本稿では東京都知事選を巡り、東京都選挙管理委員会が発表した得票データをざっとレビューしてみたいと思います。便宜上、立憲民主党(旧民進党・旧民主党)や日本共産党、社民党、「れいわ新選組」を「オール左翼」と定義すると、今回、齊藤蓮舫氏の得票数が、参院選における「オール左翼」の得票数を大きく下回っていることが判明しました。また、いわゆる「泡沫候補」の得票状況についても確認しておきたいと思います。
目次
東京都知事選で気になる3つの視点
本稿でもまた、東京都知事選について取り上げたいと思います。
昨日の『都知事選挙で気になる3つの視点』でも述べたとおり、7月7日に投開票を迎えた東京都知事選を巡っての個人的な関心事は、大きく3つあります。
ひとつめは、最大野党・立憲民主党の出身で、一時はその前身政党である民進党の党代表まで務めた「蓮舫」こと齊藤蓮舫氏の得票状況。
ふたつめは、ネットなどで指摘されている、一部陣営を中心に頻発したとされる選挙違反行為がどこまで摘発されるか(あるいはされないか)。
そしてみっつめが、メディアが勝手に「泡沫」と決めつけた候補者の得票状況です。
東京都選管データが出てきました
このうち最初の論点に関し、「どうやら齊藤蓮舫氏の得票数は、現職の小池百合子氏はおろか、もうひとりの有力挑戦者である石丸伸二氏にすら及ばず3位になる可能性が高い」、とする話題は、『都知事選挙で落選の齊藤蓮舫氏と立憲民主党の「今後」』でも取り上げたとおりです。
こうしたなか、東京都選管のウェブサイト『東京都知事選挙・東京都議会議員補欠選挙 投開票速報』に候補者別得票数のデータが掲載されていましたので、これを得票順に並べたものを作成しました。
立候補者56人中、1万票以上を獲得した候補者11人をリスト化したものが、図表1です(※なお、参考までに、56人全員をランク付けした図表に関しても、本稿の末尾に貼っておきます)。
図表1 2024年執行東京都知事選挙(上位11名)
候補者と順位 | 得票数 | 得票率 |
1位:小池 ゆりこ | 2,918,015 | 42.77% |
2位:石丸 伸二 | 1,658,363 | 24.30% |
3位:蓮舫 | 1,283,262 | 18.81% |
4位:田母神 としお | 267,699 | 3.92% |
5位:安野 たかひろ | 154,638 | 2.27% |
6位:うつみ さとる | 121,715 | 1.78% |
7位:ひまそら あかね | 110,196 | 1.62% |
8位:石丸 幸人 | 96,223 | 1.41% |
9位:桜井 誠 | 83,601 | 1.23% |
10位:清水 国明 | 38,054 | 0.56% |
11位:ドクター・中松 | 23,825 | 0.35% |
その他 | 67,651 | 0.99% |
投票総数 | 6,823,242 | 100.00% |
(【出所】東京都選挙管理委員会データをもとに作成)
この図表でわかるとおり、齊藤蓮舫氏(図表中は「蓮舫」表記)が獲得したのは1,283,262票であり、当選者である小池氏の2,918,015票と比べて半分どころか4割少々に留まり、前安芸高田市長である石丸伸二氏の1,658,363票にすら及びませんでした。
もちろん、齊藤蓮舫氏と石丸伸二氏の得票数を合わせれば、小池百合子氏のそれを上回っていて、「もしも候補が一本化すれば現職・小池氏が敗北していた可能性がある」と言えなくもないのですが、齊藤・石丸両氏の支持層の違いなどを踏まえると、正直、それは非現実的な分析でしょう。
すなわち、小池百合子氏に投票した2,918,015人(全体の42.77%)が「小池都政を是とした」、それ以外の57.23%が「小池都政にノーを突き付けた」、という見方もできなくはないのですが、この場合、その「反小池票」が石丸氏と小池氏に分断されたのだ、という言い方もできます。
オール左翼層の得票数・得票率~参院選の事例~
いずれにせよ、齊藤蓮舫氏が「2位にすらなれなかった」ことは、齊藤蓮舫氏個人に留まらず、立憲民主党・日本共産党を含めた「オール左翼」(?)の退勢を象徴しているのかもしれません。
こうしたなか、齊藤蓮舫氏、そして「オール左翼」に関連し、もうひとつ興味深いのが、直近の都知事選・参議院議員通常選挙(東京選挙区)における得票状況です。
