本日の「ショートメモ」です。またしても自称元徴用工問題で文在寅氏がわけのわからないことを述べたようです。
12月24日に中国・成都で行われた日韓首脳会談の内容については、『そもそも「日中韓サミット」に意味はあるのか』などで説明したとおり、正直、「中身は何もない」と断言して良い代物でした。
現在の日韓関係では、それなりにさまざまな問題が横たわっているものの、なかでも日本政府が最も深刻にとらえている自称元徴用工問題(政府公式表現は「旧朝鮮半島出身労働者問題」)を巡っては、次の2つの点において大きな問題があります。
- ①日韓間の過去のすべての問題は、1965年の日韓請求権協定において法的に完全に決着が付いており、それをあとになってから蒸し返すのは国際法違反である。
- ②そもそも自称元徴用工問題を含めた「歴史問題」自体、その多くが韓国(や悪意を持った日本人)によるウソ、捏造のたぐいである。
日本政府が問題視しているのはこのうち①の部分だけであり、個人的には②の部分を問題視していない点に対しては強い不満を感じていますが、ただ、①の部分に関するハンドリングについては、歴代政権と比べればはるかに優れていると思います。
安倍政権の主張は、こうです。
- 旧朝鮮半島出身労働者問題を巡る昨年10月30日と11月29日の大法院(※最高裁に相当)判決は、国際法違反である。
- 国際法は司法府自身をも拘束する。
- この問題を作り出した韓国自身が、かかる国際法違反の状態を解消しなければならない。
これらの点については、大変重要な認識であり、完全な正論です。
日本政府がこういう正論をちゃんと主張してくれていることは、過去のグダグダな日本外交を知る者にとっては「隔世の感」があります。
余談ですが、「外交というものは、相手の出方を見極めてからこちらがどう動くか決めなければならない」、などという人もいるのですが、これは大きな間違いです。「こちらとしての方針を決めたうえで、相手に接する」というのが正解です。
それはさておき、『聯合ニュース』(日本語版)に、本日夕方時点で、こんな記事が掲載されていました。
文大統領「韓国政府、徴用判決に関与できない」 安倍首相に説明(2019.12.25 17:28付 聯合ニュース日本語版より)
韓国大統領府関係者が25日に明らかにしたところによると、日韓首脳会談の際、文在寅(ぶん・ざいいん)大統領は安倍晋三総理大臣に対して
「韓国政府は大法院の判決に関与することはできない」
としつつも、
「解決を急がなければならない」「重要なのは解決方法を探すこと」「本質を巡って論争すれば問題をさらに難しくするだけだ。解決方法を見つけるために知恵を集めていきたい」
と述べたのだそうです。
正直、「知るか!」と言いたい気持ちでいっぱいです。
「三権分立だから韓国政府は司法府の判決に関与できない」というのは韓国政府の屁理屈です。先ほどの「日本政府の立場」のところでも説明したとおり、国際法はその国の司法府をも拘束するからです。
また、日本の総理大臣に「解決を急がなければならない」「両国が早期に折衷案をみつける必要がある」、などと言われても困ります。なぜなら、これは韓国が自身の責任で解消しなければならない問題だからであり、「折衷案」も何もないからです。
(※ついでに申し上げると、べつに日本が急ぐ必要はありませんけどね。)
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
ちなみに聯合ニュースの記事には、
「強制徴用訴訟で賠償を命じられた日本企業の韓国内資産が来年2~3月に現金化されると予想される中、現金化が実行されれば政府の関与がさらに難しくなるため、」
という記載がありますが、これは例の
- 「GSOMIAを破棄するぞ、破棄するぞ、本当に破棄するぞ~!」
- 「差し押さえている日本企業の資産を、売却するぞ、売却するぞ、本当に売却するぞ~!」
- 「ICBMを発射するぞ、発射するぞ、本当に発射するぞ~!」
という瀬戸際外交と同じであり、「それをやったら日本は経済制裁するぞ」と警告だけしておいて、あとは正直、放っておいてよいと思います。
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遅くまで話題提供&評論ありがとうございます。
恥ずかしげもなく、こういう詭弁を吐ける大統領とそれを無批判に受け入れる国民のいる国とは友好関係は無理だなと思われますね。本来であれば行政権の侵害で最も怒らなければならない大統領が放置。
それを“三権分立言い張る”とは、“韓国には法治も三権分立も無い”“韓国は信用ならない国”という事を世界に宣言しているようなもの。それを厳しく指摘しないATMと呼ばれるマスコミは存在価値があるのか疑問。いろいろ不満もあるけれど、日本国の首相が安倍さんで良かった。
こんばんは。
さっき、シンシアリーさんのところにも書いたのですが、ムンムンに必要なのはドラえもん(韓国ではトンチャモン?)ですね。
宿題やってないけどやる気もないし時間もないしで、でも先生に怒られるのは嫌だから、お願い!なんとかしてよー!ドラえもん!っていうレベルですよね。
もうムンムンは思考停止状態ですね…w
>本質を巡って論争すれば問題をさらに難しくするだけだ
これ、本気で意味不明です。
科学を振りかざすな、並ですね。
問題を解決しろと言っても、解決できるわけがないのだから、問題を放っておいて譲歩してよ、ということ?
