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良い意味で「豹変」か…石破首相の良質な所信表明演説

著者自身、「好き」か「嫌い」かで問われたら、石破茂首相のことは嫌いです。また、自民党総裁に就任する前には、金融所得課税強化や利上げ、平壌連絡事務所構想やアジア版NATOなど、おかしなことを多々唱えていた人物でもあります。さらに石破内閣の人事を見ると、どうも疑問を覚えるような人物も入閣しています。ただ、そんな石破内閣ですが、金曜日に行われた所信表明演説は、なかなかに読みやすく、優れたものではないかと思います。

石破茂氏のトンデモ金融論

当ウェブサイトでは何度となく表明している通り、著者自身は石破茂氏という人物について、「好き」、「嫌い」の二択でいえば、間違いなく「嫌い」な法の部類に入る政治家だと考えています。これまでの同氏の言動に照らし、どうにも好きになれる要素がないようにも思えるからです。

実際、総裁選前の時点では、石破氏の言動には、疑問を抱かざるを得ない点が多々ありました。

たとえば、岸田文雄前首相が在任中の8月7日の時点で、石破氏はロイターのインタビューに対し、「々に金利のある世界を実現することが物価上昇の抑制や構造改革に資する」として、その直前の日銀による金融政策運営(=利上げ)を評価しています。

インタビュー:金利ある世界の実現、物価上昇抑制や構造改革に資する=石破元自民幹事長

―――2024年8月7日 9:09 GMT+9付 ロイターより

なかなかの「トンデモ金融論」ですが、それだけではありません。石破氏は自民党総裁選が始まって以降も、おかしな発言が目立ちました。

金融課税強化、北朝鮮連絡事務所、アジア版NATO

たとえば自民党総裁候補がテレビ番組に出演した際、石破氏は金融所得課税強化を訴え、小泉進次郎氏や河野太郎氏らが反対を表明する一幕も見られました。

超富裕層は税負担がなぜ軽い…金融所得課税が総裁選の焦点に、強化はNISA時代の「貯蓄から投資」に逆行って本当?

―――2024.9.10付 JBプレスより

また、拉致問題解決を念頭に、東京と平壌(へいじょう:北朝鮮の首都)に「相互連絡事務所を開設する」などの構想を示していたりもします。

石破氏「東京と平壌に連絡事務所」 小林氏「AI世界一目指す」 林氏 保険証廃止時期見直し言及

―――2024.09.10 16:54付 テレ東BIZより

さらには、石破氏がぶち上げた「アジア版NATO」「日米地位協定見直し」などの構想に対しても、対中姿勢で温度差があるアジア諸国の足並みがそろうのか、あるいは米国との協力がどうなるのか、といった点において、(悪い意味も含め)何かと話題となったものです。

外交・安保、独自色競う アジア版NATO、非核三原則見直し―自民総裁選

―――2024年09月21日07時05分付 時事通信より

軍事音痴、経済音痴

石破氏といえば、一部では「安全保障の専門家だ」とする見方もあることは事実ですが、「連絡事務所」、「アジア版NATO」などの構想を見ていると、正直、故・安倍晋三総理大臣以降の「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」などの流れを理解していないのではないか、などと思わざるを得ません。

また、「利上げが構造改革に資する」のくだりに関しては、かなり意味不明です。

利上げを行うかどうかに関しては石破氏ら政治家ではなく、あくまでも植田和男総裁以下、日銀政策委員らが決定する話ではあるのですが、現在の日本がガンガン利上げして行ける状況なのかといえば、そこはかなり微妙なところでしょう。

このことから正直、石破氏は経済音痴かつ軍事音痴なのではないか、といった疑念が浮上するのも無理はありませんし、だからこそ、ちょうど1週間前の自民党総裁選で石破氏が総裁に選ばれた瞬間、マーケットは円高、株式(先物)下落で反応したのではないでしょうか。

ちなみに日経QUICKの調査では、株式市場関係者の期待は「高市早苗新総裁」だったそうですが、「高市総裁実現」の期待が高まっていたなかで、そこからの「石破総裁」決まった瞬間からの市場の変動は、なかなかに強烈なものでもありました。