いわゆる「オール左翼」をどう定義するかは微妙で、一般に左派的な主張をしているものの無所属で出馬している人もいるのですが、ここでは便宜上、立憲民主党(旧民進党・旧民主党)、日本共産党、社民党、そして「れいわ新選組」の4政党を「オール左翼」と定義します。
著者自身の手元には現在、参議院議員通常選挙については2010年、2016年、2022年の3回分のデータがあるのですが、これで「オール左翼」の得票数と得票率を集計したものが図表2です。
図表2-1 2010年参院選・東京選挙区
候補者と所属政党 | 票数 | 得票率 |
当 村田蓮舫(民主党) | 1,710,734 | 28.06% |
当 小川敏夫(民主党) | 696,673 | 11.43% |
落 小池晃(日本共産党) | 552,187 | 9.06% |
落 森原秀樹(社会民主党) | 79,828 | 1.31% |
合計 | 3,039,422 | 49.84% |
図表2-2 2016年参院選・東京選挙区
候補者と所属政党 | 票数 | 得票率 |
当 村田蓮舫(民主党) | 1,123,145 | 18.05% |
当 山添拓(日本共産党) | 665,835 | 10.70% |
当 小川敏夫(民主党) | 508,131 | 8.16% |
落 増山れな(社会民主党) | 93,677 | 1.51% |
合計 | 2,390,788 | 38.42% |
図表2-3 2022年参院選・東京選挙区
候補者と所属政党 | 票数 | 得票率 |
当 山添拓(日本共産党) | 685,224 | 10.88% |
当 齊藤蓮舫(立憲民主党) | 670,339 | 10.65% |
当 山本太郎(れいわ新選組) | 565,925 | 8.99% |
落 松尾明弘(立憲民主党) | 372,064 | 5.91% |
落 服部良一(社会民主党) | 59,365 | 0.94% |
合計 | 2,352,917 | 37.37% |
(【出所】総務省『参議院議員通常選挙 速報結果』データをもとに作成)
「オール左翼」は全体の4割弱?
いかがでしょうか。
2010年は齊藤蓮舫(当時の戸籍名は「村田蓮舫」)氏が1,710,734票をかっさらう圧勝ぶりを示したためでしょうか、「オール左翼」の合計得票数は3,039,422票であり、これは投票総数(6,097,768票)の、じつに49.84%と半数近くを占めていたことがわかります。
しかし、2016年の選挙では、同じく「オール左翼」(※ただし「民主党」は「民進党」に変化)の得票数は2,390,788票に減少。投票総数(6,223,375票)に占める割合は38.42%と、前回と比べ10ポイント以上低下しています。
また、2022年の選挙では、「オール左翼」は2,352,917票と、投票総数(6,295,764票)の37.37%で、前回と比べて微減となっています。
ただ、少なくとも2016年、2022年の2つの選挙結果で見るならば、いわゆる「オール左翼」層は投票総数の40%弱、票数にして230~240万票程度を持っている、と考えて良いでしょう。
(※もっとも、「オール左翼」に山本太郎氏率いる「れいわ新選組」が登場したことで、それがある種の「台風の目」のような状態になったものの、支持層が拡大したわけではなく、「オール左翼」内部で支持を食い合っている、という可能性がありそうですが…。)
以上を踏まえて今回、「オール左翼」(?)、とりわけ日本共産党の強い支持を受けた齊藤蓮舫氏が獲得した1,283,262票、すなわち投票総数(6,823,242票)の18.81%という数値をどう考えるか、です。
この数値は、2022年参院選での齊藤蓮舫氏の得票(670,339票)に日本共産党の山添拓氏の得票(685,224票)を足した1,355,563票よりも少なく、得票「率」で見ても21.53%より小さいものです。
ましてや、前回の参議院議員通常選挙で立憲民主党、日本共産党、れいわ新選組、社会民主党の4政党に投票した2,352,917票(得票率37.37%)と比べると、半分近くに留まっています。
この票は、いったいどこに消えたのでしょうか。
