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鈴置論考から間接的に見える「中国を恐れない日本人」

韓国観察者と名乗る鈴置高史氏の論考を丁寧に読んでいけば、間接的に日本の姿が見えてきます。ここ数週間は中国外交部関係者によるSNSを通じた日本への挑発行為に、日本国民が茶化し、オモチャにして遊んでいるのが印象的ですが、もしかしてこの反応に最も驚いているのは中国なのかもしれません。私たち日本人にとって韓国の行動が理解し辛い最大の理由も、韓国人の中国恐怖症にあるのではないでしょうか。

日中関係悪化?日本のダメージはコントロール可能

最近の当ウェブサイトでは、どうしても日中関係に関する話題が増えてしまっています。

ただ、先日の『貿易構造上「日中関係悪化」の打撃は中国の方が大きい』や『中国リスクはコントロール可能だしコントロールすべき』などでも論じたとおり、当ウェブサイト的に、中国に関して申し上げたいことは一貫しているつもりです。

それは、「ヒト・モノ・カネ」という流れで見て、現在の日本にとって中国との関係はとても重要ではあるものの、その内情を委細に調べてみると、むしろ中国の方が日本との関係を必要としていて、日本の対応次第では中国の方により大きな影響が生じ得る、とするものです。

というよりも、中国リスクは日本にとって、十分にコントロール可能であるとともに、日本としてはコントロール「しなければならない」リスクです。

一例を挙げると、戦略物資、たとえばレアアースの輸入先としては、現時点では中国が非常に重要な地位を占めてしまっているため、中国がこれを政治利用して禁輸措置の対象に加えた場合は、日本経済にも大きな混乱が生じます。

これに加えて日本が中国から輸入している製品は、PC、スマホ、衣類、雑貨といった軽工業品が中心であり、長い目で見たら中国以外の国にも作れるものばかりではありますが、これらの輸入を中国「だけ」に依存するのは大変に大きなリスクです。

こうした観点からは、昨今の中国による日本に対する挑発行為の数々については、むしろ日本国民、日本政府、日本の財界などが中国リスクを強く意識する良いきっかけとなったのではないかと思います。

加えて『中華系「指鹿為馬」工作には事実を叩きつけるのが正解』や『日中関係「日本からはアクション起こさず放置」が正解』などでも指摘したとおり、日本の場合はおもにオールドメディアや左派言論人などが、本件について高市早苗総理大臣などに対する批判を強めています。

しかし、SNSなどで観察する限り、あるいは世論調査などで確認する限り、少なくとも高市内閣の支持率が顕著に下落している兆候はまったく見られず、支持率は(調査したメディアによっては)むしろ微増傾向にあります。

このことは、高市総理の7日の台湾関連答弁が、国民からはかなり好意的に受け止められているという、間接的な証拠と見て良いのではないでしょうか。

鈴置論考からは日本社会が見えてくる!

こうしたなか、著者自身がもうひとつ重視している「間接的な日本観察論」があるとしたら、それは「韓国観察者」を自称する鈴置高史氏の論考です。

「自称する」、という一見無礼な言い方をする理由は、鈴置氏の論考が単なる「韓国観察論」に留まらず、精緻に読み込んでいくと、じつは韓国という「鏡」に映り込んだ日本を観察しているようなものだからです。

これまでの鈴置論考を丁寧に読み込んできた人であれば、あるいは「鈴置ファン」であれば、鈴置氏が韓国社会を描写する際に、じつはさりげなく日本社会を引き合いに出している場面がよく出てくることに気づくのではないでしょうか。

その際のポイントがあるとしたら、それは「中国」と「米国」という2つの要素です。

鈴置氏の韓国論が他の韓国ウォッチャーらによるものと根本的に異なるのが、この韓国による米中二股外交という視点であり、一見不可解な韓国による反日行動の数々も、この米中二股外交という観点からは、じつに整合的に説明がつくのです。

そして、私たち日本人にとって韓国の行動が理解し辛い最大の理由も、韓国人の中国恐怖症にあるのではないでしょうか。

こうしたなかで、日韓関係に関心がある人の間では、韓国の「原潜保有」がちょっとした話題となっているようであり、なかには「日本ですら保有していない原潜を韓国が保有するというのは、日本は韓国に先を越された証拠だ」、といった言い分もあるようです。

