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【エコ】これからは「生ゴミといえば新聞紙」の時代へ

新聞紙のこれからの最大のライバルは高吸水性ポリマーか?

「生ゴミといえば、新聞紙」――。これは、もっと広まって良い認識ではないでしょうか。エコが叫ばれる昨今の社会情勢のなか、新聞紙の物理的特性と経済的特性――とりわけ「吸水性の高さ」と「コストパフォーマンスの良さ」――を活用した家事テクニックは、生活の知恵として非常に有益です。本稿では最新の研究が明らかにした新聞紙の活用方法と、「インクなし新聞紙」などを用いた生活の知恵を考察してみます。

新聞紙の基本スペック

新聞紙のサイズ

当ウェブサイトでときどき取り上げるのが「新聞紙の社会的効用」と称する話題です。その理由は、なんといっても新聞紙の吸水性の高さを筆頭とする優れた物理特性にあります。

サイズ・ドット・コム』というウェブサイトの『新聞紙のサイズ』によると、新聞紙は見開きでタテ545㎜、ヨコ812㎜という、非常に大きなもので、これを半分に折りたたんだものが「ブランケット版」と呼ばれているそうです。また、その半分のサイズのものが『夕刊フジ』や『日刊ゲンダイ』などの、いわゆる「タブロイド判」です。

  • ブランケット版…406㎜×545㎜
  • タブロイド判…273㎜×406㎜

また、新聞紙の厚さは0.1㎜よりさらに薄く、じつに0.06㎜だそうですが、これは100枚重ねてやっと6㎜になるという薄さです(ただし、現実には100枚重ねたら6㎜よりも厚くなることが一般的です)。

【参考】新聞紙

(【出所】アマゾンアフィリエイトリンク)

薄いだけでなく軽くて丈夫

しかも、薄いだけではありません。軽くて丈夫なのです。

東芝テック株式会社ウェブサイトに掲載されている、2017年7月3日付の『より薄く、より強く。毎日のように目にする新聞紙は、 日本が誇る製紙技術のかたまり。紙の優等生なのです。』と題したページによると、新聞を印刷する紙は「世界に誇るハイテクペーパー」、だそうで、次のような記載があります。

  • いわゆる新聞紙は、正式には新聞巻取紙と呼ばれています。名前の通り、長い紙をロール状に巻き取ったものです。標準的な新聞巻取紙は、巾163cm、長さは16,000m以上。そしてこの新聞紙、驚くべき技術のかたまりでもあるのです」。
  • 新聞紙は、輪転機と呼ばれる印刷機械の中を、時速50km近い速度で移動しながら印刷されていくのです。移動方向に強い力で引っ張っても破れないことが新聞紙の第一の条件になります」。
  • 配達の利便性からは薄く軽いことが、印刷の面からは見た目がきれいで裏側に印刷した文字などが透けない特性も求められます。 強くしようとすると、重くなります。軽くしようとすると、強度が失われます。透けないように厚くすると、今度は重くなってしまいます。新聞紙は、こうした相反する特性をうまく備えているのです」。

…。

「時速50㎞近い速度で移動しながら印刷されていく」というのも、本当に凄い話です。

ちなみに同ウェブサイトによると、新聞紙は後述する通り、1㎡当たり40~46グラムという薄さでありながらとても丈夫であり、しかも原材料の70~80%には古紙が利用されるなど、環境面からも大変にやさしいものであるようです。

(※印刷する際に大量のインクや電力を浪費し、刷り上がった新聞を全国津々浦々に届けるために大量の地球温暖化ガスを撒き散らしているじゃないか、といったツッコミは、野暮というものです。)

吸水性の高さからさまざまな用途に使用可能

ただ、本稿で、さらにお伝えしなければならないのは、新聞紙そのものの活用方法です。

あまり知られていませんが、日本の新聞というものは、吸水効率が大変に良い、という特徴を持っています。このため、大雨の日に大事な革靴が濡れてしまったときや、美味しい天ぷらを食べたいと思った時には、新聞紙が大活躍します。

また、この「吸水効率の高さ」という観点からは、とくに子育て中の方に対し、新聞紙はさらに大活躍します。子供が小さいうちは、コップや食器を倒してテーブルや床がビシャビシャになることが極めて頻繁に発生するからです(酷いときには1日2~3回かそれ以上)。

