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崖っぷちに立たされているのは高市総理でなく中国の側

崖っぷちに立たされているのは高市早苗総理大臣ではなく、▼一部の新聞・テレビ、▼一部の言論人、▼特定野党議員の皆さん、そして▼中華人民共和国―――ではないかと思います。一般に企業というものは不確実性を嫌うからであり、そして中国が発表した対日輸出制限措置の不確実性は極めて高いと考えられるからです。メディアの皆さんが危機を煽っても、国民世論がほとんど動かなくなったことも見逃せません。

日本の中国に対するサイレント制裁の予感

中国政府が日本に対し発動する(かもしれない)輸出制限を巡っては、中国としては日本に対する有効な制裁手段であると勘違いしているフシもありますが、残念ながらそれは大間違いです。短期的には日本企業の一部などを困らせることができるかもしれませんが、中・長期的には、むしろ完全な逆効果だからです。

おそらく日本は国を挙げて中国に消極的制裁を実施する』でも指摘しましたが、中国政府による対日措置は、これから、日本による国を挙げた「サイレント経済制裁」を招くことになる可能性が非常に高いです。

よく誤解している人がいるのですが、日中が本格的な経済制裁合戦となった場合、「切れるカード」は日本の方が遥かに多く、そして中国の産業が崩壊するほどの影響があるものも含まれています。ただ、日本にはいわゆる積極的な経済制裁よりも、もっと得意なやり方があります。それが「消極的経済制裁」、すなわち「その国と積極的には関わらない」という意味での制裁であり、日本人が得意とする(?)制裁の在り方です(そういえば「ステルス撤退」も消極的制裁の一形態かもしれません)。中国の対日制裁の正体マトモな経営者なら中国と...
おそらく日本は国を挙げて中国に消極的制裁を実施する - 新宿会計士の政治経済評論

ここでいう「消極的経済制裁」ないし「サイレント経済制裁」は、政府などが主導する経済制裁のことではありません。

日本が国を挙げて―――たとえば、名だたる日本企業などがいっせいに中国を商売相手としなくなることなどを通じて―――、結果的に日本が中国に対し、経済制裁を加えたのと似たような経済効果が生じることを指します。

いったいなぜなのか

それではなぜ、政府が命令したわけでもないのに、日本企業はそのような行動を取るといえるのでしょうか?

この点について疑問を覚える方もいるかもしれません。

しかし、答えは非常に簡単です。「企業は不確実性を嫌うから」であり、また、中国の日本に対する措置は「不確実性をもたらしているから」です。

あくまでも報じられている情報ですが、中国政府が現在、日本に対して発表しているのは、「軍民両用品」(いわゆるデュアルユース品目)の一部の対日輸出を制限する措置だとされますが、その一方で肝心の具体的な品目や期日、具体的な手続等の詳細は公表されていません。

日本のメディアなどは、「中国からレアアースなどの重要な物資が日本に入って来なくなる!」、などと大騒ぎしているフシがありますが、中国はべつに「レアアースを禁輸する」なんてヒトコトも言っていません。日本のメディアなどが「レアアースなどが禁輸対象に含まれる」などと観測報道で述べているに過ぎません。

実際のところ、中国が本気で日本に対する禁輸措置を発動するかどうかはわかりませんが、その一方で広範囲な品目の禁輸措置が取られるかもしれません。最悪の場合はレアアースだけでなく、ほかにさまざまな物資が中国から日本に入って来なくなる可能性だってあります。

ただ、なにせ具体的な品目がわからないわけですから、とりあえず中国から何らかの製品を輸入しているすべての企業にとっては、その輸入が継続できなくなった場合に備え、緊急時のための計画などを立てなければなりません。

次の株主総会までにはリスクの洗い出しが必要

当然、上場会社の場合は、次回の株主総会までに「経営上のリスク」を洗い出しておかねばならないでしょうし、「中国リスクをどう管理するか」に関する模範解答を株主総会における想定問答集にも盛り込んでおかなければならないでしょう。

そうなると、企業が取るべき行動にはいろいろな措置が含まれますが、常識的には、おそらく少なくとも次のような項目が含まれるはずです。

  • それ以外の国から調達できないか検討する
  • 国産化可能な品目は可能な限り国産化する
  • 代替できない品目は在庫の積み増しに動く
  • その材料自体を使わぬよう工程を改善する