しかし、この話題を巡っても、鈴置氏はそう単純なものではないと説き続けてきました。

鈴置論考で読む「韓国原潜保有」』でも確認しましたが、鈴置氏は「米国が韓国に原潜の保有を認めた」という話題が出て来た際に、いちはやく、その実態が米国に所在する造船所を韓国資本で整備したうえで韓国に引き渡すものであると見抜いています。

しかも、(核兵器などへの転用が容易な)濃縮ウランが韓国の手に渡るかどうかは極めて微妙であり、その意味では、本件については韓国が思うほどにバラ色なのかといえば、そうともいえないようです。

当事者になることに気づいて驚く韓国人

そして、ここに来て昨日公表された最新版の鈴置論考は、さらに興味深いものです。

「韓国基地から中国を攻撃」で“台湾有事は日本の問題”ととぼけていた韓国人は真っ青に 在韓米軍司令官の宣言が突きつけた踏み絵

―――2025年11月25日付 デイリー新潮『鈴置高史 半島を読む』より

これは在韓米軍(United States Forces Korea)のウェブサイトに11月16日付で掲載された “[Commander’s article] The East-Up Map: Revealing Hidden Strategic Advantages in the Indo-Pacific” という記事などを手掛かりに、最近の米韓関係を論じるものです。

鈴置氏によると問題の記事は在韓米軍司令官のX・ブランソン陸軍大将が執筆したもので、在韓米軍基地「キャンプ・ハンフリー」を中心に、東京、ウラジオストク、平壌(へいじょう)、北京、台北、マニラ、ハノイ、ウランバートルといった主要都市までの直線距離が描かれている地図(図表)が目を引きます。

図表 韓国から見た東アジア

(【出所】在韓米軍ウェブサイト

鈴置氏によると、ブランソン司令官はこの地図により、「韓国は敵の喉元に突き付ける匕首に活用できる」と指摘しているのです。

米韓同盟は崩壊するのか、続くのか

ここまで読むと、ちょっと勘の良い読者であれば、「あれれ?」と疑問に思います。

鈴置氏自身が長年指摘してきたとおり、米韓同盟は消滅の危機に瀕していて(※これには韓国の自業自得という側面もあります)、ここに来て「韓国は地政学的に見て敵(≒中国や北朝鮮やロシアのことでしょうか?)の喉元に突き付ける匕首」という主張が蘇ったのも、なんだか唐突に見えてなりません。

ただ、鈴置論考の続きを読んでいくと、やはり見えてくるのが、日本と韓国の中国に対する感情の違いという論点です。私たち日本人からすれば、「ブランソン構想」は米韓同盟消滅を首の皮一枚で防ぐ「朗報」に見えてしまいますが、これについても鈴置氏は手厳しく、こう指摘するのです。

痛し痒しです。確かに『見捨てられ』は避けられます。しかしブランソン構想によれば、韓国が中国やロシアへの攻撃拠点になるのです。韓国がこれを認めれば、台湾有事が発生する前から米中二股外交が崩壊します」。

長く鈴置論考を愛読していると、この韓国という国が米韓同盟を、「米国が北朝鮮から自分たちを守ってくれるための道具」と考えていながらも、米国が求める「中国に対する牽制」という義務を果たそうとしない、いわば「食い逃げ外交」の手段としてきたことは明白でしょう。

つまり、ブランソン構想を取るか、米韓同盟消滅を取るかという二択を迫られるのだとしたら、それはそれで韓国にとっては困った問題です(これに関して韓国の保守メディアや左派メディアがどう反応したかという論点も面白いのですが、この点については鈴置論考で直接ご確認ください)。

「裏を返せば日本論」の理由

ただ、それ以上に本稿であえて引用しておきたい、鈴置氏がじつは単なる「韓国観察者」に留まらず、間接的には「日本観察者」でもある理由がよくわかる記述があります。

日本では『台湾が侵略されれば次は沖縄、さらには日本本土』との危機感が高まった。ウクライナがロシアに侵攻された瞬間、ポーランドやフィンランド、バルト三国などロシアに隣り合う国々が一斉に身構えた」。

