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立民にも多くの世襲候補…野田代表「自民と全然違う」

産経ニュースが20日に配信した記事によると、立憲民主党からも世襲の候補者が多数出馬していることに関し、野田佳彦代表は都内で記者団からの問いかけに対し、「立民の候補者らは世襲制限法案に賛同しており、自民とは全然違う。全然、同じではない」と述べたそうです。あれでしょうか?「自民の世襲は悪い世襲、野党の世襲は良い世襲」、でしょうか?

パーティー禁止法案騒動

自民のパーティーは悪いパーティ、野党のパーティーは良いパーティー」―――。

以前の『パーティー自粛騒動に見る立憲民主党「政権担当能力」』でも取り上げたとおり、立憲民主党は今年5月20日、政治資金パーティーの開催を禁止する法案を単独で衆議院に提出しました。

といっても、立憲民主党は衆参両院で多数派を形成していないため、この法案自体は(当然のことながら)すでに廃案となっていますが、面白いのは法案提出後の同党のしぐさです。

法案提出直後に、立憲民主党所属議員に相次いでパーティー開催という話題が報じられたのです。

主要処に限定しても、5月下旬の時点で大串博志選対委員長や岡田克也幹事長、安住淳国対委員長(※肩書はいずれも当時)ら同党幹部に相次いでパーティー開催予定が判明。

彼らからは、「(当時立憲民主党が提出中だったパーティー禁止)法案が通れば(パーティを)やめる」、「自民は(パーティーを)やりたい放題であり、自分たちの手を縛ると競争にならない」、といった、言い訳にすらならない言い訳が相次ぎました。

こうした同党幹部の姿勢に対しては、立憲民主党所属の小沢一郎氏からも、「頭がおかしいのではないか」、「法案を出したのだから、その時点で(開催は)なしなんだよ」、といった反応が出るなどしたすえに、結局は「幹部だけ(パーティ自粛)」、といった対応でお茶を濁したようです。

今度は世襲制限法について

この「パーティー騒動」からは、徹底的に自分に甘く他人厳しいという立憲民主党の姿勢が見えてくるのですが、先月の党代表選で泉健太氏が敗れ、野田佳彦氏(※元首相)が同党の代表に就任したことで、こうした姿勢が矯正されたのかといえば、どうやらそうでもないようです。

立民・野田佳彦代表が世襲批判も 身内にも複数「自民とは全然違う」

―――2024/10/20 18:05付 産経ニュースより

産経は20日に配信した記事で、野田氏が27日投開票の衆院選に向け、「持論の世襲批判を強めている」点を取り上げ、その立憲民主党の党内にも親の「地盤、看板、カバン」を引き継ぐ世襲政治家も少なくなく、「主張との整合性が問われている」と指摘しました。

産経によると立憲民主党は公約の中に「引退した国会議員の政治団体や政治資金の親族への引き継ぎを禁止する『政治資金世襲制限法案』を成立させる」とする主張を盛り込んだそうですが(資金面での公平を期すためだそうです)、これについてこう指摘します。

ただ、衆院選では立民からも世襲候補が複数出馬している。与党への批判は強めつつ、身内については黙認するような姿勢はわかりにくいとの指摘がある」。

これについて野田氏はいったいどう考えているのでしょうか。

産経記事によると野田氏は20日、都内で記者団に主張の整合性を問われた際、こう説明したそうです。

立民の候補者らは世襲制限法案に賛同しており、自民とは全然違う。全然、同じではない

…。

「自民の世襲は悪い世襲、自分たちは違う」とでも言いたいのか?

あれでしょうか?

「自民の世襲は悪い世襲、野党の世襲は良い世襲」、でしょうか?それともお得意の「自民党なら世襲、野党ならサラブレッド」といういつもの言い換えでしょうか

やはり、理解に苦しむところです。

このあたりについては結局のところ、立憲民主党の「追及するのは常に野党の側」、「自民党は常に追及される側」とでも言いたげなダブル・スタンダード体質が強すぎ、自分たちでその矛盾にすら気付いていない、といった可能性を示唆しているように思えてなりません。

正直、あくまでも個人的には、政治家が世襲であっても問題ないとは思いますが、少なくとも立憲民主党が世襲制限法を公約に盛り込んだ以上は、まず「隗より始める」のが筋論ではないかと思うのですが、いかがでしょうか?

新宿会計士:

View Comments (20)

  • 前も書きましたが、私は世襲議員に反対ではありません。
    マスコミが作り上げた自民党を批判するための「世襲議員=悪」と言う構図はいい加減やめるべきです。

    大工の息子が父親に憧れて大工に、パン屋の娘が母親に憧れてパン屋に、政治家の息子が政治家になるのに何の不都合があるというのでしょうか。大工がよくてパン屋が良くて政治家がダメって、職業差別じゃないですかね。
    むしろ政治家って、選挙に落ちれば喰いっぱぐれる、ものすごくシビアな職業で、なり手が少ないと思いますが、進んで議員になろうという奇特な(もとい崇高な)人がいるなら応援すればいいと思います。

    野田も「世襲議員の何が悪いんだ!」くらい開き直ればいいのにと思う。

    • 政治団体を引き継げるなど、立候補へのハードルが段違いに低いからでは?
      パン屋何かも店舗は引き継げますが、相続税取られますので、無税で引き継げる政治団体は別格でしょう。

