立憲民主党が辻元清美氏を比例で擁立することが、正式に決定したようです。そうなると、同じく比例で立候補するであろう社民党の福島瑞穂氏の地位がどうなるのか、大変に気になるところです。参院の比例は「非拘束名簿式比例代表制」という仕組みを採用しているからです。果たして今夏の参院選はどうなるのでしょうか。
立憲、女性候補の通年募集を開始
いくつかのメディアに報じられているとおり、立憲民主党は今夏の参院選や来年の統一地方選、あるいは次期衆院選などに向け、昨日から女性候補の通年募集を開始したようです。
立民、女性候補を通年公募
―――2022年02月08日19時04分付 時事通信より
時事通信によると、西村智奈美幹事長は記者会見で、女性候補の割合を5割にすることを目指していると述べたのだそうです。
じつは、この「女性5割」というキーワードは、最近、立憲民主党関係者からよく聞かれる目標でもあります。たとえば、昨年11月の代表選で新代表に選出された泉健太氏は、「旧・立憲民主党」「旧・国民民主党」の垣根をなくすことと並び、執行役員会のメンバーの半分を女性にする、などと宣言しています。
【代表選挙】「互いを最も分かり合えているのが今の環境ではないか」代表選出を受け、記者会見で泉健太新代表
―――2021/11/30付 立憲民主党HPより
このあたり、個人的には「やる気があって有能な人物」であれば、男性だろうが、女性であろうが、社会で活躍すべきだと考えており、「女性議員の割合」、「女性執行役員の割合」自体が数値目標化することが良いのかどうかはについては疑問ではありますが、その疑問はとりあえず脇に置くことにしましょう。
「女性議員の割合を増やす」ということが立憲民主党のなかで目標となったのであれば、「どうぞお好きに」、としか言いようがありません。
辻元清美氏の擁立が正式に決定
こうしたなか、朝日新聞のウェブ版に昨日、こんな記事が出ていました。
辻元清美氏「もう一度国会で『総理』と言わせて」立憲が参院選に擁立
―――2022年2月8日 21時11分付 朝日新聞デジタル日本語版より
朝日新聞によると、立憲民主党は昨年10月の衆院選で落選した辻元清美・元国対委員長を今夏の参院選の比例区で擁立する方針を決めたのだそうです。
かつての「大物議員」が参院比例区に回るというのも、なかなか興味深い現象ですし、「当落線上」にある立憲民主党の参議院議員のなかには、辻元氏が立候補したことにより、結果的に比例区で落選する、という事例も出て来るかもしれません。
党内で反発は生じないのだろうか、という気もしますが、ただ、少しうがった見方をしておくならば、「女性議員を5割にする」という目標を掲げたことによって、辻元氏の擁立を巡る党内の反発を抑えるという効果もあったのかもしれません。
福島瑞穂氏はどうなる!?
もっとも、今回の辻元氏の立候補により、辻元氏自身が当選したとしても、支持母体が重なる勢力と票を「食い合う」という現象が生じる可能性はあるでしょう。
その典型例は、社民党でしょう。
社民党は2003年以来、一時を除いて基本的には福島瑞穂氏が党首を務め続け、福島氏が参院比例区での当選を続けていますが、その社民党自身は、今夏の参院選で政党要件を維持するための2%の得票率が疑問視されています(『今夏、社民党を待つ「2%の壁」』等参照)。
国内政治における今夏の注目材料は参院通常選挙ですが、社民党の得票率は2%を割り込むでしょうか。すでに「最大野党」である立憲民主党に対する支持率は減少傾向にあるのですが、新聞、テレビを中心とする古いメディアの社会的影響力が枯渇して行けば、昨年の衆院選に続き、「日本を支配してきた古い体制」が本格的に終焉する兆しとなるかもしれません。立憲民主党の支持率は低下傾向当ウェブサイトでは「数字」をテーマに、メディアが実施する6つの内閣支持率や政党支持率などのデータを「定点観測」しています(「定点観測」して... 今夏、社民党を待つ「2%の壁」 - 新宿会計士の政治経済評論 |
しかも、今夏の参院選では、福島瑞穂党首自身も改選対象です。辻元氏、福島氏ともに選挙区ではなく比例で得票を争うことになるため、今回の辻元氏の立候補により、結果的に福島氏の当選が危うくなるような事態が生じるのかどうかについても、興味深い点です。
この点、参院選の比例は、「非拘束名簿式比例代表制」といって、有権者が政党名、候補者個人名のいずれかに投票し、各政党の議席数は政党名と個人名の合計に応じて配分され、当選者は個人名の得票数が多い順に決まる、という仕組みです。
したがって、辻元氏が当選するためには、「立憲民主党」と書いてくれる有権者、「辻元清美」と書いてくれる有権者が一定以上必要ですし、福島氏が当選するためには、「社民党」と書いてくれる有権者、「福島瑞穂」と書いてくれる有権者が一定以上必要です。
なにより、辻元氏自身は2010年に社民党を離党していますが、一部メディアによると、福島氏と辻元氏の間には「感情的な対立」もあった、などとしています。
辻元氏が離党 社民、揺らぐ福島体制
―――2010年7月27日 22:04付 日本経済新聞電子版より
いずれにせよ、左派政党が支持層を拡大するのか、それとも「限られたパイ」を奪い合うのか、といった点が、ひとつの見どころであることは間違いありません。
View Comments (40)
>限られたパイ
貧乳言うな。
>りょうちん様
ピーッ、(腕ぐるぐる)「指導!」デース。
危ない、危ない。
最近、巨乳ファンタジーを書いているものでつい…。
パイの解釈乙でした。
清美ちゃんは結構でかい。
年齢を重ねると脂身がついて大きくなるらしいですから。
セ〇〇スは面白いと思う
善悪と質を問わない質量の大小は
無価値です(笑)
性別で枠を設けるのは差別につながらないのかと問えば、「差別的現況を是正するための経過措置にあたるので無問題」なのだそうです
あの界隈一般の"ダブスタ"容認論拠が誘導される思考過程のひとつと思えばソンナモンなんスかネ??
