韓国で開催されているボーイスカウト、ガールスカウトの祭典「第25回世界スカウトジャンボリー」で、猛暑対策や衛生対策がずさんであるとして、英国や米国などが続々と「撤収」を決めた、などとする報道がありました。日本はいったいどういう対策を取っているのか、現時点ではよくわかりませんが、とりあえず報じられている内容をまとめておきます。
日曜日の朝っぱらから、なかなかに印象的な話題がありました。
韓国開催のスカウト祭典で熱中症続出、英米撤収 尹政権は「国際的恥」返上なるか
―――2023/8/6 08:00付 産経ニュースより
産経によると、韓国で開催されている、ボーイスカウトやガールスカウトらの関係者が集まるキャンプの祭典「世界スカウトジャンボリー」で、「猛暑対策などについてのずさんな準備実態」が次々と明らかになり、英国や米国、シンガポールなどの参加者が「大挙撤収する事態」となっている、というのです。
「開幕前まで降った大雨で至る所に水たまりができ、連日最高気温を記録する中、テントを張って参加者が寝泊まりする会場は蒸し風呂状態」に。熱中症に加えて大量の蚊が発生し、熱中症の症状を訴える人も「最初の3日間だけで500人を超えた」のだとか。
しかも、「▼トイレが不衛生▼シートで仕切ったシャワー施設は外から丸見え▼支給された食材にカビが生えていた」などの苦情も後を絶たず、「世界スカウト連盟は日程の短縮を勧告」し、「約4500人と最多人数を派遣した英国は5日、ホテルへの撤収を開始」。
さらには「約1200人が参加する米国は宿泊地を米軍基地に移すことを決め、シンガポールも撤収を決めた」――、などとしています。
これだけを見ると、「韓国嫌い」(?)の産経による誇張報道か、という疑問も浮かぶのですが、調べてみると、これはべつに誇張でも何でもないようです。すでにいくつかの韓国メディアの日本語版などでも報じられているからです(※)。
(※たとえば朝鮮日報・2023/08/05『熱中症続出の世界スカウトジャンボリー、BBC「英国の団員4000人超、撤収しホテルに移動」』、中央日報・2023.08.05付『韓国スカウト大会が中断?…英国・米国にベルギーまで次々と撤収』等参照)
というよりも、韓国メディアの報道を眺めていると、こんな具合です。
「主催者側の猛暑対策が不十分で熱中症患者が続出しているボーイスカウト・ガールスカウトの祭典『第25回世界スカウトジャンボリー』から、英国のスカウト隊員たちが撤収した」(朝鮮日報日本語版)。
「1000億ウォン(約108億円)近い予算を投入したセマングムジャンボリーが準備不足と未熟な運営で国際的な恥さらしになった」(中央日報日本語版)。
これについて8月4日付の朝鮮日報『6年準備したのに…韓国開催「世界スカウトジャンボリー」 シャワーは不衛生、トイレは不足、コンビニはぼったくり』では、さらに悲惨な実態が記載されています。
「道ばたには草が生えているところもあるが、日陰の幅は1人か2人しか立っていられないほど(狭い)。日陰で水をたくさん飲むこと以外に暑さをしのぐ方法はない」(チリからやって来た16歳の参加者)
「昨日の夜に電話で話した時、息子は泣きながら『帰りたい』と言っていた。ジャンボリーに送り出した親たちは順番に毎日必要なものを宅配便で送っている」(今回のジャンボリー大会に中学1年生の息子を送り出したある親)
なんだか大変ですね。
ちなみに昨年開催された「第18回日本スカウト・ジャンボリー」の場合、安全については「班で安全や衛生に取り組みます」、「事故やケガを起こさないためルールや方法を班で話し合って自分たちで考えます」、などと記載されています。
正直、懸念されるべき点は「大会参加者の健康状態」であって、韓国が「国際的な恥さらし」となるかどうかはどうでも良い論点ではないか、という気がしないではありませんが…。
素人発想だと、野営を行うにあたっては気候条件を含めた安全面や衛生面は基本のキではないかと思ってしまうのですが、このあたりについてはどのような基準で運営されているのか、少し気になるところではありますが、日本人の参加者らの健康状態はどうなっているのかについても個人的には気がかりです。
この点、「公益財団法人ボーイスカウト日本連盟」のウェブサイトでこれに関する報道発表などを調べてみたのですが、『第25回世界スカウトジャンボリー開催中』のページを確認しても、日本としての対応は(現在のところは)何も記載されていません。
いずれにせよ、本件について気になる続報があるようなら、また当ウェブサイトにて取り上げたいと思います。
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これをどう日本のせいにするかが、韓国人及び立憲と日本のオールドメディアの腕の見せどころ。
いかにも韓国らしい。
50年以上前には日本でもボーイスカウト、カブスカウトをよく見かけたけど。
最近見ないね。
なぜかな。詳しい人いる?
