この期に及んで対話求める日経、冷めたハンギョレ
東京五輪でもいちいちシャクに触る行動を目にし、ウンザリします。何の話なのかといえば、隣国との関係のことです。日経新聞が土曜日に公表した社説では、性懲りもなく、「対話を通じて問題を解決せよ」などとのたまっているのですが、その反面、韓国メディア『ハンギョレ新聞』(日本語版)に掲載された記事に関しては、深く共感できる部分があります。日韓関係が変容しつつあるなか、日本としてやらねばならないのは、「関係破綻を避けること」ではなく、「関係破綻をコントロールすること」です。
東京五輪と韓国
政治的な横断幕、IOCから怒られる
以前からしばしば言及しているとおり、日韓関係においては、とくに近年、韓国の側からの一方的な不法行為が相次いでいます。
東京五輪の開幕に先立って、東京・晴海にある選手村の居住棟で韓国選手団が豊臣秀吉の朝鮮出兵当時の将軍・李舜臣(り・しゅんしん)にまつわる標語が書かれた幕を掲揚し、国際五輪委(IOC)から撤去を求められたという事例がありました(下記記事参照)。
韓国、五輪選手村の応援幕を撤去
―――2021/07/17 13:08付 共同通信より
ちなみに、この幕自体は撤去されたものの、代わりに現在は朝鮮半島を虎に見立て、「虎が降りて来る」などと書かれた垂れ幕が設置されているのだそうです。
花を見てもけちをつける日本…大韓体育会「虎降りてくる」垂れ幕の「点」を説明
―――2021.07.21 17:08付 中央日報日本語版より
韓国の漫画家ユン・ソイン氏、東京五輪選手村に掲げられた「李舜臣横断幕」に続き「虎の垂れ幕」も非難
―――2021/07/21 18:09付 WoW!Koreaより
放射能フリー弁当というパワーワード
また、韓国選手団を巡っては、ほかにも、どうも私たち日本国民の神経を逆なでしているのではないかと疑わしき話題があります。その一例が、「放射能フリー弁当」でしょう。
「放射能フリー弁当」五輪選手団に提供と韓国報道/キムチなど韓国から持ち込み、日本食材は検査
―――2021/07/21 19:00付 東洋経済オンラインより【日テレNEWS24配信】
「放射能フリー弁当」とはまた強烈なネーミングです。
『日テレNEWS24』を含めた複数メディアの報道によると、韓国が東京五輪に出場する選手団のため、会場近隣のホテルを貸し切り、独自に給食センターを設置し、「放射能フリーの弁当」を選手団に提供しているのだとか。
まさに、わざと世界に対し、福島などの風評被害を与えるための行動そのものでしょう。
罵っているのは「お互い」ではない!
しかも、この「放射能フリー弁当」とやらを巡り、韓国メディア『中央日報』(日本語版)には昨日、こんな記事が掲載されていました。
日本の食材めぐる議論なのに…韓国フードコラムニスト「韓国弁当? 良くは見えない」
―――2021.07.25 09:14付 中央日報日本語版より
これは、韓国人「フード・コラムニスト」がフェイスブックに、こんなことを投稿した、という話題です。
「韓日間で感情が極端に良くない。小さなことでも互いにののしり争う。五輪期間に少し良くならないかと思う希望もなくはなかったが日本の良くない態度のため状況がさらに良くなくなった」。
お言葉ですが、少なくとも「垂れ幕」騒動と「放射能フリー弁当」騒動に関しては、「日韓がお互いに罵(ののし)り合っているもの」ではありません。「罵る」という単語をあえて使うならば、「罵っている」のはこの場合、一方的に韓国の側でしょう。
いずれにせよ、韓国は常々、自国の側に100%の過失がある場合であっても、得てして「お互いに悪い部分がある」などと言い募ります。まさに、当ウェブサイトで常々報告している「ゼロ対100理論」そのものでしょう。
ゼロ対100理論とは?
