韓国政府・国防部報道官が25日、今月末の日米豪韓合同訓練の際に自衛隊の護衛艦が韓国に入港する際、自衛艦旗(いわゆる旭日旗)を掲揚することを巡り、「国際慣例に従う」として、容認する考えを示したようです。ただ、艦旗の掲揚は、国際法上当然のことであり、これを容認しないとする考え方の方がむしろ異常です。なにより、たかが自衛艦旗の掲揚を認めたくらいで、「韓国が日米側に戻って来た」などと狂喜乱舞すべきでもありません。
目次
旭日旗問題を振り返る
「旭日旗問題」とは、いわゆる旭日旗の意匠に対し、韓国が「戦犯旗」だの、「軍国主義の象徴」だのといった、不当な言いがかりをつけてきている問題です。
旭日旗とはいったいなにか――。
外務省の『旭日旗』というウェブサイトには、菅義偉総理大臣の時代の加藤勝信官房長官による、こんな説明が掲載されています。
「旭日旗の意匠は日章旗同様、太陽をかたどっており、大漁旗や出産・節句の祝い旗等、日本国内で現在までも広く使用されているものであり、特定の政治的・差別的主張である等の指摘は当たらない」。
この説明に、すべてが尽くされています。
また、外務省が公表するPDF版の参考資料等によれば、この旭日旗は1954年に制定された自衛隊法施行令に基づき、現在でも自衛艦旗や陸上自衛隊の自衛隊旗として用いられており、国際社会においても日本の自衛艦や部隊の存在を示すものとして認知されているところです。
したがって、旭日旗を「戦犯旗」などと誤った用語で表現すること自体、大変に非常識な行動であるとともに、日本の自衛隊、ひいては日本そのものに対する侮辱行為でもあり、大きな問題です。
旭日旗≒ナチスのカギ十字:日本は観艦式参加を見送る
ただ、その「大変に非常識なこと」がまかり通っているのが、隣国です。
韓国では旭日旗を巡って、「戦犯旗」などと誤った呼称が用いられることも多々あり、酷い場合にはナチスのカギ十字(いわゆるハーケンクロイツ)と同列に取り上げられることもあります。こうした旭日旗ヘイトが最も酷い形で現れたのが、国際観艦式問題でしょう。
文在寅(ぶん・ざいいん)政権時代の2018年10月、韓国の済州島(さいしゅうとう)にある韓国海軍基地で開かれた国際観艦式では、韓国が日本の自衛艦に招待状を送っておきながら、直前になって旭日旗を掲揚しないように要求してきました。
これ自体、大変に無礼かつ国際常識にも背く要求でした。一般に海軍の艦船は、所属国の艦旗を掲揚することが、国際慣習法により求められるからです。
結局2018年のときには、日本の岩屋毅防衛相が、自衛艦の韓国への派遣を見送るという決断を下しています(当時はちょうど、安倍晋三総理大臣の自民党総裁としての三選直後で、改造内閣が発足したばかりのタイミングであり、防衛省も小野寺五典氏から交代したばかりでした)。
小野寺氏、旭日旗は「国際法上の外部標識に該当する」
これについて防衛研究所・NIDSコメンタリーの2018年11月13日号の『自衛艦旗をめぐる議論に関する一考察』によると、小野寺氏は防衛相在任中に、次のように述べたそうです。
「自衛艦旗の掲揚は自衛隊法などの国内法で義務付けられており、国連海洋法条約上でも軍隊に所属する船舶の国籍を示す外部標識に該当する」。
したがって、「旭日旗を掲揚するな」とする韓国側の要求に対しては、その要求を呑むという選択肢は日本にはなく、わが国に残された選択肢は国際法に従い、堂々と旭日旗を掲揚して韓国に入港するか、それとも観艦式への参加を拒絶するか、そのどちらかしかなかった、というわけです。
個人的には、韓国が自衛隊に招待状を送った以上、わが国の艦船は国際慣例に従い、旭日旗を堂々とたなびかせて観艦式に参加していただきたかった、などとも思う次第です。
もっとも、不思議なことに、この旭日旗問題で不当な言いがかりをつけてきている国は、韓国くらいなものです。というのも、あの中国ですら、2019年4月に青島で行われた国際観艦式で、参加した日本の護衛艦「すずつき」が堂々と旭日旗を掲揚して入港するのを認めたほどだからです。
旭日旗を掲げた護衛艦を“歓待”した中国/中国の「大国的対応」を考える
―――2019.6.13付 日経ビジネスオンラインより
