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石破政権の「最大の功績」とは?

石破首相が辞めるみたいです。このままでは臨時総裁選が決まってしまうがために、やむなくギブアップ宣言をした、といったところでしょうか。ただ、この1ヵ月半の居座りは、罪深いと言わざるを得ません。自民党の政治リソースが空費されただけでなく、さまざまな政策、与野党協議などが停滞したからです。もっとも、岸破政権禍にも良い点がないわけではありません。それは「税社保取られ過ぎ」に気づく国民が増えたことであり、これに対する宮沢洋一氏の不誠実すぎる対応が国民の怒りに火をつけたことです。

罪深い石破居座り問題とその末路

石破首相、辞めるらしい

石破茂首相は日曜日夕方、記者会見を開き、自民党総裁を辞任することを明らかにしました。

石破首相は冒頭、こう断言しました。

このたび私は自由民主党総裁の職を辞することといたしました。そのため、(自民党党則)第6条第2項に基づく総裁選、すなわち任期中に総裁が欠けた場合の臨時総裁選の手続きを実施するよう森山幹事長に伝えたところであります。したがって党則第6条第4項に基づく臨時総裁戦の要求手続を行う必要はございません。新総裁を選ぶ手続を開始していただきたい。このように考えております。

石破首相はこれに続き、あんぜ自分が辞めるに至ったか、あるいはこの1年弱の成果や課題などをダラダラと話しているのですが、端的に申し上げて本稿にて引用する価値はありませんので割愛します。

紳士協定的なルールを破壊した

あくまで個人的感想ですが、よくぞここまで引っ張ったものだと思います。

以前の『【仮説】総理経験者との面談は「最後通牒」だったのか』などでも触れたとおり、そもそも日本の政治には明文化されていない政治的な慣習、あるいは「紳士協定的なルール」がいくつかあることを思い出しておく必要があります。

  • 国会では議会第1党(または最大与党)が議長を、議会第2党(または最大野党)が副議長を出すことが慣例となっている
  • 慣例的に国会の質問時間は野党の方が長く、与党の方が短い。また、野党に与えられた質問時間は最大野党が各野党に配分することが慣例となっている
  • 在職中の国会議員が死去した場合、その議員と対立する立場にある議員などが追悼演説を行うことが多い

とくに歴代の自民党総裁は、選挙で敗北した場合には辞任しているケースが多く、2009年8月に行われた衆議院議員総選挙で自民党が地滑り的な惨敗を喫した際に、麻生太郎総理大臣が早々に敗北を認め、「自分に責任がある」と宣言して辞任したケースがわかりやすいでしょう。

また、「惨敗したら引責辞任する」というのは、自民党だけに存在する慣行ではありません。現在の最大野党である立憲民主党では、2021年衆院選で党勢を伸ばせなかった責任を取り、当時の枝野幸男代表が辞任しています。

惨敗しても責任を取らない政党といえば日本共産党などごく一部に限られるのではないでしょうか。

石破下ろしのために自民党のリソースが空費された

しかし、石破首相はこうした慣例を破壊し、大型国政選挙で2回敗北した(地方選も含めるなら、6月の東京都議選で惨敗した)にもかかわらず、また、衆参両院で過半数割れしたにも関わらず、居座りを決め込んでいたのです。

このおかげで自民党内からはさすがにけじめをつけるべきとの声が上がり、大紛糾した参院選直後の両院議員懇談会からの流れで両院議員総会の開催が決まり、その総会で総裁選実施可否の判断を選管にゆだねることが決定。

しかし、選管の委員長が石破首相と仲の良い逢沢一郎氏だったためか、「臨時総裁選に賛成した議員の氏名公表」、「政務三役が賛成するなら辞表を出してからにしろ」、といった露骨な妨害に加え、参院選大敗の総括が8月中に公表されず、9月2日にズレ込む始末。