子供が就学年齢前後になると、たとえば水彩画や習字の際、筆についた余分な墨や絵の具を吸収させることもできますし、さらには新聞紙を使って大きな兜を作ってみたり、キャンプに出掛けてキャンプファイヤーを作る際に新聞紙を燃やしてみたりするのにも大いに役に立ちます。

最近だと「教育現場で新聞紙を使おう」とするキャンペーンも行われている、といった話題を耳にすることもありますが、是非ともその吸水性の高さや燃えやすさなどの物理特性を目いっぱい生かし、習字(墨塗り)、美術(絵の具の試し書き)、キャンプファイヤー、燃焼実験などにおいて活用して欲しいものです

さらには、日常生活でも、引っ越しや荷造りなどの際の緩衝材、大掃除の際に新聞紙で汚れを取る、ペットのトイレに使う、といった具合に、まさに新聞紙は「万能の生活資材」といえるでしょう。

その意味で、健康で文化的な生活を営む上で、新聞紙は本当に役に立つ素材なのです。

山手線の駅名を冠した怪しい自称会計士の場合、もう何年も、日刊紙を購読していませんが、普通郵便で届く某業界紙(週1回刊行)を10年以上購読しており、日常生活において古紙を利用するということには慣れています。

新聞紙を安く買う方法

新聞紙のネックは「高すぎること」

ただ、こんなことを記載すると、「やっぱり新聞紙って高すぎるよね」、などと思う方もいるかもしれません。

今度は産経新聞が500円値上げ』などでも紹介したとおり、新聞業界では現在、ウクライナ戦争などの要因もあってか、燃料代や原料費(たとえばインク代や用紙代)などが高騰している影響もあり、値上げの動きが相次いでいるからです。

ついに産経新聞も値上げに踏み切るそうです。用紙代やインク代の価格高騰に加え、配達に必要な燃料費などが上昇したためだそうです。ただ、新聞自体のビジネスモデルがすでに完全に時代遅れとなっているなかでの各紙の相次ぐ値上げは、新聞業界にいかなる影響を与えるのでしょうか。今年12月前後にも公表されるであろう新聞部数のデータが、いまから待ち遠しくてなりません。産経が500円の値上げついに、産経新聞が値上げに踏み切るようです。産経新聞、8月に500円値上げ 用紙やインキの価格高騰―――2023/07/12 10:57付 Yahoo!ニュー...
今度は産経新聞が500円値上げ - 新宿会計士の政治経済評論

主要紙(全国紙、ブロック紙)の月ぎめ購読料の値上げ状況をまとめると、図表1のとおりです。

図表1 主な全国紙・ブロック紙の月ぎめ購読料(税込み)
新聞 朝夕刊セット 統合版or朝刊のみ
日経新聞(7月~) 4,900円→5,500円 統合版4,000円4,800円
朝日新聞(5月~) 4,400円→4,900円 統合版3,500円4,000円
読売新聞 4,400円 統合版3,400円
毎日新聞(6月~) 4,300円→4,900円 統合版3,400円4,000円
産経新聞(8月~) 4,400円→4,900円 統合版3,400円3,900円
東京新聞 3,700円 統合版2,950円
北海道新聞 4,400円 (不明)
中日新聞 4,400円 朝刊のみ3,400円
西日本新聞(5月~) 4,400円→4,900円 統合版3,400円3,900円

(【出所】著者調べ。なお、「統合版or朝刊のみ」は、新聞社によって適用される条件が異なるため注意。とくに「統合版」とは「夕刊が発行されていない地域で発行されている版」であり、「夕刊が発行されている地域における朝刊のみの契約」ではない可能性がある点には要注意)

通販サイトで押しかm…インク付き新聞紙が格安で販売中

新聞紙は「吸水性の高さ」という物理的に優れた特性を具備してはいますが、さすがに「昨日の情報(しかも不正確な情報)が印刷された紙の束」に月間4,900円という大枚を支払うには躊躇する、という方もいらっしゃるかもしれません。

そんな方にお勧めなのが、通販サイトを通じた古新聞の販売です。最近だと新聞を購読していない人であっても、古新聞を手に入れることができ、しかもそれらの多くはそれなりに綺麗なものです。たとえば「インク付き」のものであれば、11㎏(約66日分)で税込み2,300円、17㎏で2,700円、といった事例もあるようです。

