「軍隊を持たなければ戦争にならない」とする考え方は、宗教とソックリです。そこで当ウェブサイトではこれを「ケンポーキュージョー教」などと呼んできたわけです。ただ、宗教は事実に弱いという特徴があります。中世カトリック教会が天動説を崩されるのを恐れたのと同様、ケンポーキュージョー教にとっても、「戦争はあちらからやって来る」というのは不都合な事実です。こうしたなかで、昨日はついに中国軍機による日本領空の侵犯事件が発生してしまいました。
ケンポーキュージョー教という宗教
当ウェブサイトで「ケンポーキュージョー教」と呼ぶ宗教の教義とは、わかりやすくいえば、「軍隊を持たなければ、戦争にならない」、です。こうした宗教を信じる人たちにとって、民間空港の軍事利用を許可したり、ミサイル防衛の拠点を作ったりすることは、戦争を招く行為です。
具体的な用法としては、たとえば、こんな具合でしょう。
「●●大学の憲法学の教授は『ロシアのウクライナ侵攻をみても空港は真っ先に攻撃される。軍事と一体化した民生利用は危険だ。国際法上、軍が利用する空港や港湾は、攻撃対象となっても文句は言えない』と指摘している」。
ちなみにこの文章、発言した方の実名などが知りたければ、次の記事などもご参照いただきたいのですが、大変残念ながら、ウクライナ戦争で攻撃されたアントノウ(ホストーメリ)空港は、純然たる民間施設だったとされます。
近くに原発、基地整備続く馬毛島…「優先的に攻撃対象」「生活航路が不安」住民の懸念深く 県は否定するが、専門家は沖縄を例に「米軍は日本との約束を守らない」
―――2024/08/24 06:46付 Yahoo!ニュースより【南日本新聞配信】
いずれにせよ、「軍事施設があれば攻撃されるリスクが高まる」というのは、あまりにも事実関係を無視した決めつけというほかありません。
ケンポーキュージョー教は「単なる宗教」
こうした「ケンポーキュージョー教」、傍から見たら「理解に苦しむ」という人も多いかもしれません。まったく理論的ではないからです。ちなみに著者自身も、「戦争はこちらが望まなくても発生するじゃないか」、という観点から、この「非武装=平和」論が理解できず、長年、悩んでいたクチです。
ただ、これも「単なる宗教」だと捉えれば、スッと理解できるかもしれません。
「この世界では、地球を中心に、天が回っている」とする考え方(いわゆる天動説)を信じる立場からすれば、そこに科学的な論拠はなくても、「教会の偉い人がそう言っているから正しいんだ」、などと結論付ければ良いだけだからです。
逆にいえば、宗教は科学に弱いという特徴があります。
地動説は中世ヨーロッパで、当初はカトリック教会などからの弾圧も受けながらも、その正しさの証拠が積み上がり、学問としての正しさが宗教に勝り、最終的にはカトリック教会自身も、地動説を支持した学者らに下した異端判決の撤回を余儀なくされています。
たとえば、1600年に処刑されたジョルダーノ・ブルーノの名誉は1979年に、1642年に他界したガリレオ・ガリレイの名誉は1992年に、それぞれ回復されています(どうしてそこまで時間を要したのかはしりませんが)。
いずれにせよ、著者自身はこの「ケンポーキュージョー教」については、科学的な知見を無視した荒唐無稽な教条、という点では、中世カトリック教会が提唱していた「天動説」とまったく同じようなものではないかと思う次第です。
防衛省「中国軍による領空侵犯」
ただ、天動説が事実の積み上げで崩壊したのと同様、このケンポーキュージョー教も、事実とともに崩壊していく運命にあるのかもしれません。そのことは、日本の近隣にある無法国家による、たとえばこんな行動によりもたらされます。
中国機による領空侵犯について
―――2024/08/26付 防衛省HPより
防衛省によると、「中国軍のY-9情報収集機」(図表1)が26日午前11時29分頃から11時31分頃にかけ、長崎県男女群島沖の領空上空を侵犯したのを確認したのだそうです。
図表1 Y-9情報収集機
(【出所】防衛省)
全体図は図表2の通りで、これを拡大したものが図表3です。
図表2 行動概要(全体)
(【出所】防衛省)
図表3 行動概要
(【出所】防衛省)
図表で見ると、「Y-9情報収集機」はほんの少しだけ、わが国の領空を侵犯していることが確認できます。
こうした「現実」は、一部の者が喧伝する「ケンポーキュージョー教」にとっては不都合な事実かもしれません。ケンポーキュージョー教のみなさんが何を言おうが、現実問題として、わが国周辺の軍事的な脅威が高まっていることは明らかだからです。
中国側の危うい反応
しかも、恐ろしいのは、中国が共産党一党独裁国家である、という事実です。
私たちの国・日本とは異なり、中国ではそのような自由で公正な選挙は実施されておらず、中国の習近平(しゅう・きんぺい)政権も「民主的な選挙」で選ばれたわけではありません。このような政権が人民に対し正当性を示すためには、「国力の増強」、「国威発揚」など、わかりやすい成果を求めがちです。
実際、今回の中国側による行動にも、危うさがあります。産経ニュースの次の記事によると、中国のSNSなどでは、今回の領空侵犯を、海自による今年7月の中国領海航行と関わらせ、その「報復」だ、「よくやった」、などと絶賛する投稿も相次いでいるのだそうです。
中国SNS、領空侵犯に「報復」「よくやった」 海自の領海一時航行と関連付ける
―――2024/8/26 20:52付 産経ニュースより
この点、今回の領空侵犯が、中国共産党指導部などの了承を得たものなのか、それとも単なる現場レベルの暴走なのかについては、現時点では判断が付き辛いところです。
ただ、仮に後者だったとしても、不動産バブルの余波などで中国経済が苦しみ馴染めているなどと指摘されるなか、習近平政権としては、この事件が下手に「人民の不満のはけ口」として利用されることになれば、人民感情のコントロールという新たな課題をしょい込むことにもなりかねません。
このあたりは民主的に選ばれた日本の政権だと、まず考えられません。日本の場合、2012年の衆院選で当時の民主党が惨敗し、下野したように、たとえば経済政策などに失敗したとしても、選挙を通じて政権を去れば済むだけの話だからです。
しかし、民主的に選ばれたわけでもない独裁政権にとっては、この問題でのマネージ方法を間違えれば、そのことは即、命取りとなるかもしれません。
その意味では、今回の件で、じつは最も頭を悩ませているのが中国共産党幹部だとしても、あまり違和感はないと思うのですが、いかがでしょうか?