自分たちの側に100%の過失がある場合でも、インチキ外交の数々を駆使し、過失割合を「50対50」、あるいは「ゼロ対100」だと言い募るなど、まるで相手側にも落ち度があるかのように持っていく、韓国や北朝鮮が好んで使う屁理屈のこと。
日本以外の国に対しても表面化しつつある韓国の傲慢さ
ただ、この「ゼロ対100」理論に見る韓国の傲慢さは、最近、日本以外の国に対しても表面化しているようです。
先週金曜日の五輪開会式では、韓国のテレビ局MBCが中継で、ウクライナ選手団の入場の際にチェルノブイリ原発を、ハイチ選手団の入場の際に最近の暴動の写真を、ルーマニア選手団の入場の際には映画「ドラキュラ」の一場面を、それぞれ使用したのだそうです。
ウクライナ入場で原発写真 不適切な紹介、韓国テレビ謝罪―五輪開会式
―――2021年07月24日11時44分付 時事通信より
Chernobyl for Ukraine, pizza for Italy: South Korean TV apologises for Olympic images
―――英国時間2021/07/24 12:59付 The Guardianより
これについて、ソウル在住のフリージャーナリストのラファエル・ラシードさんはツイッターにいくつかの証拠画像を投稿しているのですが、たしかにウクライナでチェルノブイリ原発事故を思わせる写真が使用されているのが確認できます。
これらの情報によれば、次の具合です。
- イタリア…ピッツァの写真
- ノルウェー…サーモンの写真
- ウクライナ…チェルノブイリを思わせる写真
- ルーマニア…映画ドラキュラの一場面
- ハイチ…暴動の写真
- マーシャル諸島…「米国の核実験場だった」との説明書き
ラシードさんによると、いちおう、MBCは番組の最後に謝罪文を出したのだそうです。
こうした描写、狙ってやろうとしても、なかなかできるものではありません。
日韓問題の要諦
未来志向の関係?
いずれにせよ、こうした細かい挑発行為に対し、いちいち目くじら立てていたらキリがありませんが、それと同時に、日本国民、あるいは全世界の一般市民というレベルでは、韓国に対する悪感情が浸透してしまうのも、ある意味では仕方がない話だと思います。
もちろん、韓国は私たちの国・日本にとっての隣国であり、「ともに手を取り合い、お互いに尊重し合い、未来に向けて一緒に発展していける」ような関係を構築することができれば、それは私たちにとって大変な幸いであることは間違いありません。
しかしながら、それと同時に、外交というものも人間関係と同じで、いくら「利害関係」が存在していたとしても、相手に言い様のない嫌悪感が募ってしまえば、信頼に立脚した協力関係を構築することは困難となります。両国の「草の根」レベルでの信頼関係を確立することはできないからです。
ましてや、相手が積極的にわが国の信頼を踏みにじるような行動を仕掛けてきているなかで、そうした重要な不法行為を放置したままで、未来に向けた友好関係を築いていくことなどできません。
あらためて繰り返すと、韓国は日本に対し、大小さまざまな不法行為を仕掛けています。放置すれば日韓関係を破滅に導きかねません。
自称元慰安婦・徴用工の展開
なかでも大きな不法行為群が、2018年の自称元徴用工判決を問題の中核とする「自称元徴用工問題」と、この30年間、日韓関係に「トゲ」として刺さってきた自称元慰安婦問題でしょう。
自称元徴用工問題
- ①韓国大法院による2018年10月と11月の日本企業敗訴判決
- ②日本政府による日韓請求権協定に沿った問題解決手続に韓国政府がまったく応じなかったこと
- ③自称元徴用工らの側による日本企業の資産差押と売却手続(売却スルスル詐欺)
- ④長崎県端島(いわゆる「軍艦島」)などでの「朝鮮人強制連行・強制労働」という歴史捏造
自称元慰安婦問題
- ⑤日韓両国が2015年12月に取り交わした「日韓慰安婦合意」を韓国政府が反故にしたこと
- ⑥自称元慰安婦が日本政府を訴え、主権免除原則に反する判決が下されたこと
- ⑦韓国政府が実質的に支援する慰安婦関連団体が世界中で慰安婦像を建てまくっていること