【参考】インク付き新聞紙の事例

(【出所】アマゾンアフィリエイトリンク)

ただし、アマゾンアフィリエイトの写真を見ると、なかには明らかにまったく同じ紙面の束、という事例もあるようです。

これに関し一部のサイトには「予備紙」と書かれていますが、この「予備紙」とは、「汚損を見込んで毎日用意する予備の紙」のこと、なのだそうです(それって押しかm…いや、なんでもありません)。

インクなしのものは臭わずさらに有益!

また、これよりも少し値段は上がってしまうかもしれませんが、2,880円を出せば、インクが付着していない美しい新聞紙10㎏を手に入れることもできます。

【参考】インクなし新聞紙

(【出所】アマゾンアフィリエイトリンク)

このうち「インクなし新聞紙」の事例として挙げたアマゾンアフィリエイトサイトのリンク先にある商品説明ページによれば、この商品のウリとして、こんなことが記載されています。

  • 幼児用の落書きペーパーとして大人気
  • ペット飼育の中敷きとして、塗装時のマスキング紙として、割れ物の引っ越し・荷造りの緩衝材として
  • 新品の新聞紙 印刷はしていませんので印刷インキのにおいはいたしません
  • 通販での梱包詰めものでの生活感も出さずに済みます
  • 様々な用途で利用可能です
  • カバン/靴等の型くずれ・湿気防止、油・水分の吸収紙など、様々な用途で便利にお使いいただけます
  • 陶器の梱包や緩衝紙としても最適。ビニール梱包して納品します

…。

なかなかに、魅力的です。とくに「印刷インキのにおいがしない」というのは、この商品の大変に大きな長所でしょう。

新聞10㎏は約1.5ヵ月分に相当:コスパはかなり良い

では、この10㎏ないし11㎏という重量、いったいどれほどのものでしょうか。

先ほど取り上げた東芝テック株式会社の記事によると、一般的な新聞用紙は、㎡あたりの重量に応じて5つの区分にわかれるそうですので、朝刊が48ページだとしたときに、「ブランケット版」の面積(406㎜×545㎜=0.22127㎡)に24を乗じれば、朝刊1部あたりの重量が計算できます(図表)。

図表 朝刊1部あたりの重量(朝刊1部を48ページと仮定)

名称 ㎡あたりの重量 48ページ重量
H紙(重量紙) 約52グラム 約276グラム
S紙(普通紙) 約48~49グラム 約258グラム
L紙(軽量紙) 約46グラム 約244グラム
SL紙(超軽量紙) 約43グラム 約228グラム
XL紙(超々軽量紙) 約40グラム 約212グラム

(【出所】著者作成。なお、「48ページ重量」は「㎡当たりの重量」に0.22127㎡を掛け、さらにそれを48倍して2で割ったもの)

毎日の新聞が平均して48ページだとすれば、最も軽いXL紙で約6.4㎏、その次に軽いSL紙で約6.9㎏です。ということは、新聞用紙10㎏は、だいたい1.5ヵ月分に相当しますので、先ほど紹介した「10~11㎏」は、ば月額4,900円の新聞だと7,100~7,600円分に相当します。

これがたった3,000円弱で手に入るならば、大変お買い得でしょう。コスパは大変に良いと言えます。

すなわち、「印刷されている内容については一切読まないけれど、< 紙 >としての新聞紙が欲しい」、という方であれば、ぜひともこの「インクなし新聞」、あるいは「押しk」…、じゃなかった、「予備紙」をお買い求めいただくと良いと思います。

新聞紙をもっと活用しよう!