「知るか!」
私も一年前なら、そう感じるとおもいました。
でも今は、私はこれまでの勉強から、日本と日本人を本当にバカにしてなめていると感じています。
中国には、絶対こういった物言いはしないと思うからです。
jです。入れたつもりでした。
>中国には、絶対こういった物言いはしないと思うからです
その通り。
散らかし放題で片付けが出来ない性格。あまりひどいケースはやっぱり病気と見なされるようですね。「片付けられない症候群」というちゃんとした病名もあるんだそうです。これはあくまで症状に対して付けられたもので、基礎疾患としてはいろんな精神疾患の関わりが考えられるそうです。最も多いのがADHD/ADD。ADHD(注意欠陥多動性障害)は・多動性・衝動性・集中力欠如を主徴とする発達障害。このうち多動性が見られないのがADD。このほか自閉症、強迫性障害、アスペルガー症候群、鬱病、認知症、なんかが背景になることもあるよう。
参考にしたサイト(お掃除ラボ「部屋が片付けられない人は病気?治療や解決方法は?」)
https://osoujilabo.com/kataduke-byouki/
によると、片付けられない原因、理由には4タイプがあるとのことで、
① 物が増えて行ってしまうタイプ
② 物が増えていると気づかないタイプ
③ 物が捨てられないタイプ
④ 物を置きっぱなしにしてしまうタイプ、だそう。
よくまあ次から次へと見つけてくること!と感心してしまう、カノ民族の反日アイテムへの異常なまでの執着なんかは、まさに③ですね。
上の記事にはタイプ別の解決法も縷々述べられているんだが、そんじょそこらの生やさしい方法じゃ、カノ民族を完治させるなんてことは、まあ望み薄でしょう。で、必殺の最終手段として推奨されているのが、なんと「引っ越すこと!」
迷惑この上ない隣人が引っ越してくれれば万々歳なんだが、自ら解決しようなんて殊勝な気持ちはゼロなんだから、向こうから離れていってくれることはまず期待できないんでしょうね。(泣く)
韓国人よ、甘えるな!
日本人が何時までも折れてくれると思ったら大間違いだ。
もう、堪忍袋の緒が切れた!
