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アメリカファーストと米韓同盟から見るGSOMIA

先週の『米戦略家が韓国に「日韓同盟」を提唱 なんと迷惑な…』の「続報」でしょうか。韓国メディアに相次いで、米国と中国の衝突のなかで、「米国が世界戦略をどう組み直していくか」について考えさせられる記事が掲載されています。先ほどの『突如浮上の「GSOMIA延長」は米国にとっても悪手』とは対照的ですが、「韓国が日韓GSOMIAを破棄することを奇貨として、米国がむしろ米韓同盟を解消する動きに出る」という可能性についてもチェックしておきたいと思います。

米国の世界戦略

先週の『米戦略家が韓国に「日韓同盟」を提唱 なんと迷惑な…』では、米国の「戦略家」であるピーター・ゼイハン氏が韓国に対し、「日韓同盟」を提案した、という話題を紹介しました。

これは、韓国メディア『毎日経済ニュース(MKニュース)』というメディアに11月1日付で掲載された『「米国消えた北東アジア」すぐに来る…韓国、日本と手をとらなければ』(※韓国語)という記事で述べられていたもので、簡単にいえば、

  • 米国が「内向き」になれば世界の自由貿易体制は崩壊する
  • 韓国が現在の繁栄を維持したければ日本と協力することが必要だ

といった提言です。

日本の立場からすればきわめて迷惑な話ですが、ただ、このMKニュースが報じたゼイハン氏の主張自体は視点としては独特であり、興味深いものでもあります(だからといって「参考になる」、という意味とは限りませんが…)。

一般に、「2~3年以内に現在の自由貿易システムが崩壊する」だの、「世界秩序が消滅する」だのといわれれば、多くの人は「そんなのは与太話だ」と思うでしょう。

しかし、現実にトランプ政権は「アメリカファースト」を掲げ、世界各地に駐留させている米軍についても、費用対効果が見込めないものについては、駐留費用を相手国に押し付けるか、いっそのこと撤退させる、といった方針を明確にしています。

ゼイハン氏のやや極論めいた主張の是非はさておき、少なくともドナルド・J・トランプ米大統領が「世界の警察官」を気取るのをやめようとしていることは間違いなさそうです。

「韓国に50億ドルを要求」の意味

もちろん、個人的には「米国が全世界の自由貿易体制を保障するのをやめる」だの、「自由貿易体制が崩壊する」だのとは考えていません。ただ、どんな時代であっても、ありとあらゆる国は自国の国益を最大化するために動きますし、それは米国であっても例外ではありません。

当然、「得られる便益を上回るコストが掛かっている同盟」があったとすれば、そのようなものは中・長期的にはすべてなくしていかねばなりません。

こうした前提を踏まえたうえで、本日気になったのが、次の記事です。

「トランプ大統領、今年2回も文大統領に防衛費50億ドル直接要求」(2019.11.08 07:44付 中央日報日本語版より)

韓国メディア『中央日報』(日本語版)によると、トランプ大統領は今年、文在寅(ぶん・ざいいん)韓国大統領に対し、3月と6月の2回にわたり、50億ドルの防衛費分担金を直接的に要求したのだそうです。

中央日報はその情報源について「有力な野党政治家によると」としていて、情報源としては若干怪しいものを感じるのですが、ただ、これまでの米韓間の防衛負担交渉に関する報道やトランプ氏の言動などに照らし、べつにそのような要求があったとしても不思議ではないと思います。

ただ、個人的に気になるのは、「本当にトランプ氏が韓国に50億ドルを要求したのかどうか」ではなく、「それを要求しようとする米国内の空気」です。おそらくトランプ氏の頭の中は、基本的に「アメリカファースト」と「経済効率重視」で占められているのではないでしょうか。

だからこそ、自由貿易のルールにタダ乗りする国である中国に対しては、通信機器メーカーの華為(ファーウェイ)などを5G規格から締め出そうとしているのであり、また、北朝鮮に対する核交渉も、中国に対する牽制とコストのかかる韓国を切り離すための総合的な戦略の一環であるように思えてなりません。

米韓同盟消滅とGSOMIA、THAAD

さて、先ほどの『突如浮上の「GSOMIA延長」は米国にとっても悪手』では、韓国メディア『ハンギョレ新聞』(日本語版)が報じた「米国がGSOMIA延長を仲介しようとしている」という話題を紹介したばかりです。