都知事選では意外と苦戦している「オール左翼」層
ただ、過去の都知事選について調べていくと、「オール左翼」層が推しているはずの候補者については、参院選の合計得票が都知事選の合計得票を下回ることは一般的に見られる現象です。
たとえば2020年の東京都知事選では、現職の小池百合子氏が3,661,371票(投票総数6,132,679票のうちの59.70%)を獲得して圧勝していますが、2位だった宇都宮健児氏は844,151票、3位だった山本太郎氏は657,277票で、合わせても1,501,428票、得票率は24.48%に留まりました。
また、小池氏が2,912,628票(投票総数6,546,362票の44.49%)を獲得して勝利した2016年の東京都知事選では、3位に留まった鳥越俊太郎氏が1,346,103票、得票率は20.56%だったのです。
このように考えると、「オール左翼」系の都知事選候補者の得票数が、参議院議員通常選挙での「オール左翼」層の得票数を大きく下回るのは、べつに今に始まった話ではないのかもしれません。
ただ、いわゆる「オール左翼」層の推す候補者の得票数・得票率は、選挙のたびに変動しつつも、徐々に低下していることは間違いありません。
東京都知事選におけるオール左翼(?)層の得票数
- 2011年…**623,913票(10.35%)→小池晃氏
- 2012年…**968,960票(15.04%)→宇都宮健児氏
- 2014年…1,938,658票(39.82%)→宇都宮健児氏、細川護熙氏の合計
- 2016年…1,346,103票(20.56%)→鳥越俊太郎氏
- 2020年…1,501,428票(24.48%)→宇都宮健児氏、山本太郎氏の合計
- 2024年…1,283,262票(18.81%)→齊藤蓮舫氏
(【出所】東京都選管データ等を参考に作成)
2014年に関し、小泉純一郎元首相が推した細川護熙氏を「オール左翼」に加えるのが適切なのか、という問題はあるにせよ、こうやって過去の結果を眺めてみると、いわゆる左派勢力は、少なくとも都知事選では当選に必要なラインにかすりもしていない、という実情が見えてきます。
なお、過去の都知事選の当選者一覧は、次の通りです。
過去9回の都知事選の当選者と得票、得票率(敬称略)
- 1999年…石原慎太郎/1,664,558票(30.47%)
- 2003年…石原慎太郎/3,087,190票(70.21%)
- 2007年…石原慎太郎/2,811,486票(51.06%)
- 2011年…石原慎太郎/2,615,120票(43.40%)
- 2012年…猪瀬直樹/4,338,936票(67.35%)
- 2014年…ますぞえ要一/2,112,979票(43.40%)
- 2016年…小池ゆりこ/2,912,628票(44.49%)
- 2020年…小池ゆりこ/3,661,371票(59.70%)
- 2024年…小池ゆりこ/2,918,015票(42.77%)
(【出所】東京都選管データ等を参考に作成)
いわゆる「泡沫候補」
さて、個人的に都知事選で気になっている3つの話題のうちの「選挙違反」云々に関しては、これから朗報を待ちたいと思いますが、今回の都知事選で個人的にもうひとつ印象的だったのが、4位以下の顔ぶれ―――とりわけメディアが勝手に「泡沫」と決めつけた候補者らは、いったいどうだったのか―――です。
事前には有力候補扱いされていた田母神俊雄氏は267,699票、すなわち投票総数の3.92%の得票に留まったこともさることながら、5位にSF作家の安野貴博氏(154,638票・2.27%)、6位に内科医の内海聡氏(121,715票・1.78%)が入ったことは、個人的には大変に意外な気がしました。
正直、完全にノーチェックだったからです(これは政治経済評論においては重要な反省点のひとつです)。
また、ネット上で選挙戦を展開した「ひまそらあかね」氏は110,196票、全体の1.62%を獲得しましたが、やはりメディアが完全に無視してしまうと、選挙では非常に弱いようです。
これに加えて2016年に114,171票・1.74%、2020年に178,784票・2.92%を獲得していた桜井誠氏の得票状況は83,601票・1.23%に留まりました。ネット上で話題となる候補者が乱立すれば、「ネット票」を食い合うことになるのかもしれません。
