どうも盛り上がりに欠ける平昌五輪の一方で、北朝鮮という犯罪者集団の悪行が目に余るようになりました。
北朝鮮という犯罪者集団
北朝鮮によるハッキング被害
最近、北朝鮮という組織について、つくづく思うことがあります。
それは、「こんな国は存在していることだけで、世界の平和と繁栄にも非常に大きな脅威を与える」、ということです。
今朝の産経ニュースによれば、北朝鮮のハッカー集団によるサイバー攻撃が相次いでいます。
北朝鮮ハッカー集団、日本の国連関連団体にもサイバー攻撃 制裁情報入手画策か(2018.2.21 07:20付 産経ニュースより)
しかし、北朝鮮によるものとみられるサイバー攻撃は、今に始まったものではありません。
以前『【夕刊】580億円窃盗事件:暗号通貨を金商法の対象にせよ』や『【夕刊】暗号通貨窃盗事件続報と犯罪国家・北朝鮮』でも申し上げましたが、日本で暗号通貨がブームとなり、法規制が追い付いていないことを受け、北朝鮮がシステムが脆弱な取引所を集中的に狙い始めているようなのです。
北朝鮮は従来、北朝鮮人民を労働者として諸外国に派遣することなどと並んで、麻薬売買、保険金詐欺、贋札製造などの犯罪行為により、巨額の現金収入を得て来ました。といっても、これらの現金収入は、北朝鮮人民の生活を豊かにすることに使われず、金正恩(きん・しょうおん)一族のポケットに入り、そのまま核開発・ミサイル開発の原資となってきたのです。
ところが、世界的にマネロンの取締りが厳しくなる一方、北朝鮮をターゲットとした国連安保理制裁がじわじわ効果を上げはじめているようなのです。逆に言えば、北朝鮮が干上がり始めているため、新たな資金源として、ハッキングにより電子的に価値を窃盗することができる「暗号通貨」に注目しているともいえます。
違法操業による被害にも注目すべき
北朝鮮による国を挙げた窃盗犯罪は、それだけではありません。
能登町、イカ漁の苦境訴え 北朝鮮漁船違法操業 都内で支援求める(2018/02/19 01:50付 北國新聞より)
北國新聞が一昨日報じた記事によれば、石川県能登町のイカ釣り漁師が北朝鮮の不法操業船により被害を受けています。
能登町は、ふるさと納税を活用した募金を募り、漁師の支援に充てる考えだとしていますが、事態はそれほど単純なものではありません。むしろ、日本海の大和堆(やまとたい)周辺で北朝鮮の漁船が大量に操業していることの意味を、もっと日本全体で考えるべきでしょう。
北朝鮮漁船の大量操業は、北朝鮮が経済的に困窮している証拠でもあります。というのも、貧しい北朝鮮がオンボロの木造船で、わざわざ荒波の日本海で漁をしている理由は、おそらく、沿岸の漁業権を中国あたりに売却してしまったからではないでしょうか?
それだけではありません。
昨年11月には北海道の無人島・松前小島に北朝鮮の木造船が漂着し、船長が発電機などを窃盗した事件が発生しましたが、こうした北朝鮮の船舶の漂着は相次いでいます。仮にこれらの北朝鮮の船舶に、天然痘ウィルスに感染させられた患者が乗せられ、日本上陸に成功すれば、日本はそれだけでパニックになります。
日本が海上警備に力を注がなければならないことは言うまでもありませんが、私たち日本国民は、北朝鮮(そして北朝鮮を支える韓国、中国、ロシアという準無法国家)に囲まれているという事実を、もっと認識しなければならないのです。
スポーツの精神を踏みにじる最低な北朝鮮
ところで、「史上最低の五輪」との悪名が高い平昌(へいしょう)冬季五輪のスピードスケートで北朝鮮選手が日本選手を巻き添えに転倒した疑いが生じています。
スピードスケートで北朝鮮が妨害行為。日本を巻き添えにするつもりだったのかと非難の声。(2018/02/21 09:26付 ニコニコニュースより)
ニコニコニュースによれば、20日に行われた男子ショートトラック500mで、スタート直後に北朝鮮の選手が転倒。「転びながら手を伸ばし、渡邊啓太選手のブレードを掴む」という、明らかな妨害行為を行いました(これについては次のnetgeekの動画も参照)。
レースはやり直しとなり、再スタートしたものの、今度はこの選手、渡邊選手に対して「足を延ばしてスライディング・タックル」を図ろうとしました。
いずれもスポーツマンシップに反するだけでなく、極めて危険で卑劣な行為です。
ニコニコニュースによれば、この選手は「結局、レース規定によりペナルティで失格となった」そうですが、
「平和の祭典とはほど遠い妨害行為に、北朝鮮の内情が垣間見られた」
とする指摘に、私は深く納得しました。
不思議なことに、産経を含めた既存メディアはこのニュースを無視していますが、朝鮮総連にでも配慮しているのでしょうか?
