政府や与党は企業・財界に対し、賃上げを要請していますが、企業が頑張って100万円賃上げしたとしても、従業員の手取りは(年収にもよりますが)100~1400万円の層だと53~76%程度くらいしか増えないことがわかりました。年収が増えた分、税や社保に持っていかれるからです。また、これとは別に企業は別途、社保の雇用主負担分を負担しなければなりません。国民の手取りを増やしたければ賃上げより前に税、社保を引き下げる必要があります。
目次
賃上げ?それとも減税?
政府、与党が相次いで賃上げ要請
最近、政府や与党・自民党が企業・経済界に対し、相次いで賃上げを求めています。
こうした賃上げ要請は、じつは故・安倍晋三総理大臣のころも見られたものです。
ちょうどアベノミクスの影響か、2013年4月の日銀による異次元金融緩和に加えて円安なども追い風となり、企業業績が上向き始めていた時期でもあったため、企業も賃上げに応じやすかったという事情もあったのかもしれません。
当時は「労働者の味方」であるはずの民主党(※現在の立憲民主党や国民民主党の源流政党)や連合よりも、自民党の方がはるかに賃上げに積極的であり、個人的には大いに違和感を覚えるとともに、自民党政権がいつまでも続いてほしいものだとも思ったものです(今だから言いますが…)。
与党の減税案は中途半端な「4枚の壁」
ただ、現在の賃上げ要請に関しては、やはり、違和感を禁じ得ません。
野党である国民民主党が要請した「年収の壁引き上げ」、「基礎控除75万円の増額」を自民党自らが潰しておいて、国民の「手取りを増やす」がほとんど実現しないことになってしまったからです。
いや、正確にいえば、自公両党は現在の「年収の壁」(所得税の納税義務が生じ始める給与収入のポイント)を、現行の103万円から160万円に引き上げるとする基礎控除等の拡大案を、日本維新の会の協力も得て、衆院で通しています。
ただ、この「160万円の壁」も、正確にいえば、基礎控除の額に新たに「4枚の壁」を設ける、というもので、しかも年収200万円超、850万円までの層に関していえば、基礎控除の引き上げは2年間限定の措置に過ぎません(図表1)。
図表1 与党側が国民民主党に示したとされる基礎控除拡大案
年収または所得 | 基礎控除の額(引上げ額) | 減税効果 |
~年収200万円 | 95万円(+47万円) | 27,015円 |
~年収475万円(2年限定) | 88万円(+40万円) | 20,420円 |
~年収665万円(2年限定) | 68万円(+20万円) | 20,420円 |
~年収850万円(2年限定) | 63万円(+15万円) | 30,630円 |
~所得695万円 | 58万円(+10万円) | 23,483円 |
~所得900万円 | 58万円(+10万円) | 33,693円 |
~所得2400万円 | 58万円(+10万円) | 40,840円 |
~所得2450万円 | 42万円(+10万円)? | 40,840円? |
~所得2500万円 | 26万円(+10万円)? | 40,840円? |
所得2500万円超 | 0円 | 0円 |
(【出所】『減税巡るショボすぎる自公案…国民に喧嘩売った財務省』で示した情報に加え、国民民主党・玉木雄一郎氏のXへのポスト内容などを参考に、扶養控除なし、月収は年収の12分の1という前提を置いて作成・試算。ただし、給与所得控除の正確な金額、あるいは所得2400万円以降2500万円までの層などに関しては資料がないなど、推計する資料が不十分であるため、その正確性について保証するものではない)
なんだか、わけのわからない図表です。年収が上がれば減税効果が下がったり上がったり下がったり上がったり下がったりするからです。
国民民主案と比べた「逸失利益」も莫大…宮沢税調に「恨み骨髄」
しかもこの与党案、国民民主案が実現していたであれば得られていたであろう減税額との差額(当ウェブサイトの用語でいう「逸失利益」)は、図表2のとおり、甚大です。
図表2 減税効果・国民民主案と与党案の比較
年収 | 国民民主案 | 与党案 | 逸失利益 |
100万円 | 1,400円 | 1,400円 | 0円 |
200万円 | 84,936円 | 27,015円 | 57,921円 |
300万円 | 113,288円 | 20,420円 | 92,868円 |
400万円 | 113,288円 | 20,420円 | 92,868円 |
500万円 | 131,308円 | 20,420円 | 110,888円 |