ただし、安野氏、内海氏、ひまそら氏、桜井氏の4名を「ネット系候補」と位置付けるならば、その合計得票数・得票率は470,150票・6.89%であり、前回の桜井氏の178,784票を大きく上回っていることは間違いありません。
なお、8位の石丸幸人氏(96,223票・1.41%)は2位の石丸伸二氏と同じ「石丸」だったことによる「勘違い投票」などが得票数を押し上げた可能性があるのではないかと睨んでいますが、このあたりは検証のしようがないため、真相はやぶの中、といったところでしょう。
参考資料:全候補者の得票数・得票率一覧
なお、末尾に図表1で示した東京都知事選の全候補者の得票数・得票率を収録しておきますので、適宜ご参照ください(図表3)。
図表3 2024年執行東京都知事選挙(全候補者)
候補者と順位 | 得票数 | 得票率 |
1位:小池 ゆりこ | 2,918,015 | 42.77% |
2位:石丸 伸二 | 1,658,363 | 24.30% |
3位:蓮舫 | 1,283,262 | 18.81% |
4位:田母神 としお | 267,699 | 3.92% |
5位:安野 たかひろ | 154,638 | 2.27% |
6位:うつみ さとる | 121,715 | 1.78% |
7位:ひまそら あかね | 110,196 | 1.62% |
8位:石丸 幸人 | 96,223 | 1.41% |
9位:桜井 誠 | 83,601 | 1.23% |
10位:清水 国明 | 38,054 | 0.56% |
11位:ドクター・中松 | 23,825 | 0.35% |
12位:大和 行男 | 9,685 | 0.14% |
13位:小林 弘 | 7,408 | 0.11% |
14位:ゴトウ テルキ | 5,419 | 0.08% |
15位:木宮 みつき | 4,874 | 0.07% |
16位:福本 繁幸 | 3,245 | 0.05% |
17位:AIメイヤー | 2,761 | 0.04% |
18位:ないとう ひさお | 2,339 | 0.03% |
19位:横山 緑 | 2,174 | 0.03% |
20位:内野 愛里 | 2,152 | 0.03% |
21位:河合 ゆうすけ | 2,035 | 0.03% |
22位:向後 真徳 | 1,951 | 0.03% |
23位:黒川 あつひこ | 1,833 | 0.03% |
24位:桑原 まりこ | 1,747 | 0.03% |
25位:福永 かつや | 1,281 | 0.02% |
26位:野間口 翔 | 1,240 | 0.02% |
27位:さわ しげみ | 1,232 | 0.02% |
28位:うしくぼ のぶお | 1,153 | 0.02% |
29位:小松 けん | 894 | 0.01% |
30位:遠藤 信一 | 882 | 0.01% |
31位:二宮 大造 | 833 | 0.01% |
32位:竹本 秀之 | 812 | 0.01% |
33位:アキノリ将軍未満 | 792 | 0.01% |
34位:小野寺 こうき | 759 | 0.01% |
35位:山田 信一 | 692 | 0.01% |
36位:木村 よしたか | 676 | 0.01% |
37位:しんどう 伸夫 | 669 | 0.01% |
38位:中江 ともや | 612 | 0.01% |
39位:加藤 英明 | 588 | 0.01% |
40位:かがた たくじ | 578 | 0.01% |
41位:加藤 健一郎 | 573 | 0.01% |
42位:ホカリ ジン | 560 | 0.01% |
43位:前田 太一 | 521 | 0.01% |
44位:草尾 あつし | 481 | 0.01% |
45位:ふくはら しるび | 466 | 0.01% |
46位:武内 隆 | 446 | 0.01% |
47位:尾関 あゆみ | 417 | 0.01% |
48位:犬伏 宏明 | 371 | 0.01% |
49位:桑島 康文 | 361 | 0.01% |
50位:松尾 芳治 | 351 | 0.01% |