これについて日経ビジネスオンラインは「中国が大国的な対応をとった」、などとしていますが、これは「中国が大国としてふるまったから」ではなく、単純に「韓国の旭日旗ヘイトがあまりにも幼く、あまりにも国際常識から逸脱している」というだけのことです。
このあたり、韓国社会では「旭日旗=戦犯旗」などというメチャクチャなウソが信じ込まれてしまっていることは事実ですし、韓国ではとある大学の著名な教授などが、世界中に「旭日旗=戦犯旗」などとするウソをばらまいているというのも有名です。
韓国が旭日旗を容認
もっとも、尹錫悦(いん・しゃくえつ)政権に変わったことで、韓国側では文在寅政権時代の行き過ぎた反日姿勢が是正されているようです。
その大きな理由はおそらく、現在の韓国が一時的に「日米側」に傾いているからでしょう。
これについては、『鈴置氏「米韓は二流の同盟、日韓関係も極めて不安定」』などでも紹介したとおり、韓国観察者の鈴置高史氏は韓国大統領室の人事で、親中派(あるいは「伝統派」)の国家安保室長が更迭され、親米派(あるいは「現実派」)が力を得ていると指摘しているのが参考になるかもしれません。
「たとえ北朝鮮が韓国を併呑しても、影響は朝鮮半島どまり」本日以降開催されるG7広島サミットに合わせ、ウォロディミル・ゼレンシキー大統領が広島を訪問するとの報道が出てきました。「関係者の話」としてブルームバーグが報じたものですが、これが事実なら、ロシアに対してだけでなく、中国や韓国などに対しても、非常に重要な効果がありそうです。それでなくても注目点があ多数ある今回のG7、関連する情報を注視する価値はありそうです。岸田首相にとっての外交成果昨日開幕したG7広島サミットを巡っては、さまざまな話題が... 鈴置氏「米韓は二流の同盟、日韓関係も極めて不安定」 - 新宿会計士の政治経済評論 |
こうした一時的な「韓国の日米回帰」という流れでしょうか、産経などいくつかのメディアの報道によると、今月末に済州島沖の公海上で実施される多国間訓練で海上自衛隊の護衛艦が艦旗を掲揚して韓国国内に入港することを巡り、韓国国防部は25日、「国際慣例に従う」として容認する姿勢を示したのだそうです
韓国国防省が容認「国際慣例に従う」 海自艦、旭日旗掲げ入港へ
―――2023/5/25 12:50付 産経ニュースより
産経によると今回の訓練では日米豪韓の艦船などが参加し、北朝鮮への大量破壊兵器の密輸入を想定し、違法運送が疑われる船舶の探索や乗船検査のシミュレーションが実施されるそうですが、護衛艦はこの訓練に際し、釜山港に入港すると見られているのだそうです。
たかが旭日旗容認で狂喜乱舞すべきではない
これを巡って、「やっぱり政権が変わったら韓国はまともになった」、といった反応もないわけではないのですが、少し待ってほしいと思います。
そもそも論として、韓国側のこれまでの「戦犯旗」という侮辱自体が問題なのであって、そうした侮辱をやめたから韓国が日本に譲歩した、といった話ではありません。
そもそも論として、韓国は2018年12月に石川県能登半島沖の日本の排他的経済水域(EEZ)内で発生させた火器管制(FC)レーダー照射事件について、いまだに日本に謝罪していませんし、関係者の処罰も、再発防止策も講じられていません。
そのような国を防衛協力上も信頼しろというのには、かなりの無理がありますし、FCレーダー照射事件とともに旭日旗に対するこれまでの侮辱問題を「なかったこと」にして日韓防衛協力を進めるという話自体、私たち日本国民の生命と財産を守ってくれている自衛隊の隊員に対しても、大変に失礼な話です。
ただ、それ以上に重要なことがあるとしたら、韓国の日米陣営に対する傾きが、今後も続くかどうか、です。
おそらく、中国の「巻き返し」がかなりの確率で予想されるなかで、たかだか旭日旗を掲揚して入国することを韓国政府が認めたくらいで、「日韓関係改善!」などと狂喜乱舞しない方が良いのではないかと思うのですが、いかがでしょうか?
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容認? 何それ?