株式市場の期待、「高市新総裁」が最多 QUICK調査

―――2024年9月9日 18:34付 日本経済新聞電子版より

せっかくアベノミクス以降進んでいた、日本経済のデフレ脱却に向けた動きが、完全にストップしてしまうのではないか―――。

「石破ショック」の正体は、こうした市場参加者の懸念ではなかったのではないかと思いますし、早くも石破氏には「早く辞めて欲しい」などの声も耳にします。

自民党は石破体制をしっかり支えるべき

もっとも、当ウェブサイトでは先週日曜日の『自民党は「石破体制」を挙党一致でしっかり支えるべき』などでも強調したとおり、著者自身は、少し違った見方をしていました。

冒頭からの繰り返しで恐縮ですが、これまでの石破氏の言動に照らし、著者自身は石破氏のことを、政治家として心から信頼することは難しいと考えていますし、経済センス、外交センスなどに疑念を覚える面が多々あることも、どうやら間違いありません。

ただ、それと同時に日本の行政機構は「首相独裁」ではありませんし、自民党も「総裁独裁」ではありません。

多くの場合、自民党内では政策提言は自由であり、下から積み上げられるかたちで党としての方向性が決まることも多く、また、岸田前首相が多くの派閥を解消したとはいえ、依然として自民党内の力学として、単一の日との声が非常に大きくなることも考え辛いところです。

とりわけ石破氏は(派閥解消前のベースでも)「石破派」という派閥を維持できなくなっていたほど党内基盤が弱く、自民党内のさまざまな考え方に配慮しなければ、党務を進めていくことができません。

また、日本の行政機構は首相の力が大変に弱く、財相、総務相、外相、法相、厚労相、経産相といった主要閣僚の力が強いという特徴があります。石破氏が首相と財相(あるいは首相と外相)を一人で兼務する、などでもない限りは、石破カラーを色濃く出すことは難しいのが現状です。

裏を返していえば、石破氏ひとりの好き勝手に政府・自民党を動かすことは難しい、ということであり、必然的に、良くも悪くも集団指導体制とならざるを得ないのです。

これについては著者自身、良い面と悪い面があると考えているわけですが(たとえば安倍総理もアベノミクスを100%貫徹することができなかった理由がこの「権力分散」の仕組みにあると考えています)、少なくとも石破体制に関しても、まったく同じことが言えると考えています。

その石破氏が今月、衆参両院で首班指名され、石破茂内閣が発足しました。

閣僚人事においては正直、岩屋毅氏が外相に、村上誠一郎氏が総務省に就任するなど、疑問を覚えるようなものがあったことも事実です(両氏は石破氏による論功恩賞人事という側面がある、といったうわさとともに、とくに総務相に関しては他の人に断られたとの説もあるようです)。

ただ、その一方で総裁選を戦った林芳正氏が、岸田内閣から官房長官で留任。さらには同じく総裁選を戦った加藤勝信氏が財務相に就任するなどし、とりあえず石破内閣はスタートしました(個人的には、加藤財相は期待している人事のひとつです)。

危なっかしい部分もないではないにせよ、まずは石破内閣のお手並み拝見、といったところでしょうか。

そして、その石破氏を党則に基づいて総裁に選んだ以上、自民党には石破体制を、全力で支えていただきたいと思う次第です。

大変わかりやすくスッキリした演説

そして、その石破首相は昨日、衆参両院で所信表明演説を行っています。

第二百十四回国会における石破内閣総理大臣所信表明演説

―――2024/10/04付 首相官邸HPより

ひとことでいえば、大変わかりやすい、スッキリした演説です。

当ウェブサイトではこれまで、首相に就任する前の石破氏を、結構ケチョンケチョンに批判して来たのですが、実際に読んでいただけるとわかる通り、要点が大変しっかりしていて、スッと頭に入って来る、近年では珍しいほどの良文ではないでしょうか。

また、驚いたことに、今回の演説では、次のような節分けがなされています。

  • はじめに
  • ルールを守る
  • 日本を守る
  • 国民を守る
  • 地方を守る
  • 若者・女性の機会を守る
  • おわりに

全部で7項目、「はじめに」と「おわりに」を除けば5項目ですが(おそらくこれは石破氏の総裁選公約の流れとも整合しているのでしょうが)、言いたいことが大変良く伝わってきます。

岸田前首相から「新しい資本主義」を引いたらこうなる?