51位:古田 真 | 343 | 0.01% |
52位:ふなはし ゆめと | 329 | 0.00% |
53位:三輪 陽一 | 306 | 0.00% |
54位:津村 大作 | 302 | 0.00% |
55位:みなみ 俊輔 | 297 | 0.00% |
56位:上楽 むねゆき | 211 | 0.00% |
投票総数 | 6,823,242 | 100.00% |
(【出所】東京都選挙管理委員会データをもとに作成)
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上位7位、せめて10位くらいまでで都知事選をしてほしかったものです。少々気になっていた安野氏、うつみ氏、ひまそら氏がそろって10位以内にはいっていたのは、その方たちはすくなくとも都政について語っていたからだと思います。国政と混同している人が多すぎました。
毎度、ばかばかしいお話を。
蓮舫候補:「今回の東京都知事選、最初から3位を目指して頑張っていたんだ」
いいそうだな。
「3位でもいい。逞しく次の選挙に臨もう」って言いそうですね。
斎藤さん。もう頑張らなくていいんだよ。十分だよ。m(_ _)m
今回、5位に食い込んだ安野氏。
都庁記者クラブで行われた安野たかひろによる記者会見
https://note.com/takahiroanno/n/n59c638a338ef
で「特にテレビ局の皆さまからは、私の政策を報道したいという声をいただくことはありません。あまつさえ、「投開票日後に紹介させてほしい」と仰る局の方もいらっしゃいますが、私はこの現状に疑問を感じざるを得ません。」「都民の皆さまが東京の未来を託せる人間を選ぶ際に、政策の中身で判断し、自分は誰が掲げる政策に一票を投じたいのか、考えるための情報を提示するのも、報道の皆さまの役割ではないでしょうか。」と苦言を述べています。
一方で、今回の都知事選で清水国明氏は最初からマスコミ報道では取り上げていました。報道陣が政策など読み込むスキルやヒマが無い、のかもしれませんが、TV視聴者なんてこんなもんだ、とナメてかかっているようにも感じます。
(情報を主体的に収集しようとする人の割合✕その中で実際に投票行動をとる人の割合)>(マスコミ報道を消極的にでも受容する人の割合✕その中で実際に投票行動する人の割合)となるまでは、イライラすることが続きそうです。
高橋洋一さんも仰っていましたが、この数字を見ると5000人くらいの推薦人を集めた人が、立候補できる仕組みにすればよいですよね」。
選挙区の全有権者数の1000分の1の推薦人を集めないと立候補できないとか?
中々難しい問題ですね。
これだと、どこぞの宗教団体や、市民活動屋公金チュウチュウグループや、過激?労働組合や、それなりの(ろくでもない、かもしれない)組織がバックにつかないと立候補が難しくなるかもしれませんね。これはこれで困った問題になりませんかね?供託金の桁を上げては?これですとお金がない人は難しくなりますしね。
まあ、現実には既に何某かのバックの組織がついているんでしょうけれどもね。
安野さんは政見放送でもかなり真っ当なことを仰っていましたし、
2位の方の石丸さんとの対談でも、器の違いを見せつける見事な見識を披露されていました。
また、街頭で応援演説をされていた奥様の話術も素晴らしかったです。
マスコミが謎の基準で4人に絞らず、同程度に取り上げていればなあと思います。
取り上げられたところで知名度のこともあり当選することはないでしょうけれど、
それでももったいないですね。
安野氏が公表したマニュフェストは、早稲田大学のマニュフェスト研の評価で候補者中最高評価を得ていました。
https://maniken.online/kurabeteerabu/
しかしこのようなことはマスコミは取り上げなかったようです。
安野氏は、東京の国際的都市ランクの低下傾向とそれを回復基調に戻すための時間的猶予の無いことを危惧していました。
そして、それをスピード感をもって対策するには行政長の権限がないと実行が難しいとも。なので、参謀ではだめなのだとも。
1か0かの1ビットではその通りですが、ここは中間値を許容するマルチビット或いはアナログで考えて戴ければと願っています。
1位:小池 ゆりこ 2,918,015 42.77%
