選挙とは良い候補者を選ぶ手続であるだけでなく、ダメ候補者の当選を阻止する手続でもある―――。こんなことを述べたところ、あるXユーザーの方からは、「その視点は全くもってなかったです。/自分の中では選挙=この候補者に任せる。という考え方でしか無かったです。/今一度、自分の地区の選挙候補者を見直してみます!/ありがとうございます!」という反応をいただきました。本当にウェブ評論をやっていて良かったと思う次第です。
本日が選挙の当日です
さて、本日は衆院選の当日です。
公選法の規定では、選挙運動は告示日から選挙の前日まででしか行えないため、本日に関しては投票が締め切られる午後8時まで、選挙に関する具体的な話題を出すことは控えたいと思います(如才なきこととは思いますが、読者の皆さまもコメント欄で具体的な政党・候補者への投票を呼び掛けることは控えてください)。
新聞の購読はそろそろ呼び掛けなくても良い(かも)
ただ、投票を呼び掛けること自体は(おそらくは)違法ではないと思いますので、冒頭に「いつもの3つのお願い」を掲載しておきます。
「いつもの3つのお願い」
- ①納得できない報道をする新聞は、解約しましょう。
- ②納得できない報道をするテレビは、消しましょう。
- ③選挙では必ず投票しましょう。
このうち①に関してはそろそろ、こちらからわざわざお願いしなくても良くなってきたのかもしれません。新聞業界はおそらく、早ければあと5年から、遅くともあと10年もあれば、業界がほぼ終焉を迎えることはほぼ間違いないからです。
新聞社のうち、最大手あたりはもしかしたら10年後も細々と事業を継続していけるのかもしれませんが(とくに不動産事業が好調な某社のケースなどがそうでしょう)、恐らくそのころには、新聞の社会的影響力はそれこそ山手線の駅名を冠した怪しい自称会計士のサイトと同じくらいのレベルになっているかもしれません(笑)。
テレビに関しては引き続き害悪の阻止が必要
ただ、②に関しては、やはり少なくとも現時点では、何度も指摘し続ける必要がありそうです。その理由は簡単で、依然としてテレビの(とくに特定世代に対する)社会的影響力―――もっと言えば、「害悪」―――は非常に大きいからです。
いや、「害悪が依然として大きい」というより、(あくまでも著者自身の私見ですが)その害悪が近年、さらに拡大しているようにも見受けられるのです。
テレビの視聴者層の平均レベルが下がる。
テレビの作り手は見る人に合わせて番組のレベルを下げる。
番組のレベルが下がったら視聴者の平均レベルも下がる。
視聴者層のレベルが下がったらこれに合わせて番組のレベルを下げる…。
現在のテレビ局、端的にいえば、この負のスパイラルに陥っているのではないでしょうか。
著者自身は当然、テレビなどは見ませんが、X(旧ツイッター)などの報告に基づけば、テレビのワイドショーでは「人気コメンテーター」氏が延々、マイナ保険証の悪口を述べ続けていたらしい、といった話も耳にします。
また、(本日投票日のため具体的な政党名は延べませんが、)とある政党は他党に対し、普段から舌鋒鋭く批判するわりに、自党に同じような不祥事が発覚したらダンマリを決め込んでしまうのですが、こうしたダンマリを「報道しない自由」で側面支援している犯人のひとりが、おそらくはテレビのワイドショーなのでしょう。
だからこそ、当ウェブサイトでは今後、「納得がいかないテレビ番組の不視聴」を呼び掛けることに力を入れてみても良いのではないか、などと思う次第です。
Xの社会的影響力の拡大
ただし、非常に良い兆候もいくつか生じて来ています。
そのひとつが、X(旧ツイッター)の社会的影響力、拡散力の上昇です。
先月あたりから著者自身、Xプレミアムの公式認証(いわゆる青バッジ)を取得し、それ以来、Xでの情報発信に徐々に力を入れ始めています。これまで当ウェブサイトにとってのツイッター/Xとは、あくまでも当ウェブサイトの記事更新をお知らせするなどの役割に限定していたのですが、この方針を大きく転換した格好です。
この点、プレミアム契約の大きな利点のひとつが、アナリティクス機能を使用可能であるという点にあります。
アナリティクスではアカウントの「インプレッション数」、つまり個別のポスト(旧「ツイート」)が何回表示されたかという数字などを表示することができるのですが、驚いたことに、このインプレッション数が急上昇しているのです。
というのも、9月上旬の某日、著者自身は旧ツイッター時代から通算し、初めて1日で70万件を超えるインプレッションを経験したのですが、これを皮切りに、数十万件というインプレッションを叩きだす日が相次いでいるのです。
少なくともこのプレミアム認証を取得する以前であれば、著者自身の1日あたりの平均インプレッションは1万件前後、1ヵ月当たりの平均インプレッションは30~50万件程度でしたので、1日で70万件というのは、これまでの2ヵ月分のインプレッションを1日で稼ぐ、ということを意味します。
また、10月に入って以降は、インプレッションが1日で100万回を超えたというのが、少なくとも昨日までに3回発生しており、10月を通じたインプレッション数が1000万件を突破するなどしていて、自分でもちょっと驚いています。
これに加えてフォロワー数も増えており、9月初旬で5,000人少々だったフォロワーが、現時点では6,500人を上回っている状況にあります。
