テロリズムに動機も事情も背景も関係ありません。テロはテロです。自民党本部に昨日、テロリストが火炎瓶を投げ込んで放火するなどの事件が発生しましたが、このテロ行為に対するメディアの報道ぶりは正しいのでしょうか?じつは、テロリストの詳細を報じること自体が、自由・民主主義の否定になるのです。
すでに報じられている通り、19日の早朝、テロリストが自民党本部に火炎瓶を5本投げ込み自動車で逃走。数百メートル離れた首相官邸の防止柵に突っ込み、自動車から降りて発煙筒を警察官に投げつけるなどし、公務執行妨害の現行犯で逮捕されました。
選挙期間中の政党本部への放火は犯罪であるだけでなく、紛れもなくテロリズムであり、民主主義への挑戦です。
当ウェブサイトとしてはテロリストにいっさいの報酬を与えないという観点から、テロリストの氏名や年齢はおろか、その者がテロリズムに走る動機を含め、いっさい取り上げないことにします。ちょうど2年前の故・安倍晋三総理大臣を暗殺した犯人と同じ扱いです。
ところが、本件に関する一部メディアの報道を見ていると、どうも理解に苦しむものがあります。
たとえば一部メディアは、「自民党本部付近で出火」と報じていますが、これもなんだか主語が適切ではありません。X(旧ツイッター)上のポストを抜粋すると、こんな具合です。
「自民党本部近くで出火しました。男が火炎瓶のようなもの5、6本を投げつけて炎上したとみられます。その後、男は車で首相官邸の敷地に突入しようとしたが、警備用の柵にぶつかって停車しました」。
客観的な状況に照らすなら、「自民党本部で出火」したのではなく、「テロリストが放火した」と表現すべきではないでしょうか?
また、他のメディアは逮捕された容疑者の父親に対する取材を敢行し、この者の犯行動機を間接的に報じているようです(当該ポストに容疑者の実名が含まれているので、ポストそのものは引用しません)。
これも、驚きます。
安倍晋三総理大臣を暗殺したテロリストの勝手な言い分を社会に垂れ流したことから、マスメディアはまったく成長していないどころか、むしろ退化していると断じざるを得ません。
ちなみに立憲民主党の小川淳也幹事長は同日、こんな内容をポストしています。
「事情も背景もわからない」、とありますが、事情も背景も関係ありません。テロはテロです。
こんな発言をすると、立憲民主党が「事情や背景によってはテロリズムは肯定される」と考えているという証拠と受け止められる可能性もありますが、このあたりは大丈夫なのでしょうか?
もっとも、政府の側はこれについて、どう考えているのか―――。
これについては産経ニュースのこんな記事が参考になります。
自民党本部に火炎瓶、林官房長官「何事もなかったかのように選挙を実行する」
―――2024/10/19 15:11付 産経ニュースより
産経によると林芳正官房長官は19日、応援演説で次のように強調したそうです。
「選挙を止めるわけにはいかない。言論の自由は、われわれが何事もなかったかのようにしっかり選挙を実行していくことだ」。
これが、正解でしょう。
テロリストの動機を報じること自体がテロリストへの報酬であり、逆にいえば、テロリストの氏名はおろか、事情も背景も動機も報じないことが、テロリズムを撲滅するために最も手っ取り早い方法です。
これについて「テロリストの氏名、事情、背景、動機を知る権利がある」、「それらを制限することは民主主義国における報道の自由違反を侵害している」、などと強弁する者もいますが、これは間違いです。
なぜならテロリズムは民主主義社会そのものを壊すものだからであり、それを肯定することは、民主主義社会の前提となっている報道の自由―――いや、「言論の自由」そのものを壊すことに加担することになるからです。
くどいようですが、テロリストに報酬を与えてはなりません。
むしろ安倍総理暗殺事件以降も相次ぐ与党政治家らに対する暴力行為は、マスコミ報道が煽っているのではないかとすら思えてならないのですが、いかがでしょうか?