また、内容も大変興味深いところです。

先ほど紹介した「利上げ」、「金融課税」、「アジア版NATO」、「平壌連絡事務所」などの構想は、少なくとも所信表明演説ではまったく出てきません。

それどころか、石破氏は三節目の『日本を守る』のなかで、「自由で開かれたインド太平洋」というビジョンに言及し、「法の支配に基づく国際秩序を堅持し、地域の安全と安定を一層確保するための取組を主導してまいります」と言い切りました。ここだけ切り取ると、安倍総理や菅義偉総理の演説と非常によく似ています。

また、四節目の「国民を守る」では「『投資大国』の実現」と題し、安倍、菅、岸田各政権の「貯蓄から投資へ」の流れをそのまま引き継ぐと宣言していますし、もちろん「利上げが望ましい」などとする発言はいっさいなされていません(そもそも金融政策は政府ではなく日銀の管轄ですが…)。

拉致事件についても「連絡事務所」構想は出てきませんし、「アジア版NATO」もありません。いわば、岸田前首相の演説から、あの悪名高い「新しい資本主義」が抜けた分だけ、個人的には岸田政権時代よりも良くなっているとすら思います。

玉木雄一郎氏は「石破さんが変わってしまった」と苦言も…

どうしてここまで「変節」し、「豹変」してしまったのでしょうか。

このあたりは、よくわかりません。

悪く言えば石破氏の政治家としての信念のなさ、自説をすぐに曲げてしまう節操のなさ、という言い方もできるかもしれません。実際、たとえば国民民主党の玉木雄一郎代表もX(旧ツイッター)に、この所信表明演説で「石破カラーがなくなり、完全に脱色された」、などと指摘しています。

「自民党を変える前に石破さんがどんどん変わっている」。

言い得て妙です。

ただ、それと同時に「地位が人を作る」という昔からの格言を思い出しておくことも有益です。

批判を覚悟で申し上げますが、著者自身は自分を「現実主義者」だと考えており、もちろんホンネでは「高市早苗総理」が実現してほしかったという気持ちもありますが、それと同時に現実的に石破茂氏が首相になってしまったわけですから、自民党には「石破体制下」で最大のパフォーマンスをあげていただきたいと思います。

自民党の人材層の厚さに期待:まずはお手並み拝見

また、先週の議論の繰り返しで恐縮ですが、著者自身が「限界右翼」と呼ぶ一部界隈では、高市氏が自民党を飛び出して新党を結成し、改めて首相を目指してほしい、などとする意見が見られます。

とりわけ過激なフェイクニューズでページビュー(PV)を稼ぐことで知られている一部の「まとめサイト」は、高市氏が170人を超える自民党議員を引き連れて自民党を離党する、といった観測記事(※もちろん根拠レス)を垂れ流すなどしていますが、こうした質の低いゴミ記事に騙される界隈もいらっしゃるのは困りものです。

しかし、現実に高市氏は今年の総裁選で決選投票に残り、国会議員票の半数近くを獲得したわけですから、常識的に考えて、高市氏にとっては、自民党を割って出ない方が総理への道が遥かに近いはずです。

(今年の衆院選に自民党が勝つことが前提ですが、)自民党としては、とりあえず石破首相に3年間やらせてみて、その時点で石破首相が高い成果を挙げていれば続投させ、そうでなければ誰かに交代させれば良い話です。

その「誰か」とは、それこそ高市氏かもしれませんし、(著者自身が強く推す)「実務家」の小林鷹之氏かもしれません。あるいは岸田前首相の再登板、という可能性だってあるでしょう。

こうした観点からは、やはり、自民党の人材層が厚いことは間違いありません。

いずれにせよ、上述の通り、あくまでも個人的な意見としては、石破政権に対しては期待半分・懐疑半分、といったところです。

私たち有権者としては、石破首相の「成果」を見ることなく衆院選に臨まなければならないわけですが、衆院選で自民党がそこそこの勝利を収めた場合、石破政権は少なくとも2027年までは続く可能性が高そうです。

その間に石破首相が「悪い意味」で再び豹変する可能性だってありますし、あまり楽観視はできないところでもある反面、先ほどから申し上げている通り、石破政権を動かすのも石破首相ひとりではなく、自民党(※と、いちおう公明党)という組織です。

立場が変われば人は変わります。

これまでの評論家然として、ときとして与党政治家を「後ろから撃っていた」石破氏も、首相という「森羅万象担当大臣」になってしまった以上、今度は自分自身が「後ろから撃たれる」立場になったわけですから、責任を伴った、良い意味での豹変が続くことを期待したいと思う次第です。

新宿会計士:

View Comments (39)

  • うーん、自民党の議員達から「石破はまだ矯正可能、高市は矯正不可能」って見做されたって事でしょうか?

