かつて、テレビ朝日の番組で、故・安倍晋三総理大臣の国葬儀で菅義偉総理大臣による弔事が株式会社電通による演出であったと決めつけた人物は、少しの謹慎期間を経て、今では再び版踏みに出演しているようです。産経ニュースの報道によると、例の「劣等民族」発言を行ったジャーナリストを巡って、TBSは「放送番組以外の発言」として見解を明らかにしなかったのだそうですが、TBSもテレ朝の例に倣い、ほとぼりが冷めるのを待っているのでしょうか?
目次
劣等民族発言はナチスの思想
本稿は、『劣等民族発言で取材拒否か…主要メディアも話題スルー』の「続報」です。
『スマートフラッシュ』の記事によると、例の「劣等民族」発言を巡り、発言者本人の携帯電話に取材を申し込んだところ、「取材は受けつけていません」との回答があったのだそうです。この記事が事実かどうかはわかりませんが、問題発言が話題となり始めて数日が経過するにも関わらず、本人から発言の釈明、撤回、謝罪などがなされたという事実が(今のところは)見当たらないという点は、なかなかに不思議です。日本人は「劣等民族」なのか?先日の『自民党を勝利させ続けている日本人は劣等民族なのか?』では、TBSの報道番組『サ... 劣等民族発言で取材拒否か…主要メディアも話題スルー - 新宿会計士の政治経済評論 |
「劣等民族発言」とは、共同通信の元記者でジャーナリストという人物が動画配信で、ほかのジャーナリストから「人々はなぜ自民党に投票し続けるのか」と問われ、「一言で終わりそう。劣等民族だから」と応じ、2人で笑いあった―――とするものです。
サラッと「劣等民族」などと書いていますが、これ、大変に恐ろしい用語です。
人種や民族に優劣をつける考え方は、もともとはナチスドイツのものであるとされていますが、この考え方がホロコーストを招いたという歴史を振り返るならば、テレビという社会的影響力が大きな媒体にレギュラー出演している人物がそれを安易に口にしてよいものではありません。
いちおう、敢えて本人の立場に立って擁護してみるならば、「れっとうみんぞく」という発言は「劣等民族」ではなく「列島民族」の意味だったのだ、といった言い訳は成り立たないわけではないとは思いますが、この言い分も相当に難しいでしょう。
見たところ、ご本人が本件について沈黙を守ったままだからです。
仮にこれが自民党政治家などの発言であれば、本人が議員辞職するまでメディアを挙げて叩きまくるレベルの発言でもありますし、(想像するに)このジャーナリストの方も、自民党議員がそのような発言をしたならば、メディアで舌鋒鋭くその議員を叩き続けるのではないでしょうか?
こうした状況に照らすに、少なくともご本人は何らかの場に出て、最低でも、「不適切な発言でした、お詫び申し上げます」くらいは表明するのが筋でしょう。
産経以外の主要メディアはあまり取り上げず…TBS社長も未回答
それなのに、産経新聞などを除くと、主要メディアはこの「劣等民族」発言を積極的に取り上げているフシは見られません。この人物が出演している番組を放送しているTBSも含め、なぜか、この人物の問題発言については、ほぼスルーしている状態なのです。
しかも、さらに驚く話があります。聞くところによると、本人はその「劣等民族」発言以降、TBS『サンデーモーニング』には出演しなかったようなのです。出演せずに逃げた、ということでしょうか?