これについては、現時点では「そのとおりだ」とも「フェイクニューズだ」とも断定できません。

先日、「米国はもしかすると、韓国による日韓包括軍事情報保護協定(日韓GSOMIA)の破棄が、THAAD撤収などの『ドミノ』になることをおそれているのはないか」という仮説を提示しました(『GSOMIAからTHAADへ?米韓「ドミノ倒し」論』)。

このような観点からは、日韓GSOMIA破棄を「何が何でも撤回させる」ことを優先させるという力学が、米国で働いても不思議ではありません。

実際、韓国メディア『中央日報』(日本語版)の次の記事によれば、マーク・エスパー米国防長官が今月中旬に韓国を訪問することが決まったそうです。

GSOMIAの圧力をかけにスティルウェル補佐官に続き米国防総省首長が訪韓(2019.11.08 11:43付 中央日報日本語版より)

もちろん、エスパー氏はGSOMIAのために訪韓するわけではないと思いますが、それと同時に11月中旬といえば、GSOMIA破棄の1週間前というタイミングでもあります。

こうしたタイミングでの米国閣僚の訪韓は、これまでの米国政府高官の韓国政府に対する「日韓GSOMIAに留まれ」とする説得が効果を発揮していなかった証拠であるようにも思えてなりません。

ただ、その一方で、米国が日韓GSOMIA破棄を奇貨として、コストがかかる米韓同盟を処理してしまおうとする、という可能性も考えられます。

いずれにせよ、「日韓GSOMIA論争」は日韓間の問題というよりも、むしろ裏にある「米国対韓国」、もっといえば「日米陣営(海洋陣営)」対「中国・ロシア・北朝鮮」という対立構造を無視しては正しく理解できないように思えてならないのです。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

ところで、次の中央日報の記事によれば、韓国の文正仁(ぶん・しょうじん)大統領統一外交安保特別補佐官は、「米中戦争の可能性を排除するために、北東アジアのあたらしい共同体秩序を作るべきだ」、などと述べたそうです。

文正仁補佐官「米中戦争の可能性…北東アジアの新しい共同体秩序を作らねば」(2019.11.08 16:28付 中央日報日本語版より)

この人物のいう「北東アジアの共同体秩序」とは、聞こえはよいのですが、要するに「中国を宗主国とする北東アジア新秩序」のことであり、日本はそれに対する挑戦者、という位置づけのようです。

ただ、この「北東アジアの新秩序」が「日米」対「中朝韓」という構造を意味しているのだとすれば、これは韓国の現政権が「中華陣営に属したがっている」と理解できるという点で、注目に値すると思う次第です。

新宿会計士:

View Comments (35)

  • 少なくとも、文2号としては、覇権の組み替えを前提とした、韓国の行動だということですね。GSOMIAは、中期的な組み替えの中で、あまりにも早く出てきた懸案にすぎない、と。
    韓国の国民の中でも、そういった認識はけっこう進んでるように思います。
    ところで、新宿会計士様の記述ですが、途中まではロシアを含めているのですが、最後の段落では、ロシアを抜いています。中国が覇権争いをどこまでやれるのかと、もう一つ、ロシアが長期的にどう動くのかが、東アジアの構造にとっても、重要だと思います。

    • 文2号は、文1号の言いたいことを、言う役目ですので、文政権は、中国側に付くというのを公にし始めたのかと思います。三不の誓いの時点で、そうなる、そうしたい事は、想定出来た話です。
      アメリカが韓国を捨てれば、中国が韓国を拾うと思います。日米に捨てられた韓国には、価値がありませんので、正に拾われた待遇を受けると思います。
      韓国は、半島を統一して、中国と対等に近い待遇を受けると考えていると思いますが、そんなに中国は甘く無いと思います。
      話が、GSOMIAから、脱線してしまいました。
      どう転んでも、韓国の将来は、明るく無いと思います。