自分で身動き取れなくなったんだね。
K国はK僚を騙し
K僚はK田を騙し
K田はK民を騙す
まず竹島返せ
て言うかしっかり反日しないと
議員選挙まけるぞ
新宿会計士様の仰る通り、自衛隊の艦艇が自衛隊旗を掲揚して入港することを韓国が容認したからといって、要するに当たり前のことが当たり前になったというだけのことですから、特段喜ぶべきことでもなんでもありません。元々、旭日旗騒動自体、奇誠庸というチンピラサッカー選手が、2011年にやらかした愚行の言い訳(*)に端を発し、韓国メディアやら反日芸人教授やらが絶好のメシのタネとしてガンガン炎上させたものに過ぎず、韓国でも2011年以前は、一部を除いて、さほど問題視もされていませんでした。実際、1998年に釜山で行われた国際観艦式では、当然、自衛隊艦艇は自衛隊旗を掲揚して釜山に入港しています。
(*) この一件については、ネット上にいくらでも説明があるので、改めて説明はしません。
ただ、その一方で、尹錫悦大統領は、就任以来、文在寅前大統領が徹底的に破壊した韓国という国家に対する国際的信用を少しでも取り戻すべく、懸命に努力しているというのも事実でしょう。依然として国会は従北左派に過半数を握られてますし、かなりの割合の国民が未だに文在寅政権の大嘘を信じ込んだままであるようなので、尹大統領の努力はなかなか実を結ぶところまではいってません。でも、そんな「努力」を否定したり、嘲笑ったりする必要はないでしょう。生暖かく見守っておけば、それでよいと思います。
しかしながら、改めて言うまでもありませんが、尹大統領が「マトモ」な方向を目指しているからといって、尹大統領の後任がマトモであるとは限りません。また、尹大統領の努力が実を結んだとしても、せいぜい「文在寅以前」に戻るくらいで、依然としてバランスシートはマイナスのままであり、そこからイーブンにまで持っていけるかどうかは未知数です。だから、尹錫悦政権に過度に肩入れするのは、当然ながら禁物です。いずれにしても、来年4月の総選挙で従北左派を壊滅させるまでは、それほど決定的な情勢の変化は望めないでしょう。
尹錫悦政権の任期は4年ほど残ってますが、はたして任期を全うできるでしょうか。韓国電力問題、不動産価格問題、家計/企業負債問題など、韓国経済は多くの深刻な問題を抱えています。その多くは文在寅政権のポピュリズム政策が原因なのですが、もしもどれか一つの爆弾が破裂すれば、他のいくつかが連鎖する可能性が高く、そうなれば因果関係を理解できない韓国国民の怒りは尹大統領に向かうことは必至です。
さりとて、日米などが支援しようと試みたとしても、可能なのはせいぜい通貨スワップの締結で為替の安定化に協力するくらいでしかなく、しかもたとえ通貨スワップを締結したとしても、ウォンの暴落を阻止できるかどうかわかりません。つまりは、ほぼ打つ手なしです。やはり、生暖かく見守ってあげるくらいのことしかできないのかもしれません。
こんな事言ってる国は韓国だけで国際的非常識が普通になっただけ。
これはの譲歩でも配慮でも何でもない。まして容認なんてえらそうな事言って恥ずかしくないのか。
悪質な言いがかりがごく普通になっただけだ。
>戦犯旗
日本と韓国は戦争をしたことはない
よってこの二国間には「勝敗」も「戦争被害」も「戦争犯罪」も存在しない
そもそも「戦犯国」などという言葉はない
幼稚な朝鮮ファンタジー用語だから世界には通用しない
そもそも「戦犯旗」などという言葉はない
幼稚な朝鮮ファンタジー用語だから世界には通用しない
そもそも「従軍慰安婦」などという言葉はない
朝日新聞の造語だから使わないように
>日本と韓国は戦争をしたことはない
ホント、ずばりこれにつきます。これを説明して会話終了、という感じでしょうか。
日本を「戦犯」とするなら、韓国もアジアを回って謝罪しなければなりませんね(アジアのどこでしょうか?)併合された韓国の立場は、ドイツとオーストリアの関係です。自分が置かれた立場が分かっていないという時点で、韓国とは会話が成立しないでしょうね。
> 自分が置かれた立場が分かっていない
それを認識できるようならば、心理的G8とかいう妄想を公言したりしませんって。
