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「反ワクチン派」が国民民主を失速させた可能性が浮上

東京大学大学院工学系研究科教授の鳥海不二夫氏が6日、『Yahoo!ニュース』に興味深い分析結果を発表しました。限られた期間のデータではあるにせよ、Xのポスト内容を分析したところ、国民民主党の支持率が下がっている要因は、同党が山尾志桜里氏を擁立したことというよりは、須藤元気氏を擁立したことにある、といった可能性が浮かび上がったというのです。ご本人によれば、分析にあたっては代替変数などを用いているため「正確な数値とはいえない」、などとしていますが、それでも非常に鋭く有益な分析です。

比例代表の選挙の特徴

比例代表で特定政党に投票してはならない場合とは?

ちょっと前の『問題候補いるなら…その党のあらゆる比例候補を避けよ』では、こんな趣旨のことを述べました。

仮に参議院議員通常選挙である政党が比例代表におかしな候補者を擁立していたならば、そしてあなたが有権者として、その候補者の当選を絶対に阻止したいと願うなら、比例代表ではその政党に投票してはならないし、その政党のいかなる候補者にも投票してはならない」。

これは、冷静に考えたら当たり前の話です。

わが国の参議院議員通常選挙は比例代表と選挙区の2つの票を投じることが可能で、このうち比例代表については「非拘束名簿式」と呼ばれており、この仕組みでは改選議席(128議席)のうち比例代表に配分された50議席が各政党に「ドント式」で配分されます(残り78議席は選挙区です)。

大雑把にいえば、仮に投票総数が5000票だったとして、2000万票を取った政党に20議席、1000万票を取った政党に10議席、500万票を取った政党に5議席…、といった具合に、まずは政党に議席が配分されるのです(※ただしドント式のため、現実には得票数と議席がきれいに比例するわけではありません)。

その際の「その政党に配分される投票数」は、政党名と候補者名が両方集計されます。

有権者は比例票に「XX党」と書いても良いですし、あるいはその「XX党」から擁立されている「A田B夫」と書いてもかまいません。候補者名を書いても政党名を書いても、その政党の得票としてカウントされます。

支持する候補に入れたはずが…問題候補が当選してしまう?

問題は、その次です。

あなたは「XX党」を支持していたとして、とりわけ「A田B夫」には是非とも国会議員になってもらいたいと思っていたとします。しかし、「C山D子」の当選は阻止したいと考えていたとしましょう。

このとき、あなたが「A田B夫」に投票したとすれば、「XX党」に1票が入ります。

すると、あなたが「絶対当選してほしくない」と思っている「C山D子」の当選確率が上がってしまうのです。

もちろん、(いわゆる「特定枠」を除けば)選挙で当選するのは比例票で個人名が多かった順ですので、もしあなたと同じく「XX党を支持している」、「A田B夫の当選を願っている」という人が多ければ、「C山D子」が落選するかもしれません。

しかし、特定のクラスタが熱心に「C山D子」を支持していたとして、あなたは「C山D子」ではなく「A田B夫」に投票したにも関わらず、あなたが投票した1票が原因のひとつとなり、XX党の当選枠が増え、結果として「A田B夫」ではなく「C山D子」が当選する、といった事態が生じ得るのです。

こうしたリスクを完全に回避するためには、もしあなたが「C山D子」を絶対に当選させたくないと願う場合、あなたは「XX党」にも「A田B夫」にも投票してはなりません。

もちろん、「XX党」の躍進を願う立場であるならば、「C山D子」が当選してしまうリスクを踏まえたうえで、敢えて「XX党」または「A田B夫」に投票する、といった選択肢もあり得ますが、その場合はあなたが絶対に当選させたくない「C山D子」が当選する可能性を高める行為であることを理解する必要があります。

その政党に投票することが否定されるものでもない

ただし、これもくどいようですが、「比例でXX党に投票してはならない」のは、あなたが「XX党の比例で立候補しているC山D子を、なにがあっても絶対に当選させたくない」と思っているときの話です。

あなた自身が「たとえC山D子が当選することになったとしても、XX党よりもZZ党の方がさらに酷い」と思っているときには、「C山D子を落選させること」よりもZZ党の候補者の当選を阻止することの方が優先されますので、我慢してXX党のA山B夫に投票する、という投票行動が成り立ちます。

ちなみに当ウェブサイトではこれまで、選挙とは「より酷い候補者を落とし、よりマシな候補者を当選させるための手続きである」と説明してきましたが、こうした観点からは、「C山D子はたしかに酷い候補者だけど、ZZ党はもっと酷い政党なので、我慢してXX党に投票する」、といった投票行動も、否定されるものではありません。