ここで日本が引き合いに出てくるのはおそらく、ここ数週間の台湾有事に関する高市総理答弁に対する中国の(なかば常軌を逸した)反応と、これを受けた日本国民の「危機感」ではないでしょうか。

そして、圧巻なのはこんな記述です。

朝鮮半島の歴代王朝は中国大陸の王朝の属国でした。韓国人も中国は好きではないけれど、『中国人の下で生きる』ことにさほど抵抗感はないのです。この韓国人独特の対中感情は日本人には理解しにくい。米国や欧州のアジア専門家からも、この点に関し質問を受けることが多いのです」。

これ、わざわざ鈴置氏がこうやって「日本人にも米国人にも欧州人にも理解し辛い韓国人独特の対中感情」を説明するというのは、裏を返せば、日本人が「中国人の下で生きる」ことに極めて強い抵抗感を持っているからです。

それをこうやって言語化することで、私たち日本人にとって鈴置氏の韓国論が極めて有用度の高い指南役として浮上する、というわけです。

中国は韓国の成功体験で日本を誤解した?

なお、今回の鈴置論考では、韓国による原潜保有を米国が容認したことの「伏線」もしっかりと回収されており(この点についても鈴置論考を直接ご確認ください)、韓国が原潜保有を米国から認められたことが、結果的に新たな中韓関係の火種となりそうです。

ただ、それ以上に著者自身が今回の鈴置論考を読んで思いついた「意地悪な設問」があるとしたら、それは「もしも中国が日本に対して打ち出した制裁(?)とやらと同じものを韓国にも適用したらどうなるか」、というものです。

じつは、中国が自国からの団体旅行を制限することで相手国を揺さぶるというのは、2017年に前例があります。これがいわゆる「THAAD制裁」で、このときの被害国は韓国でした。

あくまでも想像ですが、もしも中国が本気で韓国の原潜保有を制限するならば、日本行きの観光客だけでなく、韓国行きの観光客求めようとするかもしれませんし、案外、韓国はそれで折れてしまうのではないでしょうか?

というよりも、中国政府の日本国民に対するSNS等を通じた工作も、もしかしたら「韓国を同じように脅したときは、ある程度は言うことを聞いた」という「成功体験」に立脚しているのかもしれません。

もしそうだとしたら、なんと浅い日本理解なのでしょうか。

内閣支持率高止まりに見る高齢層の「認知の壁」と崩壊』などでも述べたとおり、日本の一般国民は、これまで長い間、国内の新聞、テレビなどのオールドメディアによる虚報と戦ってきました。この戦いは、いまや日本国民の勝利により終焉を迎えそうです。

そんな日本国民を相手に、なんだかよくわからないプロパガンダをいっぱい投げつけて折伏しようとする中国政府・外交部は、見ていて痛々しいレベルですし、そんな日本国民からは大喜利大会の会場にされ、徹底的にバカにされオモチャにされて遊ばれる中国政府、権威も何もあったものではありません。

これも冷静に考えていくと、日本国民が中国政府をまったく恐れていないからこそできる芸当であり、その意味では鈴置氏がいう「「日本人にも米国人にも欧州人にも理解し辛い韓国人独特の対中感情」が、少なくとも日本人には共有されていない、ということでもあるのでしょう。

いずれにせよ、今回の鈴置論考から見えてくるのは、同じ中国という国に対し、日本と韓国がどう向き合うか、という意味における決定的な違いなのではないか、などと思う次第です。

新宿会計士:

View Comments (22)

  • 日本が中国に叩かれて韓国紙は揃ってざまぁ報じている「日中対立」はうれしいと書いている。
    シンシアリーさんがご本人の 11/20 のブログで記事にしています。日本国内は中国反撃でゲラゲラ笑っている一方で、半島ではこれで自分らは利益が得られるとホルっていたというのです。なんという対比でしょうか。論理性に欠け感情振幅の大きい国ですから、そうばんアイゴーと悲鳴を上げることになるのだろうと当方は考えて来ました。
    日本の場合には、売国経済団体、売国経済新聞、売国国会議員を処分するという内なる戦いがこれから激化しますので、うかうかしているわけには行きません。