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>テロリストの動機を報じること自体がテロリストへの報酬であり、逆にいえば、テロリストの氏名はおろか、事情も背景も動機も報じないことが、テロリズムを撲滅するために最も手っ取り早い方法です。
法の枠組みの外からの攻撃に対してその方法を取る組織は、党の枠組みの外からの攻撃に対してそんな方法を取った日本共産党だけで十分だと考えますが。
党首公選主張で共産党「除名処分」の松竹伸幸さん 最高裁まで覚悟の法廷闘争と党の現状
https://www.sankei.com/article/20240705-467YTZZKQBPEXPYT7VDHIZAJZA/
『志位和夫委員長(当時)は9日、処分の理由を「党内の正式のルートで表明することをしないまま、外から党を攻撃したからだ」と説明』
毎度、ばかばかしいお話を。
○○(好きな言葉をいれてください):「トランプ前大統領のように、暗殺未遂されて、手を大きく振りかざすを、○○党首がやってくれないかな」
今回のテロが、(どちらに転ぶかは分かりませんが)選挙に影響を与える可能性もあるのでは。
安倍元総理に続き、有力政治家がまた暗殺されれば、いよいよ新しい戦前になるのでしょうか。
口先では平和、暴力反対、差別反対とリベラルは語ります。
ですが自身と党派性が違う相手にや親和性を持っている相手には180度違った対応をします。
自身が好ましいと考える国の侵略行為は賛美します。
嫌いな政治家が被害に合えばでかした!と叫びます。
あいつは女じゃねぇ、女装した男だ!と真顔で言います。
日本を腐らせているのはこうした勢力です。
はっきりとノーを突きつける必要があります。
>容疑者の父親に対する取材ポストには
会計士さんと同じ「テロリストに報酬を与えてはなりません。」のコミュニティノートがついています。
テロリストやテロ組織、あるいは海賊といったものは、人類共通の敵として、全世界的なコンセンサスが得られているものと承知しています。これらの人類共通の敵に対し、いかなる利益も栄誉も与えてはならないこともまた、当然のことであるものと考えられます。
しかし、自分は、最近、テロリスト等を問答無用で人類共通の敵とみなすコンセンサスが、全世界的規模で揺らいでいるのではないかという点を、非常に危惧しております。自分は、以下に示す例に、その状況が顕著に現れていると思っております。
約1年前、中東のとあるテロ組織が、中東のとある国家に対し、戦時国際法を度外視した大規模なテロ攻撃を仕掛け、これに国家側が軍事作戦として応戦したことを発端として、これまでに、テロ組織側、国家側の双方において、テロ攻撃や軍事作戦の応酬の結果、甚大な損害と犠牲が発生し続けて現在に至っております。
この経過を見ていて本当に理解に苦しむのが、非道の限りを尽くしたテロ攻撃を仕掛け続けているテロ組織側が、ややもすると国際社会から同情と共感を集めているように見える一方で、テロ組織のテロ攻撃に対して毅然と軍事作戦で対峙する国家側に対しては、考えられうる最大級の非難と罵詈雑言が国際社会から浴びせかけられているように見えることです。
この価値観の逆転は、なぜ生じているのか?自分には本当に訳が分かりません。
最近は、「価値観の多様化」などという言葉も耳にするようになりましたが、こと人類共通の敵に対する認識については、ゆめゆめ価値判断を相対化させてはならず、テロは悪であるという価値判断を徹頭徹尾保持し続けることが必要不可欠なのではないかと考える次第です。
イスラエルは国家として承認されたテロ組織、つまりテロ国家にランクアップしたテロ組織であると理解すれば、イスラエルとハマスの争いはテロ国家とテロ組織の近親憎悪に過ぎないと考えますが。
国家が行おうが組織が行おうが、テロ行為はテロ行為です。
初期の報道のありかたは難しいものですね。
日本にも歴史を変えたテロリストがわらわらいまして、
近くは明智光秀、浅野内匠頭、大石内蔵助、桜田門外ノ変の水戸藩士、安重根にオウム真理教などの多くのテロリストがいます、第一報ののちどうするか難しい問題であります。
海外には「テロリストには名前すら与えない」と報道させる国もあるそうで羨ましい限りです。
辺野古で自殺テロごっこして遊んでた暇なバB…72歳活動家の名前が隠され、殺された男性警備員の名前が公表されているのは、やはり72歳の活動家がテロリストであるからでしょうかね?