まあ、そうとでも言っておかないと、文在寅氏がばらまいた妄想に今なお酔いしれている愚民や、それを持て囃してきた韓国メディアの足元が崩れちゃうので、致し方ない部分はあるでしょうが。
1948年に成立した大韓民国は、1919年に上海で設立された大韓民国臨時政府を引き継いだものだそうです。
1937年に始まった日中戦争から1945年の日本の敗戦まで、大韓民国臨時政府は日本帝国主義に抵抗を続けてきたそうです。
つまり大韓民国は連合国側に立って、朝鮮半島を違法に支配してきた日本政府と戦い、勝利したことになっているのです。
従って、韓国から見ても、日本は戦争犯罪を犯した戦犯国(誰が作った言葉か知りませんが)なのです。
そういう妄想でしかない「建国神話」を韓国人が信じている限り(何せ憲法前文に明記されてますから)、「フツーの隣国」として付き合える日は来ないでしょうね。まあ、韓国人がそれほど泣き叫ぼうと、日本としては「単なる隣国」としての扱いを変える必要はないのですが。
>それを認識できるようならば、心理的G8とかいう妄想を
>公言したりしませんって。
「心理的G8」・・・(笑)
妄想だけは得意ですからね。妄想は得意ですが何も努力しない両班気質というか。
清朝時代とかどうしてたんですかね、たぶん朝鮮より人口の少なかった琉球王国より、格を下に置かれていました。追い越そうという努力をなにかしたんでしょうか。
アホ面付き合せて「ウリたちが正当な漢民族の後継者ニダ。満州人は野蛮な狩猟民族に過ぎないニダ」と、議論だけは一生懸命で、具体的な努力は何もしなかったんでしょうね。
>1919年に上海で設立された大韓民国臨時政府を引き継い
>だものだそうです。
その臨時政府、関わった人間が累計300名程度だったんでしたっけ。
私は数年前4か月ほどボランティアをやっていたことがあります。私のような何の特技のない個人による弱小ボランティア団体でも、累計300人以上の人を扱いました。
その臨時政府って、どれだけマイナーで弱かったかわかります。
しかも臨時政府の関係者や独立運動家って、「協賛主義者」だったりします。韓国の憲法にも臨時政府の記述が載っちゃっていますが、「北朝鮮が正当な李氏朝鮮の後継国」って書いちゃっているのと同じなんですよね。
>心理的G8
この言葉を眼にしたとき連想したのが「オタクの脳内恋愛」
旭日旗問題、いろんなウソがレイヤーのように重なった、韓国のうそのつき方の典型であり、容認も何もありません。あきれて議論する気も起きません。
2年位前だったか、フィリピン人女子が腕に旭日模様のタトゥーうぃいれてその画像をアップロードしたら、韓国人からたくさんバッシングが来た。それを見かねたまともなフィリピン人たちそ、ということを丁寧に説明する者がフィリピンから複数現れてくれました。いわゆる噓をついてフィリピン人たちを口汚くののしる韓国へのカウンター:「キャンセル・コリア」運動です。
●旭日旗について
https://note.com/koreakick/n/n909ae9f4d153
いつも思うことですが、これは本来なら日本人が一生懸命すべきことです。海外・外国語となると極端におとなしくなる、反省すべきでしょう。
マイケル・ヨン氏やケント・ギルバート氏を、日本の保守論壇に「連れてきた」一日本人としては、外国語のできる日本人が少なすぎる。あるいはおとなしいのか。
昔の日本人は、外国語ができることが当たり前でした、老若男女みなが「漢文」の一説くらいは暗記していました(寺子屋がありましたし)。江戸時代の頭のいいお侍さんのなかに、「オランダ語」ができる人がたくさんいました。
幕末~明治維新時には時代の変化を感じ取り、「英語」を勉強する人が現れました(オランダ語は英語の兄弟語なのでそっくりで、幸運にもオランダ語から英語への切り替えが楽だったといいます)。そればかりか国際情勢を読み、ロシア語や満州語を勉強する者も現れました。
ポイントポイントで活躍した優秀な政治家も、最低英語程度はできました。初代首相の伊藤博文がそうであり、最近だと安倍さんなどがそうですね。こうした大物政治家だけでなく外国語ができる様々なひとたちがこの日本を作ってきたはずです。
今の日本人は英語ができるものが少ないどころか、わたしも体験しましたが、英語など外国語ができる人を日本人おとくいの同調圧力であたかも「奇人」扱いするような風潮さえあります。
