新宿の住人としては、到底看過できない話題が出現しました。昭和末期の人気アニメだった『シティハンター』が劇場版で復活するのにともない、JR新宿駅に同アニメにちなんだ掲示板が出現しているのだそうです。ところで、意外と思われるかもしれませんが、私自身は昔はマンガやアニメが大好きでした。最近だと、あまり時間が取れないのですが、それでも久しぶりにこの手の話題を目にすると、時代の変化を痛感します。
新宿に「シティハンター」の掲示板が出現!
「新宿の住人」としては、とうてい看過できない話題があります。
シティーハンターの伝言板、新宿に現る!(2019年2月6日 18時00分付 シネマトゥデイより)
『シネマトゥデイ』によると、映画『劇場版シティハンター』の公開を記念して、新宿駅に「伝言板」が出現したそうです。
この伝言板、昭和時代末期ごろから平成初めにかけて『週刊少年ジャンプ』に連載されていた人気マンガ『シティハンター』で出てきたもので、マンガの中の設定では、この伝言板に「xyz」と書き込めば、「シティハンター」こと冴羽獠(さえば・りょう)が悪を討ってくれる…、というものだったと記憶しています。
ちなみにこの『シティハンター』、アニメ化もされていて、大阪の「よみうりテレビ」などが制作し、日本テレビ系列で月曜日夜に全国ネット放送もされていたので、現在、30代後半から40代あたりの方のなかには、視聴していた方もいらっしゃるでしょう。
それはさておき、『シネマトゥデイ』によれば、問題の掲示板はJR新宿駅の中央東口にあるそうで、「xyz 2019年2月8日 新宿に伝説が帰ってくる」という文言に加え、原作者の北条司さんなどの直筆メッセージやサインなどが記載されているのだとか。
そういえば、携帯電話がなかったころ、「友達と新宿で待ち合わせる」というときに、相手と会えなかったとしたら、そこにある掲示板(小さな黒板)にチョークでメッセージを書く、というのは待ち合わせの際の定番でした。時代も変わるものです。
本日、私自身は外出する予定があるため、せっかくなので帰り道にJR新宿駅に立ち寄り、該当する掲示板をチェックして来たいと思います。
ウェブ上にも掲示板が出現!時代の変化を感じさせる
ただ、こんなローカルネタを披歴しても、新宿と関係のない地域にお住まいの方にとっては、「何が何だかよくわからない」と思うかもしれません。こうした点に対する配慮でしょうか、昭和時代末期には考えられなかった「ある仕組み」が出現しました。それは、「ウェブ掲示板」です。
当たり前ですが、「ウェブ掲示板」なるものは、原作には出て来ません。
思えば便利な時代になったものです。
ところで、動画サイト『YouTube』に、シティハンターのアニメがアップロードされています。
【公式】シティーハンター 第1話 「粋なスイーパー XYZは危険なカクテル」
アップロード者は『週刊少年ジャンプ創刊50周年公式チャンネル』で、ほかにも数話、シティハンターのアニメがアップロードされているようです(といっても、おそらく期間限定公開だと思いますので、視聴されるなら早めにどうぞ)。
私自身、リアルタイムで『週刊少年ジャンプ』を購読し、また、シティハンターを視聴していたクチなので、懐かしくなって数話視聴したのですが、アニメを視聴していると、やはり、細かい背景に時代を感じさせる気がします。
たとえば、連絡手段が公衆電話だったり、ニュースを知る手段がテレビや新聞だったりするのを見ると、この30年でずいぶんと時代も変わったものだと思います。
日本マンガと海外のお土産
マンガでもう1つ思い出すのは、「海外土産」です。
私自身、学生時代、あるいは就職後も独身時代は、積極的に海外に出掛けました。こうしたなか、フランスの首都・パリのレアル(Les Halles)駅に隣接するフォーラム内の大書店「Fnac Paris」にいくと、日本のマンガが平積みになっているコーナーがありました(※現在はどうなのかわかりませんが…)。
『シティハンター』だけでなく、『ドラゴンボール』、『めぞん一刻』、『GTO』など、日本の人気マンガ(少年マンガや少女マンガ)のフランス語版が置いてあり、また、『エヴァンゲリオン』や宮崎アニメなどのDVDが、日本語のままで流されているのです。