2位:石丸 伸二 1,658,363 24.30%
3位:蓮舫 1,283,262 18.81%
2位石丸候補と3位蓮舫候補の得票を合わせると、僅かにではあるが小池現職を上回る票数になりますね。とはいえ、石丸候補の票数との差は一般的知名度では桁違いな蓮舫候補なのに、私の想定を上回るひらきが出てしまいました。
一種の芸名、筆名でも良いかとは思いますが、どうして排他的に日本国籍を取得され、正式に苗字も持つのに、如何にもチャイナ系らしく読める(誤読を誘う)「 蓮舫 」で今も頑張るのかもよくわかりません。
何の場面での発言かはよく知らないのですが、役者の武田鉄矢氏が蓮舫氏を「表情にこれから言うセリフが現れているダメな俳優」に例えて居られました。まだニュース番組の女子アナみたいな仕事をしていた当時の蓮舫氏が、もう何のニュースか、誰を指して言ったかも忘れましたが、報じて居て、その話題の終わりに「不名誉な事ですね」とダメ押しで自分の意見をねじ込んで締めくくった事を不思議とそのデティールだけ自分は覚えています。何故ニュースを読み上げるだけの女子アナさんが正邪を決めつけて、その認識を表明して、視聴者に教化しなければならないのか。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240707/k10014502181000.html
ちょっと目について気になったところ。
出口調査の年代別投票先で、30代の石丸票が、その前後の年代に比して少なめなんですね。というよりも、R4・その他も含めて高めに出ていて、分散傾向が強い。30代になり政治への関心が芽生え、ネットを駆使して真剣に投票先を検討した結果が表れたのだろうかー、くらいに想像してみてますが、真相はわかりません。
ところで、石丸氏は41歳。ツイッターで「30代の人にとって、会社によくいるメンドクサイ上司or先輩と被るからじゃないか」みたいな感想が流れていて苦笑してました。(笑)
石丸氏の昨夜のインタビューはいろいろ物議を醸してるようですね。
マスコミ不審をテーマとした演出だろうと思いますが、度が過ぎると必要以上にアンチが増えると思います。大きめの首長や議員職を狙うには足枷になってくる気がします。早めに大きめの首長か議員職で実績を積み上げないと、2010年頃の新顔効果の賞味期限が切れた、今回のR4氏みたいになってしまうかもしれません。
あとはお付き合いしているっぽい怪しい人々との関係をどう捌くか。個人的にはその辺が気になりますね。
今回抜群の知名度を得ましたが、R4氏と違って実務能力は高そうなのでどう変化していくか、少し興味を持ってみています。
>新宿会計士様
5位にSF作家の安野貴博氏(154,638票・2.27%)、6位に内科医の内海聡氏(121,715票・1.78%)が入ったことは、個人的には大変に意外な気がしました。
正直、完全にノーチェックだったからです
確か当掲示板でも、公示前・安野氏出馬会見時から、非常に興味深い立候補者がいると、政策やデジタル民主主義の評価やアウトプットをご紹介してきた人間として結構残念に感じています。サイト運営の立場から言及はなくともコメントには目を通されてチェックは頂けてるのではないかと期待しておりました。
今回の都知事選に関しては、Xを中心に情報収集はしておりました。エコーチェンバー回避のために普段アンチウォッチリストとして隔離している陰謀論界隈のアカウントや発信も追跡した結果の私感。
私見ですが、4位の田母神氏と6位の内海聡氏は反ワク・反グローバリズム系統の陰謀論者の支持を集めていると想像。主に右派の陰謀論者が田母神氏・中道から左派の陰謀論者が内海氏を支持してると思います。勿論田母神氏は反ワク以外の真っ当な保守もいるでしょうが、X上では陰謀論系が目立つイメージを受けました。
7位の暇空茜氏はXの同一クラスタのエコーチェンバー内部からは絶大な支持を得られていると感じますが、ネット内の空中戦のみ・敵を攻撃するスタイルでは支持者以上には伝わらないかもと思います。これは左翼系統や陰謀論系の候補者にも言えるとは思いますが。それでも地上戦選挙活動無しで10万以上の獲得は少し想像以上でした。
