X

韓国で尿素不足が深刻化した理由

日本の産業も対中依存度の引き下げを!

最近、隣国のメディアを眺めていると、よく見かける話題が、「尿素不足」です。韓国メディアの報道によると、日本の場合はそもそもディーゼルエンジンの比率が低く、欧州の場合は尿素水の供給を中国に依存していないのですが、韓国の場合は尿素水を中国に深く依存しているがため、中国の尿素輸出制限の影響を大きく受けてしまったのだとか。しかも、日本に対して「輸出『規制』を解除しろ」と高圧的に要求した韓国が、中国に対しては下手に出ているというのも興味深いところです。

尿素はディーゼルエンジンの排気浄化に使われる

尿素(にょうそ)と呼ばれる物質があります。

化学式はCH4N2Oだそうであり、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の『用語集』によると、窒素肥料として、また尿素樹脂などの工業原料として大量に消費されているのだそうです。

ただ、この尿素といえば、大型トラックや大型バスなどのディーゼルエンジン車では、排気中の窒素酸化物(NOx)を浄化するための素材としても知られています。

調べてみると、日産ディーゼル工業(現在のいすゞ自動車グループ傘下のUDトラックス)が開発した「FLENDS」(Final Low Emission New Diesel System)というシステムで、ディーゼル自動車の排気ガスに含まれるNO<sub>x</sub>を除去するために採用され始めたものだそうです。

(※これについては独立行政法人新エネルギー・産業技術総合研究開発機構が2008年4月付で公表した『クリーンな排出ガスのエコ・ディーゼル車』というPDFファイルなどの記述を参考にしています。)

ちなみにこの日産ディーゼル工業が開発したFLENDSに代表される、尿素を使った廃棄浄化システムのことを、環境省によれば、一般に「尿素SCR」と呼ぶそうです(※SCRは “Selective Catalytic Reduction” の略だそうで、日本語に訳せば「選択的還元触媒」、といったところでしょうか)。

そして、このFLENDSなどの尿素SCRに使用される尿素還元剤が、AdBlue®(アドブルー)という商品なのだそうであり、このAdBlue®の商標は2007年に日産ディーゼルからドイツ自動車工業会(Verband der Automobilindustrie, VDA)に譲渡され、現在に至るのだそうです。

純正品ではない尿素水を中国から輸入する業者も

この点、日本国内で高純度尿素水といえばAdBlue®が一般的であるようで、このAdBlue®はVDAから認証された高品質な尿素水だけしか名乗ることが許されていないようなのですが、ウェブサイトを調べてみると、いろいろと興味深いことがわかります。

「AdBlue®の製造にも使われるような原料尿素を中国から輸入している」などと称する業者のウェブサイトがいくつかヒットするのです。

これらの業者のウェブサイトを見ても、これらの「中国産尿素」の用途については明らかではありません。ただ、うがった見方ですが、「AdBlue®ではないけれど、純正品と成分はまったく同じ」と謳いながら、安価に供給することを目的としているのではないかと思います。

韓国の尿素不足の独自性

こうしたなか、韓国メディアの報道を眺めていると、最近、「尿素不足」がやたらと取りざたされているようです。

日本国内ではあまり話題に上っていないのですが、どうやらその理由は、韓国独自の尿素供給体制に起因しているようなのです。

これに関し、韓国メディア『中央日報』(日本語版)に先日、こんな記事が掲載されていました。

日本・米国では供給問題ないが…韓国で「尿素水」が不足する理由

―――2021.11.04 16:29付 中央日報日本語版より

中央日報によると、尿素水の品薄減少は「世界主要国のうちとくに韓国で深刻」なのだそうです。

その理由は、原材料の大部分を中国に依存していること、他国と比べて(尿素水を必要とする)ディーゼル車の割合が相対的に多い、といった事情があるのだとか。

実際、中国の尿素輸出量のうちインド向けが47.5%で最大を占め、2番目に多い韓国向けは14%を占めているのだそうです(ちなみに中央日報によると、韓国が今年1月から9月までに輸入した産業用尿素の97.6%が中国産だったそうです)。

なんだか、強烈ですね。

中央日報はまた、中国が豪州との「石炭紛争」により自国内の尿素生産量が減少し、供給が逼迫するなかで、輸出制限措置を講じたため、韓国がその影響を「まともに受けた」、などとしています。

このあたり、日本に対しては2019年7月の対韓輸出管理適正化措置を「不当な輸出規制だ」などと大騒ぎするわりには、中国が講じた輸出制限措置に対して韓国政府がダンマリを決め込んでいるように見受けられるのも興味深いところです(※この点については後述します)。