    石破氏は岸田と一緒で首相になれれば良いだけの器、高市氏は首相になって成し遂げたい何かを持つ器、と。

    • キングメーカーから見て、二人羽織し易いか否かでは。

      「新しい資本主義」が抜け落ちたのは、岸田が二人羽織の演技にまだ慣れていないから?

      「最低賃金¥1500」は何となく韓国を意識してる気がしました。

  • 朝日新聞と立憲の野田党首が、石破新首相の所信表明演説を批判していましたが、朝日新聞が批判したということは、石破新首相の所信表明演説が正しかったということでしょうか。それにしても、朝日新聞にしても野党党首にしても自民党政権の所信表明演説を評価したことがあるのでしょうか。(まあ、所信表明演説は、どこかしら傷があるものですから)
    蛇足ですが、立憲の野田党首が「トップを代えたくらいでは、自民党は変わらない」と批判していましたが、それを言うなら「トップを代えたくらいでは、立憲も朝日新聞も変わらない」とも言えるのではないでしょうか。

  • 総裁選の立候補者の中では、石破氏、高市氏、小泉氏が自分の中でのワースト3候補者でした。
    ただ、この中で選ぶのなら高市氏と考えており。
    高市氏が決選投票で敗れる前の予定コメントとしては、以下のようなことを考えていました。

    高市氏が仮にトップになっても大きく既存路線は変わらない。
    それ故に、現実的に政権運営を進めるなら、これまでのある種威勢のいい発言は鳴りを潜めることになる。
    高市氏の支持者の中には、それを見て「高市が足を引っ張られている。おのれ自民党め」「彼女は変わってしまった」「失望しました」とか言う人も出るかも知れない。
    トップの頭をすげ替えれば、それで一気に世の中が変わるなんて都合のいい話は無い。そんな態度は、救世主の降臨を祈るだけと何も変わらない。
    高市氏の支持者達には、そうなっても高市氏と自民党を支持すべきと言いたい。
    むしろ、彼女が強硬にそれまで通りの高市節を続けるようなら、早々に彼女は総裁の椅子から下ろされることになるだろう。
    なので彼女には、理想と現実のバランスを持って政権運営をしてくれることを期待したい。

    要は、本人の考えがどうであれ、現実的な政治をやってくれさえすれば、誰でもいいというのが自分の考えです。
    一応言っておきますが。誰がやっても現実的な政治になる(総理なんて誰がやっても一緒)などとは考えていないので。
    そういう意味で、現実的な政治を外れなかった岸田政権は、支持率低迷しても、間違っても変えるべきではないと考えていました。

    どういう自民党内の力学が働いた結果かは分かりませんが。
    石破氏が以前の発言を引っ込めて、現実路線をやるというのなら、それでいいと思います。彼本人に対しては、政治家として信用出来ませんが。
    現実路線に変わる頭があるというなら。非現実的な理想に固執して混乱を招いた民主党政権よりはマシでしょう。

    • >こうした観点からは、やはり、自民党の人材層が厚いことは間違いありません。
      追記です。この点については、自分はブログ主とは少し意見が違います。
      次世代の総理の器という点では、自民党の人材は払底していて、まだまだ育っていません。
      何故なら、総理の登竜門となる重役を多く経験して実績を残し、その上で国民の期待と集める議員は思い付かないからです。

      総裁選の候補者の顔ぶれと結果が、それを物語っていると言えます。
      石破氏、高市氏、古泉氏という。知名度だけは高いが、実務能力で考えると懸念事項が多い候補がトップ3に出てくる。
      そんな彼らすら、抑え込めない程度にしか他の候補者達は知名度と実績が少なく。あるいは彼らとはまた別の懸念事項を抱えているという状態です。
      今回の総裁選は、候補者が多いだけの超軽量戦だったというのが、自分の評価です。