- ⑧日本大使館・領事館前の公道上に設置された慰安婦像を韓国政府が撤去しないこと
便宜上、①~⑧まで番号を付してみました。これらの不法行為、どれひとつとして、「不問に付す」ことができないものばかりです。というのも、ここに列挙した8つの項目は、どれも国際的には違法行為・不法行為の範疇に属するからです。
このうち、「明確な国際法違反」が⑥と⑧、「明確な条約違反」が①と②と③、「国家間の約束破り」が⑤、その他一般的な不法行為が④と⑦、といったところでしょうか。
たとえば、自称元徴用工問題の中核にあるのは大法院判決であり、韓国側はこの判決を取り消すなり、特別立法措置を講じるなりして判決を無効化し、日本企業に累が及ばないようにする必要があるのですが、残念ながら、判決から3年近くが経過しているにも関わらず、韓国側でそのような動きは確認できません。
しかも、自称元徴用工問題がまったく片付いていないなかで、今度は自称元慰安婦問題に関しても、一方的の問題が大きくなり始めています。
「3つの落としどころ」、一部勢力が狙うのは②
通常の国であれば、こんな不法行為を外国に仕掛けたりしません。「国際法を守る」のも、「条約を守る」のも、「約束を守る」のも、近代主権国家としては最低限の必要条件であり、それを平気で破るという国は、極論すれば、国家の体をなしているといえるのかが疑問です。
いずれにせよ、これらの問題に決着を付けるための方法は、次の3つしかあり得ません。
日韓諸懸案を巡る「3つの落としどころ」
- ①韓国が国際法や国際約束を守る方向に舵を切ることによって、日韓関係の破綻を回避する
- ②日本が原理原則を捻じ曲げ、韓国に対して譲歩することによって、日韓関係の破綻を回避する
- ③韓国が国際法や国際約束を守らず、日本も韓国に譲歩しない結果、日韓関係が破綻する
ただし、瀬戸際外交や告げ口外交などが大好きな韓国のこと、おそらく日本が③の選択肢を取ろうと決断しようとしても、あれやこれやと屁理屈をつけて、日韓関係の決定的な破綻を先送りしようとするでしょう。
その間に、日本でも②の考え方が台頭するのを待つ、というのが韓国の基本戦略、というわけです。
昨日の『日韓関係巡って事実を無視し「文明論」に逃げ込む詭弁』でも取り上げた論考を含め、わが国では手を変え品を変え、上記②の考え方が登場してきています。「日本を代表するクオリティ・ペーパー」だと自称する日経新聞の次の社説などが、その典型例でしょう。
[社説]日韓は地域安定へ対話探れ
―――2021年6月15日 19:00付 日本経済新聞電子版より
普段の日経の記事も決してクオリティが高いとは言い難いのですが、この日経社説はそれに輪をかけてお粗末です(※もとっとも、その問題点についてはすでに『「日韓対話」呼びかける、的外れかつ無責任な日経社説』で詳しく説明したつもりですので、本稿で繰り返すつもりはありません)。
すなわち、日本経済新聞といえば、こんな社説を掲げている時点で、「日本に対して一方的に原理原則を譲るように強要するメディア」、と結論付けて良いでしょう。
懲りない日経社説…「よくこのレベルの社説でカネを取るものだ」
こうしたなか、東京五輪開会式の金曜日には、性懲りもなく、社説も出てきました。
[社説]日韓は対話継続で道を開け
―――2021年7月23日 19:00付 日本経済新聞電子版より
社説の冒頭では、相も変わらず、こう主張します。
「両政府は重ねた対話を生かし、外交で懸案を解決する機運を高めてほしい」。
そもそも自称元慰安婦問題に関しては、2015年12月の日韓慰安婦合意で「最終的かつ不可逆的に解決済み」であり、それを韓国が一方的に反故にした時点で、これ以上の「対話」や「協議」は成立しません。
また、自称元徴用工問題に関し「対話と外交を通じた懸案の解決」を拒絶したのは韓国の側ですし、2018年12月の火器管制レーダー照射事件を発生させた際、日韓協議でメディアに対し、あることないこと勝手にリークしたのも韓国の側です。
「重ねた対話を活かし、外交で懸案を解決する」とは、現実を見ないたわごとそのものでしょう。
リンク先の社説は「有料会員限定記事」だそうですが、正直、このクオリティでカネを取るとは、なかなか面黒いことをする新聞社だと思う次第です。
