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トレンド操作がトレンド欄に?ツイッター「人力問題」

ツイッターに表示されるニューズ・ヘッドラインが、どうやらこれまで人力で選定されていたらしい、とする点が、ツイッター上で話題となっています。これに関して昨日、『ITメディアニュース』というサイトに、「トレンド操作がトレンド入り」などとする興味深い記事が掲載されていました。

昨日の『ツイッターの解雇後にトレンド欄が明らかに変わった件』で取り上げたとおり、ツイッターでここ数日、明らかに表示されるニューズ記事が変化しました。

ツイッターの『いまどうしてる?』欄に明確な変化が生じているようです。ここ数日で、明らかに特定のメディアの記事ヘッドラインや特定の政治的立場に基づくツイートなどが表示されなくなったからです。これについて事情を調べていくと、どうやらツイッター・キュレーションチームが解雇されたことと密接にかかわっている疑いが浮上しました。キュレーションとはなにか一般に「キュレーション」(curation)とは、「情報を収集したうえで取捨選択して整理する作業」を意味し、もともとは美術館、博物館、図書館などに勤務する学芸員(...
ツイッターの解雇後にトレンド欄が明らかに変わった件 - 新宿会計士の政治経済評論

以前だとツイッターの『いまどうしてる?』欄に表示されている内容は、明らかに朝日新聞やテレビ朝日、ハフポスト、BuzzFeedなどの記事が多かったのに加え、政治的なトレンド(たとえば自民党政権を批判するハッシュタグなど)が、酷いときには毎日のように表示されていました。

現在ではこれらの情報は本当にまったく表示されなくなりました。

これについてもう少しさまざまな情報を調べてみたのですが、結論的には、やはり従来のツイッターの運営には大きな問題があったのではないかと思わざるを得ません。というのも、該当する欄に表示される内容が、アルゴリズムで自動的に表示されているものと、人為的に操作されているものが混在しているからです。

このあたり、インターネット空間は本来、新聞、テレビなどのオールドメディアとは異なり、基本的には私たち一般人が作り上げているものであり、ネット世論というものもオールドメディアと異なり、ネット上で自発的に形成されるべきものです。

しかし、ツイッターというプラットフォームが、圧倒的な独占力を悪用し、特定の思想傾向を持つものが人為的に作り出した単語などが、あたかもネット上で自然発生したトレンドであるかのように偽装するのに加担していたのだとしたら、これは大きな問題でしょう。

いずれにせよ、ツイッター上では妙な記事が表示されなくなり、また、特定政党系と思しきユーザーが人為的に作り出したトレンドがあまりランクインしなくなってきたのは、大変に良い傾向といえるかもしれません。

こうしたなかで、個人的に思わず笑ってしまったのが、こんな記事です。

「トレンド操作」トレンド入り 大量解雇でTwitterはどう変わる? ITmedia NEWS編集部で考えてみた

―――2022年11月07日 20時00分付 ITメディアニュースより

『ITメディア』は昨日、今回の「大量解雇」騒動を巡り、「トレンド操作」がトレンド入りした、などとするタイトルの対談記事を掲載。「ツイッター日本法人の従業員を解雇した結果、政治的な話題がサジェストされにくくなった」という声について編集部内で話し合ったのだそうです。

対談にも出てきますが、ツイッターではこれまで、「トレンド」欄とは別に、ユーザーの傾向からパーソナライズされる「おすすめ」欄、さらには「今何してる?」欄があって、とくに後者の2つは「ユーザーによって表示される内容が異なる」としつつ、本来人手が介在しないはずの情報にキュレーションチームが介在していたと指摘。

これについては「話が違う」、「紛らわしい」、などとしたうえで、ツイッター側の説明不足などの論点が指摘されている、というわけです。

リンク先の対談自体はなかなかに興味深いものですので、ツイッターの言論操作に興味がある方なら、ぜひご一読ください。きっと興味深く読めるのではないかと思う次第です。

新宿会計士:

View Comments (37)

  •  反ワクアベガージミンガーのTwitterユーザが、8月頃には「自民不利な拡散を防ぐために仕様変更した。Twitter Japan幹部はアベのオトモダチ」とか呟いていたのに、本件ではだんまりなのは笑ってしまいました。主要メディアも「突然の解雇」の部分ばかり報道していますね。

  • マスク氏が認証済みバッチを $7.99 で販売すると発言したのは、強烈な嫌味、すなわち「Twitter 旧勢力」へのカウンターパンチの可能性があります。

  • この件既視感があると思ったら
    2009年3月に当時の2chで朝日新聞のアカウントが書込規制されたら
    特定野党や特定のアジアの国を持ち上げる書込が激減し
    「ネトウヨ」「ニート」などの侮蔑的な書込も激減
    趣味関係の掲示板で対立を煽る書込も減り
    規制されていた数日間2chが非常に平和になったという事件と似ていますね。

    詳しくは「朝日新聞2ちゃんねる荒らし事件」で検索すると出てきます。

  • どうせ、こんなことかと。
    SNSやツイッターには詳しくないけど、本当に
    こんな話が世間の耳目を集めているのか?が
    あまりにも多かった

    テレビの韓流ゴリ推しの裏面もいつか明るみに
    出る日はくるのかな?

