当ウェブサイトで「定点観測」している「内閣支持率調査」について、読売新聞の調査結果も出てきました。他メディアの調査と同様、内閣支持率は続落し、不支持率は上昇。その結果、支持率・不史実の逆転状況がさらに拡大した格好です。ただし、いわゆる「青木率」に関しては68ポイントと、現在のところは50ポイントの大台を超えています。
先週の『不支持率が支持率を10ポイント以上上回る=主要調査』では、当ウェブサイトで「定点観測」している6つの内閣支持率調査のうちの4つにおいて、いずれも支持率が不支持率を大きく下回っており、複数のメディアでは10ポイント以上の差が開いている、などとする話題を取り上げました。
当ウェブサイトで「定点観測」している6つの内閣支持率調査のうちの4つが、現時点で出てきました。いずれも支持率が不支持率を大きく下回っており、時事通信のものを除けばいずれも10%ポイント以上の差がついています。ただ、産経・FNNの調査によると、岸田首相に「今すぐ交代してほしい」と答えた割合は23.9%で、自民党総裁としての任期が切れる来年9月まで首相として在任してほしいとの回答が59.9%に達したそうです。このあたりは有権者なりのバランス感覚なのでしょうか。今月の「藪医者の健康診断」当ウェブサイトでは以... 不支持率が支持率を10ポイント以上上回る=主要調査 - 新宿会計士の政治経済評論 |
普段から当ウェブサイトにて主張している通り、個人的に、内閣支持率というものは「藪医者の健康診断」――、すなわち全幅の信頼を置くべきものではない、というのが当ウェブサイトにおける基本的な見方ではあります。
また、現時点において、政権の危機を示すいわゆる「青木率」――内閣支持率と与党に対する政党支持率の合計――については「危機ライン」の50ポイントを超えていることからも、岸田内閣が今すぐ退陣すべき状況なのかどうかは微妙、といったところでしょう。
こうしたなかで、週末には読売新聞も支持率の最新データを公表してきました。
これによると内閣支持率は前月比6ポイント減の35%、不支持率は8ポイント増の52%だったそうです。これを一覧にしておくと、図表の通りです。
図表 内閣支持率(2023年7月)
メディアと調査日 | 支持率(前回比) | 不支持率(前回比) |
時事通信(7/7~10) | 30.8%(▲4.3) | 39.3%(+4.3) |
朝日新聞(7/15~16) | 37.0%(▲5.0) | 50.0%(+4.0) |
共同通信(7/14~16) | 34.3%(▲6.5) | 48.6%(+7.0) |
産経・FNN(7/15~16) | 41.3%(▲4.8) | 54.4%(+5.2) |
読売新聞(7/21~23) | 35.0%(▲6.0) | 52.0%(+8.0) |
(【出所】各社報道等)
読売調査でも他調査と同様、支持率が前月比大きく下落し、不支持率が上昇した結果、支持率と不支持率との差がさらに拡大した格好です。
ただ、政党支持率は自民党が33%で、前月比1ポイント減ったものの、依然として高い水準にありますし、「青木率」を計算してみると68ポイントなので、「青木率」理論が事実ならば、岸田内閣は「危険水域」自体に関しては上回っているようです。
また、他党に関しては日本維新の会が前月比+3ポイントの9%で、立憲民主党の4%(前月比横ばい)を大きく上回っているのに加え、次の衆院比例代表の投票先も自民34%(前月比▲4ポイント)、維新15%(前月比+2ポイント)、立民8%(前月比▲1ポイント)と、維新立民逆転が生じているそうです。
いずれにせよ、国内政局的に見れば、今後の焦点は内閣改造・党人事でしょうが、個人的には岸田首相が内閣支持率回復を待ってから解散総選挙に踏み切るのか、来年9月の自民党総裁選のタイミングで「時間切れ」となるのかについても見極める価値がある論点ではないかと考えている次第です。