    • 私もこの件はちょくちょくシンシアリーさんの記事を見てました。韓国メディアの反応はまあ相変わらずの視野狭窄でアホかと思うものの、まあそうだろうね、とも思います。
      韓国のネット掲示板もパラパラ見ていると、ネット民の多くは韓国メディアの左右対立の範囲内で闘ってるようにも見え、韓国メディアの影響は依然として大きい気がしてます。
      つまり、韓国のネット空間では今回の日本の大喜利のような現象は起こらないのではないかという気がしてます。民衆がそうだからメディアがそうなのかもしれませんが。

      いやしかし、ブログ主さんのおっしゃる通り、中韓の存在は日本(自分たち)を見るときの新たな基準を与えてくれるのがいいですね。

      • 韓国で大喜利が起こったら政府が処罰すると思います。というか中国誹謗中傷処罰法は議会を通ったのかな?

  • 「中国を恐れない日本人」・・・それはそうでしょう。随の煬帝を怒らせ かつては満州国を作っていたのですから。

    • >随の煬帝を怒らせ
      ということは、対中外交では、高市早苗総理は、第二の聖徳太子となりますね。

      • 習近平と煬帝とは器が違いすぎますがまあ そういうことですかね。
        時代は かなり違いますが 壬申の乱の高市皇子と聖徳太子も どこかで繋がっているかもね。

        • 毎度、ばかばかしいお話を。
          ○○(好きな名前をいれてください):「高市早苗総理と聖徳太子が、同じなはずはない。聖徳太子は男性で、高市早苗総理は女性だ」
          高市早苗総理は名誉男性のはずでは。
          蛇足ですが、高市早苗総理は、第二の推古天皇ですか。

  • 韓国自らが原潜所有を諦めるよう中国は持って行く。詰将棋です。そのために中国ができることはたくさんありそうです。
    新聞はそろって「分断」話法がお好みですが、なぜそれ問題争点化(does matter)するというと分断されているのは現実に半島だからです。分断がなくなって欲しくないのは本当は誰なのでしょうか。

  • >烏山空軍基地から戦闘爆撃機が飛び立てば、北京まで1時間もかかりません。海上自衛隊のある提督は「烏山基地が存在するだけで人民解放軍は大きな負担を強いられる。この基地から飛んでくる米軍機への対処法を常に検討せざるを得ないからだ」と、昔から烏山基地の戦略性の高さを語っていました。(鈴置氏の記事より)

    在韓米軍基地が、朝鮮半島だけの問題でないことがよくわかりました。

    • 過去の連載記事から、将来の日本恫喝の為に核攻撃可能な原潜が欲しかった韓国という流れ。現在、原潜建造どうしよう?と慌てふためく韓国。見事に鮮やかなオチを鈴置さんは見せつけてくれた気がしました。腹筋が壊れてまだ痛いです😁

    • 生まれたばかりの国際連合が派遣した多国籍軍を現地指揮したのは他でもないマッカーサー元帥。東西対立の最前線が鴨緑江(中北境界)になることを恐れた同じく成立したばかりの中華人民共和国が、義勇軍()を送って国連軍と交戦し前線を南下させようとした。元帥はうかつにも投降しないなら核兵器を使うぞと声明。以降21世紀まで続く膠着構図が確定した瞬間です。
      反日抗争勝利という嘘がばれ始めて立場はますます悪くなる。いまごろ中華民国台湾はにやついているでしょう。

  • 毎度、ばかばかしいお話を。
    中国:「日本人は、中国を恐れているはずだ。その証拠に朝日新聞と立憲をみろ」
    鳩山由紀夫(元)総理:「私もいれてください」
    他にも、いそうだな。

  • 歴代の中華王朝はレバレッジを効かせたファンドみたいにみえますね。

    たしかに中央の覇権国軍は頭ひとつ抜けて強いのですが、群雄割拠の中のひとつの勢力に過ぎない。
    個別戦闘では誰にも負けないが、弱るとすぐに他に食われる。
    だから、個別優位をカタに周囲を恫喝して従わせる。
    従わせた周囲を引き連れて更に広くを恫喝する。
    その繰り返し。
    その繰り返しで広大な従った国の連合体をして帝国と呼称する。

    このねずみ講ビジネスモデルでは、
    「恫喝しても従わない」
    奴が現れたら破綻します。
    こうなると連合体を動員して。1:100みたいに圧倒的な戦力差を見せつけて降伏させるか皆殺しするしかありません。