そして、こうした動きを突き詰めていけば、国を挙げた中国外しがこれから猛烈に始まる可能性が高い、ということです。今回はデュアルユース品目の貿易制限が発表されましたが、将来的に民生品にも輸出制限が拡大される可能性があるからです。

あるいは、在中邦人の拘束リスクなども踏まえれば、日本企業(とくに製造業)が中国からの撤退を加速させていく可能性が、それなりに高そうです。

事実、『日本企業のステルス中国撤退は高市前から加速していた』でも指摘したとおり、数値の上では近年、日本企業の駐在員やその家族が中心であろうと思われる、日本人の「長期滞在者」がどんどんと減っている(図表)わけです。

図表 中国在留日本人の推移

その意味でも、中国が具体的な内容を明らかにしていないこと自体が、正直、かなりの悪手だと言わざるを得ないのです。

中国の対日制裁は行き当たりばったり

ではなぜ、中国は具体的な内容の詳細を公表していないのでしょうか?

あくまでも想像ですが、具体的な要領を定めずに対日貿易制限措置だけをとりあえず決定したのは、高市早苗総理大臣による昨年11月の「台湾答弁」を撤回させるためのハッタリに過ぎず、中国としても本気でこれらの品目の輸出制限を加えるつもりはなかったのかもしれません。

その意味では、昨年11月以降、中国政府が日本に対し、実効性のない「対抗措置」を一生懸命に繰り出してきたこととも整合しています。

実効性のない「対抗措置」
  • Xを使った日本人への脅し
  • 日本向けの団体旅行の自粛
  • 日本製のアニメの上映延期
  • よくわからない会合の中止
  • ロックコンサート公演中止
  • 日本人歌手の歌中断→退場
  • 自衛隊にFCレーダー照射
  • パンダの貸与期限の不延長
  • 北京の各国大使に日本批判
  • 日本に対する輸出管理強化

(【出所】報道等をもとに作成)

端的にいえば、どれも行き当たりばったりです。これらの措置は「高市総理に台湾答弁を撤回させる」という中国側の目的を達成するうえで、まったく役に立たなかったどころか、それ以上のマイナス効果を中国にもたらしているのです。

重要鉱物問題は日中問題ではなく国際問題に!

では、これらの措置の「マイナス効果」としては、何が挙げられるでしょうか。

じつは、ここには大きく2つの意義が含まれています。ひとつは先ほど挙げたとおり、日本が国を挙げて、中国と距離を置くきっかけを作ったことと、もうひとつは国際社会に中国包囲網が成立するきっかけをもたらしたことです。

とくに後者に関しては、片山さつき財務大臣が金曜日の記者会見で、11~14日の日程で訪米したうえで「重要鉱物問題に関する財務相会合」に出席すると明らかにしています。

日本外交、なかなかに強かです。

日中間の問題に対し、日本は中国に個別で制裁を仕掛けるのではなく、あくまでも国際法に則り粛々と対処し、国際社会(とりわけ自由・民主主義国家群)を味方につけることで、今回の「紛争」を「日中問題」ではなく、「中国という無法国家vs自由・民主主義社会」という構図に持ち込んだ格好だからです。

すでにレアアースの輸出制限に関する話題が、日中だけの問題ではなくなってしまったという意味では、まさに中国外交の敗北と称しても良いかもしれません。

テレビのコメンテーター「小国は大国に逆らうな」

もっとも、日本国内にも残念ながら、不正確な情報を流すことで、結果的に世論の分断をもたらしかねない動きがあることは事実でしょう。これに関連して本稿でもうひとつ取り上げておきたいのが、日本のマスメディアの行動です。

中国による対日輸出管理強化に関係し、スポニチアネックスが木曜日、こんな内容を報じました。

玉川徹氏 中国の対日輸出規制で“高市発言”に言及「小国が軍事大国に対して挑発…何の利益も生まない」

―――2026/01/08 17:44付 Yahoo!ニュースより【スポニチアネックス配信】

スポニチによるとテレビ朝日の元従業員の方が8日、自身がコメンテーターを務める番組に出演し、中国による対日輸出制限を巡って、次のように述べたのだそうです。

口実を与えたっていうふうなことの不用意さ。<略>いわゆる小国が軍事大国に対して挑発をする、これは何の利益も生まない。ウクライナでもそうですしベネズエラでもそうですよね