600万円 | 151,575円 | 20,420円 | 131,155円 |
700万円 | 185,493円 | 30,630円 | 154,863円 |
800万円 | 228,150円 | 30,630円 | 197,520円 |
900万円 | 228,150円 | 20,420円 | 207,730円 |
1000万円 | 228,150円 | 20,420円 | 207,730円 |
1100万円 | 234,380円 | 23,483円 | 210,897円 |
1200万円 | 251,123円 | 23,483円 | 227,640円 |
1300万円 | 253,736円 | 26,097円 | 227,640円 |
1400万円 | 327,698円 | 33,693円 | 294,005円 |
1500万円 | 327,698円 | 33,693円 | 294,005円 |
1600万円 | 327,698円 | 33,693円 | 294,005円 |
1700万円 | 327,698円 | 33,693円 | 294,005円 |
1800万円 | 327,698円 | 33,693円 | 294,005円 |
1900万円 | 327,698円 | 33,693円 | 294,005円 |
2000万円 | 327,698円 | 33,693円 | 294,005円 |
(【前提】与党案については図表1と同様の前提で試算。国民民主案は基礎控除を所得税、住民税ともに一律で75万円引き上げた場合で、どちらも扶養親族控除、配偶者控除、配偶者特別控除、住宅ローン控除、配当控除、ふるさと納税などを勘案していない)
減税効果を潰された多くの国民にとっては、とりわけ減税をかたくなに渋る現在の自民党に対し、恨み骨髄ではないでしょうか(※少なくとも著者自身の周囲でも、宮沢洋一税調会長らのことは「絶対に許さない」、などと述べる人が複数いたりします)。
やはり、「世の中で食い物の恨みほど恐ろしいものはない」といわれます(『党員減少は「カネの恨み」?これから始まる本当の恐怖』等参照)。
だれだって自分自身のサイフに手を突っ込まれるのは嫌ですし、宮沢洋一氏はそんなことも理解していないで、基礎控除引上げという多くの国民が切実に感じていた願いを踏みにじったわけですから、「お前のことは絶対に許さない」と怪気炎をあげる国民が大勢いても、不思議ではない気がします。
国民負担の現状と賃上げ効果の減殺
所得・住民税などに限定すると、税率は意外と低い
さて、それはともかくとして、現行の社保、基礎控除、給与所得控除などを前提にすると、私たちはいったいいくら、公租公課を払わされているのでしょうか。
これについては公租公課の範囲を「所得税、復興税、住民税の3税だけ」と仮定すれば、税率は非常に低いのが実情です。年収100万円以降、100万円刻みで1400万円まで求めておくと、図表3のとおり、年収200万円だとわずか4.47%、年収1500万円でも税率はせいぜい21.35%に過ぎません。
図表3 年収に対する諸税の割合
年収 | 諸税 | 税率 |
100万円 | 6,400円 | 0.64% |
200万円 | 89,446円 | 4.47% |
300万円 | 171,413円 | 5.71% |
400万円 | 259,522円 | 6.49% |
500万円 | 375,072円 | 7.50% |
600万円 | 505,837円 | 8.43% |
700万円 | 677,458円 | 9.68% |
800万円 | 909,971円 | 11.37% |
900万円 | 1,179,288円 | 13.10% |
1000万円 | 1,463,815円 | 14.64% |
1100万円 | 1,755,489円 | 15.96% |
1200万円 | 2,068,604円 | 17.24% |
1300万円 | 2,384,782円 | 18.34% |
1400万円 | 2,793,871円 | 19.96% |
1500万円 | 3,202,960円 | 21.35% |
(【注記】試算の前提は本稿末尾に示す)
余談ですが、先ほどの図表2で示した「国民民主党の減税案による減税効果」がこの図表3で示した割合よりも明らかに大きい理由は、所得税は所得階層によって適用される税率が変わるためであるのに対し、図表3で示す税率は所得階層により異なる所得税額を加重平均した値であるためです。
社保を考慮すると途端に負担率は跳ね上がる!