      イギリスだったかのように、同一選挙区からの立候補制限でもつくならまだましでしょうが。

        • 労組などは団体が先にあり、特定の政治家には縛られず、候補は差し替えが可能。
          政治団体は政治家のために政治家が立ち上げ、引き継ぐので、候補の差し替えは基本的にない。

          全然違うと思うが。

          • 後藤田正晴は世襲を良しとせず直系親族は皆立たなかったが、後援会組織等が「先に有る団体化」して引っ張ってきた候補が親戚筋の後藤田正純。
            労組や業界団体が「団体に都合の良い候補を立てる」のと変わらんでしょ。

          • 山口2区、平岡秀夫候補(立憲民主・元職)
             世襲に対しては「特定の利益団体と結びついて、利権集団になっている」と批判
            労組って「特定の利益団体」が直接「利権集団」として意のままになる議員を造るために候補出してるんじゃないんですか?

  • 将来政治家になって何かを成し遂げたいと思うまだ政治家未満の人。
    親が政治家であれば政治家になる為のコースに特待生待遇で編入できるようなものではあります。
    しかし、これは政治家に限らず所謂サラリーマン稼業以外はどの業種でも多かれ少なかれあるもので、あえて目くじらを立てる種のものではないでしょう。サラリーマン稼業ですら親と類似業界であれば色々な「刷り込み」がはたらいて有利に事が進むこともあることでしょう。
    逆に世襲が選択肢に入る自身の状況が重石に感じる人も多いであろうと推察します。
    世襲議員に苦言を述べる同一業界の人。その方々は自身の業界の特徴を理解できない残念な方々なのだろうなぁという印象です。
    業界の特徴なのだから自身の所属する団体でも同じことが起こる。
    同じ穴の狢である事を理解していれば出来ない苦言です。

  • >与党への批判は強めつつ、身内については黙認するような姿勢はわかりにくい

    ダブスタだとはっきり言えない産経新聞もダメダメじゃないっすか(指摘するだけまだマシですが)。
    「言い換え集」もアーカイブしといたほうがいいですね。

  • 地盤看板カバンが世襲議員には自動的に無税でそのまま受け継がれます
    つまり顔を売る必要もなくお金は何もしなくても(集める努力もなく)貰える
    集票組織もそっくり(すでに作られている)貰える
    やはり世襲はうらやましいですねえ
    せめてお金は相続税並みに税金を取ってほしいです
    その後は実績で判断するだけ
    親の政治を見ているので政治の感と言うものは磨かれていると思うので活躍は期待できる?
    まあ問題はお金だけですね
    政治資金規正法はザル法なのでせめて外国人(外国勢力)をすべてにおいて排除も含め早急に改正していただきたい

  • 古来より、政(まつりごと)の奉仕者は、禊祓(みそぎはらい)を前提としたもの。
    立民のはやましさを糊塗して隠す愚行。責任政党たりえない理由がそこにある。

    ・・のではないだろうか?

  •  世襲が駄目となると・・・。輸入しましょう。トランプとかハリスとかプーさんとか。

     冗談です。ゴメンナサイm(_ _)m。

  • 政治資金世襲制限法案ってこれかな?
     ↓ ↓
    公平期すため親族への引き継ぎを制限 政治資金世襲制限法案を衆院に提出
    https://cdp-japan.jp/news/20231020_6918

    内容としては政治団体の代表の座を引き継いだり、資産の寄付を受けたりしなければ良いだけなんだから、今のうちから徹底して、法案の実効性を示す機会にすれば良いのにって思うのです♪

    ただ、この法案だと配偶者や親族による世襲を禁止するだけみたいですね♪
    いっそのこと政治団体が解散したときには、負債を除く全財産を国に帰属させることにすれば良いと思うのです♪

    • >この法案だと配偶者や親族による世襲を禁止するだけみたいですね♪

      自分たちの組織内候補や団体候補にはちゃっかり「継承」させたいのでしょうね♪

      そういえば前回落選して参院に逃げた(?)大阪府高槻市の疑惑の総合反社さんは今回の候補者を自身の「後継者」アピール全開ですが「セメントいて」も「継承」したのでしょうかね?

  • 前提として世襲の対抗馬は世襲議員よりも能力が高い議員を出してください。

    簿記とか勉強したことがないのか?内部留保に課税!
    科学は勉強したことがあるのでしょうか?処理水は汚染水!
    歴史は勉強したことがあるのか?とにかく戦争反対を叫べば平和になる!

    対抗する候補者のレベルがあまりにも低すぎます。
    如何に非世襲だからといって能力がない相手を選びません。
    優れた能力を持った人材を用意してから言ってください。

  • 立憲民主党もこういう所では共産党とは同じですね。
    「矛盾だの醜聞だのを指摘してくる奴は敵、そんな奴からの票なんか最初から諦めている」
    と言う点で。

    こういう所に気付かない、もしくは気付いても”協力”する人だけが
    立憲民主党の支持者になるのでしょう。

  • 世襲議員が増える一番の原因は、新規参入がないから。日本は議員の高齢化も激しい。フランスのマクロン大統領、イタリアのメローニ首相、イギリスのスナク前首相はみんな40代。日本の政治では50代で 「若手」 と呼ばれる。

    日本の政治に新規参入がないのは、政治家が割に合わない職業になってしまっているから。田舎の地方議会選挙なんか、候補者の数が議員定員より少なくて、無投票で全員当選なんて事も珍しくない。日本では、優秀な若者は政治家なんかになりたがらない。

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