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基礎控除引上は「制度が複雑過ぎて時間がかかる」のか

年収の壁引上げに関連し、いわゆる基礎控除の額を増額するという話を巡って、「制度が複雑過ぎ」として、玉木雄一郎・国民民主党代表(※役職停止中)に噛み付いたXユーザーがいたようです。ただ、基礎控除を引き上げるだけなら、「法律」という意味ならば、税法の2つの条文を変えるだけで十分に対応が可能です。これに関し、とあるXユーザーとの議論(?)の概要を紹介してみたいと思います。

一見すると不毛な議論

X(旧ツイッター)だと、誰しもが簡単に情報発信できる、という長所があります。

ただ、非常に困ったことがひとつあるとしたら、情報を発信する際、間違った、あるいは不十分な知識をもとに情報発信してしまうと、とんだ恥をかくこともあります。

そして、情報発信に慣れていない人は、得てして自分の主張の穴を突かれたらしどろもどろとなり、論点を逸らしまくったあげく、最後は捨て台詞を吐いて(あるいは酷い場合はブロックして)逃亡してしまう、というわけです。

著者自身もときどき、こうした「議論にならない相手」との議論をしたりすることがあります。

たとえば、当ウェブサイトでは『【総論】「国の借金」説は、どこがどう誤っているのか』などを含め、ずいぶんと以前から、「そもそも現在の日本では財政再建を必要としていない」、「そもそもわが国は税金を取り過ぎている」、「国力衰退の原因は財務省が仕掛けてきた増税原理主義にある」、などと指摘してきました。

これに関連し、いわゆる「国の借金」論を巡って、「借金は絶対に返さなきゃならない」などと主張するユーザーと議論(というかウザ絡み)を仕掛けられ、いちおう、真面目に相手をしてあげたことがあります。

この議論の顛末、『Xに出没…「国の借金」論に拘るトンデモさんへの反論』でも簡単に取り上げたとおり、結論的にいえばかなり残念な結果に終わりました。議論に応じているうちにこのユーザーは財政法の議論に逃げた挙句、事実上、逃亡してしまったからです。

異見を尊重すべき2つの理由

こうしたなか、議論が通じない相手と(いちおう)真面目に議論に応じている、という点に関連し、「なぜそんな時間の無駄になるようなことをするのか」、などとお叱りを受けることがないわけではありませんが、これについていちおう簡単に理由を述べておきます。

著者自身は基本的に、意見を異にする相手との議論を非常に重視しているからです。

同じ意見の持ち主と話をすれば、「あぁ、よかった」、「そう考えているのは自分だけじゃないんだ」、などと安心することができるかもしれませんが、それと同時に、いわゆる「エコー・チェンバー」状態になることは大きなリスクでもあります。

そこで、やはり大事なことは、異なる意見(異見)の持ち主と対話を交わすことだと思います。異見に接することで、自分自身の主張の誤りに気付けることもありますし、あるいは自分自身の主張の弱点を発見することもできることもあるからです。

これが、最大の理由です。

ただ、話はそれだけではありません。

このネット時代、たとえばXを含めたSNSの場で大々的に議論を取り交わせば、結果的に、多くのユーザーが議論に参加してくれる(かもしれない)こと、それによりさらに議論が深まる(かもしれない)ことに、その意義があります。

玉木雄一郎氏の反応は当然

こうしたなかで、先日の『「年収の壁は再来年1月から適用」報道…国民民主は?』では、国民民主党が主張する「年収の壁」上限引き上げを巡り、一部のメディアが「政府・与党内で2026年1月からの適用とする方向で検討」、などと報じました。

これに関し、国民民主党の玉木雄一郎代表(※役職停止中)が3日深夜、こんなポストを投稿していました。

玉木氏のつぶやきは、次の通りです。

まだ、政府・与党から何も聞いていないが、/ガソリン減税も/103万円の壁の引き上げも/来年からではなく再来年から?/話にならない。

この話しぶりからは、やはり、メディアが報じた「再来年から」とする話題は、国民民主党が関わっている構想ではない、という可能性が濃厚ですし、もしそうだとしたら、玉木氏を含め、国民民主党関係者にとっては寝耳に水のようなものでしょう。

玉木氏がこんな反応を示すのも、ある意味では当然です。

基礎控除引き上げは十分に可能

ただ、現実問題として来年からの減税は可能なのでしょうか?