「そなえよつねに」〈Be Prepared〉がボーイスカウトのモットーだとボーイスカウトの指導をしていた先輩から聞いたことが有る。
だから今回の祭典「世界スカウトジャンボリー」で不都合が有っても文句を言っては「そなえよつねに」を否定することになる。文句はイケナイと日本からの参加者はきつく指導されてるのでは?
通りすがりの関係者です。
基本的には、スカウトの人数は年々減っています。特にコロナ禍の影響で活動が公式には休止していた時期があり、ここ数年は見かけることがなかったと思います。
50年前というと団塊Jrの世代だと思いますので、小学生たちの習い事として、主なものは野外の活動は野球・サッカーぐらいしか無かったこともあり、スポーツ種目以外の小学生の受け皿となっていたことが考えられます。
近年は、コロナ禍意外に、
① そもそも子供の数の減少
② 小・中学生の活動種目の多様化(最近の小中学生は、忙しいっす・・・)
③ タイパ重視の風潮(活動の趣旨は良き社会人の育成なので、結果が出るのに10年以上かかりますね)
④ 制服着用者(警察官・救急隊員・自衛官等)に対しての大人の敬意の欠如
(制服を着ることがカッコ悪いような風潮。戦後の日本人特有かもですね)
・・・etc
等の理由があり、減少していっています。
実は、アメリカ大統領はほぼボーイスカウト活動をしていた人だったり、
宇宙飛行士とか、社会的にエグゼクティブな人たちは活動経験者だったりしますね。
例えば、有名どころだと麻生閣下とか・・・。
最近、いろんな迷惑系の人たちが炎上していますが、社会性を持つということが自然と身につくんで、批評する前に体験してみ?って思います。
参考になりました。
ありがとうございます。
内容は凄く良かったんですが、最後に閣下が出て来ちゃったからな〜。閣下が今もやたらとハットを被っているのは、スカウトの名残り?
私見ですが、カブやビーバーは親の役割も大変と聞きましたし、
中学受験が熾烈化していて子供に時間的余裕がなさそうですし、
金銭的にも結構かかるようなので、その辺も減っている理由かも。
でも一番大きいのは子供数の減少でしょうか(20年あまりで半減)。
すみません、3分の2の間違いです。
大規模干拓で出来上がった低湿地。ソーラー発電施設くらいはつくってはみたものの、うまくいかず、それ以外にはまだな~んの使い途も決まっていないので、インフラ設備も未整備のまま。そんなところで、世界中から4万人を超える少年少女を集めて露営させたら、こうなった、というはなし。酷暑だけの問題じゃないでしょう。
だけど、嗤ってばかりもいられないような気も。埋め立てで出来た更地でやる大阪万博。なんか立地に関わる問題続出、なんてことになりゃせんか?
一応真面目な自己レスです。
今のも起きたって不思議じゃないとされる東南海地震。それに伴って発生が危惧される大津波が、開催期間中に大阪湾沿岸を襲ったとしたら、橋一本でしか大阪市内と繋がっていない(しかも繋がってるのは、海抜ゼロメートル地帯を含む低標高地帯です)あの場所から、果たして人的被害なしに来場者スタッフを安全な場所まで退避させるシミュレーションくらいは、ちゃんとやっているんでしょうか。
万一、大惨事が起きた場合、世界中から浴びせられる非難は、「なんであんな場所でジャンボリーを」程度では済まない気がするんだが。
オリンピックも万博も、今の成熟した日本には必要の無いことのはずです。必要の無い事をすると、どういう訳か、大概トラブルを引き寄せます。
これは、今本当にやる必要があるか?を考えるのが先ず持ってやる事だと思います。個人的には、東京オリンピックも大阪万博も、今の日本にはやる必要のない事だと感じていました。
会場の夢洲は埋め立て地ですが海抜10.5mです。
橋で繋がってる此花区の多くは海抜0m前後です。
大津波が10m以下ならそのまま会場に残っているほうが安全かも。
わざわざカネと時間をつかって我慢大会か?韓国ならさもありなん。参加者はそれぞれ国にかえり、いかに烈悪な環境だったかを話すことだろう。F1に続き韓国では国際行事は開催するべきではない論調はあっという間にひろまるだろう。文化面にかぎらずスポーツ面でもかつてのアジア大会やW杯でも実証済みだ。地球一の劣悪民族になにかをさせてはならない。
スカウト活動ですから、基本は野営を中心とする子どもたちの訓練
そしてそれを危険のないようにサポートする運営の大人たち(各国ごとの運営)
最後に環境や設備を提供する韓国の運営組織
という3重構造で理解しておりますが、子どもたちの安全が充分に確保できない(酷暑等)理由により各国の運営が撤退を決定しているようですね
一番の理由は酷暑という自然環境のためだと思いますが、韓国運営側の避暑を含む設備対応も充分でなかった事も語られているようです
