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「安倍国葬に参列の若者たちが我々の相手だ」=韓国紙

韓国メディア『東亜日報』に本日、興味深い記事が掲載されていました。「我々韓国が相手にしているのは、安倍の国葬に賛成する日本の若者たちだ」、という、東京特派員が発信した情報です。記事自体に細かいツッコミどころはあるものの、「社会のネット化により、オールドメディアの報道を盲信しなくなった日本人を相手にしなければならない」という意味では、非常に興味深い指摘です。

一般献花に訪れた若年層

今朝の『列の長さで試算「国葬儀の一般献花は33,333人」』では、いくつかのデータをもとに、昨日営まれた故・安倍晋三総理大臣の国葬儀で一般献花台を訪れた人が単純計算で33,333人だった、とする話題を取り上げました。

著者自身は昨日、安倍総理の一般献花台に続く行列を見るために、午後2時半ごろ、四ツ谷駅まで出かけました。プライバシーなどに配慮して撮影した写真などをもとに推計すると、1時間あたり3,333人、10時間で33,333人、という試算が出てきました。この試算、一部報道ともおおむね整合しています。一方、反対デモについては「主催者発表で」15,000人だったのだそうですが、果たしてその数値の信憑性はいかに。2022/09/28 13:00追記磯崎仁彦内閣官房副長官は28日午前の記者会見で、昨日の故・安倍晋三総理大臣の国葬儀における参列者数が...
列の長さで試算「国葬儀の一般献花は33,333人」 - 新宿会計士の政治経済評論

これについては磯崎仁彦内閣官房副長官が28日午前の記者会見で、昨日の故・安倍晋三総理大臣の国葬儀における参列者数が4,183人、一般の献花が25,889人だったと発表しました。当ウェブサイトの予測値と比べると少なかった格好です。

ただ、いずれにせよ、政府公式発表ベースでも2万人を超える人々が一般献花台を訪れたというのは事実であり、また、どうやら若い人も相当に含まれていたらしいという情報もあります。

「安倍国葬反対」などと叫んでいた人たちと比べると、ずいぶんと年代構成が違う、といったことでしょうか。

東亜日報「安倍を参拝する日本の若者が私たちの相手だ」

こうしたなか、いくつかのメディアでの世論調査によれば、実際、国葬儀に賛同する意見は若年層ほど高かったのだそうですが、こうしたなかで韓国メディア『東亜日報』(韓国語版)に、こんな記事が掲載されていました。

安倍参拝する日本の若者が私たちの相手だ [特派員コラム/イ・サンフン]【※韓国語】

―――2022-09-28 09:10付 東亜日報より

リンク先は韓国語ですが、最近だとさまざまな翻訳エンジンが充実してきていますので、日本語に翻訳しながら読めると思います。

東亜日報のこの記事は、東京特派員の方が次のように述べます。

27日、日本の東京武道館近くの公園には、20代や30代に見える若年層が多かった。ベビーカーを押しているお母さん、まだスーツがぎこちない若い会社員、大きなバックパックをしょった学生…。暗殺直後のときもそうだった。家族葬が開かれた芝増上寺でも若者の姿が目立った」。

このあたり、日本のメディアが可能な限り報じようとしない話題を、韓国メディアが堂々と報じるというのは興味深いところです。

しかも、この記事では「日本の朝日新聞が今月10日と11日に実施た世論調査」を引用し、国葬儀への賛同率が70代以上で26%、50~60台でも30%台にとどまったのに対し、18歳から29歳の層では58%に達したと紹介。

これに対し、国葬反対デモは「老年層がほとんどだった」としたうえで、次のように指摘するのです。

彼らは良心勢力だと評価することはできるものの、日本国内では彼らに対し、厳しい安保環境の現実を無視しているとの評価があるのも否定できない現実だ。中高年や地方在住者が自民党を、若年層や都市住民が野党を支持するという構図は、安倍政権の時代に崩れた」。

日本社会の変化はネットがもたらした

厳密には、オールドメディアの情報支配力が若年層に通用しなくなっただけではないか、という気がするのですが、ただ、「若年層ほど自民党支持率が高い」という事実を、ここまでざっくばらんに指摘するというのも、なかなかに新鮮です。

そのうえで、この記事の議論は、「日本国内で蔓延する反韓的な雰囲気」に飛びます。日本の若年層が「歴史修正主義、憲法改正論議には関心がないか、日本が適所を探す過程だと考え」、「日本国内の蔓延した反韓雰囲気には、このような雰囲気が影響を与えた」、というのです。