ただ、蓋を開けてみたら、おそらくは自民党党則第6条第4項に定める「衆参両院議員+各都道府県連会長の合計(現在は合計342人)の過半数」、つまり172票に達しそうな勢いが生じたのでしょう(実際、著者自身の票読みでも、少なく見て土曜日時点で約160票に達していました)。

おそらく石破首相の突然のギブアップ宣言も、自民党始まって以来の現職総裁のリコールという椿事が実現しそうになって、慌てて辞意を表明した、というのが正確なところなのかもしれません。石破下ろしのために自民党の政治リソースが空費されたのですから、本当に、さまざまな悪い意味で前代未聞の政治家です。

有権者の期待を裏切った石破茂

昨年時点では「見極め」が大切だった

改めて繰り返しておきますが、当ウェブサイトでは昨年9月の『自民党は「石破体制」を挙党一致でしっかり支えるべき』で、こんな趣旨のことを申し上げました。

  • 著者自身、石破茂氏は正直「嫌い」であるが、こうした「個人的な人の好み」と「その人が総理・総裁に就任することで日本がどうなるか」という論点はまったく別物である
  • 石破氏は自民党が党則で定めた正式なルールに則って総裁に選ばれたのであり、なんらかの不正によって自民党総裁選を制したわけではない
  • 私たち有権者としては、まずはその自民党の選択を尊重するのが筋であり、そのうえで、どうしても今回の自民党総裁選に納得がいかないのであれば、次の選挙では自民党以外の政党や候補者に票を投じれば良いだけの話である

そのうえで、「私たち有権者の側に求められるのは、石破氏が『論功恩賞人事』ではなく『適材適所人事』ができるかどうか、悲観もせず、さりとて楽観もせず、まずはしっかりと見極めるという態度ではないか」、などと申し上げたのです。

この記事については、現在でも撤回するつもりはありません。なぜなら、これを執筆した時点で得ていた情報に従い、一般論上記のような考え方が最も適切だと判断したからです。仮にタイムマシンで過去に戻り、同じような場面に遭遇したならば、やはり同じように論じるでしょう。

また、同記事を執筆した時点においては、石破氏が組閣した際にどんな閣僚を起用するか、解散総選挙に踏み切った際にどんな公約を打ち出し、どんな選挙戦を展開するか、などについては(なんとなくかなり嫌な予感はしていたとはいえ)まだ見えていなかったからです。

有権者を落胆させ続けた石破体制

いずれにせよ、当時、当ウェブサイトでは、次のように主張しました。

石破総裁は保守派にとって不本意ではないかもしれないにせよ、いったん総裁に選んでしまった以上、石破氏が何をするかをしっかり見極めるべきだし、自民党は石破体制をしっかりと支えるべき。有権者もまずは石破自民が何を打ち出すか、悲観せず、楽観もせずに見守るべき」。

これ自体、「当時としては」正しい主張だったと思う次第です。

ただ、非常に残念なことに、この前提条件は、かなり早い段階で完全に崩壊したと断じざるを得ません。石破茂体制の動きは、多くの保守派の有権者を落胆させ、場合によっては自民党に見切りをつけさせるものだったこともまた間違いないからです。

旧清和政策研究会(旧安倍派)の「裏金」議員をターゲットにした非公認などの二重処分など、自民党がみずから「裏金」を政治問題化したこともさることながら、それで「自爆」的に衆院で過半数割れすると、今度は国民民主党や日本維新の会などを両天秤に。

さらには(おそらくは少なくない有権者が期待したであろう)国民民主党が提唱していた「手取りを増やす」(所得税と住民税の基礎控除の一律75万円引上げ)を叩き潰し、立憲民主党と共同して「年金流用法案」を可決させたうえで「一律2~4万円給付」などを打ち出したのです。

こうして満を持して迎えた7月の参院選では、自ら設定した過半数ライン(自公合わせて50議席)を下回る47議席しか取れず、自公は衆参双方で過半数割れするという、なかなかに強烈な結果に終わりました。