ただ、この図表3では、「税」は所得税、復興税、住民税のみであるとの前提を置いていますが、現実にはこれに社保(ここでは厚年、健保、介護、雇用の4保険を考慮)も取られているわけであり、負担率という意味では、この社保の分を考慮しなければ不正確です。
そこで、図表3の「諸税」の欄を「諸税+社保自己負担」に、「税率」を「負担率」に、それぞれ書き換えて割合を再計算すると、図表4のとおり、年収200万円以降については負担率は20%に跳ね上がります。年収1500万円の層だと負担率は32.50%(!)です。
図表4 年収に対する諸税+社保自己負担分の割合
年収 | 諸税+社保自己負担 | 負担率 |
100万円 | 12,400円 | 1.24% |
200万円 | 400,246円 | 20.01% |
300万円 | 637,613円 | 21.25% |
400万円 | 881,122円 | 22.03% |
500万円 | 1,152,072円 | 23.04% |
600万円 | 1,438,237円 | 23.97% |
700万円 | 1,765,258円 | 25.22% |
800万円 | 2,134,871円 | 26.69% |
900万円 | 2,468,088円 | 27.42% |
1000万円 | 2,816,515円 | 28.17% |
1100万円 | 3,172,089円 | 28.84% |
1200万円 | 3,549,104円 | 29.58% |
1300万円 | 3,929,182円 | 30.22% |
1400万円 | 4,402,171円 | 31.44% |
1500万円 | 4,875,160円 | 32.50% |
(【注記】試算の前提は本稿末尾に示す)
社保雇用主負担分を勘案すると、さらにすごい負担率に!
ただ、冒頭で述べた「政府や自民党が企業に賃上げを要請した」とする論点を考察すると、この図表4でも不十分です。企業は人件費として、給料以外にも社保の雇用主負担分(プラス「子ども・子育て拠出金」)を支払わされているからです。
そこで、年収欄の代わりに「企業の人件費」(=年収+社保雇用主負担分)、「諸税+社保自己負担」の代わりに「社保合計+諸税」をそれぞれ入力して「実質負担率」を計算したものが、図表5です。
図表5 社保雇用主負担を考慮した実質負担率
企業の人件費 | 社保合計+諸税 | 実質負担率 |
1,012,600円 | 25,000円 | 2.47% |
2,324,000円 | 724,246円 | 31.16% |
3,486,000円 | 1,123,613円 | 32.23% |
4,648,000円 | 1,529,122円 | 32.90% |
5,810,000円 | 1,962,072円 | 33.77% |
6,972,000円 | 2,410,237円 | 34.57% |
8,134,000円 | 2,899,258円 | 35.64% |
9,277,700円 | 3,412,571円 | 36.78% |
10,348,200円 | 3,816,288円 | 36.88% |
11,418,700円 | 4,235,215円 | 37.09% |
12,489,200円 | 4,661,289円 | 37.32% |
13,559,700円 | 5,108,804円 | 37.68% |
14,630,200円 | 5,559,382円 | 38.00% |
15,700,700円 | 6,102,871円 | 38.87% |
16,771,200円 | 6,646,360円 | 39.63% |
(【注記】試算の前提は本稿末尾に示す)
なんとも壮絶な図表です。
年収200万円というのは、企業からすれば人件費総額は2,324,000円、社保トータルと諸税で724,246円、実質負担率は31.16%と「3割超え」。年収1500万円の場合の人件費総額は16,771,200円、社保トータルと諸税で6,646,360円、実質負担率は39.63%と、「4割弱」です。
江戸時代の庶民も驚く「三公七民」、「四公六民」で、さしずめ財務省や総務省、厚労省といった官庁が江戸時代の悪代官のようなものでしょう。いや、私腹を肥やす悪代官と異なり、これらの官僚は善意で職務を執行しているだけあって、「悪質性」はむしろ高いです。
いずれにせよ、こうやって可視化してみると、私たち勤労者がどれだけのおカネを政府や健保基金、自治体などに毟り取られているのかは明らかでもありますし、しかもこの可処分所得から我々は消費税やガソリン税などの諸税も負担させられているわけです。
財務官僚を含めた官僚機構が「税の亡者」となっている様子が浮き彫りとなるのではないでしょうか。
企業が100万円賃上げしたらどうなる?
