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「ウソつき稲田は辞めろ~」(?)

「稲田朋美がウソをついた!」―そういうネタ(?)が出てきました。しかし、こうした「揚げ足取り」で閣僚をやめさせようとする国会質疑が、果たして国会の在り方として正しいのでしょうか?

揚げ足取り、ここに極まる

稲田は辞めろ~!

稲田朋美防衛大臣は昨日午後の衆議院本会議で、学校法人「森友学園」を巡る従来の答弁を訂正しました。これを受けて、「慰安婦問題」を捏造したことでも知られる朝日新聞社や、代表が外国人であることで知られる最大野党を含めた「パヨク」勢力は、「鬼の首を取った」かのように、一斉に「稲田バッシング」を開始しました。

稲田防衛相、答弁を訂正・謝罪 森友訴訟の関与巡り(2017年3月14日14時16分付 朝日新聞デジタルより)
森友学園スキャンダルに…“極右”稲田朋美防衛相も危機(2017.03.14 22:00付 ハンギョレ新聞日本語版より)

いったい何が問題なのでしょうか?

13年前の訴訟を蒸し返す野党

彼らが大騒ぎしているのは、13日の参議院予算委員会で民進党の小川敏夫議員の質問に対して稲田氏が答弁した内容です。稲田氏は小川議員から森友学園との関係を突然尋ねられ、

籠池氏の事件を受任したこともなければ、裁判も行ったこともない

と答弁。しかし、夫婦で弁護士事務所を営んでいた稲田氏は、2004年12月9日に、夫である稲田龍示氏の代理として、森友学園が起こした民事訴訟に出廷したことを示す記録が見つかったとのことです。

稲田氏は14日の衆議院本会議で升田世喜男議員に対し、前日の参議院予算委員会での答弁が誤りだったとして謝罪しました。

ポイントは、13年前に森友学園関連の訴訟で出廷していたにも関わらず、参議院予算委員会の答弁で「(森友学園関連の)裁判を行ったことはない」と答弁したことが誤りだった点です。これについては「事実関係を調べずに記憶ベースで答えてしまった」という点に問題があります。

ただ、それによって稲田氏が防衛大臣を辞任しなければならないことなのでしょうか?さすがにそれは違いますよね。単なる代理として、13年前にただの1回出廷しただけの稲田氏が、森友学園と「ずぶずぶの関係にある」ということでもなければ、「森友学園の国有地の格安譲渡に稲田氏が関与していた」ということでもないからです。

つくづくため息が出る、低レベルな質疑と報道

私がつくづく腹を立てているのは、国民の血税から歳費を得ている立場でありながら、こういう下らない揚げ足取りに終始する民進党の議員らであり、それと同時に、その民進党議員らを、あたかも「政府・閣僚を追い詰めた答弁」であるかのように誉めそやす既存のマス・メディアらです。

ただ、それと同時に改めて痛感するのは、民進党議員と新聞社、テレビ局の関係者らのメンタリティがそっくりだ、ということです。自分たちの不勉強を棚に上げながら、政府閣僚関係者の失言を引き出し、それこそ「鬼の首を取った」かのように大騒ぎする―。私は、この問題を巡っては、民進党というよりも、むしろ民進党のような低レベルな政党の存在を許すような報道を行ってきた新聞社やテレビ局にこそ、大きな原因があると考えているのです。

結局は国民の問題

ただ、そんな低レベルな質疑を行う者を国会に送り込んできたのは、私たち有権者なのです。もちろん、「情報」をトリミングしてきた新聞社やテレビ局の罪は極めて重いのですが、新聞社やテレビ局に騙されて低レベルな政治家らに票を投じ続けている有権者に、本当の責任があるのです。

もちろん、民主主義には限界もあります。残念ながら、選挙に出る政治家の中で、「百パーセント、自分と全く同じ主張をする候補者」は存在しません。必然的に、民主主義とは「一番マシな政治家」に投票するというシステムとならざるを得ないのです。

ただ、それでも何度も何度も選挙を行い、一人ひとりの有権者が必ず一票を投じるようになれば、政治家は人々の声に耳を傾けざるを得なくなりますし、下らない質疑を行う政治家はいずれ国会から追放されます。

私がこのウェブサイトを運営する目的は、究極的には日本の有権者の判断を助けることにあります。どうか、引き続き当ウェブサイトをご愛読下さると幸いです。

新宿会計士:

View Comments (2)

  • ミンスとmasugomiの下らない揚げ足取り国会、マジいい加減にしろと言いたい。声を大にして言いたい。税金を無駄にすんな、国民馬鹿にすんな。そう言いたい。

  • はじめまして、いつも拝見させております。

    私もテレビでの報道を見ていて、なぜ、そのような事で辞任を求めるのか、野党の意見や、マスコミの意図的な編集に違和感を感じています。昨日の報道ステーションの教育勅語の解説も、意図的に、悪意を植え付ける内容だと感じました。

    以前流行った(?)「アベ政治を許さない」「戦争法案」もそうですが、一部の野党議員は、国民の思考を停止させ、洗脳させるレッテルを考える力については、素晴らしいと思います。きっと日本よりも大切な国があるのかもしれませんね。。