      後に続く顔ぶれがこういう状態だったという意味でも、岸田政権を途中で変えるのは反対でした。
      可能なら、岸田政権には長く続いて、次世代の総理候補達が育成されて欲しいと願っていたくらいです。
      次世代の総理候補達には、もっと切磋琢磨をして成長して欲しいと期待したいです。

      可能なら、石破氏、高市氏、古泉氏という個人的ワースト3がトップ3の票を集めるのは勘弁して欲しい。
      高市氏の場合、発言に気を付けて理想と現実のバランス感覚を養ってくれれば。
      小泉氏の場合、まず勉強して現実を知ってくれれば。また別なんですけどね。

  • 所信表明の原稿を作成されたスピーチライターはどなたなのかは存じませんが、時間もないのでその原型の雛形をあまり改変することなく、ほぼそのまま読み上げた、という印象を持ちました。
    であれば石破色が感じられないのは合点がいきます。
    さて、今回の布陣ではこの項で取り上げされなかった人の中では浅尾慶一郎氏に期待しています。
    この人を知ったきっかけは、当時職場組合委員で浅尾さんの講演を聴いたことですが、民主党所属議員候補とは思えない筋の良さを感じました。
    その後、みんなの党を経て自民党議員になりました。
    神奈川県地盤だと思いますが、そのような経緯ですので、多分ですが小泉、河野、菅、甘利各氏といった方々とは距離を置いているのかと推察します。
    今回は環境大臣ということでお試し採用という感じですが、期待したいと思っています。

  • 石破は予選で2位。
    予選で1位の高市に勝つために、なりふり構わず魂を売って票を買った。

    なので決勝で1位をとれたが、総裁就任後は支払いが待っていて、
    「おれも」「おれも」
    とポスト&政策を譲り渡して、結果的に石破という表札以外は何も残っていない状況、という風に外野席の野次馬の目には写ります。

    ・・・なんとなく手塚治虫『どろろ』の冒頭みたいですね。

    抜け殻みたいだった百鬼丸は、48の魔物を切って切って斬りまくって自分自身の身体を取り戻してゆきますが、ゲルショッカーはどうなんだろうか?
    (とはいうものの抜け殻な石破は醍醐景光その人みたいな?)

  • ぜひとも、「日本の尊厳と利益」を護っていただきたく存じます。
    彼の豹変が「実無力(=中身の無さ)」の現れで無いことを願います。

    でも、石破氏は所信表明をどの口で語ったんだろう?
    「言行不一致は、納得と共感の対極点」なのにね・・。

      • 確かに。岸田政権が憑りついたかのような豹変ぶりですのもね。
        総理の名と引き換えに「魂(政治信念)」を売ったんだろうか・・?

  • ゲル氏は“兵器オタク”ではアッテモ『国家安全保障』については‘空き缶’の「オレは原子力に詳しい」とドッコイぢゃろうと思うの…
    知らんけど

    どうやら石破氏は中曽根内閣を想起追従シテイルげな観測あるやうですが、中曽根氏ご本人の言の通り「風見鶏は足が地に着いている」のがキモですからハテサテどんなモンかしら…

    いっそのこと振り切って今回の演説原稿がライター丸投げヨキニハカラエ!くらいの姿勢だった!!ての方が“石破氏らしい”在り様ナンカモ???
    知らんけど

  • 自民党を変える前に石破さんがどんどん変わっている >

    変わらざるを得ない、のかもしれません。所詮は中身のない輩にすぎないからです。

    ともかく、彼には経済を始めとして、各種の専門的知識が致命的に欠落しています。先週の記事ですから些か鮮度の落ちるものではありますが、紹介しておきます。

    https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E7%9F%B3%E7%A0%B4%E3%81%AE%E3%81%9B%E3%81%8C%E3%82%8C%E9%A0%90%E3%81%8B%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%8F%E3%82%8C%E3%82%93%E3%81%8B%E3%81%AD-%E9%A0%BC%E3%82%80%E3%82%88-%E9%9B%BB%E8%A9%B1%E5%8F%A3%E3%81%A7%E9%9F%BF%E3%81%84%E3%81%9F%E7%94%B0%E4%B8%AD%E8%A7%92%E6%A0%84%E3%81%AE%E3%83%80%E3%83%9F%E5%A3%B0-%E7%B7%8A%E7%B8%AE%E6%B4%BE-%E3%81%AE%E5%AE%B0%E7%9B%B8-%E7%9F%B3%E7%A0%B4%E8%8C%82%E8%AA%95%E7%94%9F%E3%81%AE%E7%9E%AC%E9%96%93/ar-AA1ryF0L?ocid=msedgntp&pc=EDBBAN&cvid=4891bd6e0c7f444b816e56c996ead37f&ei=13