悪事を働いたお仲間の為、情報統制・弾圧を辞さない特定左派には、ある意味で感心します。
ぶっちゃけると、本気で基地反対の行動をするなら、自殺ごっこで遊ばず、抗議の遺書を書いて首でも吊ってさっさと死ねよ、と。
殺されない、酷い目に遭わないと分かってて警察相手にイキがってる珍走族と一緒なんですよ、あの72歳児共は。
「テロリストには名前すら与えるな」このテーマはとても難しいと思います。
テロリズムは目立ってナンボの商売。裁判などで責任を取らされても、自分の主張が
世に広められ、1000人中999人に否定されても1人賛同者が現れれば勝ち。
こういう考え方が珍しくないのだから、テロリストは存在その物を抹消する必要が
あると言うのは大いに頷けます。
しかし、「敵を知り己を知れば百戦危うからず」と言う格言通り、敵を知るのは大切です。
また情報を制限しすぎると、本当はテロリストではない物をテロリストだと
レッテルで塗りつぶしてしまう事も可能になります。
広めたらテロリストに報酬を与えてしまう。しかし情報を制限する事にはリスクがある。
このジレンマは一体どうしたら良いのやら……
「テロリスト」というレッテルは、全ての思考を停止させるもので、私は好みません。
私は、未だに安倍ロスを抱える安倍ファンではありますが、山上未決囚の陥った境遇は、旧統一教会の解散への道を、切り開いてくれました。
中国の新疆ウイグル地区への弾圧は、反テロという言葉で美化されます。
イスラエルのパレスチナ人への実施的なジェノサイドも、反テロで、正当化されます。
テロリストが、テロをするに至った境遇は、十分斟酌されるべきです。そのうえで、暴力により言論を封じようとする行為は、断じて非難されるべきです。
>テロリストが、テロをするに至った境遇は、十分斟酌されるべきです。そのうえで、暴力により言論を封じようとする行為は、断じて非難されるべきです。
「罪を憎んで人を憎まず」との格言がありますが、テロリストに限っては「人を憎んで罪を裁かず」?が通用しちゃうようですね。
クロワッサンさま
コメントありがとうございます。
えー、私はテロという行為(=罪)を憎んで、テロリスト(=人)を憎まず、のつもりなんですけど。
はい、takuさんがその様な価値観なのは理解しています。
でも、ニュージーランドのアーダーン首相が始めた?「人を憎んで罪を裁かず(?)」な価値観が流行っているって事です。
>そのうえで、暴力により言論を封じようとする行為は、断じて非難されるべきです。
無理です。
「暴力は許されないが、◯◯容疑者の幼児期はこうこうで斟酌されないと~」
「暴力は許されないが、元はと言えばアベの~」
「暴力は許されないが、こうなるのも仕方のないような可哀想な話で~」
かたっぱしから利用できますし、現に利用されています。形だけ非難、赦さないでおいて、その実犯人を持ち上げて目一杯利用する"実質赦している"者が湧き、そして模倣犯も出ています。これでは"非難さえしとけば何をやっても良い"という状態でしかありません。
テロに至った境遇や心理を把握するのは報道の仕事ではなく、警察公安や研究がやっています。安倍総理暗殺事件を語るのに、かの容疑者の名前と背景は必要だったでしょうか?旧統一教会の問題など昔からあって、なぜ今更問題が発覚したかのように騒ぎ立て、なぜ解決に導かれたことになっているのでしょう?そして今後もたびたび総理大臣が暗殺され些末な問題が話題に登るだけを繰り返して何になるのでしょう?
まぁ中国のように警察公安が信用できないというのであればどうにもなりませんが。
公権力が信用できないからテロを信用するでは法治国家として成立しません。テロを全否定し、警察公安を信用し、その分信用を担保できるような仕組みの方を気にすべきかと思います。
農民さま
コメントありがとうございます。
考え方は、人さまざまなので、何とも申し上げかねますが、それでは、イスラエルによるパレスチナ人への行為を、テロ対策で片付けて、良いものでしょうか?