「約束を守らないと公言している相手と話し合う意味は無い」というのは、韓国を知る日本人誰もが考えることだと思います。ここに書き込まれる諸氏の意見はこれに近いものがあると感じます。
それを踏まえつつも、相手を知るために結果は出なくとも話し合う意味はある、という意見もあるでしょう。これは現在の日本政府の態度であるとも思います
しかしながら、ここのところの一連の日韓の「会話」は、話し合いにさえなってもいません。韓国は自国の都合と勝手な希望を述べるばかりで、日本の論点をすくい取る気は無いようです。したがって日本の発言もスタート地点から動きようがなく、不毛な論にもならない会談が続くだけです。
もし現実とは逆に、交渉が進展しないことで困るのが日本側だと仮定したら、我々はどうするでしょうか?当然韓国の主張を汲んだ妥協案を提示するでしょうし、並行して経済的圧力をかけたり恫喝を匂わせたりするかもしれません。米国に飴を与えることで韓国に圧力をかけてもらう計略も考えられます。
ところが韓国の実際に行っていることは、上記のどれでもありません。日本の主張には馬耳東風、経済的圧力もかけられず恫喝しようにも実力はなく、米国にも後足で砂をかける始末です。
韓国当局、それも能力で勝ち残ってきた実務者ならば、このままの膠着状態が続くとジリ貧にしかないことはわかると思います。その懸念が声として上がってこないということが、自己保身と責任回避という韓国の宿痾の表れであり、亡国の不幸であるのでしょう。
自転車の修理ばかりしているさま
「約束を守らないと公言している相手と話し合う意味は無い」ですよね。
文政権の目的は、北朝鮮との統一と、左派政権の継続だと思います。目的優先で経済や国民生活は、優先順位が後なんだと思います。
日本の野党も、政権取る事だけ、国会議員でいる事だけが、目的で、良く似ているじゃないですか。
私が中学、高校くらいの時はネットもそんなに発展してなかったから、所謂オールドメディアが幅を利かせていた時代に私は無知な子供時代を過ごしてきました。
当時はそれらのオールドメディアや悪質な左派が多い日教組よる反日教育で本当に日本は加害国、朝鮮半島に対しては謝罪の意味をこめて日本は譲歩しないといけないと大学に入る位まで本気で思ってました。
今、あの時代から20年以上経ちました。
やはりネットの力が凄いのはオールドメディアや日教組に捻じ曲げられた歴史をちゃんと紐解いて、真実が分かる事です。
ガセ情報も多いけど、いろいろ判断出来るだけの情報量とオールドメディアのように変な偏りがないのがネットの良いことだと思いました。
長い前書きでしたが要は歴史を振り返ってみても、韓国の今までの対応を見ても、どう考えてもこちらに落ち度も無ければ譲歩するべき所ではないと思いました。今までのように臭い物には蓋をするようにタブー視する安易に譲歩するのを絶対にやめて欲しいです。
「経済制裁」という言葉は「対抗措置」のほうが良いと思います。
国連の国際法委員会が採択した「国際違法行為に対する国家責任(国家責任条文草案)」で、国際法違反行為に対して認めているのは「対抗措置」だからです。
この件に関する日本政府の立場は、近年になく、毅然としていて安心感があります。
国内世論も概ね政府見解に同調しているようです。
「国家間の約束を守れ」と繰り返し述べることで、「韓国は約束を守らない国だ」というのが知れ渡り、「政府が揺るがないのは正しいからだ」という信頼感に繋がっているのだと思います。
可笑しな例えかもしれませんが「嘘も百回言えば真実になる」というのがありますが、繰り返し訴えることで確実に浸透していくということではないでしょうか。
勿論「国家間の約束を守れ」は嘘ではありません。為念。
今までは韓国に忖度して、原則的立場を緩めてみたり、変更したりというのがありましたが、それをやると正統性に疑問符が付き、某朝日新聞などに付け入るスキを見せることになります。
正しい事は正しい、間違っていることは間違いだと、愚直に叫び続けることが信頼獲得の基本だと認識した次第です。
「本質を巡って論争すれば問題をさらに難しくするだけだ。解決方法を見つけるために知恵を集めていきたい」
韓国人の思考法だと、この話を聞いて、大統領の言う通り、解決法を見つける知恵を出せば良いんだと、考えるのだと思います。
「本質を巡って論争すれば問題をさらに難しくするだけだ」とは、国際法違反の論争は、韓国に分が悪いので、避けたいという事です。
「解決方法を見つけるための知恵」とは、約束を守らずに誤魔化して、この場をやり過ごせれば良いと言う事です。
ですので「韓国に都合の良いように、約束を守らないで済む方法を、日本に考えてくれ」と言ってるような物です、
このような考え方は、韓国人の特性です。
万が一解決方法で、日本への譲歩が出て来たとしても、その場限りなので、また蒸し返して来ます。
馬鹿な大統領は、馬鹿な国民の代表だという事が、とても良く分かる、大事な発言だと思います。