とあるユーザーとの対話
これまで本腰を入れてこなかったXでの情報発信も、やってみれば面白いものです。
もちろん、今回ここまでインプレッションが伸びた大きな理由は、選挙のためでしょう。
現時点で投票日を迎えてしまったため、本日20時までは詳しくは申し上げられませんが、想像するに、一部メディアの選挙情勢報道の内容そのものに対し、強い違和感を持つ人がそれだけ多かったことも一因ではないかと思います。
言い換えれば、今回のような多くのインプレッションは、あくまでも選挙期間という特殊要因を受けたものであり、フォロワー数が7,000人に満たない弱小アカウントがコンスタントに「毎月1000万インプレッション」を達成し続けられるとも思えません。
ただ、選挙期間中という特殊要因の助けはあったにせよ、やはり、特定政党の危険性などについて、Xで積極的に情報発信したことを通じ、著者自身も「ネット空間」のとく一部にあって、いくばくかは日本の有権者のっ投票行動に貢献できたのだとすれば、幸甚に存じます。
こうしたなかで嬉しかったのは、複数の人から「参考になった」と感謝してもらえたことです。
具体的には、「どこに投票すれば良いのか」と尋ねられ、次のように答えたのです。
「選挙では誰を当選させるかという視点もさることながら、『誰を当選させないか』という視点が重要だ」。
つまり、ある選挙区でパッとしないAさん、Bさん、Cさんという3人の候補者がいて、あなたはこの3人の誰にも投票したくないとしましょう。
しかし、この「誰を当選させるか」というアプローチだと投票に迷うのだとしても、ここで発想を変え、「A~Cの各氏の誰を落とすべきか」と考えれば、意外と投票先は決まるものです。
あるXユーザーの方からは、こんなコメントをいただきました。
「その視点は全くもってなかったです。/自分の中では選挙=この候補者に任せる。という考え方でしか無かったです。/今一度、自分の地区の選挙候補者を見直してみます!/ありがとうございます!」(原文ママ)
こうした発想で投票率が少しでも上がり、「ダメな候補者」「ダメな政党」が議席を得ることを阻止できるなら、本当にウェブ評論をやっていて良かったと思う次第です。
いずれにせよ、当ウェブサイトの読者の皆さまにおかれましても、有権者であれば、必ず有効票を投じてくださいますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
View Comments (16)
毎度、ばかばかしいお話しを。
有権者:「どの候補も、何かしらの問題があるので、全ての候補を落としたい」
まあ、問題がない候補はいないし。
毎度、ばかばかしいお話しを。
マスゴミ:「自民党候補は一つでも問題があればダメ候補。野党候補は、どれだけ問題があってもダメ候補ではない」
まさか。
X(旧ツイッター)ではどうか分かりませんが、LinkedIn では「インプレッション」と「リーチ」を分けてカウントしています。
LinkedIn は実名主義ですので、SNS 世界で普遍的に行われている同一人物が何人分ものアカウントをもち、人格を使い分けて増量投稿したり、リポスト(リツイート)操作で見かけ大きな反響を作り出すことはできないようになっています。
LinkedIn の場合は「インプレッション」とは、誰のタイムラインに投稿が表示になったかどうか、「リーチ」は敢えて投稿全文を読めないようにしておき、クリック操作がされたかどうか(表示だけ、読み捨てではなく、アクションを引き起こしたかどうか)をカウントしているのではないかと推測します。
インプレッション数を伸ばすことは『ゾンビ行動』と呼ばれ、新聞雑誌記事の『見出し詐欺』と同類と読者に判断されることがあります。老爺心ながらご注進差し上げます。
X(旧ツイッター)に政治的発言をして、フォロワーが減ったと嘆くミュージシャンもいるようです。内容はさもありなんという感じですが。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ac972e69bae8d0c4ae5039c530c658973f3941f1
ユーザーとの有益な対話もある一方で、絡んでくるユーザーやトンデモ投稿に対する不毛なやりとりも発生しえるので、つきあい方が難しいなと感じます。
まーリアルタイムの相対会話や電線通話無線通話がデジタル空間時相フリー(でもナイ)に転相しただけで端末に相対するニンゲンは大して進化も昇華もしとりゃシマヘンからナ
ムシロ表情声音の云うチャンネルを欠くことの多い字面頼みのコミュニケーションに相互完全対応とは届かんでせうし
まーシャーナイっすワ
今回も暴力的なものを含む選挙妨害ネタが溢れてますね。常態化したようです。
公職選挙法違反対象の明確化と厳罰化を考えないとならないのでしょうかね。左翼界隈+マスコミが大反対しそうですが。
「裏金」とかどうでもいいけど、こっちの話は深刻です。
元雑用係様
本当に酷いもんですよね。
しかもやらかしていると想定せざるをえない集団が
民主主義やら平和主義やら平等を謳う集団らしい。
また学習院の中核派で名を馳せた女性活躍家は民主的選挙の結果としての議員や議会や民主主義そのものを否定している。
暴力によってのみ意思決定はされるべきみたいな事言っているのでびっくりです。
暴力で勝ち取った支配権や統治機能はまた暴力で瓦解させられるのを肯定するんでしょうか?