↑の伊江太様のコメントにあるように、何かと作業遅れの報道がある大阪万博が少し心配になります(外野なので、伝聞のみで詳細は理解していませんが)
最後に私のヲチ先の韓国掲示板翻訳サイトでは「~億使って全くムダにした」とか「首相のせい・女性家族部のせい」「国格が地に堕ちた・最後のKpop宣伝見ずに帰るのか」etc
各国の子どもたちを心配するコメントは見つかりませんでした・・
(まぁそういうコメだけピックアップしてるのでしょうが、一般の韓国人がどれだけ集めた子どもたちの健康や心情を心配してるかは気になりますね)
大会は「自己啓発や社会的責任などを養うことを目的としている」そうです。
少年少女らは、管理されきった環境での思い出作りなどというヌルいものではなく、実際に危険に瀕し、いかに適切に撤収の判断をするのかを体験し、目的が達せられたのではないでしょうか。
韓国大会側は、社会的責任を少しは感じて欲しいものですが。さて、早速、朝鮮日報が「僅か一日でこんなにも改善された!」と火消しか自国擁護かという記事をシュバっています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4a9f2cc91a0da32327256e12c1fe4c43b55aab1d
わずか一日でかなりの対応をしたのは事実かもしれませんが、それはつまり手近に用意があった、「本来は最初からそこそこできたはずの余裕があった」ことを示している気がします。それらリソースはどこで遊んでいたのでしょうね。そしてそれらの出番が運良く訪れなかった場合は、一体どこへ流れたのでしょう……
軍隊が動いたそうなので、これくらいは当然かと。
大統領は、この手があるのよね。
韓国の大会運営のお粗末さについては、8月4日の楽韓さんが取り上げています。
その中に、現地の状況を伝えた映像があります。韓国語ですが、酷い環境はわかります。靴がすっぽりつかる沼地、テント内は35°以上、野菜栽培のビニールハウスの様なシャワールーム、夜間は蛾や昆虫、蚊の大群……。
https://rakukan.net/article/500253868.html
これは、厳しい環境を体験するを通り越したものです。特に、その地の虫や蚊の免疫のない子供達が刺されたあと、どの様な被害・影響を受けるか大変心配です。また、熱中症だけでなくコロナの発生も報告されています。台風の北上も予想されています。
日本政府の一刻も早い行動を、心よりお願いします。
余談ですが、今は小中学校が夏休み中ですし、横田基地周辺の多摩地区には大学などの施設が多くあります。数千人が避難してきても、一時的避難場所にはなると思います。今後を考える上からも、是非各国の子供達の安全措置をとる様お願いします。
>>安全については「班で安全や衛生に取り組みます」、「事故やケガを起こさないためルールや方法を班で話し合って自分たちで考えます」、などと記載されています。
これを実体験で学び体得するのが、スカウト活動の目的ですから、大会だけに限った目的では無いはずで、大会は、それを世界のスカウト仲間の中で再確認する為に開催するものでしょう。
今回、これが一番分かってなかったのが、彼の国の大会主催者。
何か、カッコだけ良ければ中身は重視しない彼の国の国民性が猛暑で露見・バレちゃったかな?
こんな国と大の仲良しになって大丈夫なの?首相どの。
それからついでに、彼の国のK-popなどの芸能一般、整形までしての見栄・見映えを追求するのも、そんな国民性の反映なのか?
デジャブかなw
どっかで聞いたことあるような話だなと・・ああ思い出しました、F1韓国ブランプリだ。あれも遊水地を干拓した場所にとってつけたようにアスファルトを敷いただけの水はけの極端に悪いF1コースでしたね。コースなどのハード面だけでなく運営側の経験不足がまねくソフト面のずさんさも指摘されて無惨に失敗したところなんか今回のジャンボリーそっくり。
まあF1に関しちゃうんちブリブリ富士脱糞ニッポングランプリでやらかした日本が偉そうなことは言えませんけどねw
そういえば昔、韓国の高速道路は戦闘機が着陸できるように作ってあると言っていた。
聞いた話だけど滑走路と道路って、強度が全然違うらしい。
ほんとに着陸するつもりかな~。
本当に、離着陸するらいですよ。
朝鮮半島は、未だ戦争状態で、単に休戦中なだけですから。
ドイツのアウトバーンやスウェーデンも飛行機離発着できるようですよ。
スウェーデンは隠れた軍事大国らしいですから。
尚、韓国は高速道路だけではなく、一般道も可、という情報もありますが真偽は分かりません。
道路の強度と密度は、通常のアスファルト道路の4倍ほどであるらしいです。
用途によっていろいろと細かく仕様はあるらしいですが。