  • 誰か偽計業務妨害とかで告訴しませんかねー
    新経営陣がもうちょい証拠を出してくんないと無理かな

    • 私企業ですから、企業内の特定人物が結託して自社の企業価値を減するような行為を行っている場合は企業内で罰せられるべきだとは思いますね
      Twitterの機能を利用して自己の「正義」を恣意的に取捨選択してユーザーに閲覧させるキュレーションチームの行為は、「偏った正義」に興味ない一般ユーザーにとって邪魔でしか無いし、邪魔なUIを提供しユーザーの嫌気を誘うのは広告主の望む行為ではないし、広告効果の減衰はTwitter社の企業価値を損なう行為で、自慰行為で快楽を得る本人以外は三方損でしかないとしか思えないのですが・・・

      本来の労働者を無視して政治活動に終始する労働組合とか
      本業の不動産業務に関係ない政治主張に塗れたチラシ発行で不動産業務の邪魔する朝日新聞とか
      同様の例は枚挙に暇はないですが、内部の一部権力が業務に無関係な自慰行為で本業の価値を毀損している例は結構多いかと思います。主に左系ですが右派も偶に見かけますね

    • ネット広告の中の人の見解の中には、TwitterJPの人々も社が収益を上げるための行動の結果としてそうしてきた、と言うものもありました。
      要は、炎上でも何でもいいので話題が起こってtwitterが利用されるほど収益につながるのですが、左系の政治ネタってのはその効果が高いんだそうです。それらを一般ユーザー向けのリコメンドやTLを調整して混ぜ込んでいた、と。
      ただ、それやってるうちに社員自身の思想も変わっちゃうかも知れませんけど。
      週刊誌や斜陽新聞を売るために売れやすい過激なネタに飛びつくのと同じ構造かもしれません。
      だからといって暗黙でそれをやっちゃうのはどっちみちダメだと思いますけどね。

      意識高い系に移行した人が左にかぶれるのはよく見かける光景ですけど、左には誘引物質があるのかもしれません。「正義」のエキスでしょうかね。

  • ITメディアの記者たちはニュースのキュレーションの有無を議論していてそれはYahooでもやっていることだしと話をしているが、ユーザで話題になっているのはまた別の話題のような・・・。論点ぼかすのも通常業務何ですかね。

  • あーオールドメディアで結構目にした"SNS注目ワード"だの"急上昇ランキング"だのを見掛ける頻度が下がりそう…ですかね

  • 「お前は馘だ」
    TVショーの名物ホストだった時代、トランプ氏が繰り出す名セリフに視聴者は喝さいしたものでした。されば今回のマスク氏パフォーマンスにも人気が集まるのではないでしょうか。さっそく NHK ロサンゼルス記者が不穏な記事を書いています。NHK の清掃はやはり必要。
    #次は小前田
    #NHKを掃除しろ
    「恣意的なトレンド」がネットを賑わせそうです。

  • ツイッターでたびたびトレンドに出てきたフェミ・ジェンダー・LGBT。

    自分の周りを見てもこんなこと話題にしている者はどこにもいない。
    フェミ、ラディフェミという声の大きい少数だけが主張している。

    欧米で流行っているから米国本社の指示で日本でも流行らせようとしたのだろうか?
    だが、日本でこれらの話題を流行、トレンドとするにはどうしても違和感をぬぐえなかった。

    一方でこれをトレンドだと真に受けてしまったのが立憲民主党。

    去年衆院選の野党共闘でジェンダー平等やLGBTを主要テーマとした。
    共産某議員は「ジェンダーが主要争点となった初の選挙」などど妄言。

    案の定、立憲など4党は惨敗することとなった。

    投開票日に枝野は「空中戦では我々は負けていなかった」と豪語。
    もう完全にアタマの中がSNSに毒されていたことがうかがえる。

    普通の一般人ですら相手にしなかったことを立憲は真に受けたのだから救いようがないw
    それは「立憲はスマホを置いて街へ出ろ」という至極妥当な記事に集約される。

    https://twitter.com/CDP2017

    これが立憲の公式ツイッター。

    ヘッダーに未だに「ジェンダー平等」を謳っている。
    このご時世にこんなヘッダーでいいのか、と誰も疑問に思わないのだろうか?

    いずれにせよツイッターの今後がどうなるのかには要注目。
    そして左派の政党やメディアにどういう影響を及ぼすかも要注目となる。

    • 仮説を立てました。
      ・国会議員は情弱(情報弱者)である
      ・新聞記者に教えを乞うて聞きかじりで世間が分かったような気になっている
      仮説通りだとすると国会議員を DX しないと大変なことになる。まずはスマホの活用法を首相に教授指南するのが急務のような。

  • 公平、公正のふりをして 世論操作。
    いまわしいことです。
    新語流行語大賞も 偏向的選択が多数あり 愉快ではありません。

    「俺たちの扇動で世論を動かした」ということが 快感で仕方ないのでしょう。

    • >公平、公正のふりをして 世論操作。
      >いまわしいことです。

      同感です。

      宗教や信条に沿って「正義の為なら欺瞞も許される」、「印象こそが真実である」と確信している方々は必ず一定数いらっしゃいますが、数ではなく、声の大きい方々が目立つネットでも彼等の影響力は馬鹿に出来ません。

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