居座りの驚きの理由

しかも、有権者の信を得られなかった以上、石破首相は常識的には辞任すべきところですが、なんと驚いたことに、石破首相は参院選があった7月20日から9月7日に辞意表明するまで、1ヵ月半も居座りを決め込んだのです。

石破氏は辞めない理由として、(とてもわかりやすくいえば)こんなことを述べています。

参院選には負けたけど、それでも自民党は比較第1党だったし国際情勢も厳しいし地震が来るかもしれないから辞めないよ。国政に空白を作りたくないから」(『石破首相が居座りたければ自公維連立くらいしかない?』等参照)。

なかなかに、斬新な理由付けです。

いちおう真面目にツッコミを入れておくならば、いつ来るかわからない地震を理由に「俺は辞めないぞ」というのも強烈ですが、国民から信を得ていない人物が首相に居座っていること自体、むしろ大災害に際しての政府の対処機能を低下させることにもつながりかねないところでしょう。

なにより、それだけ長い期間居座ることで、その期間、自民党議員の時間などの政治的リソースを無駄遣いし、本来ならばしていなければならない経済政策を巡る野党との協議などもまったくといって良いほど進んでいません。

本当に罪深い話です。

石破首相らの責任は徹底追及すべき…唯一の「功績」は?

なお、本件に関し、もしかしたら石破首相について、こんなことを思う方もいるかもしれません。

もう辞意を表明したんだから、これ以上責任を追及すべきではない。未来を向くべきだ」。

この考え方、日本人にはありがちかもしれませんが、正しくありません。

日本に対して悪いことをやったのならば、その責任は徹底的に追及しなければならないからです。

日本国総理大臣という立場は、日本政府の行政の最高責任者であり、自衛隊の最高指揮官です。そのような重責を担った以上は、在任中の功罪については退任後も徹底的に分析・研究されるべきですし、必要に応じて批判されることを甘受しなければなりません。

ただ、そんな石破政権の唯一といっても良い功績があるとしたら、それは「税社保取られ過ぎ問題」への国民の関心を強めたことにあるのではないでしょうか。

そういえば最近、当ウェブサイトでは『最近のイチ押し記事』と題したリンクをウェブサイトトップページに掲載しているのですが、これらはすべて、日本の税制・財政のおかしさについて指摘するものである、という共通点を持っています(昨日から『数字で見る「現役の犠牲で成り立つ高齢者9割引医療」』も追加しています)。

最近のイチ押し記事

有権者の憎悪は旧宏池会や財務省などに向かう

これらの問題への関心が高まったのも、結局のところは石破自民党(厳密には宮沢洋一税調会長)の減税に対する極めて不誠実かつ下劣な対応がSNSなどを通じて国民の怒りに火をつけたからでしょう。

そして、SNSにおける炎上は、一般に、「燃える材料」がなくなるまで続きます。

いったん火が付いた国民の怒りも、宮沢洋一氏、旧宏池会、財務省、厚生労働省、総務省、NHK、民放各局、新聞社などに続々と類焼し、燃え尽きるまで続くのではないでしょうか。

もちろん、人々の関心が薄まれば、こうした炎上は少しくらいマシになるかもしれません。

しかし、普通の人であれば自分のサイフに手を突っ込んでくる者に対する反感は持ちますし、ましてやその「手のツッコミ方」が強欲であればあるほど、反感は容易に憎悪や敵意に転化するのです。

そういえば、この「憎悪」という表現、自民党の青山繁晴参議院議員が参院選期間中の7月5日付で投稿した自身のブログ記事に出て来ます。

こんな悲痛な苦戦でも自然な笑顔が誰に対しても絶えない漢 ( おとこ ) がここに居る

―――2025/07/05 04:11:12付 On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~より