ハンギョレ新聞が正鵠
ハンギョレ新聞自体は参考になる(こともある)
その一方で、個人的に最近、高く評価している韓国メディアがひとつあります。
読者の皆さまは意外と思われるかもしれませんが、そのメディアとは、韓国の「左派メディア」に属するとされる、『ハンギョレ新聞』です。
よく、「中央日報や朝鮮日報などの『保守メディア』と比べ、ハンギョレ新聞のごとき『左派メディア』は非常に反日的だ」、と述べる人がいて、それはそれでひとつ、間違いないとは思います。
ただ、それと同時に、ハンギョレ新聞ほどに「純粋に反日的なメディア」だと、逆に、韓国政府などのホンネをうかがい知ることができ、却って有益となることもあるからです。。
そのハンギョレ新聞に土曜日、こんな記事が掲載されていました。
[記者手帳]韓日関係の構図が変わった
―――2021-07-24 07:28付 ハンギョレ新聞日本語版より
正直、記事を読んでいくと、ところどころ、日本に対する「逆ギレ」などの筋違いな批判や、私たち日本国民が読むと気分を害するような記述などが混じっていることは間違いありません。
たとえば、次のような具合です。
「韓日の国交正常化後、両国関係は『植民地被害国』韓国の道徳的優位と、加害国であり、国力の優れた日本の後ろめたさという枠組みの中で作動した」。
ただ、ハンギョレ新聞を個人的にどこか「憎めない」と思うのは、上のような文章をサラッと書いてみせる点にあります。実際、この文章に書かれている内容自体、1965年の日韓請求権協定以降の日韓関係における在り様を、ある意味では正確に描写しているからです。
「日本依存症の破綻」を指摘したハンギョレ新聞
では、なぜ最近の日韓関係は「うまく」行っていないのでしょうか。
文在寅(ぶん・ざいいん)韓国大統領の訪日と首脳会談開催が流れたのには、いったいどういう背景があったというのでしょうか。
これについて、ハンギョレ新聞の提示する仮説は、これです。
「東京五輪が外交の機会として活用されなかったことには様々な事情があるが、根本的には韓日関係の枠組みが変わったからだ」。
この「日韓関係の枠組みが変わった」というのは、「過去の『植民地支配』(※原文ママ)に対する日本の『加害者』としてのうしろめたさ」を悪用した韓国のインチキ外交が通用しなくなった、という意味だと捉えるべきでしょう。
具体的には、「『被害者韓国』対『加害者日本』という認識」が、日本国内で共感を得られなくなったのです。ハンギョレ新聞は次のように指摘します。
「日本の戦後生まれの政治家の韓国に対する優越感は依然として強いが、後ろめたい気持ちは消えた。反日感情が依然として有効な韓国にとって、過去の対日外交パターンが働かなくなったのだ」。
要するに、日本の側が世代交代により入れ替わり、「後ろめたさがなくなった」ことが、最近の日韓関係の枠組み変更、というわけでしょう(※もっとも、日本側で対韓強硬論が増えた理由は、どちらかといえば「世代交代」ではなく、「韓国の実情を知る日本国民が増えたから」ではないかとは思いますが…)。
意外だが、ハンギョレ新聞の結論は、部分的にマトモ
ハンギョレは、続けます。
「韓国は、今回の韓日首脳会談開催の条件を、昨年の日本の対韓輸出規制撤回と韓日軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の再稼働を交換する線に大きく下げたにもかかわらず、日本はこれを断った」。
GSOMIA「再稼働」と「対韓輸出『規制』撤回」が交換条件になると勘違いしている時点で、なんだか認識がズレているのではないか、などと思えてなりません(『あれから1年:いまだにGSOMIA破棄できない韓国』等参照)。
ただ、ハンギョレが指摘するとおり、どうやら日本側は、「日韓GSOMIAの安定的運用」と「輸出管理適正化措置の撤回」の「交換」については、当初からまったく歯牙にもかけていなかったようであり、これが同記事でいう「構図が変化したこと」そのものでしょう。
ハンギョレ新聞の記事にはなにかと問題点もあるのですが、最後の次の記述については、全面的に同意せざるを得ません。
「過去、韓日関係の課題は日本が解決してきたが、今や韓国がそれを引き受けることになった。従来の韓日関係はもう終わった」。