これに関する産経の報道がありました。
青木理氏「劣等民族」発言 TBS社長「放送番組以外の発言」と回答せず、今後の起用未定
―――2024/9/25 16:18付 産経ニュースより
産経ニュースによるとTBSテレビの龍宝正峰社長は25日の記者会見で、この「劣等民族」発言問題を巡って、次のように述べ、直接的な回答を避けたのだそうです。
「われわれが放送する番組以外の発言だ。それに関してのコメントをこの場で申し上げるのは控えたい」。
マスコミ業界が普段、閣僚や与党議員らの失言を、それこそ重箱の隅をつつくかのごとく、舌鋒鋭く追及し続けているという事実を思い出しておくと、何とも不思議な対応です。自局に出演しているジャーナリストの失言についてのコメントを出さないというのは、いったいどういう了見なのでしょうか。
TBS報道局長「報道で知った」「本人に直接聞かないと何とも…」
ちなみに産経によると、TBSの報道局長もこの発言について、「報道で存じ上げている」と述べたそうですが、今後の対応については「本人に直接話を聞いてからの判断になる」としたうえで、「そういうプロセスにはまだ進んでいない」と述べたのだそうです。
「報道で存じ上げている」もなにも、ネット上で大々的に配信してしまったわけですから、また、インターネット上で拡散し、大勢の人が視聴しているわけですから、「報道で存じ上げ」、「本人に直接話を聞いてからの判断」、は、少し動きが緩慢過ぎやしないでしょうか。
くどいようですが、劣等民族は国際標準に照らしても十分な問題発言であり、その時点で、本来ならば少なくとも直ちに本人が謝罪し、発言を撤回すべきところでしょう。それすらしていないという時点で、何とも理解に苦しむところです。
玉川事件の顛末を参考にしているのか?
そういえば、テレビ業界といえば、故・安倍晋三総理大臣の国葬儀で菅義偉総理大臣が読んだ弔事を巡り、何の根拠もなく、株式会社電通による演出であったかのごとく決めつける、といった事件もありました(いわゆる「玉川事件」、『テレ朝で番組出演者が「電通関与は事実でない」と謝罪』等参照)。
この人物は一時期、テレビ出演を自粛していたようですが、現在では普通にテレビ番組に出演しているようです。こうした先例に照らすと、TBSもテレ朝に倣い、問題のジャーナリストについてはしばらく出演を辞退させ、ほとぼりが冷めるのを待つ…、といった戦略なのかもしれません。
もしそうなのだとしたら、テレビ業界には倫理基準もなにもあったものではありません。
いずれにせよ、テレビ業界の腐敗ぶりは、深刻です。
テレビ自体が「視聴者離れ」を起こしているのも、その理由は単純に社会のネット化が進んでいるだけでなく、テレビ番組のクオリティそのものが低下し、それによりまともな視聴者がテレビを見なくなり、ますます内容が劣化・先鋭化しているからなのかもしれません。
案外遠くない未来に、
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リベラル勢力の本音だから否定したくないのでしょう。
自分の思い通りに動かない国民に苛立っているのです。
ネットが普及する前はテレビ&新聞で容易く煽動できましたが、近年では思うようにできません。
ネットによって過去の発言とか、反証されてしまいますから。
故に心の内で劣等民族や愚民とリベラルな人達は罵るのです。
それを見た一般国民はリベラルを忌避し支持率が下がる悪循環。
今回の件でヘイト反対と言っていたリベラルが詭弁であることが露わになりました。
耳障りがいいから標榜していただけであり
ド直球の差別発言であるこれは即座に批難されなければなりませんでした。
テレビ局も同じ志なのでしょう。
根っこまで腐りきった差別主義者のリベラル勢力をなんとかしなければ日本は良くならないでしょう。
TBSはリベラル派の リベラル派による、リベラル派のためのテレビ局である、ということでしょうか。もしかしたらテレ朝も。(「嫌なら視るな」と言ってくれないかな)
駅田さま
>自分の思い通りに動かない国民に苛立っているのです。
高齢になれば、自分の体自体が自分の思い通りに動かなくなるので、ますます苛立ち、「最近の若い者は」と言い出すのではないでしょうか。
知事選の出口調査を見るに
リベラル候補だった蓮舫氏の支持層が高齢者主体のリベラル政党だったので
そうかと思います。
学生運動とかワイワイガヤガヤやって楽しくやってた層なんでしょうね・・・
このヘイト発言は問題だと思います。
報道局長が本人に聞かないと?とか言ってるんですね?