青山氏は参院選で、大阪選挙区(改選4議席)から出馬した柳本顕(あきら)氏を応援したのですが(※結果的には力及ばず落選しています)、このブログ記事で、こう述べています。

めげずに柳本さんやわたし、地元議員のかたがたで壁に向かって演説していると、ふたりの聴衆がお見えになりました。/しかしそれは、わたしの話をいつも聴きに来てくださる読者、支持者のかたでした。/候補者の話を聴こうとする人が居ません」。

それは柳本さんのせいではなく、総理官邸と自由民主党本部に対する国民の、もはや憎悪ともいうべきお気持ちが最大の要因だと、現場で考えざるを得ませんでした」。

この「憎悪の気持ち」という言葉、なんとも強い表現です。

柳本氏自身は結果的に得票順では5位だったものの、得票数自体は約38万票で、大阪選挙区における当選に必要な50万票前後という水準には10万票以上足りなかった格好です。

雨降って地固まるのか

そして、この「官邸と自民党に対する憎悪」という表現は、現場感覚として青山氏が痛感したところが凝縮されているように見えます。当然、石破首相が辞めても、自民党が似たような「宮沢洋一路線」を継続すれば、こうした自民党に対する憎悪は消えませんし、消えるどころかさらに増幅されます。

その意味で、自民党が「岩盤保守層」にしっかりと支えられていた安倍総理のころのような地位を取り戻すのは至難の業ではありますが、逆に国民の目から見れば、これまで以上に国民の声が通りやすくなったのですから、これは歓迎すべき状況にもなり得ます。

いずれにせよ、昔から「雨降って地固まる」といいます。

岸破政権禍が去ったあとで、自民党は本当の意味で現時点における最も適任な人物を総裁に就けることができるかどうか、そしてその人物が親財務省・岸破・宮沢路線を破棄し親日路線に舵を切れるかどうかが最初の試金石であるといえるのです。

新宿会計士:

View Comments (48)

  • 記者が取材に来ない議員、政治家の意見考えは文章になりませんでした。
    現在進行形の政治劇において印象的なことは、新聞 TV を完全にバイパスして、X 投稿で立場をはっきりさせる自民党議員が現れ始めたことです。
    考え・立場の声明と記者取材とは、もはやはっきり切り離されてしまった。
    「高いところから、大きな声でお騒がせております」なんて「拡声器だのみの」政治が終わりつつある。
    あなたに聴いていただきたい私の考えがあります。X アカウントをフォローしてください。
    これが SNS 時代の政治家、議員活動の姿です。

  • 安倍政権は 「政治についてはタカ派 (右寄り)」 「経済についてはハト派 (積極財政)」 で、支持を得た。岸田政権と石破政権は 「政治についてはハト派 (左寄り)」 「経済についてはタカ派 (緊縮財政)」 で、国民の怒りを買った。

    フツーに考えれば、次期政権が 「政治はタカ派、経済はハト派」 路線に戻れば、支持が戻ってくるはずだけど、しがらみだらけの自民党に、はたしてそれができるか? それに野党はどう出る?

    また、世の中がデフレからインフレに変わっているので、積極財政なら何でもよいわけではない。とりあえずはブラケットクリープ (インフレ増税) の解消からか。

  • 石破政権の「最大の功績」とは? >

    まぁよくわかりませんが、あれだけ見苦しく「ボクチン、辞めたくないヨォ~!」と喚き続けた政権が、自民党内の風向きに拠って辞任せざるを得なくなったことは、少しぐらいはプラスの評価を与えてもいいのかもしれないな、と思っている次第です。

    彼の辞任の「最大の功績」かどうかはともかく、この往生際の悪すぎな終焉の有り様は、石破政権誕生を陰に日向に画策し続け、いずれ短命に終わるであろう石破政権の後に、再び己れの政権復活を賭けた岸田文雄の再選を多少は阻んだくれたのでないか、とは思います。それはそれで悪夢の再来ですから。