その意味では、日経よりもハンギョレ新聞の方が、結論自体は妥当なのです。
日韓断交を避けるのではなく準備することが大事
さて、先ほど紹介した日経の社説には、日韓首脳会談が開かれないことなどに関連し、こんな記述もありました。
「安全保障の最前線に立つ自衛隊と韓国軍や企業同士の協力関係に深刻な影を落とし、地域や経済のリスクになるのは見過ごせない」。
じつは、この点についてはそのとおりでしょう。
昨日の『日韓関係巡って事実を無視し「文明論」に逃げ込む詭弁』などを含め、これまでに当ウェブサイトでも何度となく論じてきたとおり、「現時点では」日本にとって、韓国は経済的にも軍事的にも重要な相手国だからです。
ただ、普段から当ウェブサイトで申し上げているとおり、「前提条件」を絶対だと考えてはなりません。
「現時点においては」、経済的にも軍事的にも、韓国は日本にとって必要な国でしょう。しかし、それとともに、「この関係が未来永劫続くと」いうのも、果たして適切な考え方といえるのか、疑っておく価値はあるでしょう。
先ほど、「日韓関係には3つの落としどころしかあり得ない」と申し上げたうえで、3番目に次のものを挙げました。
「韓国が国際法や国際約束を守らず、日本も韓国に譲歩しない結果、日韓関係が破綻する」。
これに関しては、「これを避けるためには」、韓国が国際法や国際約束などを守るか、日本が原理原則を捻じ曲げて韓国に譲歩するか、そのいずれかしかあり得ません。
しかし、「これを受け入れる覚悟を決める」ならば、新たな選択肢が生まれてきます。
つまり、「日韓関係の破綻をどうやって防ぐか」ではなく、「日韓関係が破綻したときにどう影響を最小化するか」、です。
じつは、その方が、考え方としては遥かに大事ではないでしょうか。
関係破綻のコントロールが必要
以上までの議論を踏まえ、敢えて当ウェブサイトの見解を申し上げておきましょう。
日韓関係を巡っては、「どうやって破綻を防ぐか」を議論する段階は、もう過ぎたと考えています。日韓関係はいずれ破綻を余儀なくされるでしょうし、それは遅いか早いかの違いに過ぎません。
ということは、現在の局面は、「関係破綻のコントロール」、すなわち、「いかにして日韓関係破綻を先送りして時間を稼ぐか」を議論しなければならない、ということです。
だからこそ、経済的には「韓国より台湾」、「中国よりTPP11」であり、軍事的には「日米韓3ヵ国」ではなく「日米豪印クアッド」であり、「シックスアイズ」であり、G7でもあるのです。
現在のところ、韓国は「現在の」日本にとってはかなり重要な貿易相手国であることは間違いありませんが、それと同時に、国を挙げてこの重要度を「下げる」努力をしていかねばなりません。
また、軍事的には在日米軍と在韓米軍の連携、米軍と自衛隊との連携、米軍と韓国軍との連携は密接ですが、それと同時に、徐々にこの「3ヵ国連携」が実効性を喪失しつつあります。
このことは、中・長期的に見れば、決して悪いことではないと思う次第です。
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ハイチが愛知になってるけど、韓国ってフランス語圏なん?どう見てもギニュー特戦隊です。
https://twitter.com/koryodynasty/status/1418600598631436293/photo/3
まあ、2008年北京五輪を出すまでもなくいつもの韓国ですね。アジア大会や世界陸上でも同じことやってたと記憶。ワクチン接種率でしたっけ、は新しかったけど。日本なら御用聞きに回ってどんなのがいいか要望を聞いて回るところでしょうけど、パリパリ国の日常って感じでしょうか。’
ハンギョレは斜め裏から見た日韓の事象を教えてくれるので興味深いです。でも日本語サイトは日本関連記事が多すぎね?
> いかにして日韓関係破綻を先送りして時間を稼ぐか
う〜ん、どうでしょうか?
日韓関係破綻の危機はいつも韓国側からもたらされるので日本がどうこうできる問題ではないと思います。それよりも、「日韓関係破綻による悪影響をいかにして軽減するか」の方を議論する時期に来ているのではないでしょうか?