8位の石丸幸人氏は元市長の石丸氏との同名按分票の割合も気になるのですが、弁護士事務所アディーレの創始者との事で、それなりの基礎票もあったのかな?という印象
9位の桜井誠氏・10位の清水国明氏・11位のドクター中松氏もそれなりの基礎票の結果かなと言う印象です。ネット上で主に都政に関する主張を聞いたのは、都市防災に関する主張されていた清水国明氏のみなので、正直清水氏はもう少し伸びるかも&伸びて欲しい気はしてました。
さて5位の安野氏ですが、コレまでの活動基盤からAIやテック関連、スタートアップや小説読者などの基礎票が少しはあると思いますが、ポッと出の新人に基盤票が難しいのは1万票以下の他の候補が証明してると思います。
安野氏は100ページ超の真摯なマニフェスト(選挙期間中に一般参加議論を経て更新)を中心としたアウトプットをネット上で共有するという空中戦・野生のプロのように演説の上手い奥様の応援を含めた泥臭い地上戦の合せ技で、1万以下の基盤票を15万超まで2週間で増やしたのだと評価しています。まぁ汚れっちまったおっさん感想では清濁併せ呑むのも度量とは思いますが、若いうちは&最初は100%理想を追う姿勢も良いかもなのでこのへんは評価分かれるかもですね。
個人的には現在の安野氏に不足してるのは、知名度と浸透させるための時間だけと思っています。
2位3位及び他の候補のように、求心力を高める為の他候補批判や攻撃を支援者に強く戒めてましたし、公選法の遵守を呼びかけ、政局より政策を訴えるクリーンで「真っ当な」選挙活動を愚直にやり遂げた感想を持っています。
脇から失礼。普段ROM専ですが一寸だけ気になったもので。
>サイト運営の立場から言及はなくともコメントには目を通されてチェックは頂けてるのではないかと期待しておりました。
ブログ主の型を持つわけじゃないが毎週数百件から多い時で千件以上のコメントが来るサイトでコメントを全てチェックしてっていうのは流石に自意識過剰じゃないですか??(エロサイト詐欺サイトのスパムが沢山ってのはこのブログ主がどっかで述べてました。)
一般的なwordpressブログでこのサイトくらいのアクセスがあるとスパムコメントも凄い数に登る上にアドセンスの違反コメントにも気を使う必要があるからコメントチェックは大変だと思うのです。(違ってたら済みません)。
こんとん様のコメントは素晴らしいのもありますがそれをブログ主が見ていなかったから失望ってのも一寸短絡的かも?です。でもこんとん様のコメント見てる人は見てると思いますよ?
まとまり無くてごめんなさい、ROM専に戻ります
>古参の匿名様 返信有り難うございます。
>ブログ主が見ていなかったから失望ってのも一寸短絡的かも?です。
確かにですね。私的に、現在の政治システム・選挙システムを憂うものとして、得難い人材である安野さんの宣伝告知に少し気が逸り過ぎたかもです。上記コメで述べた通り、安野さんの弱点は知名度の欠如が一番大きいと思っているので、数少ない真っ当な政治関連のサイトで知って欲しいなぁ…という個人願望が空回りしてしまったかもですね。
上記感想は反省して撤回します。私も自己主張は置いといて少しROM基本に徹したほうが良いかもですね
>正直、完全にノーチェックだったからです
ノーチェックだったから、そう書いてあるだけの事でしょう。
個人的にも、全くノーチェック。コメ主さんが書いていたのを読んでいましたが、全く興味は湧かず。学生時代の青臭い研究スタイルが抜けないのだな、と感じはしましたが。この印象は、コメ主さんにも感じる。
この立候補者が、自分の理想実現のため、小池百合子氏の研究でもして、何故、彼女が勝てるのかを理解出来た時、それが、自分が出来るかどうかを考えて見ればいい。
それに、自分が関心や価値があると思うものに、関心や価値を感じないのは、あかん、という意識はどうなんでしょうね。自分の価値の強要意識が底にありませんか?
自分がそんなこと言われたら、嫌じゃないですか?
>確か当掲示板でも、公示前・安野氏出馬会見時から、非常に興味深い立候補者がいると、政策やデジタル民主主義の評価やアウトプットをご紹介してきた人間として結構残念に感じています。サイト運営の立場から言及はなくともコメントには目を通されてチェックは頂けてるのではないかと期待しておりました。
うーん。それはさすがに無理があるんじゃないですかね?