    いずれにしても自民党は、石破の辞任程度では癒やすことの出来ない程の深い深い傷を負いました。残された衆参現職議員並びに、二度に亘る国政選挙で落選した地方銀を含む前議員及び元議員の方々には、これからこそが正念場だという覚悟をもって、今後の政治活動に臨んで貰いたいものだと願うばかりです。

    • 自民党が負った深手は簡単には回復しない。
      誰が過去の人、過去帳入り、なのかは今回はっきりした。還って来るなよ。
      次行きましょう、次。

  • 石破総理てセンスないなぁと思います。
    総理にならなければ、後ろから鉄砲撃つ人で終わったのに 2度も伝説を残すチャンスがありました。
    1度目は衆院選惨敗のあと。
    史上最短の総理という伝説が残せました。
    そして、今回史上初リコールされた総理という伝説が残せました。
    政治家の最大の名誉が歴史に名を残すとしたら 二度のチャンスを棒にふった石破総理のセンスのなさに この人は本当に総理の器のない人だなと。
    悪名は無名に勝る事を知らないのか、自己評価が高すぎて こんな悪名に耐えられないのか。

  • 石破政権の最大の功績とは、オールドメディアの世論調査の精度を疑う根拠を示したことと、選挙では票を投じない野党支持者が(世論調査の上では)総理続投を支持すると回答することを、示したことではないでしょうか。

    • オールドメディアにとって、「石破続投か?ネタ」で番組をつくれた。これからは「自民党総裁は、誰になるかネタ(そして、次期首相が誰になるかネタ)」で番組が作れることが、石破総理の最大の功績になるのではないでしょうか。

  • 個人的な気持ちとしては、憲政史上初のリコールされた総裁、と言う不名誉を実現してほしかった。その点は残念。

    彼の功績は、何と言っても自民党、党内左派のあぶり出しに尽きます。
    主に宏池会の面々もですが、岩屋や村上などの国賊どもも周知されたことが大きいです。
    そもそもさ、社民、共産に支持される自民党総裁ってどうなのよ。

    雨降って地固まるのか、雨降ってぬかるんだままなのかは、次の総裁次第ですかね。一説にはポエマーが次期総裁候補に挙がっているらしいですが・・・。まぁ、信頼回復はそう簡単ではないと思います。

    最後に、X見てて、石破茂の辞任ツイートが流れてきたんだけど、これのコメント欄が、「関連性が高い順」だと、石破茂に対する労いの言葉や惜しむコメントであふれかえっている反面、「いいね」順で並び替えると、アンチコメントで埋め尽くされてて笑った。自分のXの傾向だけかもしれないですけどね。

    https://x.com/shigeruishiba/status/1964629060342235512

    • そのツイート面白いですね。
      私のPCのデフォルト表示ではトップ2から"事実に基づく公正系"のインフルエンサー氏が3人続き、皆一様に「お疲れ様でした」と一言だけ呟いていました。表示が30万件でいいねが300とか、イイネ率が極端に低いのが印象的でした。
      それ以外は応援と罵詈雑言が同じくらいという感じです。

      個人的には、もし今私の目の前に石破氏がいて何か声をかけなきゃならないとしたら「お疲れ様でした」くらいは言うかもしれませんし、自分がインフルエンサーだったら同じことをしたかもしれませんが、そうでもなけりゃわざわざそんな言葉をかける気にはならないですね。

  • 一つの政党に、「親財務省・岸破・宮沢路線」と「親日路線」という振れ幅がものすごく大きい路線が併存していることで、有権者は、どっちの路線を進むかの選択(自分の運命)は他人(自民党)まかせの「リスクの大きい政党」だと認識しているのでしょう。