だから<略>する必要のないことをするっていうことがどれくらいの影響を与えるかっていうのを国のトップは考えてもらわないといけないと思いますね。少なくともこれで日本の経済界とか、これからどういうふうになっていくかって相当恐れていると思いますからね

…。

日本が中国と比べて「小国」といえるのかという疑問もさることながら、高市総理の台湾答弁を「挑発」などと言われても困惑することしきりです。中国という「大国」を怒らせるかもしれないから、国益のためにいわなければならないことをいわない、というのも、独立国としてなんとも情けない話です。

世論を動かす力はもうマスメディアにはない

というか、誰のこととは言いませんが、テレビや新聞は経済、産業、金融、軍事、外交などの専門家以外にコメントを求めるのはいい加減、控えた方が良いような気がします。

今年も新年早々、新聞社が社説の撤回に追い込まれていますが、メディア業界も正確ではない情報を新聞紙面やテレビ放送で流すことのリスクをもうそろそろ真剣に考えた方が良いのかもしれません。

ただ、それ以上に、国民世論がどうやっても動かなくなったことは、大変良い変化です。

「高市早苗総理大臣が中国の輸出規制で崖っぷちに追い込まれた」などとする言説を振りまこうとしても、SNSではあっという間に「ファクト」が指摘され、証拠とともに拡散されてしまうからです。

もう、世論を動かす力は、マスメディアには残されていないと考えて良いでしょう。

その意味で、崖っぷちに立たされているのは高市総理ではなく、▼一部の新聞・テレビ、▼一部の言論人、▼特定野党議員の皆さん、そして▼中華人民共和国―――ではないかと思うのですが、いかがでしょうか?

新宿会計士:

View Comments (31)

  • 今の日本の報道産業はこれまでにないほど異常です。
    日本の新聞 TV 産業は自縄自縛状態にある。会社の内側で何が起きているか集合知を使って透視してみればいい。労組の反発が怖くて新聞 TV 経営幹部は事業改革を断行できない。
    記者が逃げたら、輪転機操作担当が出社しなくなったら、低収益事業に愛想をつかして販売店が廃業したら。新聞産業は即死です。ほっとけばいいんじゃないですか。遠からずあさま山荘になるのです。ですから当方は新聞社社員の皆さんに脱藩をすすめている。この世の続く限りジャーナリズムは滅びません。ダメになっているのは新聞 TV 経営であってジャーナリズムではないのです。

  • レアアースの禁輸というか、輸出入規制を始めたのでしょうか…

    今回の件で思い出される記憶があります。
    大分以前にテレビで放送された、”カメラが捉えた意外な瞬”みたいな番組の一場面ですが、
    プロの将棋の棋士の対局を、解説スタジオで司会の方と、解説者が伝える、
    テレビ放送では一般にあるパターンの対局で、
    指し手の順番の方が長考中に、持ち駒の『歩』を気にする素振りが見られて、
    解説者の方が訝る発言をされていたのですが、ついにそれを手に取って指してしまい…
    解説の方は「あっ、打っちゃった。」で、
    対局相手の方が冷静に「二歩、ですね。」
    指し手の方が「ごめん…」と。

    指した瞬間に即反則負けの、二歩なんてまさかやらないよね…
    という事が、プロ棋士の対局でも稀にあるそうで、

    今回の中国側の対応も、当ウエブサイト(読者コメント)としては、
    まさかやらないよね…。
    だったのではないかと。

    そんな中で一点、とても気になるのが、
    何を、どこまで、いつまで規制するのか、
    中国政府(党)の中で明瞭な指示、調整がされているのかどうか?