どの政党、どの候補者を選ぶにせよ、それは自己責任において判断し、選択していただく必要があるのですが、いずれにせよ大切なことは「さまざまな選択肢のなかで一番マシな(とあなたが思う)選択肢」を判断シテ投票することです。

現実の制度は、1回や2回の選挙で国が完璧に良くなるというほどに甘いものではありませんが、それでも「よりマシ」を念頭に置きながら、1回1回の選挙を大切に判断し、票を投じていくことが大事であることはいうまでもないでしょう。

国民民主騒動とその経過

国民民主党が先月公認した4人

さて、こうしたなかで、今夏の参院選で「台風の目」となる可能性があった国民民主党が、参院選目前にして失速気味です(調査によっては明確な「失速」とまでは言えないものもありますが…)。

これについては以前の『国民民主が絶賛大炎上?これも「深い期待」の裏返しか』でも触れたとおり、国民民主党が発表した「公認内定予定候補」(?)を巡って、同党の公式Xアカウントが「大炎上状態」に陥ったことと無関係ではないでしょう。

国民民主党が先月14日位に公表した「公認内定予定候補者」は、足立康史、山尾(菅野)志桜里、須藤元気、薬師寺道代の4氏です。

このうち薬師寺氏に関しては、(少なくとも著者自身が見る限りは)非常にまっとうな候補者です。

というのも、2013年参院選で当時の「みんなの党」から出馬して当選したものの、所属していた「みんなの党」が2014年11月に解党し、改選期の2019年参院選には出馬せず、いったん自民党入りして衆院選出馬を狙うと表明。

その後は新型コロナウィルス感染症拡大に伴い、本業である医師活動に専念するため、2021年2月ごろまでに衆院選への出馬を取り止め、昨年衆院選でも自民党から比例で出馬したものの落選した、という経歴の持ち主だからです。

それぞれに対する批判とは?

しかし、これに対して足立氏、菅野氏、須藤氏の3名に関しては、それぞれに批判があるようです。

このうち足立氏は、Xを中心に複数のインフルエンサーから「減税にネガティブである」とする指摘があり、「足立(氏)を擁立するということは、国民民主は減税にネガティブな政党であるという証拠だ」、といった批判も出ています(※この点について、当ウェブサイトとしては必ずしも同意するものではありませんが…)。

次に山尾氏は、過去に「政治資金収支報告書に記載された地球6周分のガソリンプリカ疑惑」、「日本死ね」、「不倫疑惑」などで物議をかもした人物でもあり、とりわけ保守層から見たら決して評判の良い人物ではなさそうです(※この点についても、ネットでそのような指摘がある、と述べるにとどめておきます)。

さらに須藤氏に関しては、過去には反原発、反ワクチン的な言動を取っていたことでも知られ、そのような人物を公認すること自体、国民民主党が反原発、反ワクチンを容認する政党であるかのように受け取られているフシがある、ということでもあります。

ちなみにこれらのうちの須藤氏に関しては、(少なくとも著者自身が見たところは)医療関係者、科学者などから非常に強い反発が続いており、候補擁立からもうすぐ1ヵ月が経過するにもかかわらず、現時点においてもなお「炎上」が続いているフシがあります。

国民民主・玉木代表のポスト

これに関連し、同党の玉木雄一郎代表は6日、こんな内容をXにポストしました。

ポストの書き出しは、こうです。

最近、国民民主党が科学を軽視しているのではないかとのご指摘を、特に、医療従事者の皆様から多くいただいております。/日々、命と向き合い、科学的根拠に基づいて尽力される皆様を不安な思いを抱かせてしまっていることに対し、心よりお詫び申し上げます」。

非科学的な反ワクチン活動家を比例代表で擁立したことが医療従事者などを中心に不安を与えている事実を認め、まずは謝罪する、ということでしょう。

ところが、この続きを読むと、こんなことが書かれています。

私たち国民民主党は、科学的根拠に基づく政策を大切にしています。/『対決より解決』は、多様な価値観を受け入れる寛容さと、客観的事実に基づいた正しい議論を通してのみ実現できるからです」。

…。

はて?

須藤氏の擁立が医療関係者や科学者らから鋭く批判されている理由は、彼らの多くが須藤氏を非科学的な反ワクチン活動家だとみなしているからではないのでしょうか?

玉木氏は自党が「科学的根拠」を大切にしていると述べますが、現実に同党がやっている「反ワクチン活動家の擁立」とは、科学とは相反する行為そのものではないでしょうか?