      • 投稿が上手く出来なかったようです。匿名さんの返信ではありません。

  • 速報です!本日のプライムニュースの出演は、鈴置、真田、松川3氏です!
    チャンネルは渡さない(笑)。

    • 二時間あっという間でしたね
      最後の核の話をされた鈴置さんは
      揺るがないです

      真田さんとのペアも毎回楽しめます

      • H様 あっという間のプライムニュース、後でじっくり見るために録画も致しました(笑)。

        自分を大きく見せたければ、自分のまま背伸びして無理のないところで止めて置け。蓋し明言だと思いません?我が家のわんわん日めくりにある永六輔の言葉です(笑)。

        本日のプライムニュースですが、終盤のところで、文在寅政権が韓国経済にどういう展望を持っているかとのテーマに、松川氏が「実務政権ではなく、イデオロギー政権なので、実行可能な経済政策を取ることはない。文在寅大統領の中では南北融和の先に中国の朝鮮族も入れた統一国家構想があり、それが中露と繋がった北東アジア構想となっている。それらが上手くいけば、経済は復活すると考えているのではないか。」とおっしゃっていました。上手くいくかどうかより、その前に韓国がもつかどうかは考えないらしい。これはもう、実現不可能な見栄を張るというレベルではなく、薬物による妄想レベルと思います。

        ところがです。これは、文在寅固有のものではなく、多くの韓国人に見られる兆候とのこと。追い詰められ
        万事休すという局面であり得ないことに挑戦する(笑)。絶望ですね。

        • 心配性のおばさん様

          >実務政権ではなく、イデオロギー政権なので~

          イデオロギーによる運動は、そのイデオロギーを集団の大多数が信じている間は勢いを保ちます。しかしイデオロギー=理想論であり現実と常に乖離するため、そのうちに人心が離れ、崩壊します。十字軍しかり、ソ連しかり、文化大革命しかり…韓国に至っては、従北方針は集団の過半数にも支持されていないので、動き始めかけの段階で頓挫しているように思います。

          「恨」とかいう韓国の国民的性情が、理想を既得権と考え、自己の現状を比較して嘆くというイデオロギー的ファンタジーであるのなら、当事者意識も統治能力もないことも納得です。

  • 全くの私見ですが

    アメリカの深謀遠慮を軽く見るべきでないと考えます。戦わずしてソ連を崩壊させた実績があります。

    彼らは碁将棋で言えば三手先まで読んでいて、スティルウェル国務次官補などの訪韓はその第一手ではないでしょうか。米韓・日韓問題は米中問題の従属変数なので予想外の方向に進む可能性は大きいと思います。

    •  独断と偏見かもしれないと、お断りしてコメントさせていただきます。

      匿名老人様へ
      >アメリカの深謀遠慮を軽く見るべきでないと考えます

       アメリカに限らず民主主義国家の宿命ですが、アメリカでは4年、ないし
      8年で大統領が代わります。そのため、過去の政策が否定される危険性が
      定期的にあります。(もっとも、それが「良かったものが悪くなるのか」
      それとも「悪かったものが良くなるのか」、「悪かったものが、それでも
      別の意味で悪くなるのか」は、分かりません)

       駄文にて失礼しました。

      • 引きこもり中年様

        拙文にコメントくださり有難うございます。

        確かにおっしゃるとおり民主主義国家の弱点はあると思います。しかしそのアメリカが(凋落してきたとはいえ)世界の覇権国家であることも事実ですので、弱点をカバーするセキュリティスタッフの存在は重いのではないかと考えております。

    • 匿名老人様

      このGSOMIA問題については、私もご高説と同じような印象を抱いています。「日韓」の名こそ冠しているが、両国にとって死活的重要性などまず考えられないような協定。中国傾斜が目に余る朴槿恵政権に対して、オバマ政権が海洋国側に留まる証として、半ば強引に締結させたというのがこの協定の本質でしょう。それもいずれ韓国側から破棄するだろうことまで見越して、そのときにとる処分まであらかじめ想定して上でのことだったんじゃないかなとも思える米国の動きですものね。日本の輸出「規制」への対抗措置のひとつとしてGSOMIA廃棄云々を言い出したとき、日本には「そりゃ対抗措置にはならない。地雷だ」という意見が強かったのに、米国の政府サイドは「日韓の歴史問題の一方に肩入れしない」程度のコメントしかしてしていなかった。それが実際に廃棄通告となると途端に「失望した」「撤回せよ」の大合唱。まんまと罠にはまった韓国に、待ってましたと襲いかかる米国という構図にさえ見えてしまいます。まあドツボにはまった韓国も愚かと言えば愚かだが、この見方が当たっているなら、なんか可哀想にという気までしてしまいます。