韓国も同類
ところで、北朝鮮は平昌五輪で「民族の融和と平和」を演出したかったようですが、こうした目論見は、日本の活躍により打ち砕かれつつあります。
河野外相「北核開発は韓半島の赤化統一向け」(2018年02月20日15時49分付 中央日報日本語版より)
韓国メディア『中央日報』(日本語版)によれば、昨日は河野外相が閣議後の記者会見で、
「北朝鮮は様々な場面で、南北統一ということに触れている/当然、そういう野心を持った核開発だろうと思う」
と述べましたが、これはドイツ・ミュンヘンで16日に開かれた安全保障会議で「北朝鮮は韓半島(朝鮮半島)再統一の野心があり、目的達成のために核兵器を重要な手段と考えている」と発言した内容を繰り返したものです。
私に言わせれば、北朝鮮が赤化統一を狙っていることなど、「コリア・ウォッチャー」の間では常識ですが、それを各国の外交責任者が集う場で河野外相が改めて口に出したことの意義は大きいと言えます。
これについて中央日報は
「日本政府の閣僚が北核開発に関連して赤化統一に触れたのは非常に異例的だ。」
と評していますが、ここからも韓国の「歯ぎしり」が聞こえてくるように感じるのは、私だけではないでしょう。
しかも、ミュンヘン会議の意義は、それだけではありません。
康京和(こう・きょうわ)韓国外交部長官(外相に相当)が、この会議に参加しなかったのです。
【社説】北核扱ったミュンヘン会議に韓国外交長官だけが抜けたとは(2018年02月20日15時14分付 中央日報日本語版より)
韓国は北朝鮮の核開発により安全保障上の脅威を受けるという意味では日本と利害を共有しています。そして、いちおう今でも米国との同盟を結んでいるわけですから、この重要な会議に参加しないということが、いかに異例であるかがわかります。
中央日報によれば康京和氏は平昌五輪を理由に参加しなかったそうですが、そんな重要な会議への参加を見送っておきながら、来週の国連人権理事会には出席を検討しているとのことです。
韓国外相 国連人権理事会出席を検討(2018/02/20 16:06付 聯合ニュース日本語版より)
聯合ニュースによれば、康京和氏は26日にスイス・ジュネーヴで開かれる国連人権理事会ハイレベル会合への出席を検討中なのだそうです。
もしも康京和氏が人権理事会で慰安婦問題について言及したとしたら、それ自体が日韓合意の精神に反するところですが、私はおそらく、彼女は必ずそれに言及すると見ています。
つまり、現在の韓国政府は、慰安婦問題という「過去のウソの問題」にかまけて、北朝鮮の核開発という「現在の本当の問題」から逃げ続けている、と評することもできるでしょう。
私に言わせれば、現在の韓国は、もはや北朝鮮と同類です。
ただし、韓国がこのまますんなりと「赤化統一」に向かうとは限りません。これについて以前から予告しているとおり、私は近いうちに、当ウェブサイトの大人気シリーズ「朝鮮半島6つのシナリオ」をアップデートしたいと考えています。
どうかご期待ください。
View Comments (5)
< 夕刊の配信ありがとうございます。
< 北朝鮮のショートトラック選手、渡邊選手の靴のブレードを掴もうと故意にやってますね。指でも切り落とされたら良かったのに(90%本気です)。もう、北朝鮮など東京大会にも呼ぶ必要なし。バッハ会長は何をしている?参加国が増えるだけで良いのか。北朝鮮はスポーツマンシップのカケラもない国。これについては、韓国も同じで、今まで散々悪行を行ない、世界からブーイングを受けています。北南朝鮮は国際大会から締め出せ。退場!永久追放処分にせよ!
