保守派の論客を中心に、宏池会政権に対する批判が少しずつ広まっているように見受けられます。フジテレビ『プライムニュース』のＭＣの反町理氏によると、政権支持率下落の理由として番組視聴者の多くが挙げたのは「ＬＧＢＴと韓国だった」ということだそうですが、これは当ウェブサイトにおけるこれまでの仮説とも整合しています。はて、実際のところは、いったいどうなのでしょうか。
内閣支持率は不支持率とほぼ再逆転か
先週の『内閣支持率は軒並み低下したが…政権は危機状態なのか』でも取り上げたとおり、主要メディアの調査では、岸田文雄内閣に対する支持率が軒並み低下し、多くのメディアの調査では支持率と不支持率の再逆転が生じています。
| 支持率低下要因として、なぜか「ＬＧＢＴ法案」に言及しないオールドメディア主要メディアが実施する内閣支持率が出そろいました。これによると、当ウェブサイトで「定点観測」的にチェックしている６つの調査に関していえば、時事通信のものを除く５つの調査で、「不支持」が「支持」を上回りました。ＬＧＢＴ法案ゴリ押しのせいでしょうか？もっとも、「政党支持率」だけを信頼するならば、選挙情勢分析的な立場からは、自民党が直ちに政権を失うほどの大敗を喫するという可能性は、さほど高くなさそうです。内閣支持率は軒並み「支... 内閣支持率は軒並み低下したが…政権は危機状態なのか - 新宿会計士の政治経済評論 |
読売新聞、朝日新聞、時事通信、共同通信の各社の調査と、産経・ＦＮＮ、日経・テレ東による合同調査の概要を並べてみると、図表のとおりです。
図表 内閣支持率（2023年６月）
| メディアと調査日 | 支持率（前回比） | 不支持率（前回比） |
| 時事通信（6/9～12） | 35.1%（▲3.1） | 35.0%（＋3.2） |
| 朝日新聞（6/17～18） | 42.0%（▲4.0） | 46.0%（＋4.0） |
| 産経・ＦＮＮ（6/17～18） | 46.1%（▲4.3） | 49.2%（＋4.7） |
| 共同通信（6/17～18） | 40.8%（▲6.2） | 41.6%（＋5.7） |
| 日経・テレ東（6/23～25） | 39.0%（▲8.0） | 51.0%（＋7.0） |
| 読売新聞（6/23～25） | 41.0%（▲15.0） | 44.0%（＋11.0） |
（【出所】各社報道を参考に著者作成）
ここに挙げた６つの調査だと、時事通信のものを除き、いずれも不支持率が支持率を完全に上回ってしまっています。
反町氏「視聴者はＬＧＢＴと対韓柔軟姿勢を指摘」
これに関連し、新聞、テレビなどのオールドメディア、あるいは古くからの「政治評論家」の皆さんの原因分析は、「マイナンバーカードを巡る問題」一択です。
しかし、週末の『日本を壊す岸田文雄：有権者の冷静さこそが最大の救い』でも指摘したとおり、現実には、「増税」「韓国」「ＬＧＢＴ」の３点セットこそが、現在の政権に対する、とくに保守系の人々からの支持を失わせる要因になっているのではないでしょうか。
| 宮澤喜一以来30年ぶりの宏池会政権が、日本をメチャクチャに怖し始めています。そのなかでも特に酷いのが対韓外交であり、日韓問題はいまや「岸田問題」に化けた、という言い方もできるでしょう。こうしたなかで、自民党の青山繁晴・参議院議員は30日、例の「ホワイト国パブコメ」を巡って、経産省の姿勢を舌鋒鋭く批判しつつも、意外な点に「希望」を見出したと述べています。これには当ウェブサイトの著者としても全面的に同意せざるを得ません。宏池会政権の闇個人的に「血縁」について深く議論することは、正直、あまり好きではあ... 日本を壊す岸田文雄：有権者の冷静さこそが最大の救い - 新宿会計士の政治経済評論 |
もちろん、「いかなる層が具体的にどういう政治的性向を持っているのか」に関して、信頼できる詳しいアンケート調査結果を入手することは困難ですが、あくまでもツイッターなどのＳＮＳ、『Yahoo!ニュース』の読者コメントなどから透けて見えるのは、特に保守層を中心とする、ＬＧＢＴ法などに対する強い不満です。
これに関連し、フジテレビの『プライムニュース』のＭＣでもある反町理氏が、少し気になるツイートを発信しました。
反町氏はプライムニュースで内閣支持率急落について取り上げたところ、番組出演者からは「（支持率）急落理由はマイナ保険証」との指摘が出た一方、視聴者からのメールでは「ＬＧＢＴ」と「対韓柔軟姿勢」（が原因だ）、とする指摘が「圧倒的」だったというのです。
「保守派の岸田離れ」というパワーワード、当ウェブサイトのこれまでの仮説とも整合しています。
島田教授は宏池会を舌鋒鋭く批判
その岸田首相は自他ともに認める「宏池会のエース」（？）だそうですが、どうも宏池会政権については、保守派の論客からは評判が悪いことも事実です。たとえば福井県立大の名誉教授でもある島田洋一は、「歴代宏池会会長にロクな人間がいない」、などと、宏池会を舌鋒鋭く批判しています。
もちろん、「宏池会歴代会長にロクな人間がいない」、は、あくまでも島田氏の主観的な意見でしょう。
ですが、このツイートには今朝までに１万件を超える「いいね」が付き、、ツイッター・ユーザーのコメントも、「（宏池会は）官僚の利益を守るための派閥だ」、「なぜかオールドメディアから守られているという共通点もある」、といったものが散見されます。