その反論を赦さない為に中華人民共和国や旧ソ連邦(現行ロシア含む)や北朝鮮のような恐怖政治を希求するなんてばかげています。
元雑用係 さま
特定野党の支持者に多いですよね。
確かにこの問題は収支記載漏れの問題より更に深刻な問題ですから、法整備を行うべきでしょう。
何なら、それに関与した政党、或いは関係のある政党は禁止にするとかしないと、日本の民主主義は更に破壊され、蔑ろにされるかもしれませんしね。
選挙不正ネタをもう一つ。
外国籍住民によるなりすまし投票が発覚したそうです。
神奈川県綾瀬市選管、本人確認ミスで外国籍住民が詐欺投票の選挙犯罪、有権者の投票で発覚も双方有効へ
https://www.jijitsu.net/entry/gaikokujin-sagitouhyou-senkyohanzai
この外国人は請求書をどうやって手に入れたのか、どこの国籍者なのか、誰に投票したのか、氷山の一角ではないのか、とても気になりますね。まあ3つ目の公表は慎重であるべきでしょうが。
ついでに、いろいろ名の知れた神奈川新聞の報道が「選管のミス」を報じるものであって、「外国人による犯罪」を報じるものでないのもね。まあ、いつもの仕草ですが。
>期日前投票用請求書兼宣誓書に記入した上で
これ、郵送された請求書を持たず現地で記入するものですね。
勘違いしてました。
これは期日前投票で請求書のはがきを忘れた場合の投票時の本人確認をして投票ができてしまうのが問題となりますね。
本人がまず期日前投票を行って後日かまたは同時期に別の投票所ではがき持参で投票する。
これで、票が1票になりますね。はがきの請求書のみで投票としないと今後沢山の2票が生じると思いますよ。
早急に変更ですね。
炙り出し効果です。今日はえじゃないかの日なのですから。
「ああ、落ち着いてください
焦ることはありません
あなたにお話があります いいですか
あなたはずっと昏睡状態だった
あなたが眠っている間に安倍晋三元首相は銃撃により暗殺されました
そして総裁選非出馬を宣言した岸田文雄前首相の代わりに総裁に選出されたのは
人口最小県が国政に送り出したゲル議員だったのです
そうです、今の日本国の総理大臣は石破茂自民党総裁なのです
おっ、落ち着いて ナース、早くカンフルを」
期日前の出足がかなり悪かったので、投票率がかなり下がるのかと思ってましたが、意外と。
衆院選の期日前投票1643万人 前回比1%減、25日まで
https://news.yahoo.co.jp/articles/b4f32bb2b8a333908d2b47f0f0da1183092f57fa
衆院選投票率、午後2時現在で19・14%…21年衆院選より2・35ポイント低く
https://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/20241027-OYT1T50056/
期日前は貼る記事間違えました。
期日前投票2095万人
https://news.yahoo.co.jp/articles/e4be43cb4ace67d62a41756aca92cca7225dad10
総務省は27日、衆院選の期日前投票の投票者数が2095万5435人だったと発表した。前回2021年衆院選から約37万5千人増え、過去2番目の人数となった。
ついでに最高裁判所の人事についても取り上げてくれ
こんなことを記するとお叱りを受けると思いますが
私の奥さんは投票には行きましたが「共〇党」です。
理で見ればありえないのですが仕事が関係しています
それも今は退職し事実上関係ないのですが。
つまり「情」が優先します
其れさえもなければ投票に行かないでしょう
「入れたい人がいない」と言うことで
私の奥さんだけでしょうか。
女の人の平均像だと思うのですが