それに、「対決より解決」が「多様な価値観を受け入れる寛容さ」云々のくだりについても、なんだかよくわかりません。多くの科学者らから「非科学的だ」と批判されているような反ワクチン活動を「多様な価値観を受け入れる寛容さ」などといわれると、困惑する限りです。

有権者がその決定に従う必要はない

玉木氏がなぜ、ここまで頑なに須藤氏の候補擁立を自己弁護しているのかは理解に苦しむところでもありますが、それ以上に、あたかも「わが党の決定に従ってください」などといわんばかりの姿勢には、ある種の傲慢さもあります。

もちろん、「いちど決めたことには従う」、が同党の党是なのだとしたら、そこは我々部外者としては、「あぁ、そうですか」と受け入れる以外に方法はありません。

しかし、くどいようですが、もしも「反ワクチン活動家らの擁立は納得できない」、あるいは「反ワクチン活動家らの当選は絶対に阻止したい」、などと思っているのであれば、比例代表における投票行動としては、国民民主党の党名はおろか、あらゆる候補に投票しない、という選択肢しかないのです。

(なお、これもくどいようですが、もしあなた自身が「反ワクチン活動家が当選しても気にしない」、「国民民主党にはとにかく大躍進してもらいたい」、などと思っているのならば、同党に投票しても良いと思いますし、そもそも当ウェブサイトでは読者の皆様に、特定政党に投票を呼び掛けるつもりもありません。)

いずれにせよ、科学者や医療関係者を中心に、国民民主党が比例代表で須藤元気氏を擁立したことに対する強い不満の声が続いていることは間違いありません(これは同党に対する期待の裏返しなのかもしれませんが…)。

須藤氏擁立が国民民主を失速させた可能性

さて、こうしたなかで、『Yahoo!ニュース』に6日、ちょっと気になる記事が掲載されていました。

国民民主党の支持率低下の要因をXの投稿データから探る

―――2025/06/06 09:31付 Yahoo!ニュースより

『Yahoo!ニュース』のオリジナル記事で、執筆したのは東京大学大学院工学系研究科教授の鳥海不二夫氏です。

記事タイトルからもわかるとおり、鳥海氏は同党の支持率低下の要因を探るため、例の4人が発表された前後のXのデータを分析し、その反応を分析したそうです。

鳥海氏はもちろん、「Xの分析からすべてがわかる」などとは一切述べていません。それどころか、次のように、ご自身の分析が万能なものではないと強調しています。

そもそもSNSの状況だけでは真の支持率が分かるというものでもありません」。

このあたりが科学的な態度といえるのかもしれません。興味深いところです。

それはともかくとして、鳥海氏が実施した分析の前提条件などについては記事をご参照いただくとして、現実に5月14日から19日にかけて投稿された「国民民主」を含む53,772ポストを分析した結果、次の3つのクラスタで全拡散の42%を占めていたそうです。

  • ①候補者(山尾志桜里氏)擁立への強い反発と支持離れ
  • ②政策批判(自民党との同調)と候補者批判
  • ③須藤氏の反科学的主張への強い批判と党の信頼性

①~③はすべて同党への批判であり鳥海氏はこう指摘します。

新たな候補者の擁立は好意的には受け止められていなかったことが分かります」。

ただ、この①~③については、フォローしている政党の公式アカウントの傾向に大きな違いがあったそうです。

①は保守党や参政党、②はれいわ新選組や立憲民主党、そして③が保守党、国民民主党、自民党の公式アカウントをフォローしているアカウント群がそれぞれ多かったとしています。このことから、須藤元気氏の擁立を批判するアカウントに、国民民主党の支持者が多く含まれていたことが推定されるのだとか。

すなわち、Xのデータだけを分析した結果(また政党の支持・不支持は政党公式アカウントのフォローという代替変数を使った結果)だけで判断すると、こんな結論が得られます。

候補者擁立という観点から行くと須藤元気氏の擁立が国民民主党支持者の支持率を下げる効果が大きかった可能性があると考えられます」。

このデータを見る限り、X上に山尾氏への批判は多いですが、支持率低下の要因は山尾氏ではないのではないかという気もします」。

SNSで意見を変えることができるか

この分析手法、大変興味深いものであり、また、XなどSNSが現実の世論形成にさまざまな影響を与えているという実態が浮かび上がるものでもあります(※余談ですが、鳥海氏の今回の分析、著者自身の主観的な印象とも整合しています)。