カップ麺の処理手段としての新聞紙

こうしたなかで、『クックパッド』というウェブサイトに、興味深い記事がいくつか掲載されています。

そのひとつが、これです。

カップ麺の汁はトイレに流して大丈夫?掃除のプロに聞いてみた

―――2023/07/15 20:03付 Yahoo!ニュースより【クックパッドニュース配信】

カップ麺の汁はトイレやシンクなどにむやみに流してはならない、などとする記事です。

記事の中では「子育てが忙しくて隙間時間にカップ麺を食べ、残った汁をシンクに流していたところ、排水菅が詰まって業者を呼んで修理をしてもらった」という事例が取り上げられており、なんだかそれは「カップ麺の汁」だけが原因ではないような気もしますが、これに関しては情報が少なすぎるため、論評は控えたいと思います。

ただ、ここで重要な論点は、「カップ麺の食べ残しをトイレやシンクに流さない場合、どうやって処理するのが正しいのか」、です。

クックパッドニュースによると、掃除研究家の “おそうじペコさん” は「ビニール袋にクシャクシャっと丸めた紙を入れ、そこに残った汁を入れてビニールの口を縛り捨てる」という方法を紹介しています。この袋は「燃えるゴミ」として出すのだそうです(※ゴミの出し方は自治体によって異なりますが、本当に大丈夫なのでしょうか…?)。

新聞紙のライバルは「高吸水性ポリマー」!?

ただ、こうした処理方法についても、新聞紙の「ライバル」があるそうです。

それが、「高吸水性ポリマー」です。

【参考】高吸水性ポリマーの例

(【出所】アマゾンアフィリエイトリンク)

クックパッドニュースの記事によると、通常サイズのカップ麺で試したところ「小さじ1杯で固まった」そうで、「そのまま燃えるゴミとして捨てられるのでとても便利」、などとしています(※くどいようですが、「そのまま捨てられる」かどうかはお住まいの自治体によっても異なる気がしますが、大丈夫でしょうか?)。

いずれにせよ、新聞紙のライバルは「高吸水ポリマー」、なのかもしれませんね。

生ゴミといえば新聞紙!

さて、クックパッドを閲覧していると、もうひとつ、こんな投稿記事も目に留まりました。

新聞紙で作る生ごみ入れ:滅茶便利でエコ!

―――クックパッドより

材料は新聞紙1枚と(水分を受けるための)透明プラスチックトレイ、これだけです。実際の折り方に関しては、リンク先記事でぜひ、直接ご確認いただきたいと思いますが、新聞紙を使用した生ゴミの処理、本当に興味深い活用法です。

記事執筆者によれば新聞の吸水性の高さのためか、臭いも気にならず、また、ゴミが少し溜まったら惜しげなく捨てられるというメリットもあるそうです。たしかに吸水性は非常に高いうえに、とくにアマゾンなどで購入した安い新聞紙ならば、惜しげもなく使用できそうです。

「生ゴミといえば新聞紙」、という時代が、もうすぐそこに来ているのかもしれません。

新宿会計士:

View Comments (23)

  •  意味不明でおぞましい呪言が印刷されていない紙ならば安価で良いですね。ビニール袋で汁物(特にカレー)を捨てる際は、回収員に対する爆弾テロにならないようご注意を。

     ところで靴の乾燥など吸水性目当てならばキッチンペーパーが更に高性能でおすすめです(ぶちこわし)。私含め新聞を取っていないが料理はする、という方は確実にお持ちでしょうし、1カット1円程度です。

    • >キッチンペーパーがおすすめ

      こら!ホントのことをいうんじゃない‼️

    • キッチンペーパーの欠点:

      使い易いので、使い過ぎてしまいます。結局、最終コストは高くつくので、我が家では、「魔」のキッチンペーパーは、買いたくても買わないようにしています。

  • >>「万能の生活資材」といえるでしょう。

    今は、新聞を取らないので新聞紙は無いですか、この論稿を読んで思い起こしてみると、新聞紙は日本の生活に入り込んでいました。この論稿に書かれているような使い方は、普通にしていました。
    雨で靴が濡れた時は、夜新聞紙を入れておけば翌朝カラカラに乾いていました。これは、一つの生活の知恵と思っていました。

  • 会計士さんもお人が悪い。
    新聞紙は使い勝手が良いですよ。生ゴミだけではありません。
    学校では未だに新聞紙を持ってくるように言われます。お陰で取っている家庭を探し回ります。
    梱包の緩衝材。靴の乾燥は定番ですね。家庭菜園用藁代用品。
    そう言えば子供会の新聞紙集めもいつの間にか無くなってた。
    子供会事態の活動もどうなっているやら。