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個人的な感覚的な感想ですが。
>>内閣支持率回復を待ってから解散総選挙に踏み切るのか、
支持率回復の要素を、全く思い付きません。
>>来年9月の自民党総裁選のタイミングで「時間切れ」となるのか
来年迄持つのか、今年末迄すら持つのか、
という「不安定」感を感じます。
やるべきことをやらず、やらなくても良い事をやって時間潰しをしているように見えるので、そんなに持つのかな?、と。
時間潰しをする要素もそんなに無いように思います。が一方、やるべき事は、山積みなのですが。
率直な感想としては、「支持率高すぎじゃね?どんだけ下駄はいてんだよ」です。
岸田内閣はずいぶんマスコミに応援されているように思います。あくまで個人的な感覚ですがね。
前も書きましたが、こんなに選挙が楽しみな事も無いです。
>>「支持率高すぎじゃね?どんだけ下駄はいてんだよ」
何かはっきりした理由はありませんが、感覚的に同じ感想です。
10%前半位の感じですか。
何がなんでも増税
岸田文雄です
ありとあらゆる増税に全て反対という訳ではありませんが、サムスンに補助金を支給する為の増税とかには反対です。
私見ですが、大手メディアの世論調査の値は、
「百パーとまで言わんけど相当作られてる」
と思ってます。
使い方としては、日本庭園のシシオドシ。
大手メディアが、なんらかの反政権キャンペーンを打ち出すタイミングに合わせて、暴落させる。
(カッコーーン!)
で、一段落すると政権与党がなんの反省も改善もしてないのに、キャンペーン記事もそのままなのに、不思議なことに支持率はジリジリ上がり始めるのですな。
毎度毎度その繰り返し。
公共の選挙みたいに選挙管理委員会が存在しているわけでも無し。
極めてエエ加減な数字だと思ってます。
今の首相は自民党が決めた人物に過ぎません。
語るほどに中身がなく、ものごとの進め方に関しては借りものの知恵を借りものの言葉で語っているだけです。ばたばた鳥根性を地で行っているのです。日本国総理大臣にふさわしい人物像であるかについては審判はほぼ下されているのではないでしょうか。今政権は「吊るされた」状態にあり、蜂の一刺しで来週にも崩壊しかねない。右腕を自ら切り落とす日はそう遠くないとの予感が広まっているからです。
最近、右腕が腫れ上がってるように見えます。
ツリー・フィールド?
>いずれにせよ、国内政局的に見れば、今後の焦点は内閣改造・党人事でしょうが、個人的には岸田首相が内閣支持率回復を待ってから解散総選挙に踏み切るのか、来年9月の自民党総裁選のタイミングで「時間切れ」となるのかについても見極める価値がある論点ではないかと考えている次第です。
賞味期限なら既に切れていると言えるのではないかと。
チワワ内閣が続いているのは、党内で「賞味期限チェック」が疎かになってて、期限切れ商品を陳列している事に気付いていないか、気付いているけど入れ替え商品が入らないので仕方なしに陳列したままなのか。
支持率回復ですか...
岸田首相が退いて菅さんあたりに譲れば回復するかもですね
まぁ岸田首相がいる限り自民党に投票する事はもう無いですね
支持率低下の原因を省みる事なく、その内に回復するだの自民党支持層や保守層を馬鹿にしすぎだと思います
これだけやっても自民党に投票すると思ってるから増長したり、増税やら舐めた政策取るんでしょうね
見事なまでにどこの調査も「マイナンバー問題だけの批判で支持率が下落」って書いていて、オールドメディアなんぞ鼻薬で幾らでも転ぶんだなあと。
少なくとも問題を見てみぬふりをしている人の間は、自民党をこれ以上選挙で勝たせる気にはなりませんね増徴し続けるので。
最新の毎日新聞(7/22~23)の調査が抜けていますね。
支持率 28%(▲5)、不支持率 65%(+7) 内閣支持率 24%
青木率 28+24=52%
結構やばい数値です、この先もっと下がるでしょう。