次の大統領次第では日韓関係は数年で破綻をきたすと見ています。京畿道の李在明氏になれば破綻は早まる可能性が高いでしょう。
そしてその人物が最有力候補である事も事実です。あくまでも可能性高くなるという事てあり、他の候補や保守系でも先延ばしに過ぎないと思います。韓国が思う以上に日本は心理的にもビジネスや軍事関連でも韓国から離れているのです。
> 豊臣秀吉の朝鮮出兵当時の将軍・李舜臣(り・しゅんしん)にまつわる標語が書かれた幕を掲揚し、
現在は、「寅が頭を下げて降伏する」という図柄に変わっているそうなので、良いのではないでしょうか。
漢字読めない人は、虎と寅は全く別物だと思っているのかな?
またまた同じ記事に関してコメントをしていたところです。
https://shinjukuacc.com/20210724-00/#comment-176836
今回のハンギョレの記事は、全体的にも頷ける内容が多いですね。
記者たちも事実にかなり気づき始めているのではないかと思えてきます。
政権に近いとされるハンギョレの方が、保守寄りとされる中央日報や朝鮮日報よりも事実に迫っているというのは興味深い事です。
太田地裁が三菱の資産売却に関する即時抗告を却下したそうです。マスマス大統領の訪日頓挫の腹いせでしょうか。
そういえばこの間までは、ソウル地裁が賠償訴訟を却下したから、恰も、日本に譲ってやったみたいな論調がありましたっけ。あれは訪日の地ならしのつもりだったんですかね。
これだから司法の独立なんて信用できないんですww
語源的には虎と寅は別物というか、寅は動物ですらありませんでしたが、後年、動物の虎の意味も付加されました。十二支では寅に虎の絵が当てられています。(麒麟の絵の場合は、動物園に居る様なキリンの絵とは異なる。)
あれっ、エラーになったので、暫く間を置いて投稿したら、返信ではなく、新規投稿になってしまった。
関係ないですが、日本の鬼が虎のユニクロ風パンツ?を履いているのは陰陽道の鬼門の反対方角である丑寅に由来するものだと先日初めて知りました。「虎のパンツはつよいぞ~」と孫が歌っています。
墺を見倣え 様
十二支にはもともと動物の意味はありませんが、覚えやす様に動物を当てたみたいです。
なので寅に虎の意味はありませんし、辰に龍の意味もありません。本来は。
キリンは、ジラフ=速く走る者という意味に麒麟を当てたんでしょうね。角もありますし。尤も麒麟はユニコーンのようですが。
同様な者にバクが居ますが、これは象のような鼻を持ってるからと言うのはちょっと苦しいかな。
鳥では鵺=トラツグミが居ますが、これは鳴き声がそれらしいのだそうです(ホントかいな)。
麒麟とキリンは、全く別の動物ですね。
麒麟
想像上の動物。鹿に似ている。足が早い喩えにも使われる。
キリン
ご存知、首の長いアフリカの動物。日本と朝鮮半島では「麒麟」と呼ばれるが、中国では「長い首の鹿」長頸鹿と呼ばれる。
日経の原則論に基づくうわべの社説より、よほどハンギョレ新聞の社説の方が、方向が合っているかは別にして深く思考していますね。日経電子版は数年前に一時契約したことがありますが、先ず高額なことと、それに見合う記事が少ないので、今ではフリー会員としてヘッドラインのみ見ることにしました。
日本のアジア外交戦略はかつては日米韓体制を軸としていました。しかし現在はFOIPに軸足を移し、対中国というよりあまりにコスパの悪い日米韓体制からゆっくりと足を抜きつつあるようです。それに気付かない日経の社説は2国間の関係だけしか見えておらず視点が狭い上に日本の外交戦略の変化、つまりは世界のパワーバランスの変化により日本の外交戦略も対応せざるを得ないことが理解できていません。
お早うございます.
>ということは、現在の局面は、「関係破綻のコントロール」、すなわち、「いかにして日韓関係破綻を先送りして時間を稼ぐか」を議論しなければならない、ということです。
上でとある福岡市民様も書いていますが,日韓関係の危機の原因は常に韓国から出てくるので,日本側が破綻を先送りしようとすれば,
>②日本が原理原則を捻じ曲げ、韓国に対して譲歩することによって、日韓関係の破綻を回避する
と同類の話になってしまいかねません.