私たち読者が何に関心を持つのかが自由であるように、ブログ主さんが何に関心を持つかはブログ主さんの自由です。現にここの常連さんも、ブログ主さんの全ての記事にコメントしてるわけじゃないでしょ?コメントするのも読むのも基本的には自分の関心がある記事だけだと思います。
こんとん様もツイッターなどで精力的に情報発信されている方とお見受けしますが、世の中の全ての人(ブログ主さん含む)がこんとん様と同じ自称に関心を持つというものではありませんから、ブログ主さんが
>正直、完全にノーチェックだった
としても、それは「そうですか」としか言えません。というか同じ感想を持った人はブログぬさんだけじゃなくて世の中にはいっぱいいると思いますよ。
>とある様 返信有り難うございます。
概ねの返信は上記、古参の匿名様に返信したとおりです。
私の勝手な期待がサイト主様・読者の皆様への押しつけに感じられてしまったとしたら、それは私の表現の至らなかった部分であると反省して撤回させていただきます。
申し訳ありませんでした。少しROMの方向で冷静になりたいかと思います
ブログ主がどうこうは置いといて、態度が攻撃的な石丸氏よりも、安野氏の方がバランスがとれているようには私も思いました。
ただ、マスコミがまともに報じたのは、上位3名だけで、はっきり言ってしまえば、マスコミの報道しない自由といいますか、勝手な味付けにより、政策で競うという世界とは別の要素が左右する選挙でした。
自民党の総裁選もそうですが、なぜか石破がいつも一番人気ということになっていて、総裁選に立候補を表明している青山議員は全く報じられることはありません。
いずれにせよ、マスコミがいかに恣意的かが目立った選挙戦だったように思います。
こんとんさま
こんとんさまのNOTEを改めて拝見して、なかなか興味深いn
こんとんさま
改めてこんとんさまのNOTEを拝読し、なかなか興味深い内容が多いなと感じました。その中の幾つかは、この場で紹介されていることにも気付きました。KPTやオーロラとか。ちなみに私は電波ヲタクなので、この辺りの話しには直ぐに釣られてしまいます。
暫くの間ROM専とのことですが、時々は面白い話をご紹介くださいませ。
宜しくお願いいたします。
お気持ちはわかりますよ。
方々のおっしゃることもごもっともと思いますが(除く匿名)、「残念」程度の穏当な表現ですし、それくらいの感想表明は構わないようには思いますけどね。
関係ないのですが、匿名掲示板などで文体や活動時間から人物特定するためのテキストマイニングツールを探しています。ざくっと見たところpython弄りが避けられなさそうで慄いています。
ROM期間が開けられたら何かお知恵をお貸しいただけると幸いです。
また面白いネタ提供をお待ちしております。
東京都知事選挙であるため、これを全国区に当てはめるのはやや無茶かと思いますが、
感想を述べます。
若年層になるほどリベラル野党の支持率が下がる。
若年層は自民は嫌いだけど、リベラル野党はもっと嫌い、第3極の政治家を求めている。
無党派層も似たような形で自民党に不満があっても、リベラル野党に票は大きく流れない。
2009年の時はリベラル野党に流れたのですが、何故今回は流れないのでしょうか?
サッパリリユウガワカラナイナー
後は蓮舫氏の支持者の傍若無人っぷりは頭が痛くなります。
選挙に負けるや否や都民に対して愚民や衆愚などと暴言をぶち撒けます。
選挙妨害を高らかにこれが民意だと叫んでいましたが、結果を見ると小池氏がトップ当選です。
そして張りまわったRシールはそのまま放ったらかし。
選挙期間前からの選挙活動、最後は放りっぱなし。
だから無党派層の支持が主要三候補の中で最も低く、致命的に低年齢層から支持を受けていないのだと確信しています。
はっきり言ってレベルが低すぎるのです。
これが野党第一党の当主をやっていて、もしくかすると総理大臣になっていた可能性があるのかと思うと頭を抱えざる得ないです。
>蓮舫氏の支持者の傍若無人っぷり
そういう支持者を選んで集めたのでしょうから、今更切り捨てたり
「こういう事をやってはダメ!」と注意したりなどできないのでしょうね。
その結果選挙に落ちるリスクを増やしても、こういう”暴れたい”支持者に
”裏切り”と見なされかねない言動なんか取れっこない。
当初は「なんでこんな真似を許しているんだろう?」と不思議に思っていたのですが、
「注意なんか出来る訳がない」と推測するとストンと納得できました。
だからこそ「蓮舫氏はわざと負けたがっていたのでは。もう引退したいのでは?」
と疑いたくなるのですが……
逆に言うと蓮舫、石丸の両氏が分散したことで小池都政が継続することになったとも言えるかもしれないですね。
コメント欄、失礼しました。今度こそ本当に消えます。
学歴詐称と公約不履行
パワハラに名誉毀損に印刷代踏み倒し
スパイ
悪質度の軽い順に並んでるので、都民の判断は順当な気がしますね。