ちなみに『週刊少年マガジン』の人気マンガ『GTO』の8巻に、登場人物が突然、フランス語を喋り出す場面があるのですが、『GTO』のフランス語版では、このシーンについては
“Dans la version originale, elle parle en francais.” (日本語版でこの登場人物はフランス語を使っている。)
という注釈が入っていて、なかなか興味深いと感じた次第です。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
さて、せっかく新宿には大きな映画館などもあるのですが、考えてみれば、私自身はもう長らく映画を観に行っていません。
子供がもう少し大きくなれば、子供と一緒に『ドラえもん』や『アンパンマン』などの映画を観に行っても良いかな、などとも思っていますが、それにしても残念ながら『シティハンター』は子供向きではなさそうなので、おそらく観に行くことはないでしょう。
ただ、今回の『シティハンター』の映画については、同じ北条司さんの人気マンガ『キャッツアイ』の三姉妹も登場するのだそうであり、非常に気になるところでもあります。
(※なお、本稿は別に出版社などに依頼されて執筆したものではありません。あくまでも「平成末期の新宿の住人」としての立場で、「昭和末期の新宿の住人」だった冴羽獠さんについて語る、という趣旨ですので、あしからず。)
View Comments (8)
40代のオッサンホイホイネタですね
シティーハンターとCATSeyeよくテレビで見てたな。
映画も観に行こうかな
シティハンター、私も見ていました。
今となっては断片的にしか思い出せないのですが、下ネタが多かったことやハンマーでどつかれているシーンが印象に残っています。
ただ不思議なことに、駅の掲示板にxyzと書き込むシーンは全く思い出せないのです。
おそらく、電車のない地域で育った当時の私には、そのシーンが理解できなかったのでしょう。
モッコシvs100tハンマー
懐かしい
XYZは、崖っぷち〔後がない〕のサイン
追い詰められて逃げ場を失った依頼人たちは、どんな気持ちで伝言板を使ったのでしょうか?
「みちのおわったところで、ふりかえれば
みちはそこから、はじまっています」
と、綴った詩人もいます。
でもヒトって、そんなことに気づけないから、その場に留まってしまうんですよね・・。
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窮地に喝をあたえる⁈・・100tハンマーは、打出の小槌なのかもしれません。使いこなせるのは、ハンマーにえらばれし「ただ1人」だけなんでしょうけどね。
え。XYZってショットバーで飲むときに、この一杯で終わりという意味と思っていました。
韓国は日本との決定的な亀裂を望んでいるのでしょうか?
文在寅大統領に近い文議長(73)は7日のブルームバーグとのインタビューで、「一言でいいのだ。日本を代表する首相かあるいは、私としては間もなく退位される天皇が望ましいと思う。その方は戦争犯罪の主犯の息子ではないか。そのような方が一度おばあさんの手を握り、本当に申し訳なかったと一言いえば、すっかり解消されるだろう」と語った。
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https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-02-08/PMLGIP6KLVR801?srnd=cojp-v2-overseas
ギリギリ40です。
正直小学生の私にとって、当時シティハンターは、「下ネタが多いよくわからない漫画」でした。
最近、改めて読み直し、面白さに目覚めたりしています。
それにしても、当時は「ジャンプ」の内容が、共通言語でしたよね。
今の子供達の共通言語は「Youtuber」だったりするんでしょうか?
時代の流れを感じると共に、「共通言語が失われないといいなぁ」とか思っています。
更新お疲れ様です。昭和にはインターネットも携帯電話もなくても不便はなかったですね。元々無いものだったから。生活様式が変わり今はなくてはならぬ重要生活必需品になりましたね。