これについては法令や経理実務という観点からすれば、まったく問題なく対応が可能です。

まず、国民民主党が主張する「基礎控除の引き上げ」、税法では所得税法第86条第1項、地方税法第34条第2項という、2つの条文を変えれば実現します。

所得税法第86条第1項

合計所得金額が二千五百万円以下である居住者については、その者のその年分の総所得金額、退職所得金額又は山林所得金額から次の各号に掲げる場合の区分に応じ当該各号に定める金額を控除する。

一 その居住者の合計所得金額が二千四百万円以下である場合 四十八万円

二 その居住者の合計所得金額が二千四百万円を超え二千四百五十万円以下である場合 三十二万円

三 その居住者の合計所得金額が二千四百五十万円を超え二千五百万円以下である場合 十六万円

地方税法第34条第2項

道府県は、前年の合計所得金額が二千五百万円以下である所得割の納税義務者については、その者の前年の所得について算定した総所得金額、退職所得金額又は山林所得金額から、次の各号に掲げる場合の区分に応じ、当該各号に定める金額を控除するものとする。

一 当該納税義務者の前年の合計所得金額が二千四百万円以下である場合 四十三万円

二 当該納税義務者の前年の合計所得金額が二千四百万円を超え二千四百五十万円以下である場合 二十九万円

三 当該納税義務者の前年の合計所得金額が二千四百五十万円を超え二千五百万円以下である場合 十五万円

これを、たとえば次のように変えればおしまいです。

所得税法第86条第1項改正試案

居住者については、その年分の総所得金額、退職所得金額又は山林所得金額から百二十三万円を控除する。

地方税法第34条第2項

道府県は、その者の前年の所得について算定した総所得金額、退職所得金額又は山林所得金額から、百十八万円を控除するものとする。

実務的にはこれに加えて、平成24年財務省告示第115号(いわゆる甲欄テーブル)を修正すれば完了であり、あとはそれを年の途中(たとえば2025年4月以降の給与)から適用するか、それとも年末調整(2025年12月末ごろ)で対応すればOK、というわけです。

なんなら、国税庁が毎年発行している『年末調整の手引き』あたりで明記したうえで、年末調整で税金を返す、というやり方もあるかもしれません(ただし、住民税の特別徴収のこともあるので、4月頃には基礎控除の具体的な引き上げ額を決めておくべきでしょう)。

玉木氏を「制度が複雑すぎる」と批判するとあるユーザー

ただ、こうした税法の規定、あるいは給与計算、年末調整の実務などに通じていない人も世の中にはいるらしく、こうしたユーザーが、こんな趣旨のポストを玉木氏に対しリプライしていました。

「<略>制度が複雑過ぎて、時間がかかるから岸田政権でもまずは対策立ててやってたんだよ/『話しにならない』は、流石国会議員として<略>レベルの発言だと思うけど」。

現実のユーザー名およびこの人物による暴言部分は、当ウェブサイトの品位にも関わるため、敢えて伏せておきます。

この点、岸田政権が「年収の壁」問題でまったくの無為無策だったとは言いませんが、ちょっと待ってほしい、と言いたい部分があります。

それが、「制度が複雑過ぎて時間がかかる」、のくだりです。

はて、本当でしょうか?