< やはり、危ないなと思っていた北の新たな資金源として、「暗号通貨」に目を付けましたね。そりゃ偽札によるマネロン、大麻ヘロインなど薬物、海外への労働者派遣によるピンハネ(というより全ハネ)、保険金詐欺、口座売買、総連からの送金などあらゆる「非合法手段による金策」ができなくなりましたから、苦しいでしょう。在日の方など以前は船1隻献上したり、重機を何台も祖国に送ったりしてますが、いずれも日本国の処罰は受けていません。また在外公館の北朝鮮外交官は100%が諜報活動をし、非合法資金作りと自国民の監視が業務です。
< 独ミュンヘンの安全保障会議で、河野外務大臣が「北朝鮮は赤化による統一を狙っている。当然そういった野心を持つ核開発である」と述べました。スッキリ言ってくれましたが、当の韓国康外務長官は欠席(笑)。平昌の為とか。「VIPが訪韓しているから」と言うが、今頃誰もいませんで。開会式終わったら安倍首相もペンス副大統領も帰りましたよ。残ったのは悪人北朝鮮だけ。何を考えているのか、この役立たず長官は。それでもって、次の26日、瑞西ジュネーブの国連人権理事会には出席予定で、また【最終的に不可逆的に合意した慰安婦】の嘘ハナシをするでしょう。安倍首相、もう縁切って下さい。ろくでもない民族だ(そう簡単に行かないのは承知です)。
< さて会計士様の『朝鮮半島6つのシナリオ』を愉しみに待ちますか。
< 失礼します。
今私たちは米韓同盟は有効を前提に物事を組み立てて居ますが、有効で無くなった時アメリカとしては大して悩む必要が無くなる構図では無いでしょうか。
アメリカは元から、北の体制では無く半島の核を認めないと言っているだけ、北は核さえ放棄すれば南下も認められる訳ですね(中ロの了解が有れば)
逆に言えば、アメリカが半島の不安定化を望んでいると言う事も考えられますが
Wikipediaで調べたら朝鮮戦争で4万5千人のアメリカ軍犠牲者がいます。これだけの血を流したら戦利品である韓国をみすみす北朝鮮に引き渡すことはできないでしょう。まあ、時間もだいぶたっているので重要性は低くなっていると思いますが。私が軍人なら仲間がこれだけ犠牲になって得たものを敵方に渡したくはないと思います。
そんなに犠牲者がいるなんてびっくりだね!それ
だけの血を流して守ってやったのに、南鮮っての
は全く恩知らずの国だ!勿論アメリカが南鮮を北
鮮に渡したくないと思うのは当然だろう。尤も、
それで日本があの不快な南鮮の面倒を見させられ
るのは御免だけどね。
朝鮮戦争は未だに休戦状態と言う前提で国連軍が韓国軍と北朝鮮国境で睨めっこして存在していますし、国連軍の後方司令部も日本の在米軍基地の横田基地(あってるよね?)にあって各国の軍人や外交関連の駐在職員が居ますから米韓同盟が消滅がすぐさま統一になるとはあまり思えませんがね。恐らく韓国内で世論分裂が更に起きるかと……てか朝鮮戦争に参加した米国以外の国がおいそれと許すかなぁ?
犠牲を出しちゃうと簡単に放棄出来なくなる人間の心理は非合理的ですが中々切り捨てられないもんですね。慶長の役の時の豊臣参加の諸将は内乱に備えて撤退を優先しましたが、よくぞまぁ揉めずに綺麗に撤退したなぁと思います。