X
    Categories: 文芸

有報は実在する

昨今のデジタル化の流れにより、苦しくなった業界、デジタル化の恩恵を受けて躍進している業界などが存在しているという点に関しては、今さら指摘する必要はないでしょう。こうしたなか、時事通信に昨日、すこし気になる話題が掲載されていました。「あの飛行物体は実在する」、というのです。

「うらないのに金を取る」とはこれいかに!?

先日の『「絶対当たる」占いも人生でほとんど役に立たない理由』では、やや唐突に、ではありますが、「占いが絶対にあたる理由」について考察(?)してみました。

ちなみにある種の占いの創設者は、「私の占いは絶対に当たるわよ」などと述べていらっしゃったそうなのですが、人生の指針にすることはできません。なぜなら「事後的に当たっていたことがわかる」に過ぎないからであり、事前にどの部分が当たるかはわからないからです(笑)。

と、それはどうでも良いとして、「超科学」、すなわち「現在の科学では解明できていない現象」には、さまざまなジャンルがあるようですが、これにも流行(はや)り廃(すた)りがあります。

たとえば、「心霊写真」、すなわち「幽霊が写り込んでいる」とされる写真の話題、近年ではとんと見かけなくなりました。

これは「幽霊さんがいなくなったから」ではなく、単に写真がデジタル化し、加工が容易になった、スマートフォンが普及し、撮った写真をその場で確認することができるようになった、などの事情があるのでしょう。要は人々が信じてくれなくなった、ということでしょうか。

(※ちなみに個人的な経験を申し上げると、今から約四半世紀ほど前、フォトショップが登場したばかりのころ、大学にあったPCを使い、フリー素材を組み合わせて心霊写真をjpeg形式で「偽造」してみたことがあります。当時はそんな雑なコラでも信じてくれる人がいたのは良い思い出です。)

コロナを予言できなかった予言業界も悲喜こもごも

ただ、その反面で「予言」に関してはいまだに信者がいるらしく、たとえば当ウェブサイトで取り上げた話題のなかでも「2020年は米中の核戦争勃発で東京五輪が中止に追い込まれる」というネタは、なかなか秀逸(?)でした(『オールドメディアはムーになる!』参照)。

現実には2020年に東京五輪は開かれませんでしたが、これは残念ながら「米中核戦争」という予言が成就したものではなく、あくまでも新型コロナウィルス感染症拡大による影響です。

ただ、インターネット上のサイトなどを眺めていると、「俺はXX年後からやってきた」、などと称する書き込みをまとめたものはいくつか発見できます(いわゆる「タイムトラベラー」ネタ)。

どうせネタを楽しむなら「2112年、青狸が生まれた時代」といったぶっ飛んだ話題があっても良いと思うほどです(ちなみに当ウェブサイトでは「青い狸型ロボット」の不法行為などを過去に議論していますので適宜ご参照ください。時間を無駄にしたと言われても苦情は受け付けませんが。)

「青狸」シリーズ・ほか

ついにあの禁断の話題が!

さて、こうしたなか、昨日はあの「時事通信」に、こんな話題が掲載されていました。

「UFOは実在」元米当局者が証言 国防総省で秘密裏に分析―CBS番組

―――2021年05月17日20時34分付 時事通信より

これは米CBSテレビが16日、看板ニュース番組 “60 Minutes” で、「未確認飛行物体(UFO)分析に関する秘密チームに所属していた」とされる元国防総省当局者が「UFOは現実に存在する」と証言するインタビューを放送した、という話題です。

なんだかおもしろいですね。

ちなみに一般に米国で「UFO」と書くと、「ゆーふぉー」ではなく「ユー・エフ・オー」ないし「ユーエフォー」と発音するそうですのでご注意ください。また、公認会計士業界で「ゆうほう」とは「有価証券報告書(有報)」を意味することもありますのであわせてご留意ください。

いちおう、記事を読んだ感想を真面目に述べておくと、「UFOは実在する」という証言を見て、「何を当たり前のことをおっしゃっているのか?」としか感じません。

「UFO」はべつに「宇宙人の乗り物」という意味ではありません。その名のとおり、「正体がよくわからない飛行物体」のことを意味しており、実際、先日も当ウェブサイトで紹介した菊池聡氏の書籍では、過去にはUFOの正体が金星だったと判明した、などの事例も紹介されています。

有報は地球に来ていた!な、なんだって~?🍺

もっとも、時事通信の記事によると、ここでいう「有報」、じゃなかった、「UFO」は、「先進航空宇宙脅威識別計画(AATIP)」に基づき分析されていた飛行物体なのだそうで、証言した人物は2010年から12年までこのAATIPに従事していたのだとか。