ではなぜ、日本を含めた主要国では、尿素不足がさほど話題となっていないのでしょうか。

その理由は、日米ではそもそもディーゼルエンジンの比率が低いこと、欧州では尿素の対中依存度が低いこと、なのだそうです。

ただ、個人的にうがった見方を提示させていただくならば、韓国が社会全体でAdBlue®の純正品を使用しておらず、中国産の尿素水で代用しているがために、今回の中国の輸出制限措置による影響を大きく受けたのではないか、というのが個人的な仮説です。

なぜか中国には下手に出る韓国政府

さて、中国の輸出「規制」に基づく尿素不足を巡って、気になる話題は、これだけではありません。日本に対してあれだけ「輸出『規制』の解除」と要求してきた韓国政府が、中国に対しては、まるで借りてきたネコのようにおとなしく見えてしまうのです。

ここでは2つほど記事を紹介したいと思います。

貨物車の「尿素水」不足に…韓国与党代表「必要なら中国訪問」

―――2021.11.05 15:25付 中央日報日本語版より

1つ目は、中央日報に昨日付けで掲載された記事ですが、韓国国内での尿素水不足深刻化を受け、与党・「ともに民主党」の宋永吉(そう・えいきつ)代表は「民主党の外交力を総動員して問題解決に総力を尽くす」、「必要なら中国も訪問する」などと述べた、というのです。

このあたり、大変に不思議な話です。

日本が2019年7月に韓国に対する輸出管理の厳格化(あるいは「適正化」)措置を講じると発表した際には、日本に対し極めて激しく反応し、GSOMIAの破棄、対日WTO提訴などの挑戦的・好戦的な対応を取ったのが韓国です。

それなのに、中国に対しては「駐韓大使に懇願する」、「中国を訪問して輸出規制の解除を懇願する」というのも、対応としては、なんだかよくわかりません。

2つ目は、こんな記事です。

韓国大統領府、「尿素水事態」TFチーム構成…「毎日緊急点検体制、直ちに運営」

―――2021.11.05 16:04付 中央日報日本語版より

同じく中央日報によると、中国の尿素水供給問題が「短期的に解決する兆しが見られない」として、韓国大統領府は5日、尿素水供給不安問題解決に向けた「タスクフォース」(TF)を、兪英民(ゆ・えいみん)大統領秘書室長が主導し、大統領府の直下に設置したのだそうです。

なんだか、「タスクフォースを作って対応する」というあたり、2017年12月に日本との外交機密文書を暴露した「慰安婦合意検証TF」を思い出してしまうのは気のせいでしょうか。

はたまた、日本でもやたらと「対策室設置」(と題したパフォーマンス)が大好きな政党があります。

この手の「対策室」は「設置」してその後なんにも活動しないという特徴があるようですが、なんだか韓国政府の行動を見ていると、日本の特定野党の行動とそっくりに見えてしまうのはここだけの話です。

中国依存度を下げることは必要

さて、「新宿会計士」名義で月刊オピニオン誌『正論』1月号に寄稿させていただいたとおり、あるいは櫻井よしこ氏が理事長を務める「国家基本問題研究所」でも報告させていただいたとおり、個人的には、以前から日本は産業上の対中依存度を引き下げることが急務だと主張してきたつもりです。

「数字で読む中国経済」 新宿会計士

―――2021/01/08付 国家基本問題研究所ウェブサイトより

その趣旨は、中国が日本とそもそもの基本的価値を共有していない国であること、戦略物資を突如として輸出禁止措置にするなどの無法を働いた実績があること、あるいは「中国14億人の市場」が統計的数値で見る限りは幻想にすぎないこと、などなどです。

もちろん、今回の韓国の事例はちょっと特殊過ぎますし、ツッコミどころもいくつもあります(おそらくは純正品ではなく、中国産の安価な尿素に依存し切っていたこと、日本の「輸出『規制』」には噛み付いたくせに、中国に対しては絶対に毅然とした姿勢を取らないこと、など)。

ただ、韓国が中国産の尿素に依存し切っていたがために、社会がここまで混乱したというのは、日本にとっても他人事とは思えません。

ことに、『台湾が9月も貿易額「3番目」に』でも指摘したとおり、財務省税関が公表する毎月の貿易額で見ても、日本の防疫の対中依存度は少し高すぎます(図表)。

図表 日本の貿易(2021年9月)
相手国 輸出額/輸入額 貿易額/貿易収支
中国 1兆4793億円/1兆7721億円 3兆2514億円/▲2928億円
米国 1兆1553億円/7628億円 1兆9181億円/+3925億円
台湾 5163億円/3387億円 8550億円/+1776億円
韓国 4963億円/3075億円 8038億円/+1888億円
豪州 1082億円/5436億円 6518億円/▲4353億円
タイ 3060億円/2435億円 5495億円/+625億円
ドイツ 2023億円/2304億円 4327億円/▲281億円
UAE 495億円/3170億円 3665億円/▲2674億円
ベトナム 1683億円/1940億円 3623億円/▲257億円
香港 3483億円/94億円 3577億円/+3390億円
その他 1兆8688億円/2兆5598億円 4兆4286億円/6909億円
合計 6兆8410億円/7兆4650億円 14兆3060億円/6241億円