さて、政府・与党が賃上げを要求しているわけですが、ここでもうひとう、面白い試算を行ってみましょう(図表6)。
図表6 賃上げと企業の負担増、従業員の負担増、手取り増の関係
年収 | 企業負担増 | 従業員負担増 | 手取り増 |
100万円→200万円 | +311,400円 | +387,846円 | +612,154円 |
200万円→300万円 | +162,000円 | +237,367円 | +762,633円 |
300万円→400万円 | +162,000円 | +243,509円 | +756,491円 |
400万円→500万円 | +162,000円 | +270,950円 | +729,050円 |
500万円→600万円 | +162,000円 | +286,165円 | +713,835円 |
600万円→700万円 | +162,000円 | +327,021円 | +672,979円 |
700万円→800万円 | +143,700円 | +369,613円 | +630,387円 |
800万円→900万円 | +70,500円 | +333,217円 | +666,783円 |
900万円→1000万円 | +70,500円 | +348,427円 | +651,573円 |
1000万円→1100万円 | +70,500円 | +355,574円 | +644,426円 |
1100万円→1200万円 | +70,500円 | +377,015円 | +622,985円 |
1200万円→1300万円 | +70,500円 | +380,078円 | +619,922円 |
1300万円→1400万円 | +70,500円 | +472,989円 | +527,011円 |
1400万円→1500万円 | +70,500円 | +472,989円 | +527,011円 |
(【注記】試算の前提は本稿末尾に示す)
…。
手取り増も実感できないし新たな社保負担も重い
なんとも、恐ろしい試算結果です。
これは、たとえば年収100万円の人を賃上げに年収200万円にした場合、社保の雇用主負担分が311,400円、社保の本人負担分と諸税が387,846円増えてしまい、本人の手取りは612,154円しか増えないことを意味しています。
ただ、100万円から200万円だと、ちょうどさまざまな「壁」をまたぐため、負担が増えるのはまだ理解できますが、問題は、それ以降です。
たとえば年収200万円の人を賃上げで年収300万円にした場合、本人の手取りは762,633円しか増えません。社保、諸税が237,367円増えてしまうからです。しかも、これとは別に雇用主の負担が162,000円増えてしまいます。
また、年収900万円の人が年収1000万円になった場合、企業の負担増は70,500円で済みますが(厚年保険料が増えないため)、諸税や社保の合計負担額は348,427円も増えてしまい、賃上げ効果は651,573円に留まるのです。
つまり、民間企業が創意工夫で100万円を賃上げしたとしても、(年収階層にもよりますが)従業員にとっての手取りはその52~76%程度しか増えず、しかも企業は賃上げ原資100万円以外に社保雇用主負担のための原資を別途準備しなければならないのです。
せっかくの賃上げを税・社会保障がダメにしている、という格好です。
やはり、こうした構造に気付いてしまうと、良心的な企業経営者としてはやるせない思いを抱くでしょうし、従業員も手取り増を実感できない、というわけです。
いずれにせよ、もし自民党が参院選での惨敗を避けたければ、悪いことはいわないので、せめて宮沢洋一税調会長くらいは更迭するなどして誠意を見せるべきではないか、などと思う次第です(もう完全に手遅れかもしれませんが…)。
試算の前提
最後に、本稿に示した実質負担率などの試算の前提を掲載しておきます。
【※試算の前提】
- ①被用者は40歳以上で東京都内に居住し、東京都内の企業に勤務
- ②給与所得以外に課税される所得はなく、月給は年収を単純に12で割った額でボーナスはないものとする
- ③配偶者控除、扶養控除、ふるさと納税、生命保険料控除、配当控除、住宅ローン控除などは一切勘案しない