(※表現が若干おかしいのですが、このあたりは翻訳エンジンの都合もあるのかもしれませんね。)

そのうえで、この記者は韓国国内で、「首相がハト派に代われば、保守派(のとき)と違って日本が親韓国家になるだろう」、「韓流ブームで若者はみんな韓国が好きで、嫌韓派は極右だけだ」といった雰囲気がある、などと述べるのですが、こうした認識が実態とは異なる、と指摘します。

こうした考えは、残念だが、日本の真の姿と距離がある。『韓国はすぐに滅びる』という妄想に陥った日本国内の嫌韓論者たちの失策を、私たちが追いかけてはならないという意味だ」。

…。

なんだか最後の文章はよくわかりません。

ただ、この記事を読んでいてふと気づいたのですが、安倍総理の国葬儀もそうですが、日本国内における韓国に対する認識も、基本的にはメディアが主導したものというよりも、インターネット空間を通じて自然に形成されたものではないか、という仮説は成り立つでしょう。

現在の日本の対韓感情は「日本人が韓国を正確に理解したから」

そういえば、「韓日両国がお互いに交流を深め、相互理解を積み重ねていけば、お互いにわだかまりが解ける」、といった言説が、韓国メディアからはよく出てくるのですが、個人的に、この認識に対しては非常に懐疑的です。日本国内の韓国に対する感情も、正直、「日本人が韓国を正しく理解した結果」でしょう。

「韓流」などを通じてポジティブなイメージを持っている人もいるかもしれませんが、それ以上に自称元徴用判決問題、火器管制レーダー照射事件、東京五輪妨害、福島風評加害、旭日旗への侮辱などの韓国側の行動が、日本人の対韓イメージ形成に少なからず寄与していることは間違いありません。

このあたり、日本共産党や公明党などのオールド政党が近年、選挙のたびに、徐々に得票率を落としていることとも整合しているように思えてなりません。

もちろん、「インターネットがさらに普及すれば、自動的に人々が賢くなる」というものではありません。

老若男女を問わず、いつの時代にも「変な詐欺商売に引っかかる人」、「誰かに騙される人」は必ず存在しますので、日本共産党などを支持する者がゼロになることはないでしょうし、「韓国が好きで好きでたまらない」という日本人もゼロになることは考え辛いところです。

しかし、それと同時にインターネット空間では、「何が正しくて何が正しくないか」を常に自分自身の頭で考え続けることが求められますので、ネットで情報収集する癖がついている人は、新聞、テレビなどのオールドメディアの情報を鵜呑みに信じている人と比べて騙され辛いことは間違いありません。

その意味では、韓国ウォッチングや野党ウォッチングは、究極的には私たちが暮らす日本社会そのものを観察しているのと同じなのかもしれません。

新宿会計士:

View Comments (32)

  • 「残念だが」以降は次のように読み替えると、東亜日報記者の書きたかった文章になるのではないでしょうか。

    日本の真の姿と距離がある。『日本はすぐに滅びる』という妄想に陥った韓国国内の卑日論者たちの失策を(ここで読者に向けて)私たちは丸飲み追従してはいけない。

    • おっしゃる通り。新宿会計士さまが異例だと取り上げた意義はここにある。既存メディアの現実歪曲フィールドを通さないナマの韓国人の姿を知った日本人の対韓感情は「知れば知るほど」にならざるを得ない。この韓国人コラム氏の指摘は韓国側の既存メディアが日本の現実を歪曲した無根拠な言説が虚妄です。日本の若者層は思った以上に(韓国的な)左傾はして居ない。先行きは韓国メディアや政府が垂れ流す(自民党支持なんて老人だけなどと言う)予断を許さない、と言う警鐘となって居ますね。
      韓国人は21世紀に若者が極端に左傾化しました。盧武鉉や文在寅を大統領に押し上げ、ソウル市長も釜山市長も(セクハラ野郎でしたが表向き)人権弁護士が揃って就任。弁護士だけで無く検察官や判事にも憲法裁判所所長や大法院にも左派を送り込む。米国大使公邸にJDが壁を乗り越えて侵入し、外資系の自動車メーカーの韓国支社長を監禁する。日本国民を不買運動で経済的に圧迫してその威力で日本の国政を押せ押せで韓国の思い通りの左派政権に転換出来ると思って来た。その根幹にあったのが【若者ならば韓国がそうであった様に左傾して居るに違いない】と言う事でした。またその根拠は【日本の若者はK-POPに夢中だから】などの韓国マスコミの現実歪曲だったりしました。それがどうも違うと。
      もしかしたらなんだかんだでSamsung中心の好景気と投資ブームが続いた韓国が、不動産バブルの明白なクラッシュ、景気鈍化、対中輸出の鈍化と対中貿易赤字の発生、国債の下落(金利上昇)やCDSの増加、プライムレートの強引な利上げにも関わらず「株式の国内購入比率の上昇(外国人投資家のキャピタルフライト)」、失業率の増加、コロナ禍とウクライナ戦争による物価上昇などを通じて一部では意気消沈して興醒め状態が始まったのかも知れません。

