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特定国除き好感度が軒並み9割を超える日本=民間調査

グローバルマーケティング事業を営む「アウンコンサルティング株式会社」の調査によれば、フィリピンとインドネシアで日本を「大好き」「好き」と答えた割合が100%に達したそうです。かつて一部メディアは日本が世界中で嫌われているなどと書き立てていましたが、いまだにこの「日本が(特定国を除く)世界中で嫌われている」とする主張に整合するデータには、なかなか出会えないものです。

グローバルマーケティング事業を営む「アウンコンサルティング株式会社」が13日付で、世界14ヵ国を対象に、親日度や訪日意欲に関する調査結果を公表しています(調査結果については次のウェブぺージからえ釣らん可能です)。

2024年【世界14カ国・地域の親日度調査】日本への好感度、訪日意欲について

―――2024/06/13付 アウンコンサルティング株式会社HPより

この調査は「第12回目」だそうで、調査対象となる国とサンプル数は、次の通りだそうです。

  • 対象の国と地域(N数):韓国(109)・中国(106)・台湾(108)・香港(108)・タイ(107)・シンガポール(107)・マレーシア(108)・インドネシア(107)・フィリピン(109)・ベトナム(107)・インド(113)・オーストラリア(107)・アメリカ(107)・イギリス(108)
  • 調査期間:2024年5月27日~31日
  • 対象:対象の国・地域の20歳以上の男女

調査の詳細については同社ウェブサイトを見ていただきたいのですが、ここで注目したいのが、日本について「大好き」、「好き」と答えた割合です(図表1)。

図表1 日本に対して「大好き」「好き」と答えた割合
大好き+好き 備考
1位:インドネシア 100 大好き7.5+好き92.5
1位:フィリピン 100 大好き77.1+好き22.9
3位:タイ 99.1 大好き45.8+好き53.3
3位:インド 99.1 大好き76.1+好き23
5位:香港 98.1 大好き64.8+好き33.3
5位:マレーシア 98.1 大好き23.1+好き75
7位:台湾 97.2 大好き58.3+好き38.9
7位:ベトナム 97.2 大好き72+好き25.2
9位:シンガポール 96.2 大好き49.5+好き46.7
10位:イギリス 94.5 大好き34.3+好き60.2
11位:オーストラリア 94.4 大好き50.5+好き43.9
12位:アメリカ 93.5 大好き43+好き50.5
13位:韓国 68.8 大好き11.9+好き56.9
14位:中国 52.8 大好き15.1+好き37.7

(【出所】アウンコンサルティング株式会社『2024年【世界14カ国・地域の親日度調査】日本への好感度、訪日意欲について』の「日本への好感度」をもとに作成)

これによると、調査対象の14ヵ国・地域のうち、14位の中国、13位の韓国の2ヵ国を除くと、日本のことを「大好き」または「好き」と答えた割合がどの国でも93%を超えており、とりわけトップのインドネシアとフィリピンの2ヵ国は、この割合が100%だったそうです。

また、日本はアジア近隣国からも親近感を持たれており、地理的に離れた英国や米国でも、日本に対する好感度は非常に高いことがわかります。

もちろん、「大好き」と「好き」の割合が国によって異なり、たとえばインドネシアの場合は「好き」が92.5%に対し「大好き」は7.5%である一方、フィリピンの場合は「大好き」が77.1%に達していて、「好き」は22.9%にとどまっているなど、国によって感情に微妙な違いはあります。

ただ、この調査結果自体、やや極端な気もしますが、それでも当ウェブサイトでかねてから取り上げて来た「日本が特定国を例外として、ほぼ世界中から好感度を持たれている」、とする話題とは整合するものであることは間違いありません。

もっとも、こうした世論調査、現実のデータと照らし合わせれば、非常に不思議です。

これらのうち日本に対する好感度が最も低い2ヵ国が、日本政府観光局(JNTO)データによれば、それぞれ1番目、3番目に多く日本を訪れている国のひとつだからです(図表2)。

図表2 訪日外国人・国籍別内訳(2024年1月~4月)
人数 構成割合
1位:韓国 2,999,901 25.86%
2位:台湾 1,938,625 16.71%
3位:中国 1,861,551 16.05%
4位:香港 808,084 6.97%
5位:米国 799,574 6.89%
6位:タイ 466,228 4.02%
7位:豪州 333,705 2.88%
8位:フィリピン 269,293 2.32%
9位:ベトナム 233,783 2.02%
10位:マレーシア 180,157 1.55%
11位:インドネシア 179,433 1.55%
12位:シンガポール 178,355 1.54%
13位:カナダ 175,467 1.51%
14位:英国 150,486 1.30%
15位:フランス 123,012 1.06%
16位:ドイツ 108,864 0.94%
17位:インド 72,973 0.63%
18位:イタリア 63,734 0.55%
19位:メキシコ 41,789 0.36%
20位:その他アジア 40,368 0.35%
その他 575,820 4.96%
総数 11,601,202 100.00%

(【出所】JNTOデータをもとに作成)

このあたり、親近感が低い相手国に好んで渡航したがるという心理は、なかなかに解釈が難しい気がします。

いずれにせよ、かつて一部新聞がさかんに書き立てていた、「日本はアジア諸国から嫌われている」とする論調については、それを裏付ける調査にはなかなか出会えないものだ、などと思う次第です。

新宿会計士:

View Comments (17)