先ほども指摘したとおり、基礎控除の引き上げ「だけ」であれば、じつはさほど時間がかかりません。所得税法と地方税法の条文を変えれば済む話だからです。もちろん、源泉徴収テーブルについても技術的な修正が必要ですが、これについても源泉徴収の適用開始に間に合えば済む話だからです。

103万円の壁を基礎控除引き上げで実現するならば、それこそ条文を2つ改正するだけでおしまいであり、その旨を条文番号付きで本人に指摘したのですが、残念ながら却ってきたのは暴言と抽象的な反論ばかりでした。

会社とは、違うんだよ会計士」(※原文ママ)

だから、岸田、石破政権の経済対策も被ってるし、地方の市税収の事まで考えた法改正と、タイミングも考えないといけないだろ?」(※原文ママ)

お気持ち支持者って、気持ち悪い」(※原文ママ)

正直、べつに「気持ち悪い」と言われたり、人格を侮辱されたりするのは良いです(※良くないですが)。

その後もこの人物は、「システム改修に時間がかかる」(?)、「源泉徴収票のフォーマットを変えなきゃいけない」(?)など、ちょっと実務からはかけ離れた指摘が相次ぎ、困惑してしまいまました(基礎控除引き上げで「源泉徴収票のフォーマット」を変えなきゃならないとは存じ上げませんでした。もちろん皮肉です)。

それよりも著者自身が知りたかったのは、この人物がいう「制度が複雑過ぎて時間がかかる」の論拠だったのですが、残念なことに、最後の最後までこの人物から、所得税法と地方税法以外にどの条文をどう調整しなければならないのか、という具体的な指摘はありませんでした。

本当に、残念です。

「議論(?)」の意義

ただ、この人物との議論(?)を通じて、やはり興味深かったのは、ギャラリー(?)からも「基礎控除の引き上げだけならば大した手間ではない」という点に対する有効な反論がいっさいなかったことです。

もちろん、年収の壁には社保の壁(約106万円)、国保の壁(130万円)など、ほかにも解消すべき壁はいくつもありますので、いわゆる「働き控え」対策としてこれを行うならば、社保、国保などの壁についても制度設計を修正しなければなりません。

もしそういう議論をしているならば、「玉木氏は103万円の壁のことばかり述べているが、年金の壁についても変えなきゃ不十分でしょ?」、といった具合に、そのように主張すれば良いだけの話です。

国民民主党の主張は(著者自身の理解でいえば)まずは手っ取り早く実現できる「103万円の壁」をどうにかしましょう、というものであり、その他の制度設計についてはもう少し議論しましょう、というものでしょう。

それなのに、「103万円の壁」部分を「制度が複雑過ぎ」とは、いったい何を根拠にそうおっしゃっているのかよくわかりませんし、だからこそツッコミを入れさせていただいた次第です(これに罵詈雑言の類が却って来るのは織り込み済みです)。

いずれにせよ、この議論を通じ、改めて「基礎控除の引き上げ」がいかに現実に照らして「やりやすい方法」なのかを再確認することができたという意味では、こうした(一見不毛な)議論も有意義だといえるのではないか、などと思う次第です。

新宿会計士:

View Comments (16)

  • 「基礎控除引き上げは、役所間、あるいは役所内部の部署間の利害関係調整が複雑すぎる」ではないでしょうか。(別に基礎控除引き上げに限らないか)

    • 人は所詮、感情の生き物だから、「自分と同じ感情の感情支持者は正しい。自分と真逆な感情支持者は気持ちが悪い」ではないでしょうか。

    • だって官僚から立法してくれなきゃ議員立法しなきゃいけなくなって重箱の隅をつつくような質疑に対応しなきゃいけないじゃん。
      なんなら場外戦で不倫のリークとかもしてくるし。
      官僚(財務官僚?)との調整が大変なんですよ!

      (法)制度が複雑なのではなく、(官僚による統治)制度が複雑なんじゃないですかね?

  • こんなこと言ってる自民党のイケメン議員がおられたのでチクります。
    この辺の受け売りなんでしょう。

    103万の壁は、法改正→全国の市町村含めてシステム改修などの対応で、どんなに頑張っても2026年1月からの適応になることは当初から想定されており、永田町・霞が関でも話題になっていました。私もアベプラで指摘しています。だから、その間の物価高対策が重要で、今回の経済対策で手当てしてます。 https://t.co/z2TymcnR9r— 小林史明(衆議院議員/広島6区/福山市) (@kb2474) December 4, 2024