      身持ちが疑われそうになれば、大統領自らがアメリカ詣でをやって、忠節を誓い、官民の友好関係と経済的互恵関係をアピールする。それでなかなか尻尾を掴ませない。また在米コリアンの集票力で親韓派議員・政治勢力の養成に怠りないから、正体はとうに分かっていたとしても、そう簡単に手を出せない。そこで仕掛けた罠が、いわば「起請文」の日韓GSOMIAだったとしたら、「三手先まで読んでいて」の指摘そのものといえるでしょうね。何せこれを破棄すれば、紛れもない「物的証拠」になる。「女郎の起請文なんかを真に受けて、野暮な旦那」なんて言っても、許してはもらえないというか、はじめからこの機会に徹底的に懲らしめるつもりだったんじゃないでしょうか。

      これを機会に在韓米軍撤収、米韓同盟破棄というシナリオには違和感を感じています。むしろ、経済的に痛めつけた上で、現在の左派政権を排除し、米国の意のままに動く政権樹立を狙っているという方が、GSOMIA破棄で圧迫に動いている現状をよく説明するのではないかと思います。

      • 伊江太様

        拙文に精密な論考を加えてくださりまことに有難うございます。特に最後の「これを機会に・・・」以降は蓋然性の高い御考察と考えます。

  • >「米国はもしかすると、韓国による日韓包括軍事情報保護協定(日韓GSOMIA)の破棄が、THAAD撤収などの『ドミノ』になることをおそれているのはないか」

    改めて確認するとTHAADの配備位置には違和感を感じてます。

    迎撃ミサイルの射程が200kmに過ぎないのならばTHAAD自体は中露の脅威からソウルを守るためのものではないってことなんですよね。

    ソウルは北朝鮮による国境付近からの砲弾攻撃が不可避なのだから、レーダー探知だけ活用できれば充分ってことなのでしょうか?

    建前的には「南部への配置により原発を含めた国土の大部分をカバーできる」ってことなんでしょうけど・・。

    実質的には「日本の脅威からソウルを防衛するための配備」に過ぎないって気がしています。

    韓国的には、せっかく米国の装備で仮想敵国からの防衛が実現してるのですから、日韓GSOMIAが破棄されたとしても「韓国側からの申し出によるTHAAD撤収」に繋がる可能性は高くないのかもしれません。

    • >実質的には「日本の脅威からソウルを防衛するための配備」に過ぎないって気がしています。

      まったく理解できないのですが、日本がソウルを攻撃可能な兵器は何一つ所有しておりませんよ。

      あと射程200㎞は相手の終末段階で届けばいい距離であるので、もっと遠方からのミサイルでも対応できます。

      • なんとなく、ロケットの軍事転用を想定しての配備かな?って思いました。

        種子島からソウルまで900km程度でしょうか?

        THAADの配備位置の座標はよくわからないんですけど、地名から地図を辿るとソウルまでの距離は230km程度はありそうに感じます。

        海抜600Mから発射すれば射程距離も伸びるのかもしれないですし、実弾の性能は記載スペックを上回っているのかもしれないんですけど・・。

        誤差の範囲にしても少し遠いように感じましたので「〔届かないのなら〕中露の脅威からソウルを守るための配備ではない」と、コメントしました。

        よく考えたらソウルを守れない配備なんて米国が認めないと考えるのが自然なのだから、全くの見当違いなのかもですけどね。

        レスポンスありがとうございました。

        • 相手の弾道ミサイルが何百kmの距離を飛んでこようが、迎撃するのが200km以内だということです。
          ただし、現在のBMD装備は、ICBM、滑空弾、MIRVにはまったく対応できていません。

        • 射程の外から放たれて射程範囲を通過せずに射程の外(230KM先)に着弾するミサイルを届かないミサイル(射程200KM)でどうやって迎撃するのだろう?