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社会党が北朝鮮と共謀して拉致を擁護していたように
リベラル勢力は外国が日本に侵略する事を幇助しています。
故に日本に不利益な事だけを主張し続けています。
彼らの本音はロシア革命時のように日本が無茶苦茶な状態になって
そこで権力を握って赤い貴族になりたい・・・といった形なのでしょう。
毎度、ばかばかしいお話しを。
憲法9条信者;「中国軍機が日本の領空侵犯したのは、日本に憲法9条を信じていない人がいたからだ」
蛇足ですが、この領空侵犯について、立憲自民の党首選だけでなく、(社民党を含む)他の野党の見解もききたいものです。
興味ふかい動画をみつけました。
>https://www.youtube.com/watch?v=a3blxRtZzdg
中国軍機の日本領空侵犯は(台湾総統選のときと同じく)自民党総裁選への内政介入ではないか、というものです。
まあ、「この自民党総裁選への介入はいいことだ」という日本人もいそうですが。
蛇足ですが、こんなのも見つけました。
>https://gendai.media/articles/-/135890
「中国軍機の日本領空侵犯は、立憲党首選への介入である」とも言えるのでしょうか。
護憲派の理屈では、中国は日本の改憲勢力をけん制するために示威行動をとるのであって、日本が憲法堅持を掲げればそれはなくなり、不測の事態にいよる戦闘も防げる。同様に尖閣諸島をめぐる挑発や、日本人に対する不当逮捕もなくなる。
いずれもエビデンスには欠けますが。日本の行動如何で中国の動向が変わるという一種の天動説と言っていいでしょう。中国の国家としての内部事情や、行動原理は無視されています。
この飛行経路を信じるならば(否定する理由もありませんが)先頃のNHKにおけるアナウンサー暴走事件と同様に、
「ちょっとしたミス」
てな言い訳の余地なしですね。
通過する等の動機ゼロでわざわざ袋小路に寄ってきて、正確に領空外を何周かトレースした後にちょいと侵入して離脱。
確信犯ですわ。
例えるならば、カウンターの内側に入ってきてレジの中身を覗いてるとか、敷地内に立ち入って娘の部屋を覗いてるとか。
確信犯を相手に説得や約束事は意味がありませんから、警告射撃くらいはしておくべきでしたね。
痴漢には「イヤだ」という意思表示を分かりやすく伝えないと、
「なにも抗議が無い=OKのサイン」
だと都合よく勘違いしよりますからね。
なんか、チャイナが日本の領域を史上初めて侵した事案みたいな新聞の見出しですが、2008年9月に『国籍不明』の漢級潜水艦が日本の領海を先行したまま領海侵犯した事件を思い出しました。
https://www.afpbb.com/articles/-/2517494?cx_amp=all&act=all
リンク先の観閲中と思われる写真では見覚えのある当時の防衛大臣が映っていますが、この頃から国益を護る意識なく隣国に迎合する体質が滲みでていたのでしょうか。
親分からの指示で手を縛られて見逃したのは海自としても悔しかったでしょう。見て見ぬふりのリベラル自民党政権から平成令和へ時の移ろいでも変わらぬ今。
海自には音紋からバレバレでも『国籍不明』にできたのですから、周囲に爆雷の雨霰で強制的に浮上させ、面子を最も重んじる中国共産党、解放軍に世界中の面前で至上の恥をかかせ再発防止としての牽制をしておくべきでした。
日本に求められているのは、思想の左右を問わず国民の安全安心を守るため、相手に侵略を躊躇させる尚武の気質を国民と指導者が共に共有することなんだと強く感じています。自民党総裁選でもその観点から注視したいと思います。
個人的には、二階ら親中議員団の訪中に合わせて
「デモンストレーション」
してみせた、ように思われます。
日本のお尻を触ってみせたら、日本は即座に
「ニッコリ笑顔で返された」
という形になりますから。
売国奴とか言うより、利用されてるマヌケに見えますね。
老人なので前後が見えてないんだろうな。
和歌山の人たちは、よくよく見ておくことですね。
二階さん、日本の立場をどう説明したのでしょうか、
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1385323?display=1