そもそも日本企業,特に経団連に属するような日本的な思考に染まった古典的大企業は(組織に染み付いた言霊的思考習慣に依る部分が大きいと私は推測していますが),将来起こり得る危機を前もって予め対処しておくのは極めて苦手で,実際に危機に直面してからでしか対処できません.
つまり日韓関係破綻を制御して先延ばしし時間を稼いでも,日本の古典的大企業の大半は,そうやって稼いだ時間を有効に活して破綻時に蒙る被害を削減することは出来ないのです.
寧ろ,日本政府が現時点で
「
国際条約や国同士の約束を守れない国.しかも法律の遡及適用を平気で行う国に対する投資は極めてリスクが大きいと日本企業は予め良く理解しておいて頂きたい.しかもその国が日本を敵視している以上,日本企業によるその国への投資が何時どんな理由で不当に没収されないという保証は全くないことも,その国に既に投資している企業や今後投資を検討している企業は良く承知しておいて頂きたい.そのような国への投資は完全に自己責任で行わねばならないことを日本企業各社におかれては良く理解しておいて欲しい.そのようなカントリーリスクを受け容れるのが嫌であるならば,速やかに投資の引き上げを行うことを政府として推奨する.
」
ぐらいの脅しを日本企業に対して行い,投資を回収させることで,来るべき日韓関係破綻で日本企業が蒙る経済的損失を極限するようにすべきだと思いますね.
そして,このぐらい露骨に言えば,他国政府要人からの婉曲表現された警告を常に自分の都合の良いように解釈する能天気な韓国も日本側が韓国をどのように見ているかを少しは理解できるようになるでしょう.
とにかく日本企業を韓国から速やかに足抜けさせることこそ,対韓問題に関して現時点で日本政府が最優先でやらねばならない仕事です.
ハンギョレの記事を読むと、『論理的合理的考察が出来ていれば出来ている程、始点の間違いは間違った終点への到着となる、というのを連想します。
結局のところ、日本でも韓国でも左派は「賢い馬鹿」或いは「小賢しい馬鹿」なんだろうな、と思います。
「共産主義を頭で考える人は共産主義者になり、身体で体験する者は反共産主義者になる」と言ったのは、かの独裁者スターリンの娘でしたっけ…?
>韓日の国交正常化後、両国関係は「植民地被害国」韓国の道徳的優位と、加害国であり、国力の優れた日本の後ろめたさという枠組みの中で作動した。
此処では、日本は「後ろめたさ」(だけ)ではなく、「韓国」という弱者に対する思いやり、情けといったものもあったと思うのですが、韓国側は「後ろめたさ」からだと捉えるから日本への感謝も感じないのではないかと。
で、「弱者は踏み躙るもの、搾取するもの」とする基本的価値観を有するのが韓国人朝鮮人なんだろうな、と。
いくら韓国が卑劣で卑怯で野蛮で未開で不衛生で穢れに満ちた非文明人であろうとも奴隷や家畜として扱わない日本的価値観を、彼らは未来永劫理解出来ないのではないか、理解した時点で韓国社会にて非韓国人として排除されてしまうのではないか、と。
>「韓国」という弱者に対する思いやり、情けといったものもあったと思う
重要なご指摘だと思います。日本人の全てが贖罪史観に犯されているわけではありません。思いやり、いたわりの美徳から韓国に手を差し伸べた日本人も多数いたことでしょう。
朝鮮人にとって、恩を受けることは、自分が劣位/弱者ということになります。二国間のギャップは永遠に埋まらないでしょう。
阿野煮鱒 さん
ありがとうございます。
>朝鮮人にとって、恩を受けることは、自分が劣位/弱者ということになります。
呉善花氏曰く、朝鮮人韓国人は恩を受けると「自分は彼が恩を売りたいと思う程の大人物なのだ」との倒錯した優越感を感じるそうです。
なので、日本人なら「助けて貰った」となるところが「助けさせてやった」となる訳です。
此処が、日韓スワップ協定で韓国側が「結んでやっても良い」との姿勢を取る理由のひとつではないかと思います。
なんにせよ、『二国間のギャップは永遠に埋まらないでしょう』との結論は不変ですね…。
つまり、日本が口では謝罪しつつ、実際には韓国を余計にいじめ回せば韓国人の心は二重に満たされて幸せということですかね?