(【出所】財務省税関『財務省貿易統計』より著者作成。なお、「貿易額」は「輸出額+輸入額」、「貿易収支」は「輸出額-輸入額」を意味する)

第4位の国とは肉迫しているが、トレンドとしては台湾の重要性は上昇へ財務省税関は本日、2021年9月分の貿易統計を発表しました。これによれば、台湾は第4位の国に肉迫されながらも、引き続き、日本にとって第3番目の貿易相手国であり続けています。ただ、短期的に台湾が日本にとって第4位に再び転落する可能性はあるかもしれませんが、価値と利益を共有する大切な友人である台湾とは、ワクチン協力など、現実的に協力できる分野で、少しずつ協力関係を積み重ねていくのが良いのかもしれません。貿易統計:中国、米国に続き台湾と...
台湾が9月も貿易額「3番目」に - 新宿会計士の政治経済評論

もちろん、日本の対中輸出品目の多くは「モノを作るためのモノ」が中心であり、対中輸入品目はPC、スマホ、家電、衣料、雑貨などの最終消費財が中心で、依然として日本が中国に対し産業競争上の優位を維持していることは事実ですが、それでも中国と距離を置くことは急務ではないかと思うのです。

いずれにせよ、韓国の尿素不足が、日本にとって鋭い警告となれば良いのですが…。

新宿会計士:

View Comments (60)

  • ワクチンスワップに続いて 尿素水スワップ という 物乞いが 始まりそう。
    コロナ入国制限で 対馬、北九州に 買い出し・転売屋が 来れなくて 幸いです。

    • もしかして尿素買いに来たいからこのところ特に入国規制緩めろーって騒いでんのかな?

    • 韓国なら「我々の尿とあんたの尿素水をスワップしてやる。 文句あるか?」とか言いそうです。

  • 韓国さんに、いい方法を教えてさしあげましょう。
    尿素水の代わりに、海水を使えばいいんです。
    しばらく続ければ、汚れた排気ガスを出さなくなりますよ。

    • 燃料に 砂糖を混ぜると 排ガスが出なくなります。
      エンジンかからなくなるので。

      • 最も韓国的な解決策があるじゃないですか。

        尿素水が入ってないとエンジンがかからない様に仕掛けしているに過ぎませんから、これを外すだけで、エンジンはかかります。

        排出される汚染物質は日本へ流れて行くので、反日活動も出来て一石二鳥でしょうに。

        • 墺を見倣え さま
          >これを外すだけで、エンジンはかかります。

          韓国人が外そうとすると、その場で動かなくなる車が出そうですね。

  • > 韓国が社会全体でAdBlue®の純正品を使用しておらず、中国産の尿素水で代用している

    何年か前ですが、韓国軍が非正規品のWindowsを大量に使用していたという話を思い起こさせますね。要するに、韓国というのはそういう国であると認識すべきです。

  • 韓国にとっては、尿素水もレアアースと同じ事の様ですね。
    今回青瓦台は、日本に頼らずロシアに相談しているようです。日本にとっては良い方向ですが、今後韓国の方向性は「中露側」になる事を示唆しているように思います。

    尿素水のリスクは韓国だけのようですが、世界的に物流コスト上昇が起こっているようです。原因は、原油価格の上昇とコロナウイルスによって人手不足
    の影響の余波なのでしょうか。

    今回中国は、輸出検査義務化と言って、実質的な輸出規制をしています。
    日本が、この手の手法を真似する事は、出来ないんでしょうか?

    • レアアースは希少な「元素」ですが、尿素は空気中の8割を占める元素である窒素と水素・炭素という極めて平凡な元素の化合物で、高校の化学実験室程度の設備でも空気と水、そして石炭から合成できます。

      コストが嵩みますがね。

      大量に必要ならば農業用の窒素系の化学肥料からも合成出来ますしね。

      韓国の産業能力やノウハウの浅さ・薄っぺらさが実感として分かる件です。

      • >高校の化学実験室程度の設備でも空気と水、そして石炭から合成できます。
        無理です。不可能です。
        ハーバーボッシュ法の実験なんて絶対無理。
        200気圧・500℃に耐える設備なんてない。

        • 科学者様、

          窒素固定の理論を実証するのに産業用の大袈裟なプロセスを使う必要はありません。

          昔の事ですが、私のやった実験では、空気をガラスパイプ中に流し6KV ・60Hzの交流アークに晒すと

            N2 + O2 → 2(NO)
            2(NO) + O2 → 2(NO2)

          で亜酸化窒素が生成されます。
          これを水に吸収させると

          3 (NO2) + H2O → 2 (HNO3) + NO

          で硝酸が出来ます。

          この硝酸を0.65Vで酸化クロムを含んだ電極で電気触媒還元をすると

          NO3(aq)+6(H2O(liq))+8(e−)→(NH3(aq)+)9(OH(aq)ー).