  • タイトルを

    『【エゴ】これからは「生ゴミといえば新聞紙」の時代へ』

    と、読んでしまいました。

    • 生ゴミ、言うたな❗️
      新聞紙のことを、生ゴミ、言うたな‼️

      • 濡れた新聞紙は元をただせば木材でバイオマス。
        ゴミとして自治体に排出すればメタン発酵によりバイオガス発電に
        取組んでいるところもあります、長岡市、防府市、京都市、豊橋市
        町田市、正に生ごみ発電。メタン発酵に取組みたい自治体はやまほど

  • いっそ記者さんのための人件費を大幅に減らしてコストを下げて経営を改善するために「記事を書くのをやめる」というシュニツテッドダルメン(誰だそいつ?)の卵的な発想の転換をしてみるのも一興…じゃなくて大改革かも知れません。

    御中元の発送も終わったようなこの時期で大変恐縮なんですが、例えば最近そこらにあるような問屋さんを模した輸入食材屋さんで買った賞味期限が23世紀まであるようなお菓子を高級であるというお墨付きになることで有名な●越や伊△丹を彷彿とさせるカラー印刷のクオリティーペーパーの「新聞紙」で包んで贈って生活防衛するお手伝いとか…LVとか描いてあるのも大評判。

    または日本を代表する手工業産業の雄である漫画家さんが使うスクリーントーン的な柄っぽい記事を毎日柄替えて印刷して発行するのもよろしいかと。
    二次販売需要の喚起としてもよろしくて「令和4年7月7日のスクリーントーンっぽい記事が欲しい」とかの過去版が大盛況になるかも!

    言っちゃなんですが製紙会社が直販した方がコストがかからなくて売価が下がるとか資本主義的な事を考えてはいけませぬ。
    金は天下で回し取りという格言もございますです。

  • 孔子の言葉が、弟子達によって竹簡に書き写された「論語」は,後には紙の写本となって,今日に伝わりました。

    「伊勢物語」や「源氏物語」は、宮中の女房、女官達の手で書き写され、広まった結果、われわれは今でも目にすることが出来ます。

    当時、そうした筆写に携わった人たちにとって、
    「読み終われば反故にして、再利用すればいいや」
    なんて、夢にも思い浮かばない考えでしょう。

    朝刊一部には一体何万字が印刷されてるんでしょうね。ゴミ記事ばかりと非難する人も多いが、ともあれ、何百人かの「知的」作業が結実して、紙面が出来上がっているというのは事実。
    無論、輪転機を通せば、その「知的」内容の総量は何十万分の一かに希釈されて、購読者の元に届くのだが、それでもゼロじゃない。

    大量消費社会のこれが現実、とは言え、読み終われば、

    >新聞紙で作る生ごみ入れ:滅茶便利でエコ!

    は、ちょっと悲しすぎるような(笑)。

    そういえば、新聞のスクラップなんかやってる人って、今でもいるんでしょうかね。

    • 印刷された新聞紙の殆どは資源ゴミとなり、一部は靴乾かし・天ぷら油吸い取り・ペットの敷物に消えていく中、何部かは各地の図書館で保存され、また極々一部は緩衝材や抽斗の敷物として長い眠りにつき、数十年後数百年後、「知的」作業の実が"事実"の皮をかぶって現れるのであります。

    • 伊江太様

      新聞紙、生ゴミ処理紙時代への突入か?という時代の変遷を、遥か4000年の歴史の中の孔子の論語や、平安のいにしえの伊勢物語・源氏物語を、必死に筆写した弟子達や宮中女官達に想いを馳せることに昇華した、伊江太様の教養の深淵さに感銘を受けました。
      本当に、人類の「知の伝承」を支えて来た「紙」が、生ゴミの処理にその用途が行き着くとは!、という感慨が生まれるのは、真に知に生きる者の証でしょう。

  • 韓国をグループAに復帰させることへの反対、スワップ再開への反対がきっかけで、最近再び熱心に読ませていただくようになりました。
    アイロニーや褒め殺し文句が多分に散りばめられた新聞紙の活用法。思わず笑ってしまいました(不愉快なことが多い昨今、ユーモア精神も必要ですね)。他意なく、ためになります。
    実は我が家でも紙の新聞をとっています。本当はやめたくてたまらないのですが、次のような理由から、やむなく購読を継続しています。