- ④年収が約106万円以上である場合、厚年、健保、介護保険に加入するものとし、その場合は東京都内の政管健保の令和6年3月分以降の料率を使用するものとする(※ただし計算の都合上、「標準報酬」を使用していないため、端数処理などで現実の数値と合致しない可能性がある)
- ⑤雇用保険の料率は1000分の6とし、便宜上、少しでも収入が発生したら自動的に雇用保険料が発生するものとする
- ⑥「社保本人負担分」とは厚年、健保、介護保険、雇用保険の従業員負担分合計、「諸税」とは所得税、復興税、住民税の合計とし、住民税の均等割は5,000円(森林税含む)、住民税の所得割は10%とする
- ⑦「社保雇用主負担分」とは厚年、健保、介護保険、雇用保険の雇用主負担分と「子ども・子育て拠出金」の合計とする
- ⑧本来、住民税の所得割は前年の確定所得に基づき翌年6月以降に課税されるが、本稿では当年の所得に完全に連動するものとし、かつ、年初から課税されているものと仮定
View Comments (7)
いやどす
仕事しているふりはよせ
国会議員の執政能力に集まる冷笑
うん。賃上げには積極関与なんですよね。増税と同義なんですものね・・。
肌感覚の賃金上昇率は、(=賃金/物価)ではなく(=手取/物価)なんですよね。
平たく云えば、物価が3割増しなら、賃金は5割増しが必須なんだってこと。
経済成長や不要なものを廃止・売却する努力をするわけでもなく、民間に賃上げを「お願い」し、増税に対して「理解を求める」とか厚かましすぎる。
誤った努力で自滅するならともかく、他人を巻き込もうとするのなら対抗しなければならない。基礎控除を160万円に引き上げたから、働き控えが減るとか本気で思っていそう。
「逸失利益」はいいですね。(笑)
昨年の3党政調合意の頃に小野寺氏が
「自民党もきちんとやってきたつもりだったが、話を聞けば「そんなやり方もあるか」と気づいた。しっかり議論していきたい」(確かそんな表現)
なんて、自民の過去の政策を否定せずに合意するための良い言い方をしていました。
まあしかし、宮沢御大は「そんなの関係ねぇ」でした。でも彼の立場はそんなもんなんでしょうから、丸投げすればそうなることは党内の人間には分かってたのではないでしょうか。なのに上司筋の政調会長や総裁がフォローを入れるかと思えばそれもなく。
リーダーシップ不在なのでしょう。なりゆき任せ政権。政治家の仕事じゃないと思います。
日本の健康保険制度は国の「宝」だと思っている。アクセスの良さ、医療水準の高さ、手ごろな自己負担。これを可能にしているのが高い健康保険料と公費投入、病気をしない若い人も保険料を払う皆保険制度、良い薬も毎年値段が下がる薬価制度、難関医学部に合格後6年勉強して国家試験を通ってもたいしたことない医者の年収。みんな我慢してるんだと思う。
三菱商事の平均年収が2000万を超えるのに医師の年収が;
男性医師(41.6歳)の平均年収は約1,227万円、女性医師(38.2歳)は約1,016万円(統計上、医療法人の院長の役員報酬も含む)
歯科医の待遇はもっと悪く、偏差値50未満で入れる歯科大があるらしい。
https://www.phchd.com/jp/medicom/park/idea/opening-income
「毎年の薬価改定が創薬を阻害 − 日米欧製薬団体が政府に改革を要望」
https://pharmacydx.com/news/1468
薬価が下がり製薬企業の創薬意欲がなくなってきているらしい。
かつて製薬企業の株はデフェンシブ銘柄と言われていたのに今は「ハイリスクハイリターン」になってしまっている。
まあ、賃上げしてもインフレと税金等で持って行かれるし。
消費税がある限り自動増税なんですよね。
金融関連も、何でもかんでもね、
そして自民党が無くなっても構わない感じがしますね。
夏以降は政治がとんでもない事になりそうな予感しか無い。
宮沢は親戚の岸田前首相が任命してるんだから、完全に岸田氏の政治的影響力を壊滅させない限り解任されませんよ。
つまり、政治の間違いを正す為に参院選で自民党に惨敗させないといけない。石破首相が豹変して岸田前首相や宮沢を切れるならともなく、無理でしょうし。