  • 七面倒くさい日本語と習慣と考えてる石破が慣例(責任とって辞める)にならうわけないじゃないか。

    • 前任者との違いはこれだ。
      次の自民党総裁、または内閣総理大臣は、紳士もしくは淑女でないといけない。

  • 石破さんの最大の功績は、80兆円アメリカに贈与しますと約束したことだと思います。次の政権が、当該合意を説明して、国民の納得を得られるのか。自民党としては危機的状況と思います。私の感覚では、トランプがファンドマネージャーである80兆円ファンドの資金調達を日本が請負ったという構図かと理解しています。日本としては、外部から投資家を募ることで、しかもノンリコースで集めることで、日本のリスクを低減させることは可能です。ただ、トランプファンドにお金を出す投資家がいるのかどうか。資金調達に失敗した場合、全額日本が資金を出さなければなりません。結局税金で払うことになるので、相当な負担になります。
    一方で資金の使い途ですが、日本企業へ発注がくれば良いですが、アメリカの最先端の研究に投資が行われた場合、日本への発注は、パイロットプラントへの発注程度で、80兆円とは大幅に乖離します。殆どが人件費に費やされ、それぞれの分野で設立されたSPCが次々に倒産して、日本との関係が切れて行く流れになりそうです。日本人の平和ボケを覚醒させたのが石破さんの最大の功績のような印象です。トランプファンドマネージャーの腕次第ですと誤魔化せるかどうか。資金調達は奇特な投資家がいるのかどうか、エクイティストーリーを作成しグローバルオファリングを経済産業省がやるのかどうか。日本の税金に負担がないよう頑張って欲しいということです。奇特な投資家がいないと全額日本負担になります。もっとも日本がトランプファンドに資金を出さなければ、関税が25%になるだけで、円安で対抗する算段なのか。

    • 55億ドル、80兆円。
      この金額の根拠は何処にあるのか。
      日本が対米貿易で米国から得た貿易黒字分を原資として、今回の25%→15%での差額相当なのか?
      せめてそこは交渉当事者たる赤沢氏或いは交渉責任者たる石破氏から説明する責任があるでしょう。
      いづれにせよ、日本国の年間税収に匹敵するレベルの金額。
      25%関税から自動車産業を守った位のいい加減な説明では納得できるはずがありませんよね?マスコミ・メディアさん。
      米国穏健派が日本だけでなく他の友好国の意を汲んで、両者Win-Winで納得がいき且つ西側諸国が中国をはじめとする専制国国家と対峙できる仕組みに落とし込まれることは諦めず望んでいます。
      兎に角80兆円即ち80万億円。民の対米投資ごときで消化しきれるものではありません。国レベルとてポンと出せる金額ではないので、小出しが精々。トランプ政権も終焉しいずれは立ち消えという気がしますが。

  • 減税を拒否し、国民一人当たり2万円給付で胡麻化そうとしたのが石破政権の敗因だと私は考えています。ところが「岸波路線」は未だ死んではおらず再度の政権掌握を狙っています。
    不発に終わった総裁選前倒し投票で宮城、神奈川、広島、山口の各県は石破支持or不支持を最後まで明らかにしませんでした。
    これらの県はそれぞれ宮城‐小野寺、神奈川-小泉、広島-岸田、山口-林の選挙区に対応しており、彼らは石破政権の中枢に関与し、なおかつ次期以降の自民党総裁を狙っている候補者という共通点があります。要は「選挙区の県or議員本人が前倒しに反対したから石破支持者だ」とSNSで流布されると困るので決断を遅らせていたのではないでしょうか。
    今後彼らが、親財務省という本心を隠して次期総裁となり石破政権の路線を再興するという可能性には注意を払う必要があります。
    (もっとも、それをやれば自民党支持層は修復不能に破壊され自民党は次期総選挙で下野するでしょうが)

    • 大馬鹿進次郎が次の総裁になりそうで怖い。
      もう自民に自浄作用は期待できないので早く与党から追い出さないと。既に両院で過半数割れしているのに何故総理を出せるのか?しかも国民の意見、選挙からは悉く逃げて。

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