    既存制度の定数の変更ならシステム開発時に変更を想定した仕様にすると思われます。
    改修に莫大な工数がかかるというならシステムが悪いということでしょう。
    それに最終的には年末調整までに間に合えばいいんじゃないのかとも思います。

    この議員、デジタル庁関係だったそうですが、できない理由を力強く主張するんではなくて、できる方法を提案すればいいのにと思います。

    • 「できることからやりましょう」というのは普通のことと思います。他との関係で不具合が明らかならともかく。
      一般社会では、できる方法を提案してアピールしていかないと、顧客に逃げられてしまいます。思い込みや印象操作で検討すらしないというのはいかがなものでしょう。これだから役所は(以下略)。

  • 財務省は、今の世論の流れから減税は避けられないと判断したのか、作戦を変えて、時間稼ぎするようです。国民の関心が別に移ってうやむやになればOK、時間稼ぎの間に国民民主の更なるスキャンダルで減税自体無かった事(もしくは縮小)にできればOKと言う感じでしょう。
    本当に姑息でズルイ組織だと思います。

    高橋洋一さんも仰ってましたが、制度の変更は法律の金額を変えるだけだからすぐ出来るそうです。(会計士様のご指摘の通り)
    そもそも、増税にはシステムの改修やらなにやら言わずにすぐにやるくせに、減税についてはグダグダとやらない理由を並べるのは、詭弁と言う他ないです。やらない理由を探している人は、財務省の代弁者だと考えていいと思います。

  • 新宿会計士様

    議論ご苦労様です
    議論の相手方が実務を踏まえて指摘したのかはわかりませんが、自分の拙い経験から、1点補足させていただこうと思うのです♪

    >「システム改修に時間がかかる」(?)

    所得税の徴税にかかるシステムの契約形態がわかりませんが、制度変更に伴う改修が維持契約の中に入っていなければ、半年〜1年、場合によってはそれ以上かかることがあり得ると思います。

    素朴なシステム改修までの手続きとしては、以下のようなものがあると思うのです
    1 予算要求(実施の前年に行う)
     執行残があれば予算の付け替えとかで対応できるし、維持契約の中で制度変更への対応を書いていれば2を含めて、実際には不用になると思います♪
    2 仕様書作成と調達手続き
    公募が必要な場合であれば、手続きだけで2ヶ月くらい。維持業者や開発会社に随意契約すれば公告とかを端折れるけど、一応公告して競争にできないか確かめたりもするのです

    3 改修の実施と検査・受領
    改正内容と該当部分の作り込みによって大きく変わるとこだけど、テーブルをちょこっといじるくらいなら、そんなに時間はかからないと思うのです

    実際には、職員がテーブルに入ってる定数をいじれば済むってくらいなら、すぐに対応できるけど、こんなふうに新たに契約を起こさないといけないと結構時間がかかることになると思うのです♪
    流石にそんなバカな作りはないけど「48万円」をコードの中に埋め込んでたり、同じ数値だけど別の意味でも使うものと変数を共用してたら、結構ややこしい修正が必要になると思うのです♪

    で、そのあたりは、改正内容とシステムの作り込みに依存するから、時間がかかるかどうかは、よくわかんないのです♪

    あんまし補足になってなかったですね m(_ _)m

    • 基礎控除が38万円から48万円に引き上げられた時は特段ナンちゃなかったですがね…
      e-taxの数字変わってら、位のモンで
      まーそーゆー「表面的なコトでなくて…」なんでショーけど増税する時も“政治”がモタついても遅滞無く徴税出来る様にシステム類の造りに冗長性は持たせてそうですけど財務官僚てば

         

  • まー確定申告勢は申告書の基礎控除欄の数字変わるだけやし~ミタイナ
    消費税減税議論でも「小売の販管システムが~」みたく吹いて「上げる時云わんクセに!」てツッコまれとった様ですし
    ソンナモン消費税減税で消費意欲喚起見えてたら同じ手間でも小売は増税より歓迎するやろてなモンで
    知らんけど

