本日も2本目の記事です。安倍総理の在任日数を計算したところ、仮に12月5日(月)まで在任すれば、中曽根康弘元首相を抜いて歴代6位に浮上することが判明しました。
1807日で歴代6位に浮上
安倍晋三総理大臣は、内閣総理大臣としては日本の第90代、第96代、第97代です。ここで、歴代総理の在任日数について調べてみたところ、興味深いことが判明しました。
過去に在任した首相の人数は62人です(ただし、首相代行等を含みません)。そして、在任日数を長い順番に並べると、1位は桂太郎政権(1901年6月2日から1913年2月20日まで。ただし、西園寺公望首相と交代で都合3回、首相に就任)、2位は佐藤榮作政権(1964年11月9日から1972年7月7日まで)、3位が伊藤博文政権(1885年12月22日から1888年4月30日、及び1892年8月8日から1896年8月31日)です。
歴代首相・氏名と在任日数の一覧表(※スクロールします)
ランク | 氏名 | 日数 |
---|---|---|
1 | 桂 太郎 | 2,886 |
2 | 佐藤 榮作 | 2,798 |
3 | 伊藤 博文 | 2,720 |
4 | 吉田 茂 | 2,616 |
5 | 小泉 純一郎 | 1,980 |
6 | 中曽根 康弘 | 1,806 |
7 | 安倍 晋三 | 1,804 |
8 | 池田 勇人 | 1,575 |
9 | 西園寺 公望 | 1,400 |
10 | 岸 信介 | 1,241 |
11 | 山縣 有朋 | 1,210 |
12 | 原 敬 | 1,133 |
13 | 大隈 重信 | 1,040 |
14 | 近衞 文麿 | 1,035 |
15 | 東條 英機 | 1,009 |
16 | 松方 正義 | 943 |
17 | 橋本 龍太郎 | 932 |
18 | 田中 角榮 | 886 |
19 | 鈴木 善幸 | 864 |
20 | 海部 俊樹 | 818 |
21 | 田中 義一 | 805 |
22 | 齋藤 實 | 774 |
23 | 三木 武夫 | 747 |
24 | 鳩山 一郎 | 745 |
25 | 寺内 正毅 | 721 |
26 | 福田 赳夫 | 714 |
27 | 若槻 禮次郎 | 690 |
28 | 濱口 雄幸 | 652 |
29 | 宮澤 喜一 | 644 |
30 | 小渕 恵三 | 616 |
31 | 岡田 啓介 | 611 |
32 | 加藤 高明 | 597 |
33 | 竹下 登 | 576 |
34 | 村山 富市 | 561 |
35 | 大平 正芳 | 554 |
36 | 山本 權兵衛 | 549 |
37 | 黒田 清隆 | 544 |
38 | 野田 佳彦 | 482 |
39 | 菅 直人 | 452 |
40 | 加藤 友三郎 | 439 |
41 | 森 喜朗 | 387 |
42 | 福田 康夫 | 365 |
43 | 麻生 太郎 | 358 |
44 | 廣田 弘毅 | 331 |
45 | 片山 哲 | 292 |
46 | 鳩山 由紀夫 | 266 |
47 | 細川 護煕 | 263 |
48 | 小磯 國昭 | 260 |
49 | 平沼 騏一郎 | 238 |
50 | 幣原 喜重郎 | 226 |
51 | 芦田 均 | 220 |
52 | 高橋 是清 | 212 |
53 | 米内 光政 | 189 |
54 | 清浦 奎吾 | 157 |
55 | 犬養 毅 | 156 |
56 | 阿部 信行 | 140 |
57 | 鈴木 貫太郎 | 133 |
58 | 林 銑十郎 | 123 |
59 | 宇野 宗佑 | 69 |
60 | 石橋 湛山 | 65 |
61 | 羽田 孜 | 64 |
62 | 東久邇宮 稔彦 王 | 54 |
情報源:首相官邸ウェブサイト「歴代内閣」より著者作成。なお、日数のカウントについては、首相官邸ウェブサイトの方法に準じている。
安倍政権の在任日数
一覧表をご覧いただけると分かると思いますが、歴代7位が安倍晋三政権(2006年9月26日から2007年9月26日、及び2012年12月26日以降現在まで)です。仮に安倍総理が2016年12月5日、すなわち来週月曜日まで在任したとすれば、在任日数は1807日となり、中曽根康弘政権を抜いて歴代6位に躍り出ます。
それだけではありません。来年5月28日まで在職すれば小泉純一郎政権を、東京五輪前の2019年2月23日まで在職すれば吉田茂政権を、それぞれ抜く計算です。
自民党の総裁の任期は2期6年からさらに1期延長され、3期9年となりました。このため、自民党が国政選挙で勝ち続けるという前提で、最長2021年9月26日の自民党総裁任期満了時点まで総理の座にあったとすれば、安倍総理の在職日数は3563日と、桂太郎首相を抜いて日本最長の政権となります。
参考までに、「在任日数で過去の政権を追い抜く日付」を列挙しておきましょう。
ランク | 総理大臣 | 在任日数 | 在職日数 |
---|---|---|---|
1 | 桂 太郎 | 2,886 | 2019/11/20(水)まで在職すれば在職2,887日 |
2 | 佐藤 榮作 | 2,798 | 2019/08/24(土)まで在職すれば在職2,799日 |
3 | 伊藤 博文 | 2,720 | 2019/06/07(金)まで在職すれば在職2,721日 |
4 | 吉田 茂 | 2,616 | 2019/02/23(土)まで在職すれば在職2,617日 |
5 | 小泉 純一郎 | 1,980 | 2017/05/28(日)まで在職すれば在職1,981日 |
6 | 中曽根 康弘 | 1,806 | 2016/12/05(月)まで在職すれば在職1,807日 |
私も安倍政権の政策のすべてを「盲目的に」是認するつもりはありませんが、一般に「強い政権」であれば国益にかないます。その意味で、安倍総理におかれては、是非、少なくとも東京五輪(2020年)まで在任していただき、引き続き、日本の国益の最大化に努力なさって欲しいと思います。