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選挙前の情勢世論調査、選挙の公正を歪めていないか?

選挙前の情勢分析に関するメディア記事がひっきりなしに出て来ます。そして、著者自身、どうもメディア各社から目を付けられたらしく、平日の真昼間から、読売新聞、共同通信、フジテレビなどからジャンジャン電話が掛かって来ます。端的に言って迷惑です。そして、驚くことに、メディア各社は選挙直前であるにも関わらず、平気で選挙情勢を記事にしているようですよ。

平日の世論調査の迷惑電話、規制できませんかね?

当ウェブサイトでは現在進行中の選挙についての話題にはできるだけ触れないという方針を取っているのですが、ただ、最近、あまりにも酷いのが、オフィス固定電話への世論調査攻勢です。現時点で読売新聞、共同通信、フジテレビなど着信がありましたが、とにかく平日の業務時間中に、電話がジャンジャン鳴るのです。

うがった見方ですが、世論調査というものは、もしかすると、「調査に協力してくれそうな電話番号」のリストを業者・メディア各社が共有し、そこに集中的に電話を掛ける、というかたちで行われているのではないでしょうか。

そうでなければ、著者自身のオフィスに各社入れ替わりで1週間に何回も世論調査の電話が掛かって来ることの合理的な説明がつきません。

もちろん、当ウェブサイトでもしばしば世論調査については記事で引用しているなど、世論調査自体の有用性を無碍に否定するつもりはありません。しかし、正直、平日の業務時間中におけるスパム電話は大変な業務妨害でもあります。

せめて世論調査に関しては業務時間中にはかけて来ないでほしいという気持ちがないといえばウソになる、といったところでしょう。

選挙前の情勢調査は選挙の公正を歪めていないか?

さて、当ウェブサイトではこれまで、内閣支持率や政党支持率などの世論調査結果については、「質問の順序、誘導の方法などによっては、ある程度は調査結果を誘導することができてしまうのではないか」という問題意識を抱いていたのですが、これにもうひとつ追加したい問題意識が、選挙前の世論調査です。

報道各社のウェブサイトなどを調べると、次のとおり、主要メディアがいずれも選挙前の情勢についての世論調査を記事にしています。

衆院選情勢

―――2021/10/24付 時事通信より

自民が単独過半数確保の勢い、立憲はほぼ横ばい 朝日情勢調査

―――2021年10月25日 18時00分付 朝日新聞デジタル日本語版より

自民が単独過半数の攻防 与党で過半数の勢い、終盤情勢

―――2021年10月29日 5:08付 日本経済新聞電子版より

自民の単独過半数維持は微妙、立民が議席増・維新は勢い保つ…読売・衆院選終盤情勢

―――2021/10/29 08:42付 読売新聞オンラインより

このように記事にすること自体が選挙の公正を歪めるのではないかという気がしてなりません。たとえば「自民党が圧勝する」といった報道があれば、自民党を消極的に支持しているような人々は安心し切ってしまい、選挙に出掛けようとしなくなり、結果として自民党が苦戦する、といった展開が考えられるからです。

選挙管理委員会や検察当局は、果たしてこうした大掛かりな「不正選挙(?)」を取り締まろうとしているのか、あるいは本当に仕事をしているのかという点については、大いなる疑問でもあります。

やはり、新聞・テレビといったオールドメディアの報道内容について、選管など公的な権力が動くとなれば、メディア側が「権力によるメディア弾圧だ」といった論陣を張ることを、選管や検察当局もおそれている、ということなのかもしれません。

もしそうなのだとしたら、まさにメディアこそが社会的なモンスターにほかならないのではないかと思う次第です。

なぜか朝日・時事が「自民優勢」を伝える

さて、少し不思議なのは、先ほど紹介した4つのメディアの調査結果です。

一般に自民党に対して辛辣な報道をする傾向がある朝日新聞や時事通信の調査によれば、「自民党は単独過半数を確保する勢い」(朝日新聞)、「(自公あわせて)『絶対安定多数』の261議席に届く可能性」など、自民党・与党がやや優勢に選挙戦を戦っているように見えます。

これに対し、日経や読売によると、自民党は「単独での衆院の過半数維持が微妙な情勢」(読売新聞)、「過半数となる233議席以上を単独で維持できるかの攻防」(日経新聞)という具合に、自民党がかなり苦戦しているかの印象を抱く調査結果です。

このあたり、報道各社がどうやって世論調査を実施しているのかという点もさることながら、出て来た調査結果に対し、報道各社が「色」を付けている可能性についても否定できないのではないか、などと感じてしまいます。

当ウェブサイトでは選挙違反となるおそれを回避するために、「この政党に投票しよう」、「この候補者に投票しよう」などと述べることは控えてきたつもりですが、大手マスメディア各社が調査結果に「角度」を付けて報じているのだとしたら、選挙の公正をメディアが大きく歪めている可能性がある、ということでもあります。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

さて、上記内容とは無関係に、本稿でも末尾に、いつものこんな「呪文」を置いておきます。

  1. 内容に同意できない新聞を購読しないようにしましょう。
  2. 内容に同意できないテレビを視聴しないようにしましょう。
  3. 選挙では必ず投票しましょう。

何卒よろしくお願い申し上げます。

新宿会計士:

View Comments (27)

  • いつもご苦労様です。
    オールドメディアは見ていない、引きこもりニートの娘がどうしても今回だけは投票に行くらしいです。コミケや二次創作などに対する日本共産党の考え方に反対の意見を表明したいようです。共産党に自由は無い。「キレイな共産主義社会にオタクは住めない。」と感じたようですね。