  • 実務的には、「年末調整に間に合えば、適用可能」だと思います。
    2024年12月と翌年の1月じゃ時間猶予的に違わないですしね。

  •  まあシステム改修には相応の時間がかかるのでしょうね。
     私には、それ以外にも、最低賃金の上昇率に応じて(物価上昇率でも良いですが)基礎控除を上げるのであれば、累進課税の階段(695万円から23%、900万円から30%など)も上げないと論理的につじつまが合わないのではないか、と考えております。他にもあるかな。
     いずれにせよ、それらは自公+国民の三党税調会議ですり合わせが、行われていくでしょうから、その推移を見守るしかない、と思います。
     納税は、勤労・教育と並ぶ国民の義務ですが、最も重いと言われます。それだけに拙速は避け、国民の納得できる合意を形成して欲しい(場合によっては、遅れた分を一時金で払っても良いのでは、と思います)。
     付け加えれば、「亭主がフルタイムで働きメインの家計を支え、女房がパートで小遣い稼ぎをする」昭和の残滓のようなモデルが、今回の国民民主党案では、殊更優遇されることにも違和感を感じております(時代に逆行している)。年収の壁の解決にもならないし。
     とはいえ、国民民主党の投じた一石により、国民の多くが税金に関心を持った、という意味で、国民民主党の功績は大きいと評価します。

    • taku様

      「亭主がフルタイムで働きメインの家計を支え、女房がパートで小遣い稼ぎをする」昭和の残滓のようなモデル
      個人的にはこれはこれで悪くないと考えています。
      究極的には価値観の問題でもあると思いますが、専業主婦を選べる社会って共働きしないと生きていけない社会よりも出生率が上がりそうな気がするんですよね。
      医療費にしろ社会保険にしろ少子化が緩和すれば問題の大部分は解消されると聞いたことがあります。

      いま必要なのはいかに可処分所得を増やすかということなので、
      その手段として手を付けやすい基礎控除に目を付けたということだと認識しています。
      可処分所得が増えるのであれば、課税最低所得を含めた課税テーブルを数段引き上げて控除を失くすというのでも良いと思います。

      それで可処分所得が増えて景気がさらに上向き、最終的には出生率の上昇にも影響を与えていく。
      そんなに簡単に上手くいくとは思いませんが、まずはその一歩目を歩み始めたと思って、方向性が真逆でない限りは応援したいと思っています。

  •  この議論が出た当初に「でもシステムが複雑すぎるから、準備だけでも今からやらないと。」とか指摘があったのならわかるんですけどね(どうあれ"だからやらない"は意味不明)。話が勢いづいて具体論にさしかかってからやっと出すんじゃ、ただの言い訳としか。当初の反論「財源がー税収減がー」だけで、システムがとか触れられてたのはちょっと見覚え無いです。
     あと"システム"って言っとけば「とりあえず煙に巻ける」「とりあえず専門家ぶれる」というのも。自称識者サマが、法的仕組みのことを言っているのか、プログラム等の事を言っているのかすらサッパリ。多分自称識者サマ本人にもサッパリ。

  • アプリケーションプログラムを開発するときは、開発初期段階では仕様FIXしていない変数とか関数とか、後から改修されるとかそういう部分はConfigファイルとしたり、モジュール化したりなど、メンテしやすい構造にする工夫をします。なので改修はさほど難しくないです。想定内ならば。
    Zが難色を示すのは、外注コンサルタントやソフトウェア会社に騙されてるって可能性もゼロではないでしょうけど、やりたくない仕様変更は難しいって言っているだけでしょうねぇ。やっぱり。
    自分の周りでもやりたくない事頼まれたとき「俺は忙しい」って言う奴いますし。
    それとも想定外なのかしら?

  • そもそも住民税の計算は1年遅れ。

    2025年1月~12月の申告(年末調整)に基づいて2026年の6月から天引き。
    2026年4月ごろに徴収額の知らせが来るはず。それまでにシステム改修(あれば)やればいいんじゃない?

    そもそもどの部分を改修するの?
    サラリーマンやってると年末調整の結果として源泉徴収票もらうでしょ。
    あのコピーが市区町村に行き、それに基づいて住民税を計算する。入力する部分はそれほどないと思うけど。

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