テキサス親父ことトニー・マラーノ氏が体験しているように、韓国人と話して分かり合うことは絶望的です。トニーさんは韓国人から口汚くののしられるどころか、韓国人から脅迫を受けたりします。韓国人を変えることに期待するのは無駄のように感じます。
私は別に、「外国語ができるようになれ!」とは言ってません。フィリピン人に旭日旗問題に詳しい者がいたように、まわりの外国語ができる・外国に行っている友人などに韓国人の浅はかさを説明し、「仲間」を増やしさえすればいいのです。
「仲間」になれば、マイケル・ヨン氏のように、自分からどんどん調べてくれる人も出てきます。マイケルさんは、日本軍が駐留していたという情報を聞きつけ、それこそ東南アジアの田舎の村まで足を運んで日本軍の評判を調べてくれました。
それにしても、私の学生のころから日本人の外国語ができない具合はほとんど変わっていませんね。
読みやすい本がたくさん出版されているし、電子辞書など普通に使いやすくなっているし、インターネットでGoogle翻訳とかツールも充実してます。「環境」が変わっているのに、残念ながら「人」はあんまり変わってないですね。
おっと、くつろいで書いたせいか、誤字・脱字がすごく多いですね、失礼しました。
視力がやばいことになっているせいもありますが。
日本側としてはこれをもってまともになったと思ってはならない、喜ぶべきではないというのは全く本文の通りですが、韓国側が譲歩した「つもり」なのは実際でしょう。個人的には「こんなことが譲歩だと認識している」「普通に戻したら外交屈辱だなどと喚く」韓国の異常性の方を一際感じます。
譲歩とやらをしないよりも、こうして譲歩をしてみせて、その譲歩が異常に過ぎ、絶望的な価値観・世界観の差を明らかにした方が、むしろ日韓友好への道にトドメを刺した気がします。利害は調整できますが、価値観は並大抵のことでは変わりません。絶望的です。
それにしても、艦旗をおろせとか「相手が絶対に譲りようがない条件を提示」してくる文在寅の交渉の下手さよ……圧倒的な軍事力とその行使を許す時代背景が無ければ、こんなもの交渉になりえません、ただの自爆です。飲めない条件を突きつけても別に妥協可能な条件を見せ、そこに罠を含ませる中国さんから何も学んでいないのか。
> 利害は調整できますが、価値観は並大抵のことでは変わりません。絶望的です。
至言ですね。全くその通りだと思います。
ただ、500年以上にわたって朝鮮式朱子学に染まりきってきた韓国人からすれば、唯一絶対の真理が存在し、唯一絶対の正しい世界観と価値観が存在するというドグマから逃れられない、そもそも異なる世界観や価値観が存在しうることすら想像できないでいるように見受けられます。なまじ日本人の風貌が韓国人に近いため、彼らは日本人の価値観が彼らのそれとは大いに異なっていることを想定することすらできないのだと思います。
もっとも、日本人の側だって、韓国(朝鮮)人の価値観がこれほどにも違っていることに長年気が付かず、日本人の尺度で向こうを推し量ろうとして失敗を重ねてきたので、あまり偉そうなことも言えませんけれども。
いつの日になることやらさっぱり見当もつきませんし、実現するかどうかも甚だ心許ありませんが、日韓両国がお互いの違いを十分認識し、理解した上で、「フツーの隣国」として付き合えるようになったらいいのになぁ、と夢想しています。まあ、私の目が黒いうちには無理でしょうけどね。
こういう行いの積み重ねがまたもや「反日マグマ」を蓄積させ、遠からぬ未来にまた再び噴火するんでしょうね。
制動系数が小さい場合は、前より酷くなるかもです。
尹政権が為したのは「前政権が独りよがりに振り上げた拳」を降ろして見せただけのことです。
韓国恒例の積弊清算(前政権の否定)が、宥和ムードとマッチしただけのことなのかと・・。
GSOMIA:正常化するから誠意をみせろ!
自称徴用工賠償:国内的に建替えるから誠意をみせろ!
WTO:取り下げるから誠意をみせろ!
旭日旗:容認するから誠意をみせろ!
↑放っとけば自身が窮することばかり。何一つ身を切った歩み寄りを示すことなくにですね。
いい加減に、こういう幼稚な事に付き合わないようにしないと。
こんな幼稚な事にいつまで付き合うの?って。