発言が問題で、その裏に真意があったのなら、と考えているのなら、それこそ問題です。
マスコミが自分達自身がキリトリ報道しまくってるから。という裏返しなのだから。
情けない報道局長ですよねぇ。。。
何れにしろ、ヘイト発言をした人を再びテレビというメディアに登場させ、言いたい放題させる事はそのテレビ局の姿勢として捉えられると思います。
TBSの番組のスポンサーが自民党に投票していたら、スポンサーも劣等民族になるのでしょうか。もっとも、「劣等民族だから、TBSのスポンサーになっているのだ」と開き直られたら、それまでですが。
蛇足ですが、報道機関を自称するTBSが、(実際はどうであれ)「報道で知った」というのは、不味いのではないでしょうか。
「オウム真理教の、坂本弁護士家族殺害事件の時と同じく、特別番組をつくるべきだ」と、新総理が国会で問題にしてくれないかな。
明日、選出される自民党総裁が誰になるかは分かりませんが、その人は劣等民族になりますね。そして、その自民党に選挙で負けた野党は、劣等民族以下になりますね。
ハーケンクロイツが、いいリトマス試験紙というかトラップになってますね。
噛み付く人にはすべからく、
「じゃあなんで劣等民族発言は非難しないの?」
と、反射衛星砲が炸裂する訳ですから。
そりゃ、アオキさんが黙り込んで逃げ隠れするってもんかと。
「反射衛星法砲を炸裂させること自体、けしからん」と言いそうですね。
「そこは空間磁力メッキじゃろがい!」
というツッコミを期待しておりました。。。
「良い城には必ず1つスキがある」
「?」
「守るだけでは勝てん。弱点に攻め手を集めて勝負する」
と言ってたのは七人の侍での志村喬ですが、
わざとスキをこさえてトラップを仕掛けているとは!
新宿さん、恐ろしい娘・・・。
自称“ジャーナリスト”による日本国民へのヘイトスピーチ、報じない自由を行使するメディアも同様のココロネで固まってンでせう…
ソイヤTBSは“何時までに”本人確認すンのかなぁ?
定例会見で質問してる方ももっとツッコめばいいのに、アリバイ質問かやった感出しなんかねぇ??
>番組以外の発言
タレントのフ○ちゃんは、別のタレントに対するXでの暴言投稿で、レギュラー番組を降板になった。
暴言の度合いもより深刻だが、結局、番組にとって切りやすいか否かで判断しているということ。
そもそも安倍政権時代に制定されたヘイトスピーチ法は立案者が「日本人へのヘイトは全く問題ない」と放言し、その後の川崎や大阪の日本人に対する差別的条例を引き起こした物ですからね・・・。
廃止できないならばせめて「日本人への差別も犯罪に当たる」と改正させたい物です。
これって民族差別発言ですから、事実なら報道番組外でもアウトです。
差別を受けた我々日本民族としてはもっと騒がなきゃいけないでしょう。
劣等民族という言葉自体、ご指摘の通りでホロコーストにも繋がりかねない危険思想です。これこそナチスの例でもって歴史から学んだ知見です。
謝罪、取り消しが当然ではありますが、失言そのものが本音である可能性は高く、そういうホロコーストに繋がりかねない本音をもつ人が報道に携わるのは危険だと感じます。
日本で政権交代が起きにくいのは、いろいろと理由があってわかりずらいのですが、共産党が見境もなく、勝てる見込みもないのに、国政の小選挙区に候補をたてて、反自民の票が分散すること、
上院である参議院議員を選挙で選ぶ完全な二院制であること(カナダ、英国、ドイツなどは、上院は存在するけれど、強い権限を持っているわけでもなく、おまけ的存在。実質一院制)、自民党が
純粋な保守政党ではなく、岸田首相の派閥みたいに穏健派の議員が多数存在し、ややタカ派の安倍派から旧宏池会政権に代わった時のような疑似政権交代が政党内で起きるなどがあげられております。
A氏は政権交代が起きないのは、自民党に投票する国民のせいにしているみたいですけど、関係ないとおもいます。
政権交代起こしやすい政治体制にしたいなら、国会議員になって、共産党抹殺運動をはじめるか、憲法改正して参議院を廃止するか、権限を小さくして日本の 英国、ドイツみたいに実質一院制にするしかないですね。
野党の国会議員の先生方の意見を聞いていると、日本でなぜ政権交代が起きずらいのかわかっている人がすくないようなきがします。
A氏のようなオナニー見たいな意見に賛同する政治評論家は少数化とぞんします。
全く同感です。共産党の頑なさ、教条主義に凝り固まった考えが政権交代が起きず、与党自民党の腐敗を生んでいる。
たぶん次回の番組も出ないだろう。
出れば「そのような人物を公共の電波で~」「TBSは青木氏の意見に賛成ととられかねない~」
出ないと「何で出さないんだ」という質問が来る。
どっちに転んでもおいしい。