  • 日本のオールドメディアは内包する一定勢力や思想教条の母国で此の様な記事が巷間に流布されているということをもう少しガチに受け止めるべきなんでしょーが…
    アーアーミエナイキコエナイ がいつまでも通るワケがナイからイマココニ至ル、を自覚…はシタクナイんでしょうなあ…

    •  なんとも受け入れがたいのですが、無邪気に韓流コンテンツを好んだり韓国風メイクやらに傾倒する若者は実際にそこそこは居るようです。企業も韓国風の食品等の製品を出しますし。

       でも、その必死に騙s…ゴホン、頑張って獲得した層、政治には興味なくて影響力うっすいんですよねぇ……しかもある程度の年齢になるか政治に興味をもってしまうと韓流から距離を置くという。

      • はんりゅー好きとかの若者はsnsで「流行ってる」からそれに乗っかってる。乗っかっとけば手軽にイイネもらえるから。その流行りも韓国がインフルエンサーとか使ってうまーく作り出してる。だから大人気のはずなのに次から次へあっという間に消える。

    • メディア曰く今は「ガチ中華」に若者はハマっているらしいですよ。
      とうとう本性が出てきたなーという印象しか受けませんが。

  • 韓国のアイドル、ドラマが好きと
    韓国政府が現在進行形で行ってる国際法違反に対して日本政府が譲歩するかどうかは別論点でしょうよ。
    韓国が好きなら無条件に譲歩する方がおかしい事に気づくべき。

    • 日本に巣食うアホの政治家が世論を読み間違ってくれるのを期待してんじゃね?

  • 磯崎長官が述べたのは献花した人数。新宿会計士のブログに書かれていたのは献花代を訪問した人数。両者が違うのは当たり前。新宿会計士ブログの試算が可笑しいとは思えない。

  • 毎度、ばかばかしいお話しを。
    ①この東亜日報の記事を読んだ日本の新聞社のオジサン社員は、「日本の若者のレベルが低いことが、これで証明された。やっぱり新聞を読んでいないからだ。再教育センターに収監して、新聞を読む習慣をつけさせるべきだ」と言って、盛り上がっているんだって。
    ②日本の新聞社のオジサン社員には、若者の顔は、みんな同じに見えるので、分身の術を使っているとして、一人と数えているんだって。
    これって、笑い話ですよね。

    蛇足ですが、自民党の高市早苗女史、本日、出演のプライムニュースで、この東亜日報の記事を取り上げてくれないでしょうか。

    • 実際ありそうな会話ですね(^^);

      昔だと
      「新聞読まないようでは・・」の言葉は
      「世間の動きを理解しないようでは」の意味でしたが、
      今の若い人には
      「新聞だけ読んでるようでは
       世の中の正しい動きはわからないでしょ」
      と反論されておしまいの時代です。

      目先は、情弱高齢鬱憤層から
      購読料もらえるかも知れませんが
      もはやそこには国民目線も
      ジャーナリズムの矜持もかけらもない
      食い扶持もとめる憐れな人たちと
      位置づけて上げるべきでしょう。

      ◆アベがあさん 昔ゲバ棒 今は杖

      ◆フガフガと アベガあ~したら 入れ歯落ち 

  • 自分たちは昔から反日で、心中の問題だけでなく具体的にありとあらゆる嫌がらせ等をするのに、日本の親韓・反韓を気にする(親韓であって欲しいと考える)ところはどうしても理解できないものです。???
    少しポジティブな言い方をするなら「したたか」、その反対なら「ずうずうしい」とか「恥知らず」ですかね。