    もし勝てなかったら?
    帝国は分裂して群雄割拠に逆戻り。
    またその繰り返し。

    まじめに軍事的に強かったのはチンギス・ハンのモンゴルくらいなもんで、歴史的に中華王朝が戦争で強かったことなんかなかったように思いますけどね。
    その元だって日本に肘鉄を食らわされて滅亡してますし。

    とにかく、恫喝恫喝恫喝。
    戦わずして勝つしか術がない。
    そのために必要なのは、
    「従わないと大変なことににるぞお!」
    と大騒ぎする手下たち。

    だっさ。(笑)

  • 台湾有事の際、タイミングや規模はわかりませんが
    在韓米軍足止めのため、北が韓国にちょっかいを出してくるはずです
    だから韓国こそ巻き込まれずにはいられない
    左派政権は在韓米軍の存在が邪魔だと思うのでしょう
    あるいは米韓の連携について確固たる決意を確認しておく必要があります
    そうであっても土壇場にどう出るのか、まあ想像できることであります

    • 戦国時代に例えを探すなら、どの武力集団どの武将になりそうでしょうか。まこと面黒い状況と思います。

      • 小早川氏は裏切ったのではなく表返っただけという説もありますが
        他の多くの武将のように様子見しているさなか
        尻に弾丸撃ち込まれて寝返った挙句、ろくな論功行賞も得ることなく
        みじめな最期を迎えたことから、裏切り者の代表者と定評を持つ人物ですね
        有利な方に加担しようと機を伺っていた筒井順慶
        戦後も家が存続するように両軍に兵を送った真田氏
        家康に尻を差し出し、もとい「城」を差し出し媚びを売った山内一豊
        大阪城の壕を自ら埋めた大野なにがし
        韓国の理想は、山の上で弁当食いながら高見の見物していた毛利輝元ですかね
        おっと、歴史人物の評価は私見です

  • ー昔前から韓国はリンチピンと言われていた気がします。それを図示したのがこの地図表記でしょう。
    何で今更騒いでいるのか?不思議です。
    でも、日本のマスコミ・メディアの記事より真剣な感じの記事が多い印象。
    これは好感がもてます。

  • 歴史的に、韓国にとって中国は”御主人様”であり、中国にとっては、東夷、西戎、南蛮、北狄の一つの地域に過ぎない。そもそも”中国”とは世界で唯一の文明国である、という意味があり、周囲の地域を収める者を王と呼ぶだけで、自らは”皇帝”であり、”王”は中国に従う冊封体制にあった。
    この感情は朝鮮人、現在の韓国人の血肉に溶けている。”皇”とは、御主人様だけが使える言葉である。日本は、我々は中国とは違うのだ、という意識があり”天皇”という文字を用いている。だが、韓国は、認めるわけにはいかず”日王”と呼ぶ。勿論、貢物を持っていけば、それに倍するモノを得られたので、貿易的には得な相手ではあったが。
    韓国は、中国が怖いのである。

  • 韓国って自主自立する意識が全くないのでは、と思える最近の記事。

    中央日報:大乱も忘れさせるコスパ…中国製尿素水の割合27%から62%に急上昇=韓国
    https://japanese.joins.com/JArticle/340063
    >2021年10月、中国が尿素輸出を制限すると韓国のトラックは止まった。いわゆる「尿素水大乱」が起きて4年が過ぎたが、依然として中国への依存度が高いことがわかった。輸入先多角化に努めたおかげで昨年は20%台まで下がったが、今年は60%台に上昇した。
    >ただ専門家らは、より積極的な誘引策がなければ市場の論理に押され長期的な多角化は難しいとみている。

    水産物にしてもレアアースにしても、リスクが顕在化すれば日本の経済界はそれに対して実際にリスクヘッジし、それが中国の安易な経済制裁への牽制にもなってきましたが、韓国はそうではないようなのですね。
    ヘッジして輸入先を多角化すると価格が高くなるからと、また中国依存に戻る。保険料を払うつもりがない。
    これではいつまでたっても中国に組み敷かれ続けるしかないですわね。彼らもそれを当たり前と思ってやっているのか・・・そもそも何も考えていないのか。
    鹿を指して馬と呼ぶかのようです。

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