このあたり、国民民主党が「党として決めた方針には従う」、といったポリシーを持っていることは間違いありませんが、それを有権者に押し付けるのが正しいのか、あるいはSNSを通じて見えてくる熱心な支持層の声を拾い上げることができるのかどうかは気になるところです。

参院選の公示まで約1ヵ月の期間がありますが、同党が本件について、SNSの声をもとに意見を変えることができるのか、注目したいと思います。

国民民主党が選挙の前に何らかの決断を下すのか、あるいはこうしたクラスタの意見を無視して反ワクチン活動家の擁立を強行するのかについては、もうしばらく目が離せない論点のひとつかもしれない、などと思う次第です。

新宿会計士:

View Comments (25)

  • ここまで延焼してしまっては、もう今更擁立を撤回したところで支持率の大幅な回復は見込めないでしょうね。
    以前の前原氏との代表選の際の「無理な党勢拡大はしない」と言っていたのは一体何だったのか…

  • 遺族年金5年で支払い止の自民党ですから、まさか自民党に投票しないよね。手取りを増やす政策がよかったのに、まさかの支持率低下の国民民主党。日本を変えるチャンス、手取りを増やして経済成長するチャンスだったのに残念。どの党に投票すれば良いのか。
    ただ、さすがに遺族年金5年で支払いストップの自民党は、まずい。

  • 「野球は九人いないと試合すらできない」
    から、誰でもいいから集めに走ったような形ですかね。

    よほど前回に、票が集まり過ぎて候補者が足りなくて他党に三議席も譲渡したことが痛かったようで。

    人気の食堂に客が並びすぎて逃げてるから、立ち食いさせておけ!みたいな?
    短期的にはそれが最適解でも、長期的にはそういう客あしらいの店は客が減りますね。

    マニアックで底堅い人気の弱小政党ならそれでもよいですが、少なくとも野党第1党を目指すなら。これはダメでしょうね。

    まあ、現実は綺麗事ではないから投票寸前まで国民民主党は候補としては残しますが、大連立とか解散とか
    「他党の動きによる流れ次第」
    ですね。
    なにがなんでも断固として手取りを増やす政策に投票!とかではもはやありませんね。

    いつもの事ですが、なにがなんだか…。

  • おもしろい分析だね。

    ネット体感では圧倒的に山尾氏への批判が多い。
    やっぱり女性で花があるから罵詈雑言のぶつけがいがあるということなのだろう。

    • 「女性で花があるから罵詈雑言のぶつけがいがあるということ」は流石に釣りと思いたいものです。
      当人のかつての行動を皆が覚えていて、かつ現在もそれは変わらないと見て取れる状態だからこそ批判されている訳で。

    • >やっぱり女性で花があるから罵詈雑言のぶつけがいがあるということなのだろう
      被害者コスプレイヤーの常套論法に見えてきます。

  • 選挙に向けて公約を発表する政党が出ております。
    いつも思うのが「投票してくれたら何をする」ではなく「今までこんな実績を残しました」+「現状こんな問題があり、今後こうやって解決する所存です」で勝負する気がない所が民間とは乖離した人々なのだな、と。
    公約は破り、公約になく日本のためにならないことばかり実現した実績のある政党は、今だにあんな状態ですし。

  • 国民民主党の失敗は、榛葉幹事長の失敗

    「あの民主党」の流れをくむ、現在の国民民主党。対決よりも解決や中道を謳い、手取りを増やすを掲げて躍進しました。もはや先祖返りはないだろうと思うところです。

    が、やはり4人のうち2人の候補者に問題があり過ぎではないでしょうか。

    家族観、天皇家の伝統などについて保守的な立場を党として表明しながら、反対の立場の候補者を立てる。
    非科学的な行動をとってきた活動家と、科学者である医師を同時に候補に立てる。

    主張と行動が、反対に向いてます。こういうもやもやしたところに、「国民民主党はホントは先祖返り」しようとしているのではという、不信感があります。
    政策を支持していただけに、残念でたまりません。

    ただ、全国比例の候補者を決める時に、党内でも議論があったそうです。折角のその議論の時に、客観的な視点があったのですから、主張と行動を一致させるという意識が働いていたら、何のことはない話だったのではないでしょうか。