    • 長年にわたって韓国メディアが広め、固執してきた神話として、「大方の善良な日本人は韓国のことが大好きで、兄の国として慕っている。それなのに、一部の悪辣な極右政治家が政治的思惑のために嫌韓を煽動し、人々を惑わしているのだ」というものがあります。二つ目の文は、ここ最近の日本での嫌韓の広まりを受けてのものですが、一つ目の文は、私の知る限り、今世紀に入ってからずっと、韓国メディアでは当然の前提として書かれていました。
      善良な日本人は韓国のことが大好きであらねばならない、あるはずだ、ある...よね?というわけです。

      実際のところはと言えば、かつて「善良な日本人」は韓国に対して好意的だったわけではなく、単に無関心だっただけです。むしろ、朝日や岩波などの左派メディアが韓国をこの世の地獄であるかのような話を垂れ流していましたから、非好意的だったと言っても良いくらいでしょう。
      一般の人が韓国に関心を持つようになったのは、どんなに早くてもソウル五輪(1988年)頃、おそらくは日韓WC(2002年)以降の話でしょう。その後の経緯は割愛しますが、多くの人たちが、なぜ韓国が「知れば知るほど嫌いになる国」と呼ばれるのか、しみじみと理解できるようになったのは、ひとえに韓国に対して無関心ではなくなったからです。昨今、日本で嫌韓が広まっているのは、けして極右政治家が煽動した結果でなく、むしろその反対で、多くの国民が嫌韓になったからこそ、政治家もそれに呼応しているに過ぎません。つまり、「大方の善良な日本人」が韓国に対して好意的であったことなど一度もないのです。韓国人の「われわれは日本人に好かれているはずだ、そうでなければならない」という致命的な錯覚は、今なお拭われているようには見えません。

      ちなみに、大方の韓国人は、自分たちがなぜ日本人に嫌われているのか、全く理解できないらしいですよ。「我々が日本を嫌うのは理由があるし、道理もあるが、なぜ日本人が韓国を嫌うんだ?」というコメントは良く見られます。まあ、上述の「神話」が今なお韓国で保持されているのも頷けますね。

      • 同意します。

        韓国人の「われわれは日本人に好かれているはずだ、そうでなければならない」という致命的な錯覚は、今なお拭われているようには見えません。

        ちなみに、大方の韓国人は、自分たちがなぜ日本人に嫌われているのか、全く理解できないらしいですよ。「我々が日本を嫌うのは理由があるし、道理もあるが、なぜ日本人が韓国を嫌うんだ?」というコメントは良く見られます。

        これって、韓国人の方々が集団として「自己愛性パーソナリティー障害」の症状を表す傾向が有ると考えるとスッキリ説明がつきます。

  • 記事が「韓流の流行はすべての若者を韓国に陥れ」=>「韓流の流行はすべての日本の若者を韓国支持へと引きずり込む」わけではないことを示しているのと同様に、日本の世論調査で国葬に反対した人でも国葬反対派集団や政党を支持しているかどうかは別であると思います。
    マスコミは済んだ国葬儀について、あれこれ報道しても視聴率は稼げないので、今度は「国葬儀に反対した集団、政党を支持するか、否か」の調査をしたら如何でしょうね(そんな調査怖くて出来ないかもしれませんが)

  • >しかし、それと同時にインターネット空間では、「何が正しくて何が正しくないか」を常に自分自身の頭で考え続けることが求められますので、ネットで情報収集する癖がついている人は、新聞、テレビなどのオールドメディアの情報を鵜呑みに信じている人と比べて騙され辛いことは間違いありません。

    ここが肝ですね。
    例えば森友問題、マスコミが伝える、8億の値引きがあった、安倍晋三学校と言われていることや明恵夫人が名誉校長をしている、国会でその事を野党が追及しているが安倍首相は説明できていない。
    とだけ知らされてなければ8億も値引きするには理由がある、安倍首相が関与しているに違いない。
    と思ってしまうのは仕方のないことです。
    ところが実際には、近畿財務局が瑕疵のある物件を正規の価格で売り付け、その事がばれたから現状復帰相当の値引きをしたの事が真相です。
    値引きした理由がはっきりしているので安倍首相の関与なんかあるはずがないのですが、その事実を知らされなければ安倍首相に値引き理由をを求めてしまいます。
    この事が、ネットで情報を補完できる人間とオールドメディアでしか情報を得られない人間との分断を招いているのではないでしょうか?

  • 国葬おわったけど国葬反対。
    ついでにオリンピック反対も続けたらいいのに。

    「どのオリンピックだ?」という言われるだろう。

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