    高齢の家族がおり、専ら認知症予防のための購読です。紙をめくったり、線を引いたり、切り抜きをしたり、という手作業が幾分かでも脳への刺激になっているようなのです。今更主張の性向が異なる他の媒体に変えるとか、パソコンで情報を集めるなどに慣れてもらうのも大変なので、やむなく紙の購読を続けています。

    救いは、新聞がいくら頭のおかしいキャンペーン記事のようなものを載せていても、家族はそれに同調しないでいてくれることです。まあ彼らは、新聞との付き合い方がうまいのかな(笑)?私自身はというと、いちいち記事やコラムの内容を真面目に捉えてしまうので、情報の取捨選択や書き方に腹をたてることも多いんですが、人間力がまだまだ(笑)?

    家族はトイレに間に合わないことも増えました。そういうときに新聞紙を有効活用してみようと思います。それにしてもコストがかかりますね(笑)

    • ボケ予防ならパソコンの方がいいんじゃなかと?紙はめくる時に指先渇いているとめくれないし字や写真を大きくできないからねスワイプしても。

      • ありがとうございます。
        家族は、以前ならパソコンもネットも使いこなしていた人です。

        しかしその時でも、パソコンではフリーズや誤動作の問題があり、その度に私が呼ばれるという難点がありました。

        またここ数年間は、手指の動きがかなり衰え、変な箇所を無意識にクリックして意図せぬ接続が生じるなどのトラブルも増えました。勿論悪質業者などへの接続はありませんでしたが、あるサイトのクエリに私の氏名・住所・電話番号を勝手に記入し資料請求してしまうなどのトラブルが二、三度生じたこともありました。業者から私宛に問い合わせがきたこともあります。本人に悪気はなく、大したことではないと勘違いしたのでしょうが、明らかに判断能力は鈍っています。

        このような状況で最も心配なのがセキュリティの問題です。こちらも四六時中ついているわけにもいかないので、やむなくネットの使用はやめてもらいました。

        超高齢者がいる家庭においては、一般論では語り尽くせないほど、多くの問題が生じます。体験して直面して初めてわかることが多いですね。

  • このサイトの今日の記事を読んだ紙関係の仕事をしている会社の人の誰かは、新聞用紙の新しい商品を考え出すかも知れませんね。ここまで、新聞用紙の使い道が分かれば、新たな商品ジャンルになりそうです。小売ルートを持っていれば直ぐにも商品化出来そうです。

    • >>万能生活資材

      ティッシュペーパー、キッチンペーパー、に加えた、新しい家庭用ペーパーの商品ジャンルが生まれそうですね。
      今は、製造設備の関係があるので、新聞用紙の大きさのままで通販のような形での販売になっているのかもしれませんが、その内スーパーでも買える形態の商品が出て来るかもしれません。
      実際、新聞の購読を止めて困るのは、新聞「紙」が無いことですから。

      • 鹿煎餅がいけるかもしれません。
        紙はセルロースですし、新聞のインクは古紙回収して紙に再生するために大豆由来のSOYインクです。

        鹿が好むかは知りませんが、草食動物の餌にはなり得る。
        飼料供給会社またはお掃除用品販売としての新聞社…いかがでしょう。
        プレスして圧縮すると薪にもなります。
        プレスがプレスして稼ぐ。本来の姿かも?

        紙とインクの供給会社が同じならからわないかもしれませんが、鹿はどの新聞が好きかなぁ?

        • >>プレスして圧縮すると薪にもなります。

          これは、グッドアイデアです。
          キャンプ用品、バーベキュー用品、防災用品、等の用途がありそうです。
          取り敢えずは、押し紙で困っている新聞販売店が、簡易プレス機を購入して自前でプレスして、店頭で販売したり、配達したりして売れば,新聞販売店の新しい収入になるかもしれません。

          • 新聞紙を燃やそう、言うたな!
            キャンプファイヤー、言うたな!

  • 白新聞紙の愛用者です。丸めて靴に詰めて靴箱に保管したり、押し入れに敷しいて湿気を吸わせたり、折って小さい箱にして枝豆の皮を捨てたり、何かと便利です。
    歯磨き粉は現在はペーストですが昔の名残で「粉」と言っています。同様に白くて大きくて便利な紙を「新聞」紙と呼ぶようになるのかもしれません。

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