    経済のバブル対応に関する記事の際に、類するコメントをさせて頂きましたが、
    『誰かがやるだろう』とか『こっちはもっとやってやる』とか、
    色々な思惑(賄賂獲得の期待等も含む)が入り交じり、
    相手側において、収拾のつかない事態になりそうな気がしてなりません。
    (特に、知識や根拠やネタ元があるわけではない単なる妄想ですが)

    まあ、二歩と違い、即失格とはなりませんが、
    じわじわと蝕んでゆくのではないでしょうか?(妄想です)

    因みに、まるで門外漢で、詳細は全く分からず、
    詳しい方がいらっしゃったらお教え頂きたいのですが、
    中国は、WTOに加入する際の約束を果たしていないとか…
    そこの辺りを理路整然と国際ロビー活動を行って、
    脱退、ないし資格停止のような状況に持って行けないものなのか、
    韓国の『告げ口外交』のようで嫌な感じはするけれど、
    本件については、正義は我が方に在り(キリッ!)とはいかないか…
    中国との取引で儲けたい国は多いだろうし、
    ハニートラップに掛かっている輩も多いだろうし…
    (久し振りの妄想フルスロットル、失礼いたしました。)

    • 同じことを思っています。観察していると
      「中国政府は麻痺しているのでわ?」
      とみえますから。

      これはとてもシンプルに
      「悪い報告は上がらない」
      からですね。
      上げたら責任(死刑?)を取らされるので。

      攻めてる(増加や成長など前進している)時はよいのですが、負けてる(後退や転換)時は報告が上がらない判断できない身動きできない対応がバラバラぴんぼけ相互矛盾、になりがち。

      CO2、石油、EV、レアアース、などはバラバラに同時発生して同時に衰退しているように見えますが、
      「共産党中国の野心」
      という串を通してみたら、美しく腑に落ちるのですな。陰謀論は好きではないけど第一仮説として。

      よほど国内経済崩壊とトランプの締め付けが効いてるみたいですな。
      耳を小銃弾がかすめた男に、賄賂もハニトラも脅迫も恫喝も効き目ないのですわ。
      (状況証拠だけですが民主党側はチョロい奴だらけだった様子)

    • 総 「また失敗したな ...」
      カ 「総裁、次こそ必ず」
      総 「...」
      カ 「総裁、何かひとこと、お言葉を」
      総 「... 愚か者」

  • サイレントどころかすぐにでも行われそうな衆院選でガチ制裁をマニフェストに入れてほしい。
    保守的日本国民が挙って選挙行くし、売国自民候補の踏み絵にして国政からパージしてほしい。

  • 高市首相が誕生して以降、オールドメディアがあれだけ高市ネガティブ報道をしたのに全く効いていない。それどころか支持率はずっと高止まり。
    オールドメディアと特定野党が真面目に仕事すればするほど高市政権の支持率が上がるのだから、彼らにはこのまま続けて頑張ってもらいましょう。

    来月には衆院解散総選挙という話が出てきたが、そうしたら中国はオールドメディアと特定野党を通して工作を行ってくるのでしょう。
    もしかしたらこの解散総選挙は、オールドメディアと特定野党に引導を渡す選挙になるのかもしれない。

    • テレビ電波がぱったり止まったり、夜が明けても新聞が配達されていないというかたちで、そうなるんじゃないですか。まるで映画みたいですが。

    • もし、次の総選挙で高市自民党が大勝したら、中国は(特定野党やオールドメディアを介して)「盗まれた選挙」と言い出しそうな気がします。(そうなれば、玉川徹氏は「中国様に逆らうな。選挙結果を無効にしろ(意訳)」と言い出すのでしょうか)

  • 玉川徹氏は「ウクライナはロシアに逆らうな」、「ベネズエラはアメリカに逆らうな」、「日本もトランプ大統領に逆らうな」と言いたいのではないでしょうか。

  • 『あくまでも想像ですが、具体的な要領を定めずに対日貿易制限措置だけをとりあえず決定したのは、高市早苗総理大臣による昨年11月の「台湾答弁」を撤回させるためのハッタリに過ぎず、中国としても本気でこれらの品目の輸出制限を加えるつもりはなかったのかもしれません』

    だとすれば、なんかどこかの国お得意のヤルヤル詐欺みたいですね。

    • 日本に影響が少ない措置を小出しにして、やってるように見せかけるサラミスライス戦略も、日本のオールドメディアを通して仕掛けてくるでしょう。
      飛行機の減便にしても、発着枠の既得権益を死守するため、羽田空港に対しては絶対にやりません。