  • あれだけの反日教育をやる中韓が、過半数を超えるのは、教育効果が達足りない。もっと強力にやって訪日者ゼロにして貰わなくては。

      • 日本が取り消すんじゃなくて、向こうが日本なんか行きたくない、と思ってもらわなくては。

      • 元記事にもありますが、受付停止が靖國の事件と関係があるかどうかはわからないそうですね。
        今月、改正入管法の施行があって、運用が厳しくなったとみられる現象があちこちで報告されているようではあります。

        https://www.setn.com/News.aspx?NewsID=1484756

        •  改正入管法が予定通りの成果を上げているのはめでたい話ですね。去年「聡を知れ」なんて思いっきり誤字ったプラカード掲げて火病ったパヨクは今どんな気分なんでしょうね。
           痛ニューや保守速では未だに「移民党」とか「岸田の宝」とか意味不明のフレーズ繰り返す連中が湧いてますけど。入管法の改正を推進したのは誰かと言う事も忘れて。

  • 嫌いな国になぜ行くのか?この答えは、対等とか相手を尊重するとかの文化が無いので、常に勝った負けたで判断する事が、行動の基本になっているのが原因だと思います。

    つまり、日本旅行をすれば、行く先々で頭を下げてもらえます。日本人が【ありがとうございます】と言って頭を下げるたびに、彼らの中では【日本人に頭を下げさせた=勝った】という自己満足が出来てうれしいのだと思います。

    ですので、日本を嫌えば嫌うほど日本旅行に来ることになるのではないかと考察します。

  • 韓国や中国人は日本に来て「これは我国が技術を教えてやってできたものだ」とかのツアーコンダクター案内を聞いて悦に入るんでしょうね。

  • クールジャパン政策のおかげで、世界中で海賊版でなく正規のアニメが視聴出来るようになったとききます。
    確かに言われてみれば、アマゾンやネトフリが普及したからともいえますが、海賊版のニュースとかが減った様な気がします。

    また、日本人は英語が喋れる人は少ないですが、アフリカの英語ぺらぺらの人いわく、自国の言語でアニメや漫画が楽しめる日本語はスペシャルスーパーレアな言語らしいです。

    ネットで見聞きした情報なんで正しいかどうかはわかりません。
    が、論理的に納得できる話です。

    で、これだけ日本のアニメが浸透したなら、特亜以外の日本人気が高いのは納得です。

  • >いずれにせよ、かつて一部新聞がさかんに書き立てていた、「日本はアジア諸国から嫌われている」とする論調については、それを裏付ける調査にはなかなか出会えないものだ、などと思う次第です。

    アジアって言っても東アジアの、しかも更に絞った特定アジアですもんね。

    ちなみに、フィリピンも東アジアの一国です。

    • 「特定アジア」と言う単語が出てきたのは2000年代の半ばの様ですが、
      ネットユーザーのオールドメディアに対する疑心と反感が強まってきた頃ですね。

      十年くらい前まではオールドメディアも散発的に「日本人の自画自賛気持ち悪い」
      「韓国は反日なのではなく嫌韓派がレイシストなだけ」と言った論調で
      ”反撃”を試みていましたが、今ではすっかり意気消沈している感があります。

      「データは?」と聞かれるのが嫌で、都合の良いデータを出したら「ここがおかしいぞ」と
      言われるのがもっともっと嫌なんでしょうねえ。

      • 2000年代の半ばですか。

        小林よしのり氏の戦争論による日本社会の変化と、日韓W杯で韓国が野蛮かつ対日レイシズムに染まっている事に加えて韓国に対する日本メディアの異常な忖度が日本国民に知られ始めた頃でしょうね。

        日本メディアの異常な韓国アゲに疑問を呈した飯島愛さんが亡くなったり。

        その後は、在日コリアン特権など存在しない!と言い張っていた特定メディアですが、それも最近は聞かなくなりましたね。

        特定メディアが日米地位協定に基づく在日米軍の扱いを「在日米軍特権」と呼称する以上、日韓基本条約とその付随協約に基づく在日コリアンの扱いは「在日コリアン特権」と呼称されても当然でしょうに笑

        何はともあれ、韓国社会では対日レイシズムが空気のように存在し、「対日レイシストに非ずんば韓国人に非ず」である事が「日本の常識」なのは良い事だと考えます。

    • 昔からマスコミがアジア各国から批難と報道すれば
      該当するのが韓国、北朝鮮、中国なんですよね。

      他に国でも日本が嫌いな人は当然居るだろうから
      お茶を濁すようにごくごく僅かなそうした人を取り上げることは有りましたが。

      まぁ一部の国だけ該当する事項をあからさまに大きなカテゴリ全体で批難するというのは
      マスコミお得意の虚偽報道ですね。

      • 虚偽だと全くの嘘って場合になりそうなので、この場合は誇大放送ですかね。

  • >日本は世界中で嫌われている
    一部メディアやマスコミや記者は、世界は中国・韓国・北朝鮮、そして日本しかないと思っているんでしょうね。未だに天動説を本気で信じてそうです。

  • 昔、東南アジアを天皇陛下が訪問した時に大規模デモが起きたらしいね

  • 昔、NHKが「極東の小さな島国」という言葉をまるで日本の枕言葉のように使っていた事を思い出します。
    日本に使う枕言葉は「敷島」だと思うのですが。
    マスコミの日本下げは今も健在なようです。
    理由は判りませんが。