    • ポプラン様

      本当に不思議ですよね。
      共産主義や社会主義が多様性を謳うのって。

      一世紀以上の時間もかけた歴史的社会実験でも証明されましたが、共産・社会主義が目指す世界って一部指導層とテクノクラートを除いて中流すら存在しない最底辺で均一化せざるを得ず、異端を許さず無個性で多様性があってはいけない社会で究極のファシズムにもなる。
      豊かな共産制なんてあり得ない。
      平均最優先なんだから生活レベルは高い方ではなく貧困に統一されるのが当たり前。

      ナチスだって国家社会主義でしたもんね。

      軍事力で富をぶんどってくる共産主義・社会主義ではない他国が存在しないと成立出来ない矛盾。

      • 共産主義って「多様性を全否定し、社会を一様な価値観で染め上げる」事を大前提とする主義ですもんね。

        あと、「誰かのモノ」を「みんなのモノにする」という名分で奪い取って「自分のモノ」にするし。

        「共産党員に非ずんば人間に非ず」ですし。

        個人的には「共産主義者は人類の敵」で良いと考えてます。

    • ポプラン様

      仕方がないのです。
      共産主義は一神教の別バージョンですから、党の思惑と異なるものは
      全て悪なのです。
      日本の漫画と米国のアメコミが異なるのは、日本に宗教上の縛りが無いからです。
      何故か? 日本は多神教国である為、全ての神を同一に取扱う事ができますが
      (キリストと仏陀の同居漫画及び悪魔が綺麗な女性になるとか)、米国では
      キリスト教(一神教)の為、日本の漫画のような事はできません。

  • 公示中の世論調査、議席予測は、地方選挙も含め禁止にできないのでしょうか。
    個人レベルの願望や妄想まで追及することは難しいと思いますが・・・
    外国ではどのようにしているのでしょうか。

    あと、比例の当選者がその後離党した場合は、自動的に議員辞職になるようにしてほしいです。

  • 電話調査にあくまでこだわるか、そうでないかでかなりの乖離が出てしまう様子
    現段階では固定電話のみ所持=投票率も人口も多い年齢層なのでそこに偏った調査でも予測をあてることはできそうですが、いずれ通用しなくなるでしょうね。
    電話を単位にする限り無作為抽出の調査はもはやできなくなっていると思います。

  • マスゴミが公正を歪めているのは、モリカケ桜やコロナ感染の方が、大きく歪めているんじゃないかな。
    マスコミとは、歪んだ物だと思います、

  • 本当に勘弁してくれレベルで調査自動音声電話かかってきますね。

    毎日のように大統領支持率調査がニュースになる韓国では自動音声以外に調査員からかかってくるのがあり、問われるままに応えていると小一時間位聴いてくるそうです!

    そんなん応える方もどうかしてるわ…
    の調査結果があれもんです。

    本当に一人一台電話持てるようになった事が誇らしいんでしょうね…

  • > 報道各社が「色」を付けている可能性についても否定できないのではないか、などと感じてしまいます。

    色は付けてるそうですよ。

    【Q&A】「世論調査」って何?
    https://news.yahoo.co.jp/articles/4f9fa55ce668d9ab32bf44ae14a6523413c54460
    (一部抜粋)
    Q:調査結果の数字はいじられることはあるの?
    調査で得られた生のデータを報道機関がそのまま公表することはありません。統計手法を使って回答者の年齢構成を実態に近いようにウエイト付けをしたり、記者の取材活動に基づく考えも反映されたりするため、「修正して当たり前」と言っても良いかも知れません。
    しかし、ウエイト値にこそ各社のノウハウ・実績が詰まっているとも言え、修正が施されたからといって「誘導的」「不正確」という訳ではありません。
    (抜粋ここまで)

    いじったら、世論調査ではない気もするのですがw
    まぁ、やはり、話半分と言うのが関の山と言うところではないでしょうか。

    • それでも自前調査してるだけまだマシ(低レベルすぎる)で、地方紙だともはや調査もろくにせず共同通信等のデータを買って色を付けるだけですね。

  • 朝日新聞は選挙区の調査はネットのみにしたそうです。
    それが自民党優勢という結論に結びついたのかもしれません。(野党支持者は高齢者の割合が高いので)

  • 一応、独自の調査結果があって、それに独自の取材を加味するわけですが、多分現状は「全く無風」なんじゃないかと想像します。だから、取材という名の色メガネで如何様にも情勢判断をだせる。

    情勢判断が投票行動を歪める可能性はあるものの、私は情勢判断禁止には反対です。歪んでても恣意的でも、それを自分で補正して状況を知りたいと思うからです。

    まあ、本当にどっちに転ぶかわからないのでしょう。結果が楽しみです。

  • メディアには選挙広告が溢れています。
    広告収入を受け取る立場で、情勢の論評って本来しちゃダメですよね。

    さらに、広告費の元手は恐らく政党交付金(血税)。
    巨額の政党交付金について、もっとメディアが批判すべきと思いますが、この構図だと無理ですね。

  • いつも楽しく拝見しています
    メディアの偏向もそうですが、5chなどの掲示板も左よりのコメントが多くなっている気がします
    与党のやってきたことを書くとすぐにDappiかとレッテルを貼られる始末
    工作員とかの陰謀論は嫌いなのですがコメント欄では自民にお灸を据えるとか言ってるのが多いです
    本当に考えているのだろうか?今いる自分の立場に不満があるからガラガラポンがしたいのか?

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