          でアンモニアが生成されます。

          必要な実験器具ですが、電気還元の電極に酸化コバルトとプラチナが必要である事と、6KVの高圧変圧器が必須である事以外は至って普通の化学実験器具で済みます。

          我々の使った高圧交流の電源トランスは安価で入手が簡単なネオンライト用で、ジャンク屋で700円前後の値段だったと記憶しています。

          Amazon でも新品同等品が 27米ドルで入手可能なようです。
          https://www.amazon.com/gp/product/B07HGCZGBZ/ref=ox_sc_act_title_1?smid=A1JEC2HEDYPE1B&psc=1

          • 商業ベースには当面なりそうもありませんが、人体で言えば尿中の本来無色無臭の尿素が体外に排出された後、バクテリアの分解でアンモニアに変わり例の匂いを尿臭と名付けられてしまった悲しい(?)過去が…

            逆にアンモニアから尿素に還元する微生物とか発見されたら面白いですね。

            いま人間が頑張って太陽光から発電して科学物質製造のエネルギー源にして人間の生存に役立てようとしてますが、自然界では植物がとんでもない大昔から太陽光と水を直接生きるエネルギーと栄養素に変えつつ酸素だのを生成しているという…

            自然の摂理に逆らって活きているのは人間だって植物に笑われているかも?

  • 独断と偏見かもしれないと、お断りしてコメントさせていただきます。
    (そう自分に言い聞かせないと、韓国と同じく、自分は間違えない存在と自惚れそうなので)
     次期韓国大統領選挙の与野党候補が決まりましたが、世界的な燃料費高騰に、韓国独自の炭素不足で、(少なくとも、この冬の)韓国経済に大打撃を与えることでしょう。特に韓国の若者の雇用問題が。だとすれば、この候補同士で、(韓国国内で反発が出ない)対日強硬競争になる可能性があるのではないでしょうか。(もしかしたら、「日本が中国の炭素を買い占めている」と言い出すかもしれません)
     もっとも、燃料費高騰でディーゼル使用禁止にすれば、炭素不足が問題にならなくなるのではないでしょうか。
     蛇足ですが、(別の韓国だけでなく、日本も同じかもしれませんが)中国依存前提のビジネスモデル(?)で企業を運営していると、それがなくなった時のことは考えられなくなるのではないでしょうか。
    駄文にて失礼しました。

    • >(そう自分に言い聞かせないと、韓国と同じく、自分は間違えない存在と自惚れそうなので)

      素晴らしい備えです!

      所で、不足しているのは「尿素」であり、「炭素」ではありませんので、あしからず。

    • 引きこもり中年様
      色々思考された意見でしょうが、読みずらい日本語文章ですね。

    •  すみません。追加です。
       素朴な疑問ですけど、韓国の裁判所が「韓国では、ディーゼルからの排気の窒素酸化物を浄化する必要はない」と言い出したら、尿素不足は解決するのでしょうか。
       それから、匿名さん、確かに炭素と尿素を書き間違えていました。

      • トラクターヘッドだけに拘るんですけど、韓国地場自動車メーカーに、アドブルー無視のトラクターを製造する技術というか、設計図すらないのかと。妄想すみません。

  • 恐らく隣国のことだから、これから尿素を入れないで走行するようになり、NOxをまき散らすようになると思う。

  • 記事更新ありがとうございます。閑居小人様が言われてる通り既にあちらの新聞及び政府筋?の発言として環境対策を一時小休止させよう、との声があるようです。
    あれ、確か今年の化石賞は日本受賞ですよ? 彼の国は環境先進国ですよね??

    • ただの環境原理主義団体(笑)と
      眉を顰められるCANのようなものが
      COP会議に便乗して
      多くの国に乱発する化石賞だとかいうものを
      日本ではごろつき左翼団体や
      メディアがありがたがって
      大げさに喧伝しているのには呆れます。

      別のところでは、
      「環境のノーベル賞とも呼ばれる
       ゴールドマン環境賞」(笑)などと
      恥ずかしげもなく記事にしているのは
      ノーベル賞と人類になんて
      失礼な便乗する人たちだろうとも
      感じています。

  • 韓国の尿素水不足は自国生産の重要さを感じさせてくれます。
    同じベクトルにあるのが「内製」で、日本も一時「外注」が絶対的善のように持ち上げられました。
    みずほのシステムトラブルとかを見てると、「内製」の力がしっかりしてないと「外注先」の事情に左右されるので土台がしっかりしないですね。

1 2 3