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「エリーゼ【とか】のために」はエリーゼ以外のため?

1人の女性を選ぶことができない優柔不断さでしょうか?エリーゼさんが激怒する曲が、動画投稿サイト『YouTube』にひっそりとアップロードされていたようです。名曲『エリーゼのために』と見せかけて、途中でラ・カンパネラっぽいメロディに浮気しかけるなど、「これ、絶対エリーゼさん以外のためにも弾いているよね」という曲調も、最後は吹っ切れて(?)いちおうエリーゼさんの元に戻ってくるという、ベートーヴェンさんが聴くと困惑し、エリーゼさんも激怒しそうな問題作です。

日曜日の昼下がりという、最ものんびりできる時間帯に、とんでもない情報が入ってきました。エリーゼが激怒している、というのです。

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンさんが作曲した著名な楽曲『エリーゼのために』(Für Elise)を巡っては、「エリーゼさんって誰なんですか?」といった疑問が尽きないことでも知られており、これにはかの「ウィキペディア」なるページでも大々的に議論されているようです。

ただ、この「エリーゼさんが誰なのか」という論点はあるにせよ、イ短調をベースに、途中でヘ長調に転調する部分はあるものの、基本的にはエリーゼさんを思慕する男性の一途な気持ちを淡々と表現した名曲ではないかと思われます。

もっとも、本稿で取り上げておきたいのは、そういうアカデミックな話ではありません。

動画投稿サイト『YouTube』に約5ヵ月前に投稿されたこんな動画(音楽)です。

是非ともチェックしていただきたいのは、音楽の素人が聴いても明らかにわかる「迷走ぶり」です。

かの名曲『エリーゼのために』で始まったと思いきや、動画の0:05でいきなり原曲の楽譜から外れ、迷走。その後はラ・カンパネラっぽいメロディーに迷い込む(0:54~)など、「決められない男のグダグダぶり」が余すと来なく示され、転調後もああだ、こうだグチグチとした曲調には苛立ちます。

しかし、1:30頃以降は、吹っ切れて、もういっそのこと「浮気しまくってやる」感が出て来るのですが、最後は(いちおう)エリーゼさんのところに帰って来てEnde、といったところでしょう。

動画コメント欄には「1人の女性を選ぶことができない優柔不断さ」、「絶対エリーゼ以外のためにも弾いている」と言った指摘に加えて、エリーゼさんの「誰よ、その女!」という心の声などが掲載されていますが、肝心のこの楽曲、名称は『エリーゼとかのために』、なのだそうです。

新宿会計士:

View Comments (17)

  • 「冗談クラシック」のジャンルに属する曲ですね。
    この手の音楽、「ウイリアムテル序曲」にうがい音を重ねたやつなんかは
    結構笑えます。

    こんなの聴くと、
    「そう堅苦しく構えないで、気楽に聴こうぜ」
    というような、クラシック愛好家の心意気を感じますね、

    複数曲をミックスするアイデアは、よく見るんですが、
    何と言っても「エリーゼ『とか』のために」のネーミングセンスが光ります。

    でも、この路線で徹底的に押すなら、ピアノ曲に拘る必要もないのでは。
    「美しきロスマリン」とか、もっとくだけて「愛しのクレメンタイン」とか。

    ベートーベンという人は、女性に強い憧れをもちながら、
    自分はモテないと固く思い込んでた、なんて人物評を見たことがありますが、
    「世の中、素敵な女性は星の数ほどいるんだよ。中には…」
    って、この大作曲家にエールを送る、名(迷)曲になるかも知れません(笑)。

  • 音楽一つでここまで考察する。なんて会計士氏はなかなかウィングが広い。ところで「エリーゼ」は、実在の女性か、はたまた誰かの妻か恋人か。あるいは愛娘かもしれない。ベランダ越しに憧れた妙齢の女性かもしれぬ。かんがえもしなかったお題をだされたようで、気になるな?調べてみよう。

    • インターネットでくぐってみた。ひとつはベートーベンの知人の妹でエリザベート.レッケルという人で、もう一つはベートーベンの教え子説だった。知人の妹説が有力らしく、、あぁ、、なんでこんなこと調べなあかんの?謝罪と賠償を要求する。

  • 自由に曲調やコードやテーマを重ね合う・奪い合うという演奏なら、JAZZのLiveでしばしば行われる各演者同士の即興演奏の掛け合いが大好きです

    アニメ「坂道のアポロン」で高校生ピアノ・ドラムが即興で演奏するJazzの名曲
    My favorite things ~ Someday my prince will come ~ Moanin'
    https://www.youtube.com/watch?v=ex46Nv5vi8g#t=2m35s

    数年前のアニメでしたが、昭和時代の設定で高校生がJazzにハマるという、「Jazz/Anime好きなまさに俺得」なJazzアニメでしたw
    勿論、今大人気(!?)のBlue Giantも漫画から欠かさず読んでいます。音のない漫画の紙面から音が聞こえ、臨場感が飛び出してくる素晴らしい作品です。

  • これは中々楽しい。まさしく音を楽しむですね。
    ちなみに私はフジ子・ヘミングさんのラ・カンパネラがとても好きです。

    • 一応最後はエリーゼのところに戻ってくるけど…どーなんだろ、また浮気しそうやな

  • ピアノ曲ですが、我が家では母がオルガンでよく演奏しておりました。
    プレイボーイだったらしいですから、こんなパロディも生まれるのでしょうね。
    「いっちょがみちょんちょん、いっちょがみちょん」といったところでしょうか。

  • 記者:では、今回の訪仏目的をお聞かせください。
    松川:「エリゼ宮のほう【とか】のために・・。」

    *シャンゼリゼでのお買い物ですね。

    • わっはっはっは、、あと引くねぇ、松川るいエッフェル16世姉さん。

    • これはウィットと時事ネタを上手く絡めた良いジョークですねぃw
      こういう当意即妙なネタを返せるのは、羨まし…悔しいですww

  • 紹介いただいた曲、カンパネラ以外の曲も混ざっていそうな雰囲気です。ネタ探ししたら(出来たら)楽しそう。

    さて、音楽ネタという事で紹介させてください。大西景太さんという方が、パッヘルベルのカノンの構造を視覚化したものです。某放送局の名曲アルバムで使われていたとのこと。

    映像
    https://www2.nhk.or.jp/school/watch/bangumi/?das_id=D0005230022_00000

    解説
    https://note.com/24k/n/na5c5c395656b

    ホントに「かえるのうた」と同じ、追いかけっこなんですね。パッヘルベルさん、頭に浮かんだメロディを書き留めるというより、ピースを修正しながらパズルを作っていくような感じで作曲したのだろうか? などと妄想は膨らみます。

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