 「俺が見栄を張るための費用はロシアが出せ」 とか言っていそう。
ただ、ロシアのウクライナ侵攻について、一番ロシアを支持する発言を繰り返しているのは、北朝鮮なんですよね。中国やベラルーシも言うのを避けているような事も言ってるし。
李朝末期が今の北朝鮮にそっくりなら、他の朝日記者が日本と朝鮮半島の歴史に関して 「一方的で違法な併合だった」 だの 「収奪や強制連行など過酷な植民地支配だった」 だの言ってるのと整合性が取れないですね。
自分は、韓流歴史ドラマに描かれている李氏朝鮮王朝を本気にしていた知人や親戚などに、以前はスマホの画像検索で日韓併合前の写真を見せて、「現実の李氏朝鮮は、今の韓国より北朝鮮に近い国だったんだよ。」 と説明していました。
歴史は繰り返す、という事であれば、ロシアの朝鮮進出に焦った日本が朝鮮を併合するという事になるのですが、さすがに今回は日本が朝鮮半島に手を出すことはなさそうです。
ただ、アメリカと中国は今回の露朝接近には警戒するでしょうね。
ロシアから北朝鮮への軍事技術供与は、ワシントンやニューヨークへの攻撃を可能にするかもしれません。
また、北の核戦力強化は、北の中国への交渉力強化につながりますので、中国の東アジア戦略にマイナスの影響を及ぼすと思います。
ただ、ウクライナでロシアが侵略に失敗した時は、中国は北への影響力を行使するかもしれません。
食料不足も含めて、北朝鮮の不安定化は中国も見過ごすわけにはいきませんので。
>ただ、アメリカと中国は今回の露朝接近には警戒するでしょうね。
西朝鮮としては、リスカブスの一員たる北朝鮮の尻拭いを白朝鮮がしてくれる!って事で、歓迎しているとの事です。
中国は朝露蜜月をどう見ているか――中国政府元高官を取材
遠藤誉9/18(月) 10:34
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/78bbb7ceeec2f03b2d13d92d7d6f0473d7b834a9
北が温和しくして居る限りは、アメリカが北を攻撃する事は無いでしょうね。
北が中国の了解無しに日米に攻撃を仕掛けた場合は、当然日米は反撃するでしょうね。
その時中国は、北が勝手に始めた戦争に参加するつもりは無いと思います。
中国が、北に日米への攻撃を了解する時は、日米との戦争を覚悟した時だと思いますが、中国は北の始めた戦争に付き合うつもりは無いと思いますし、北の自滅で終わると思います。
ありそうなのが、中国の要請による韓国への攻撃ですが、これは中国の台湾侵攻とセットになると思います。
ただ、北が中国の要請でソウルか韓国の米軍基地を攻撃すれば、北の命運も尽きると思いますので、金正恩が中国に付き合うかどうかは微妙ですね。
中国は、今回の露朝接近の行末を注視していると思います。
習近平は、金正恩に電話するかも知れません。
朝鮮史を概観するとすぐに判りますが、朝鮮の歴史を簡単に表すと、「内訌と党争」の歴史であり、しばしば双方が外勢と結託して混乱を拡大する、あるいは国を亡ぼすことになります。これは何も李朝だけの話ではなく、古代の三国時代からずっと変わりません。また、現北朝鮮指導部が庶民の苦境そっちのけで政治闘争に明け暮れているというのも、そもそも朝鮮では為政者が下々の暮らしに配慮することは非常に稀で、文字を持たない下々を哀れんで訓民正音(いわゆるハングル)を作った李朝世宗が大王として特筆大書されているほどです。その意味では、現朝鮮指導部が庶民の苦境そっちのけで権力闘争しているとしても、朝鮮史の通例に則っているだけだとも言えます。
記事では李朝末期に準えているようですが、李朝末期は閔妃と大院君とがそれぞれ外勢を引き込み、国政を大混乱に陥れたのみならず、最後は国を滅ぼしたという状況でしたので、伝えられる現在の北朝鮮の状況とは少々違うように思います。これで、例えば金与正氏が中国と結託してロシアに傾く金正恩ー娘のラインに対抗しようとするなどという事態になれば、確かに李朝末期と似た構図になってきますが、彼女自身にそんな野心があるかどうかはちょっと疑問です。ただし、彼女の取り巻きが党派化すれば、また状況は変わるかもしれません。
というわけで、現在の北朝鮮の状況が李朝末期に似ているという見立てには少々疑問符が付きます。でも、ある日突然与正氏が粛清されるなんてことはあり得るかもしれません。
中国は今若者の就職難が酷いそうだから、100万人単位でロシアの
傭兵に行ってもいいかもしれない。
武器は抽選で北朝鮮から朝鮮戦争時代の骨董品を分けてもらう。
国民性と国家の政治形態はかわりにくいのかも。
中国も皇帝と宦官や外戚を習近平と共産党と置き換えると似てる気がします。
日本も平安貴族とキャリア官僚、NHKと比叡山 政治の形はそれとなく似ています。
朝鮮半島も大統領と金一族と名前が違うだけでやってる事はとても似ています。
韓国も日本からの援助がなければ、今も北と似たりよったりの経済事情だと想像します。
「李朝末期とソックリな北朝鮮」は
まさにまったくその通りの北半分と感じます。
そもそも根底にある
『韓流劣化儒教』自体が
自分たちを根拠なく道徳的上位に
置きさえすれば何をしても許される。
また、自分が、自分たちが、自国が
道徳的上位に立つためには
嘘捏造なんでもしてやれというもので
それは同種のものを探したら
山賊追剥ぎさんたちにはよく見受けられる
ものなのです。
南半分も、北と比較すると
羽振りだけはまだいいようには見えますが
得意のパクリとひっかけ技での産業は
脆弱な技術基盤と借金で見栄を張った経済で
脆さが露呈しつつあります。
なんせ、
今の時代に国名のアタマに『大』の時まで
つけてしまうというところからして
いかにもおよそモロモロ韓流と同じ
苦笑される見栄の張り方をなされていると
感心してしまいます。