    決選投票の直後の記者会見について、渡辺喜美氏が論評した内容ですが、石破氏は現在の日本の経済状況を「デフレスパイラル」状態であると、三回にも亘って述べたようです。私も最初の部分はTVで観ておりましたが、この下りにげんなりして、チャンネルを切り替えた記憶があります。

    にもかかわらず、石破氏はその後も二回「デフレスパイラル」と繰り返したようです。

    あぁ、こいつ、何にもわかっちゃいねぇんだなぁ~、と思いましたね。おそらく彼はデフレスパイラルというマイナスイメージを騙りたかっただけなのだと思います。

    それは何故にかといえば、単にアベノミクスを腐したかった、だけからでしょう。

    デフレスパイラルとは、物価が持続的且つ螺旋状に降下していく恐慌状況を指し示す言葉です。つまり物価安が物価安を呼び、とめどもなく経済が閉塞していく状態です。

    では現在の日本はそのような状態だといえるものでしょうか?

    因みに、ベン・バーナンキはかつて日本のデフレについて次のような言葉を残しています。

    「日本経済は10年にわたって低迷を続けていますが、それにもかかわらず日本において、デフレは年率1%に満たない水準で比較的安定しています。【デフレスパイラル】のシナリオが示唆するようなかたちで、デフレが時とともに進行するという結果にはなっていないのです」

    これは2003年7月23日、カリフォルニア大学サンディエゴ大学に於いて、借りフォルには経済円卓会議が開催されたとき,「インフレ率の低下が好ましくない理由(An Welcome Fall in Inflation?)」というタイトルで行われたバーナンキの講演の中での一節です。
    『リフレが正しい。-FRB議長ベン・バーナンキの言葉-』高橋洋一監訳・解説 中経出版 31頁 より

    現在の日本が2003年当時と比較して、さらに酷いデフレが進行していると云いたかったのでしょうが、さすがにそれには無理がありすぎです。渡辺喜美氏は早速メールで「今はデフレスパイラルからの脱却ではなく、デフレギャップからの脱却、と言うべき」と伝えたそうです。すると石破氏は、あっさりと翌日からはデフレスパイラルという言葉に封印をしたようですが、渡辺氏は「読書好きの石破氏も経済書はあまり読まないのかも知れない」と、じんわりと皮肉の効いた論評をしています。おそらく、あまり、ではなく、殆ど読んだことがないのだろう、というのが真相なのではないか、とは思いましたがね。(笑)

    • カリフォルニア大学サンディエゴ大学に於いて、借りフォルには経済円卓会議  ×

      カリフォルニア大学サンディエゴ校に於いて、カリフォルニア経済円卓会議   ○

      失礼しました。

    • 渡辺氏のアドバイスが即反映したのが本当なら、普段から諫言してくれる人が少ない、日常的な人付き合いの幅もそれほど広くないのかもしれませんね。
      首相となった今は放っておかない人が増えるでしょうかっら勉強は進むかもですね。或いは混乱するかもしれませんけど。

      • 元雑用係 様

        コメント有り難うございます。

        普段から諫言してくれる人が少ない >

        っていうか、周囲にまともなスタッフもいなさそうですね。

        所信表明読んでも、ろくなこと言ってないようです。
        最低賃金1500円の項目を見て呆れてしまいした。はっきりって云って阿呆の極みですね。もしできなかったら(たぶん、と言うか絶対にできない思いますが)、彼どうするつもりでしょうかね。

        まぁ2020年代にという条件づきではありますが、この数字をホントに実現するためには、年率7%以上以上の賃上げが毎年必要になるらしいんですけどね。(笑)

        どうやら助言してくれる人材が、周囲に全くいないことだけは確かなようです。

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