彼らがいつも言っていることに照らし合わせるならば、性別で枠を設けるのは「女性優遇」であり「男性差別」だと思います。
まぁ、経過措置とはうまい言い訳ですね。
「『権力を持った側(男性)』の是正を促すものだからいい!」と言うのは、いかにも弱者の味方のふりをする立憲の言い分だと思いました。
アメリカでの黒人優遇も同じ理屈です
どっちも落選して欲しいなぁ
>辻元清美氏「もう一度国会で『総理』と言わせて」
一度くらい「ソーリ(sorry)!」って言って欲しい・・。
ざぶとん10枚積んだげて!!
過分な評価をいただき、ありがとうございました。
辻元清美氏と福島瑞穂氏、、、どっちもどっちもどっちで保守層からしたら消えて欲しい存在でしかない。辻元清美氏は先の衆議院選挙で選挙区落選でしかも比例復活もさせないという民意が下されたし、福島瑞穂氏の社民党に至っては政党維持に必要な支持を獲得も怪しい。福島瑞穂氏には韓国との慰安婦捏造に加担した事実もあるのだ。願わくば両者ともに落選というのが望ましい。国民の力を結集して要らない議員は淘汰させねば!
両者とも、国会議員としてはともかく、舞台芸人としては面白いので、完全な退場はどうかと。但し、社民党には政党要件を失って欲しいので、適当に票は減らして欲しい。
ツジモトは当選するだろうが、少なくとも序列を引き上げて当選範囲内に入れるとすれば、一人は落選する。そして、ツジモトの分党全体が不人気になれば(不人気さが増せば)、一人の当選の引き換えに数人が落選する。
というわけで、御両人には腐ったリンゴとしての役割を期待したい。日本の議会政治には、社民党も立憲民主党も不要。
一応、ワンミズホでも党首だからNHKなどの党首討論ではお呼びがかかるんですよね。実力不相応な露出はやめてほしい。
公金横領の前科持ち vs 貧者と左巻きを食い物にする詐欺師
マスコミのキヨミ上げが始まるんですかねえ。
匿名様
既にキヨミ上げはやっていますよ。
辻元氏が衆院選で落選したので次の参院選でリベンジは本人と党の決める事なので良いのですが、今まで小選挙区で勝てていた有力候補だったのに比例に行くんですね。もう選挙区で勝つ自信が無いのでしょうか?
私は 逮捕者90人以上の関西生コンと
行動をともにしていた辻元氏が
議員特権を失った今、
検察の強制捜査での正義の実現を期待してました。
ただこれまで、
言い逃れができないしでかしにも
デマだと言い放って逃げおおせた
あんな辻元氏ですから
強制捜査をしても関与の事実はごまかして
立件は難しかっただろうし
なんせ うざこい人たちのようですから(笑)
難しかったのかなあと推測しています。
まあ、日本の言論の寛容をいいことに
またぞろのこのこ出てきて
口先で正義を騙り虚偽で喚いても
辻元氏とそんなこんなの人たちには
相手にしない相応の正しい位置づけを
与えて上げて対処をしていって
あげることが肝要だと考えます
勝つ自信がなくなったのもあるでしょうけど、総理になる野心がないなら6年間選挙がなく地位が安泰の参議院議員の方がおいしいでしょ。選挙も少ないから出費も少ないだろうし。
年収約2200万円X6年間=13200万円。
家も議員宿舎がありますからたくさん貯めれます。
素朴な疑問ですが、社民党は次期産業廃棄物で、どんな公約を打ち出すのでしょうか。原点回帰して、非武装中立でしょうか。それとも「朝日新聞が、慰安婦報道の間違えを認めたのは、自民党からの不当な圧力のせいである」でしょうか。
>> 次期産業廃棄物
「さんぎ」で予測変換されましたか....(^_^;)
すみません。誤字です。
次期産業廃棄物ー>次期参議院選挙
まあ、社民党なら産業廃棄物でも、間違えでないような気もしますが。
>> 産業廃棄物でも間違えでないような
次の選挙も「産廃に濁点を付けた」結果が見えそうです。
東京のR4は、大丈夫なんですかね。
O川氏は、駄目だと思うが。
ワンミズホいうてセメントいてーな
うまい!座布団3枚