          って疑問だったんですけど、、ソウルの近くには米軍もいることだしレーダー探知さえ機能していれば問題ないってことなんでしょうね。

           

          *配備地区の北の稜線にゴルフ場がありましたので、そこだと仮定してグーグルマップで距離測定してみました。

          青瓦台で約204Km 空港で約220Kmでした。高台からの発射だとしても届きそうで届かなそうな微妙な距離だと思います。

          ケンチャナヨ!ってことなのかな?・・って感じです。

    • カズさま
      THAAD配備の目的は、在韓米軍基地の保護と、レーダーシステムによる、中露の大陸弾道弾の監視だと思います。
      ソウルは、THAADが有っても北朝鮮から守る事は出来ません。理由は、38度線に北朝鮮が、ロケット砲を並べて南に向けてます。米軍が空爆しても、全てのロケット砲を破壊するには、時間がかかりますので、北朝鮮はかなりの数量を、発射することができると思います。
      米朝が戦うと、ソウルは間違いなく火の海になるんです。
      アメリカがソウルを守ると思われているようですが、地理的に国境に近いので、現実的には出来無いんです。
      以上は、2年前の半島危機の時の、ネット情報のまとめでした。

  •  独断と偏見かもしれないと、お断りしてコメントさせていただきます。

     (アメリカの思惑はどうあれ)韓国保守層のなかでは、アメリカの「イ
    ンド・太平洋戦略」に韓国も北の要として、「(アメリカに頼まれて)韓
    国が参加するのは、当然」と思っているのではないでしょうか。(その時
    のために、「(アメリカは)日韓GSOMIAは必要性を説いている」のだとも)

     もっとも、(韓国の)文大統領のことですから、(実際に参加するかは
    別にして)アメリカに、「アメリカの「インド・太平洋戦略」に参加を検
    討するから、代わりに日本を外せ」と言い出すかもしれません。そうすれ
    ば、日韓GSOMIAも必要ないし、(THAAD配備の時の、日米韓軍事同盟はな
    いとの)中国との約束も守れますし。(そう言いながら、結局、参加しな
    いつもりでしょう)

     駄文にて失礼しました。

    •  すみません。追加です。プライムニュース冒頭を見て
       韓国は、訪韓してきた米政府高官に、「韓国は11分も、日韓首脳会談を
      したのだから、アメリカは日本に圧力をかけろ」と言っているにではない
      か、と思いました。

       駄文にて失礼しました。
       

  • 更新ありがとうございます。

    文特別補佐官は、珍しくなかなか鋭い記述所もあるが、一番の欠点は第三者的な発言、『当事者意識が低い』という事だろう。

    米国が「世界の番犬」を辞めて、アメリカ・ファーストになり、韓国のように駐留米軍に対し金払いの悪い国は捨てると。

    トランプ大統領に言われた通り、「昨年の5倍」払ってやれよ(笑)。私が米軍なら韓国には前金制にするな(笑)。だって毎年の貢ぎ金が少な過ぎるし、年度過ぎてから「カネナイニダ」は困る。

    文特別補佐官は「米国や中国と共に進む可能性もある」とか「米中間の波を賢く避けることもできる」と言ってるのがホンネでしょう。

    二股外交して、ズル賢く振る舞う。でも、この考え方している時点で、「寄生虫国家」としてしか、生きれないと言ってるようなもんだ。

    「最終的に私たちが自ら努力して北東アジアの新しい協力と統合の秩序を作らなければならない」(笑)無理無理。アンタラは国民の約50%が日韓+米で行こうとしても、約束事を守れない。

    それに日本の下は許せないだろう。コチラも韓国は要らない。どうぞ南北統一か不和でもいいが、シナの属国になってくれよ。

    •  独断と偏見かもしれないと、お断りしてコメントさせていただきます。

      めがねのおやじ様へ
      >二股外交して、ズル賢く振る舞う。でも、この考え方している時点で、「寄生虫国家」としてしか、生きれないと言ってるようなもんだ。

       超大国でもない限り、(韓国も含めて)どの国も(多かれ少なかれ)コウ
      モリ外交は避けられないと思います。ただし、コウモリ外交は(韓国のよう
      に)利益を求めるための外交ではなく、損害を最小化するための外交です。
      (シリアのクルド勢力が、トランプ大統領に見捨てられたとの近い例が、あ
      るので、特にそうです)

       そして、(短期的ならともかく)コウモリ外交を続けるということは、
      (コウモリ外交と思わせない)高い外交力と情報収集能力を必要とします。
       さて、(日本はもとより)韓国に、そんな高度な外交が出来るかどうかは
      別の問題です。

       駄文にて失礼しました。

      • 引きこもり中年さま

        まさに仰っる通りです。また、コウモリやるなら、やってないように見せるテクニックが必要です。そんなの韓国はシロウト芸、絶対ボロ出しますね。

  • 今夜のプライムニュースは、ハイライトムービーで視るつもりです。

    さて、本日の聯合ニュース等で、カン・ギョンハが、GSOMIAに関して韓国国会の予算決算特別委員会で述べたことが報道されています。

    それによると、日本へのぐだぐだの恨み節はさておき、GSOMIA終了によって、中朝が益することを認め、そのことに対する米国の失望も織り込み済みだったとのこと。・・同盟国なのに???