    つまり、番犬に隙がありました。

    • > が、やはり4人のうち2人の候補者に問題があり過ぎではないでしょうか。

      維新に代わる保守系野党として期待したのですが。
      維新と同じく、節操のない候補者選びには疑問を感じざるを得ません。

    • 国民民主党は維新の失敗を、見てなかったのか。
      見てたけどあれを失敗だと思ってなかったのか。

      固まってないゼリーを型から抜いちゃったというか。
      未成熟の巨神兵を連れ歩こうとしたというか。

      「いま使わねば、いつ使うというのか。」
      クシャナ殿下の言い分はごもっとも。

      でもあの四人をいま使わねばならない必然はありませんからね。
      はやまったな榛葉参謀。

      ここ数ヶ月を見てると、国民民主党は
      「虎の尾を踏んだ」
      「ドヤ顔して大人気」
      「でも段段と虎が怖くなってきた」
      「今は半泣きで尾を踏んでるフリだけしてる」
      みたいな。

      まあ、コンテンジェンシーとして紫色の人たちに期待しよりますよ。
      金曜に都議選から活動開始。
      最寄駅でも、候補者本人からチラシをもらいました。

  • >「C山D子」の当選は阻止したいと考えていたとしましょう

    声に出して読みたい日本語、味わい深い。

  • どこの支持者という解釈が正しいかどうかは別として、批判の矛先が発信者の属性でくっきり分かれていること自体がとても興味深かったです。
    面白ポイントその2は、参政・保守党支持者の陰謀論者・須藤元気氏批判が極端に少ないこと。(笑)

    3年前の参院選で彼の党に1票入れたのは、当時まともな発言をし始めた党だったのに消滅の危機だったからです。
    その前後からスジの通った正論を主張することで支持が得られるサイクルが回り始めており、本人の元気さにも「それでよかったんだ」的な迷いの晴れがあったように私は受け取っていました。
    批判があれば真摯に向き合って改めるべきは改める。批判が的外れならそう反論する。以降はこの姿勢で一貫していたと思っていました。
    なのにこの公認騒ぎでの対応は、批判に向き合わず木で鼻を括ったような回答を繰り返すばかり。これまでとは大きく違った異質な反応です。

    >これに関連し、同党の玉木雄一郎代表は6日、こんな内容をXにポストしました。
    このポストも批判者の神経を逆撫でする効果しかないと思います。何を考えているのやら。よーわかりません。
    参院選後も石破政権続投の可能性が高まったと思います。

    国民民主党は比例で8議席獲得の勢いがあったそうですが、今回の失速で6議席に留まる可能性があると見かけました。私自身は数値的な検証はしていません。
    だとすると、彼の党の上位4議席は組合候補の指定席ですが、残り2議席は誰が?
    知名度の高い候補が上に上がる可能性が高いので、比例当選者が組合4人+須藤+山尾。こうなる可能性も十分にあるそうです。(笑)

    とはいえ、比較的まともに減税を訴える政党がほぼ唯一この党しかありません。減税にスポットが当たったこの半年で、他党は「取って配る」を志向する政党ばかりであることが明らかとなりました。
    悩ましい日々が続きそうです。

    しょうもない追記。私が「投票判断は別だ」としつこく書く理由。
    私自身がある政治家の行動を分析したとき、匿名コメンターから「あんなやつを支持するなんて呆れる」なんて言われたことがあります。
    分析を述べただけで、支持するか支持しないかには一言も触れていないのに、短絡的にそう結びつけて捉える人がいることに気がつきました。ポジティブなことを書けば支持者認定、ネガティブなことを書けば非支持者認定。ウリナム的思考はしないので、それはないです。
    政党の行為に対する分析も同じで、ポジティブな評価をしたから投票する、ネガティブな評価をしたから投票しない、と短絡的に結びつける人もいるように感じています。ちゃんとコメントの論点は見極めてくださいね、という意味でしつこく書き加えております。
    他者の投票判断や判断基準を批判するつもりは全くありません。

    ダラダラ失礼しました。

    • S氏の擁立に至る経緯が、説明不十分なんですよね。多様性で片付かないのがネット社会。
      ♩こんな糊塗(こと)いいな、できたらいいな!・・が通用しないのがネット社会なのにね。

      国民民主は、
      各々の知名度で採りました。
      各々の致命度を顧みず・・。

  • 石破政権に擁護的なポストにも同様の分析をお願いしたいですね。
    R党やZ省・ATMのフォロワーだらけなんじゃないんだろうか?

    • 件の2名は、公認とせず党推薦に留め、小選挙区で起てばいい。
      信任の判断を有権者に委ねれば、やらかしの(みそぎ)も終わる。

  • 所得の壁引き上げ主張が空振りに終わり
    政策実現性への期待感が薄れたのが主原因だと思います
    マスコミで煽り立てれば更に実現性が遠のきます
    かくして、その昔青年だったこともあるらしい、よゐこの進次郎劇場の始まり

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