  • 何かと軽薄なことをおっしゃる玉川徹さんね、
    この方、ず~~~と秋休みをしていらっしゃるのが
    世のため人のためと御本人のためと存じ上げまするが。

  • 事の始まりは高市氏の存立危機事態発言ではない。翌日の朝日朝刊の「高市氏、存立危機事態認定なら武力行使も」と書いたことに中国は敏感に反応した、 あとでコッソリ修正・・日中もめれば部数が増えるとでも!
    カザフスタンと言う国が有る、レアメタルがそこそこ有るらしい。日本は遅い。交渉は回りくどい。時間がかかる。だが、一度決めたことを簡単には変えない。あと一つ、日本は技術を丁寧に指導してくれ国の産業になる。カザフの役人が言た「日本は静かだが、背中を預けられる」これは最大級の賛辞、裏目に出たのがk$c国。片山財務相頑張れ!c国は手を回しているらしい?

    • カザフスタンの名が出て来ましたね。
      当方はトカエフ大統領が統べるカザフスタンに期待しており、しばらく前から某英語ニュースサイトを通じて中央アジア5か国に注目してきました。C5+Japan 構想は小泉内閣川口順子外相の時代から続いているのですが、長い年月を通してついに結実しようとしているわけですね。しみじみします。

      • 中央アジアの国々と繋がりを深めるのは、資源確保もありますが、中国とロシアの背後を突くという意味では大きな効果があると思います。
        中央アジアの国々も、油断ならない強権国家に囲まれて、経済的にも隣国に取り込まれることに対する危機感は強いと思います。
        互いの国益に沿う遠交近攻作戦だと思います。

      • C5首脳を先月12月に日本に招いて調印式に持ち込んだのが高市首相。仲良くしましょうと2025年にC5 諸国とすりすりして見せたのは、中国・EU・ロシア・アメリカの次、日本はすなわち5番手でした。早い者勝ち競争じゃないですからいいやんね。

  • >口実を与えたっていうふうなことの不用意さ。
     えっと、口実を与えたら攻めてきちゃうような相手に深く関わっちゃいけないと思います。そして正論が挑発になっちゃう相手は、控えめに言って「敵」です。
     なんで左翼の方って堂々と「中国は危険な敵である」って発表しちゃうんでしょうね。そんなに習近平を挑発しなくても。

     ウクライナ、というかゼレンシキー氏は、口実さえあればいつでもロシアが来ると認識していたからこそNATO加入を求め、自由主義陣営の退路を狡猾に閉ざして巻き込み、大きな被害を覚悟して破滅を防ぎました。ベネズエラ、というかマドゥロ氏は、そういった外交をせずに短慮で中国を頼み、破滅しました。

     リーダー、戦略家というものは、損害と利益を冷徹に秤にかける(あるいは利益に転じさせる)能力が必要です。被害が怖いという者は担えません。理想主義的で一切の被害も許せないという者にも無理です。左翼の理論のほとんどが、利益より小さな損害を強調し、ほんの僅かの犠牲をも絶対に許さないという姿勢です。そりゃそうできりゃ苦労はしませんわ。そして現実主義者や実務家を「志が低い」と謗るのです。異様に貧者寄りの経済観、異様に過敏な原子力観、支離滅裂で倒錯的な安全保障観、どれもこれもそう。「小さな存在を見捨てない」ことと「大局が見れない」ことを混同しているのです。

    • 口実を与えたら攻めてくる国て、普通に考えたら敵ですよね。
      敵でなくとも、出来れば関わりたくないです。

      もしかしたら、玉川氏とか左翼連中は 学生時代その様な厄介な同級生に逆らわずおべっかを使い続けた人生だったのかもしれません。
      やはり、愚者は歴史に学ばず自らの経験だけで語るのかも。

    • >利益より小さな損害を強調し、ほんの僅かの犠牲をも絶対に許さないという姿勢

      ほんまこういう姿勢が経済発展や安全保障を妨げるということが、
      ネット世代に見透かされ、嫌悪されているんでしょうね。
      反ワクも追加でお願いします。

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