    その上で、韓米関係については、(GSOMIA終了の)余波を最大限の協力を通じて管理し、結果的に(米国との)同盟を強化しなければならない、などと訳のわからないことを言っています。

    こういった報道を読む限り、韓国、特に今の文政権にとっては、日本はあまり眼中になく(反日かつ被害者ビジネスなどで用日するだけ)、米国と中国との間で、そしてまた同朋国家である北、さらにはロシアとの関係性において、どう立ち位置を決めるか、ポジションを取るのか、ということが重要であり、本音は宗主国である中国への回帰ではないかと思います。

    中国の台頭によって凋落の気配も見える米国とは少しずつ距離を置きたいのではないでしょうか。

    米国は、次々に高官を派遣するなどして韓国を説得しているようですが、繋ぎ止めは難しいのではないかと思います。

    米国も韓国を信頼に値する国ではないと思っているでしょうが、東アジア戦略の見直し、再構築に向けて時間稼ぎも必要でしょう。
    そうした中、韓国に対しては、一応、律儀のプロセスを踏んでいるのだと思います。

    と、勝手な妄想?を書いてしまいました。失礼しました。

  • 独断と偏見と、お断りしてコメントさせていただきます。
    >文特別補佐官は「世界の文明の中心となって、平和・繁栄の新しい韓半島と北東アジアを作成するには、新しい共同体に向けて私たち皆の努力がなければならない」とし「今後100年の歴史は強大国が作るのではなく私たちが作るもの」と強調した。
    無理無理無理無理・・・。韓国の妄想に過ぎない。

    >文特別補佐官は「多くの方が『韓半島中心の外交はたわ言」と言うが、私はそうは思わない」とし「内部の団結により『未来のどんな方向に進まなければならない』という総意があれば、いくらでも未来を作ることができる」と付け加えた。
    これも無理無理無理無理・・・。 『韓半島中心の外交はたわ言』その通りですね。

  • 「アメリカファーストと米韓同盟から見るGSOMIA」
    >「韓国が日韓GSOMIAを破棄することを聞かとして、米国がむしろ米韓同盟を解消する動きに出る」という可能性についてもチェックしておきたいと思います。

    米国が韓国の重要性をどこまで評価するかにかかっていると思います。日本同様米国も韓国を見限る可能性は大かと思います。
    なお、『聞か』は『奇貨』のミス変換かと。

    • マスコミ関係の匿名 様

      いつもコメントありがとうございます。
      >『聞か』は『奇貨』のミス変換かと。

      ご指摘大変ありがとうございます、早速修正しました。
      引き続きのご愛読・コメントをお願い申し上げます。

  • 文正仁氏は、ルーピーが総理大臣だった頃の小沢一郎氏のポジションや役割つまり文政権の黒幕らしいですね。見るからに操り人形のブンブンを誰が操っているのか謎でしたが、「現実を理屈で捻じ曲げて自分の都合のいいように解釈する(自称)学者」が理論的主柱で操り主なのが文政権のようですね。(客観的に見て、占い師が政治をしていた頃が日本にとって一番政治的に手強かったのではないでしょうか。)
     ほぼ意味不明な文正仁氏の講演内容であるが、日本が極東で発言力を高めれば争いの根源になるという歪んだ思想の持ち主であることは間違いないようだ。少なくともどうすれば周辺国と協力協調し、共に発展できるかという思考が一厘もないことから、文政権の破滅的思考や行動の根源はこの人物のせいかもしれない。危機だけを煽る様は日本で常に「富士山大爆発」とか「日本円暴落」とか言ってる連中と大差なくて、こんな人物が一国を操っているのかと憐れに思います。
     とりあえず手を組む相手でではない罠。

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