このあたり、見る人が違えば評価も違いますので、「宏池会は最悪な派閥だ」という点を「絶対的な事実だ」と位置付けることには慎重であるべきですが、ただ、少なくない保守派の論客が宏池会政権を牽制しているという事実は、やはり無視するのは難しそうです。
首相が「聞く力」アピールへ？
こうしたなかで、岸田首相は７月以降、地方で視察や対話集会などの「全国行脚」を行うそうです。
岸田首相、7月から全国行脚 「聞く力」で政権浮揚狙う
―――2023/07/02付 共同通信より
共同通信によると、この全国行脚の目的は、政権支持率が下落傾向にあるなか、「聞く力」を改めてアピールし、政権浮揚につなげるためだそうです。
ちなみに共同通信は、2021年の総裁選で首相は「聞く力」を自らの長所として強調したのだそうですが、これについては正直、好きなようにやれば良いのではないかと思います。
ただ、日本国民は聡明ですので、岸田首相がわざわざ「聞く力」とやらをアピールせずとも、政権に就いてからのこれまでの事績に照らし、日本国民は次期選挙で賢明に投票行動を取るのではないかと思う次第です。
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1 2 3 次へ »有権者の支持動向を測定するのは難しいですが、少し前の以下の記事が頭の隅に残ってます。既出でしたらすみません。
まもなく隔日新聞：岸田内閣の支持率 無党派層は11％、過去最低 毎日新聞世論調査
https://news.yahoo.co.jp/articles/2b3489411d556757dd1bfe83a9904ba0fc13478a
＞無党派層に限った支持率は15ポイント下落で、下げ幅が全体より大きかった。
政権を是々非々で見ている人々の支持率が急落したということかと思います。
＞この全国行脚の目的は、政権支持率が下落傾向にあるなか、「聞く力」を改めてアピールし、政権浮揚につなげるためだそうです。
話を聞いてくれても結局裏切る、と思っている人の話を聞きたいと思う人がどれくらいいるのか。
やればやっただけ効果は上がるでしょうが、コスパは悪いんじゃないですかね。
（岸田総理だけではありませんが）自身のアピールポイントが、自身の致命傷になることあるのでは。
わが町に来たらどついたる‼
と心の叫びが聞こえますね。くれぐれも暴力はあきまへん。
聞く力があることと、理解し、分別し、実行する力があることはおなじではありません。
岸田さんに不安感じる一番の理由です。
国内では聞き流す力を発揮してる。
今岸田氏に足りていないのは国民の声を聴くこともですが、それ以上に日本国をどうしたいのかを自らの言葉で発信していくことだと思うのです。
罪務省や害務省の省益意外に国民の声を聞いたふりするのは別段好きにすれば？と思いますが、サンドバッグになる覚悟もなさそうですから、自身に心地の良い声を聞かせてくれる先だけに限定して仕事したつもりになるのが想像できます。
私見ではありますが我々の声を聴いてほしいのではなく岸田氏がどうしたいのか・その覚悟がどれほどのもなのかを「聴かせて」欲しいのが正直なところではあります。
因みに岸田氏の長所は｢聴く」ではなく「聞く」力なのですね。どうりで軽いわけだ。
韓国の外交を、米中間でのコウモリ外交と揶揄することがありますが、キシダの政治は、右派（現実主義）と左派（理想主義）の間でのコウモリ政治なのですよ。信念が無いのです。
右派の好みそうな政策をして左派の反発を喰らい、左派の好みそうな政策をして右派の反発を喰らう。
通常、右派は現実主義なので多少のことは我慢してくれますが、ある一線を越えた途端に総スカンですね。恐らくその一線はレーダ照射問題だったのでしょう。
その総スカンを喰らった状況で、聞く耳を持っています、聞く耳を発揮します、と言っても、騙されるのは、面白がって世論調査には応じても選挙には行かない方々くらいかと。
聞き流す力の間違いでしょう。まあ宮沢喜一河野洋平がいる段階で経世会と並ぶ二大悪かと
岸田首相「聞く力」をアピール？
「他人を簡単に信じて、騙される力」なら、岸田首相は誰にも負けないでしょう。
まあ、騙されて金を簡単にだまし取られても岸田首相の個人レベルの話であれば
どうでもよいのかもしれませんが、日本の国益を損なうことになるのであれば、
国民は黙ってはいられません。
岸田首相は、退陣して、大好きな韓国に帰化してください。
岸田文雄は去る3月に開かれたこども政策対話の場で中学生からのなぜ総理になろうと思ったのかという質問に対し
”日本で一番権限が大きい人なので首相を目指した"
と言っています。
https://www.fnn.jp/articles/-/498250?display=full
"やりたい事を実現する、止めてほしい事を止めてもらうには力をつけなきゃならない"という理屈だとしても、国民に対しては聞く力とやらが完全に空回りしている以上まるで権威主義者(だいぶ左に振れた)の様だなと改めて思いました。
もし仮に安倍総理が同じ趣旨の発言をした場合、オールドメディアは罵詈雑言の嵐になるのが容易に想像出来るので、岸田という男は日本人以外にとっては都合の良い存在なのでしょう。