同氏は番組で『600~700G(重力加速度)の力で、時速13,000マイル(約20,900キロ)で飛行し、レーダーをかいくぐって水上や宇宙も飛行できる技術。それが私たちが目にしているものだ』と語った」。

なるほど。

音速(※)の20倍近くで飛行する物体とは、大変に興味深い話ですね。そんな技術が実用化されれば、本当に素晴らしいことです。

(※ちなみにカシオ計算機株式会社が運営する『ke!san』というウェブサイトで「空気中の音速」を計算すると、気温15度、比熱比1.403、分子量28.966g/molという前提条件で、音速は1228㎞/hだそうです。)

コロナ禍で部屋ごもりが続くなか、こうした話題でクスリと笑うもよし、飲み会に行けない昨今、自宅でビール片手に「有報は地球に来ているんだ」、「な、なんだって~」と「一人MMRゴッコ」に興ずるもよし。

楽しみ方は千差万別、といったところでしょうか。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

ちなみに宇宙人が首相を務めていたことがある国もあったそうですので、あまりUFOを茶化すのもどうかという気がします。また、某国の場合も現在、宇宙人が国家元首を務めているそうです。悲喜こもごもですね。

新宿会計士:

View Comments (15)

  • 〉有報は実在する
    3月決算のため、有報と内部統制報告書の追い込み中です...。

  • なんか「宇宙人」がかわいそうな…?
    アレな人たちを、「宇宙人」呼ばわりするのは~?
    ホンマモンの宇宙人から訴えられるゥ~?
    w

    • F4も実在しますよ。

       井上真央主演の方は松本潤、小栗旬、松田翔太、阿部力ですね。

      百年先も愛を誓うよ 君は僕の全てさ
      信じている ただ信じてる 同じ時間(とき)を刻む人へ
      どんな君も どんな僕でも ひとつひとつが愛しい
      君がいれば 何もいらない きっと幸せにするから〜♫

      ー嵐「One Love」

  • 昔、飲み会の帰りで遅くなり、タクシーを利用。
    すると運転手さんがいきなり
    「お客さん、UF0 を信じますか?」とのたまった。
    私「あのう、それはUFO に宇宙人が乗ってるという意味での質問ですか?UFO が飛んでることと、それに宇宙人が乗ってる事とは別問題ですよ」
    「おお!詳しいですね。良ければ今から深夜喫茶で話しましょうか?」と言ったので1時間ほど話し込んだ事があります。。懐かしい思い出です。

    • ついでに2年前に創ったショートSF を一席。
      「ただいまぁ。帰ったで。」
      「あらあんた、今日は早いやないの」
      「ああ、ここんとこ残業続きやったさかいに、たまにははよ帰らさせてもらわんとなぁ、身が持たんわ」
      「お父さん、今日なテレビでな『宇宙人は存在するか』いうのんスペシャルでやるねん。一緒に見ような」
      「ほう、おもろそうやな。宿題はすんだんか?」
      「うん、すんだ」
      「そうか。ほな母さん、先に食事頼むわ。テレビ見ながら食べさせてもらうわ」
      「あいよっ!」
      テレビに人気の天文学者で宇宙生物学者が登場。
      「教授、今日は宇宙人の想像図をお持ち頂いてますね」
      「はい、これがそうです」
      「手足が2本で目が2つ、しかも酸素を呼吸している⋅⋅⋅う~ん、にわかには信じがたいですが⋅⋅⋅」
      「あくまでも可能性と言うことです。最低限それだけでも高等生物に進化する余地はあると思います」

      「いやぁ!なんぼ何でも足が2本て⋅⋅⋅こけるで!目も2つて、後ろからなんか飛んできたらどないすんねん。しかも酸素吸うてる?生きてられるんかいな⋅⋅⋅」
      「お父さん、宇宙人てホンマに居てるんやろか?」
      「そやなぁ、向こうでも同じ会話してたりしてなぁ、ハハッ!」

      その時、庭にボソッと大きな音が⋅⋅⋅
      「なんや、ちょっと見てくるわ」
      そこには複雑な形の物体が有り、丸い金属盤が飛び出していた。
      「なんや、新手のセールスやろ。最近多いねん。ほっといたらエエわ」そうつぶやきテレビの前に戻った。

      ボイジャーのメッセージは確実に届いていた。だがそれを知る地球人は誰一人存在していなかった。

      おしまい(ほんとはもう少し長いですが、短縮してお送りしました)

1 2