取り巻きが親分を矢面に立たせるとは思えず、カウンターパートの事務局あたりに『日本のプレスには二階から説明したことにするのでよしなに』(抗議したと解釈し得る不作為)としか。妄想です。そんな訳ないんです。和歌山の皆さま。
自分は9条改正は、いわゆる9条信者がこれだけ減った今でも難しい…と悲観的にみてます。
新聞は廃れっぷりは著しいですが、その系列のテレビ局の影響力は落ちてはいますが、ここで言われるほどてわはない、実際、例えばコラボの問題なんかでもテレビにダンマリされるとリアルの一般人には全然広まらないし、韓流は「大ブーム」…みたいな現実は未だにあると思うし、年配者への影響は侮れません。
ネットの影響力についても年々増していることは確かだけど、これまたここのブログで言われるほどでも…という気もします。
そもそも、ネットって各々が自分の趣味や主張に合うものを中心にみるので、自分や自分と意見、価値観を同じくする人間は多数派なんだ、みたいな「勘違い」を起こしやすい気もします。
ネット世論が世間の世論を代表しているなら、憲法9条なんてとっくに改正されているはずですし、高市早苗首相が誕生していいはず。もちろん、オールドメディアの世論独占状態からみれば随分と進歩したとは思いますが。
あと、改憲といえば、政権与党に食い込んでいる公明党って左派政党以上に厄介な存在だと思いますが、そもそも何で公明党、創価学会が政界で実際の支持率以上の影響力を持っているのか?といえば、はっきりいって日本人が真面目に選挙に行かないから。
特に投票率の低い地方議会での公明党の影響力は大きい。改憲に関しては9条信徒や左派メディア批判もいいけど、こういう日本人一般の政治的民度の低さも問題かと。
私も「まだまだ憲法9条改正は先の話」と見ています。
おっしゃる通りまだまだマスコミの影響力はそれなりに残っていますし、
長年の「平和ボケ」からもう抜け出せない人達も少なくはないでしょう。
9条信者でなくても、改正派であるとは限らない。
「どっちが良いのか分からない」と「興味ない、どうでも良い」はかなり多いでしょう。
ネットはマスコミの堕落ぶりを暴くツールにはなっていますが、
マスコミの様に全国民規模で「民意」に影響を与えるツールかと言うと、
そうなるにはまだまだ時間がかかると思います。
もしこれが劇的に変わるとしたら、本当に日本が一方的に侵略戦争を受け、
日本人に死傷者が出た場合です。こうなったらとたんに日本人は激変し、
9条信者は死に物狂いで顔と名前を変えて逃げ回る羽目になるでしょう。
そんな犠牲を伴う展開になって欲しくはありませんが……
9条バリヤが突破されても戦後の誠意と謝罪が足りなかったせいだバリヤで自分を守るだけのことです
連中は無敵です精神的に
信徒方は、選挙を通じて宗教国家に変貌し、ちょび髭の手法を真似て、体制を固定化することを夢想しているのではないでしょうか。
教義についても、「日本人の原罪を認めて贖罪し、侵略を受けた場合は抵抗せず虐殺されるべきです。そうすれば戦争の無い平和な天国が待っています。」と深化しているように感じてます。
エビデンス無いけど、気持ちの表明です。
♪目が眩むほど何かを信じることは時に自由を脅かす
俺に説教垂れるその前に鏡を覗いたらどうだ
(©️真島昌利/こんなもんじゃない より)
鰯の頭も信心からとは申せど、マインドコントロール下にドップリだと更に正当化するバイアス掛けた解釈を重ねて自説強化のスパイラル~っしょ
まーカク云フわたくしメもどうやら“ぱらべらむ教徒”クサイので五十歩百歩???
ケンポーキュージョー教もそうですが、ザイム真理教も厄介な存在ですね。
両者の相関は不明ですが、信者は案外イコールである確率が高いかも…
憲法9条が「まだある」にも係わらず、領空を侵犯された事実を、キュウジョウ教信者たちはどのように受け止めているのか聞いてみたいですね。
自分たちの手足を縛る憲法9条を改憲する事は、もう待ったなしだと思います。何を信じて崇拝するかは自由ですが、巻き込まないで欲しいと思います。(恐らく信者達は逆の事を思っていると思いますが・・・)
そんなことが9条教徒に対する反論になるとでも?
憲法9条があり、自衛隊はなく、日米安保が発行していない 9条教徒理想の状況で
竹島を侵略されたことに疑問を感じていない連中に、響くわけがありません。
特定メディアが『一発だけなら誤射かも知れない』論法で来ないところは、やっぱ時代が変わったって事なんだろうなぁと。