2000年前に故国を離れた民族が、他民族の住んでいた土地に「昔俺が住んでいたところだ」と言い張り、国を作り、そこにいた民族の反発を「テロ」と称し、抹殺しようとする行為は、許されるのでしょうか。
事情は様々ですが、まず第一にはその当該地での法に則るのが第一と考えます。正規の(正当のや正義の、とはまた異なる)法機関がテロだとしたのならばテロであると言う他ありません。理想的には、違法な暴力によらない活動で権利を主張すべきです。現実にはそれが弾圧されているのでしょうから、世界世論に解決を求めるか(これもおそらく無理ですが)、「自分達のしていることは正義ではあるがテロだ」と認めて、確信犯として生存行動を起こし勝利する他無いと思います。
このままであれば強権側のテロ認定弾圧が罷り通ることになります。それを防ぐ方策こそが必要であり、テロによる自律自決を認め押し通すのは究極的には間違いだということです。ただ理想論に過ぎないというのは認めざるを得ません。私も理想論なんぞよりも現実主義を優先すべきとは思いますが、それ以上に法治主義が上位にあるべきだと思う故です。パレスチナ人の方に人でなしと罵られても受け入れるしかありません。
そこで安倍総理暗殺に話を戻すと、かの犯人は、まず法に救済を求め、ネットを活用するなり啓発に努め、精神安定を図るべきでした。旧統一教会は確かに問題ではありますが、数多用意された日本国の恵まれた解決策を無視してまで安倍総理を殺害することによって啓蒙する必要性や意味は全く無かったと思います。
>そこで安倍総理暗殺に話を戻すと、かの犯人は、まず法に救済を求め、ネットを活用するなり啓発に努め、精神安定を図るべきでした。旧統一教会は確かに問題ではありますが、数多用意された日本国の恵まれた解決策を無視してまで安倍総理を殺害することによって啓蒙する必要性や意味は全く無かったと思います。
私は、安倍晋三氏が人柱として立たないと日本社会は動かなかったと考えますけどね。
それに、もし教団関係者がやられていたら、アイツらは被害者面しまくって加害者責任を全力で回避していたと考えます。
クロワッサン様
私には旧統一教会が日本国の政治を牛耳り歪め大きな影響を持っていたなどとは到底思えないので、そこまで評価できないという所です。潰すだけなら名宰相を捧げる価値などあったのか。
野党マスコミ側の政治利用ばかりが目立って、実際に被害者救済がどの程度行われたのか、今後の予防策が講じられたのか、寡聞にして存じませんし。むしろ安倍総理こそがああいった組織を締め上げていたとすら。
>農民 より:2024/10/20 23:41
はい、旧統一教会が日本政界を牛耳ってたり、歪めたり、と言った大きなお話しは無いと考えます。
ただ、日本人信者の被害者達から毟り取ったお金のおこぼれを政治献金として受け取る事や、旧統一教会の誘いに応じて韓国の宗教施設まで行ったり、選挙の際に選挙ボランティアとして受け入れ、有権者名簿を役得で入手したりなどの付き合いは続いていたでしょう。
“不適切な団体”である事すら周知されていない状況が続いていたであろう事は間違いない訳で、今はまだ“不適切な団体”止まりですが、将来的には“非合法犯罪組織”として取り締まる対象とされるべきだと考えるので、其れには残念ながら安倍晋三氏ほどの偉人が人柱に立たなければ変わらないと考えます。
石破茂氏が総理となった事で、旧統一教会を非合法犯罪組織とする流れが滞らない事を願っています。
>>「テロリスト」というレッテルは、全ての思考を停止させるもので、私は好みません。
同感です。
新宿会計士さんが仰るのも分かるんですが、テロかテロでないかを決めるのは常に体制側。
過去には白色テロというものもありました。
体制側は同じようなことをやっても対テロだとして正当化され、体制側の主張だけが流れることになる。
ここがどうもすっきりしません。
私としてはイスラエルとハマス、両者の主張を知りたいし、中共とウイグルやチベットも同じ。
片方の主張だけを聞いて判断するのは避けたいです。
とは言え、新宿会計士さんが仰るようにテロを起こすことで主張が盛んに報道されるのは次のテロを誘発するという面は確かにあるので、一切報道しないことは次のテロを防ぐ効果はあるはず。
しかし実態として、テロでも起こさないと注目してもらえず現状が固定化されてしまうという事実もある。
難しい問題です。
めたぼん様
コメントありがとうございます。
仰る通り、難しい問題です。そのご意見には全面的に賛成です。
ハマスがやったのはテロなのは疑いありません。
それと同時に、市民が巻き添えになるのを分かってて空爆しているイスラエルはどうなのか。
ハマスを攻撃しているだけだと言ってますが、私にはガザの住民に暴力の恐怖を植え付けようとしているようにも見える。
現状ではガザ政府=ハマスなわけで、公務員は全員ハマスなので、イスラエル政府としては攻撃した地点に1人でも民政部門の公務員が居れば「テロ組織のメンバーを攻撃した」と発表することができる。
私には白色テロに見えてしまう。
この状況でイスラエルの主張だけを正当とするのがフェアだとは思えないんですよ。
やはり両方の主張を聞きたいです。