中国のやり方ですら甘いということですね。
ハンギョレの記事を韓国人がどう考えるかから。
>「過去、韓日関係の課題は日本が解決してきたが、今や韓国がそれを引き受けることになった。従来の韓日関係はもう終わった」。
韓国人の認識が、「日韓関係は、必ず日本が解決する」である事が書かれています。
韓国人は、被害者云々の歴史認識だけで無く、韓国併合は日本が半島を必要としている、経済的に日本は韓国を必要としていると考えている事から、「日韓関係で問題が起こった場合、安全保障、経済的利益から、関係改善の必要性があるのは日本だ」というのが、朝鮮脳のデフォルトです。
「今や韓国がそれを引き受けることになった。」は、別に韓国だけがする訳では無いんですが、少しでも韓国が譲歩、負担する事について朝鮮脳は、こう考えます。
そして記事を読む多くの韓国人は、デフォルトが変わった事について理解出来ませんし、勝手に日本が変えた事を認めませんので、韓国のデフォルトである「日韓関係は、必ず日本が解決する」に、変わりは有りません。
この変化を日本側から見てみると、「韓国が慰安婦合意や日韓協定を守らなかった」からだけでは無く、私は「日本が戦後を終わらせた」からだと考えています。
未だに「日本は安全保障上、経済的な理由で韓国を必要としており、日韓関係は、必ず日本が解決する」と考える日本人が、何と多い事でしょうという記事が、日経の記事です。
韓国人だけでは無く、日本人の多くもその変化に抵抗しているのが現実で、「韓国経済が無くても心配無い」だけでは無く、戦後が終わって日本が国際社会の変化に応じて変わって行く必要を説く本を新宿会計士さんが書いてくれるんじゃないかな。
そうでしょうね。
過去の慣習にしがみつく日経新聞。
それを読んで未来を占う経団連。
日本の場合、政界よりも財界の方が病理が深刻かもしれません。
阿野煮鱒 様
財界の最終目的は儲けることで、国益や社会還元などはお題目に過ぎません。
なので韓国と付き合うのが儲かると思えば、反日や皇室侮辱にも目を瞑るのですが、これをもってケシカランというのは当たらないと思います。
その目的のために政界を動かすのも、彼らの論理からすれば至極真っ当なので、その提灯持ちである日系の論調がそのようであるのも驚くに値しません。
韓国と付き合う事が持ち出しになるなら、さっさと手を切るのも当たり前なので、そういう状態をどうして作り出すかと言う事に尽きます。
いや、ケシカランとかではなく、情勢の変化を見誤り、今頃になっても中国にしがみつき、韓国に進出しようという、企業価値を毀損して株主に対する背任を行うに等しい経営判断を嘆いているのです。
まあその経営判断も株主総会で是認されればOKで、部外者がどうこう言う事ではありませんし、株主がノーと言えば転進しますって。
> 「日韓関係で問題が起こった場合、安全保障、経済的利益から、関係改善の必要性があるのは日本だ」
もう一つ、「朝鮮特需で大儲けした日本はその金で経済復興を可能とした。つまり、朝鮮人が流した血を吸って日本は経済成長したのだ(だから日本に対して貸しがある)」という思い込みも挙げておいたほうが良いでしょうね。日本は朝鮮特需のおかげで経済成長したのだから、少しは韓国に"還元"して当然だという発想がどこかにあります。
確かに、朝鮮特需は戦後復興に一定のインパクトがあったのは事実ですが、それなくして経済成長はなかったかといえば、それはまずないでしょう。離陸が数年遅れた程度だと思います。戦前でも、日本は近代総力戦を遂行できる生産力を持っていたのですから(足りないから負けたけど)。
在日米軍の駐留費に消えていったって言う話を見たことがあるんですが、ソースらしいものに行き着いたことがないんですよね。韓国はベトナム戦争時、駐留費無料どころか武器までもらってましたが。
まあ、金の回りが良くなれば儲けは出なくても負債を減らして投資する余力も出ては来るので、かなりの貢献はあったと思いますが。