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    Categories: 金融

【悪い円安】「高校海外修学旅行が高騰」をどう見るか

円安のデメリットのひとつは、海外旅行に行き辛くなることだといわれています。昨今は円安のためか(あるいは内外価格差の影響か)、訪日外国人が急増する反面、出国日本人数は増えていません。その結果、旅行収支も著しく改善しているというプラス効果もあるのですが、海外旅行する人にとっては、その費用が高騰している格好です。こうしたなか、高校で海外修学旅行に行き辛くなっているとする話題も出てきました。

悪い円安論

円安の経済効果を総合的に把握するには?

円安が日本経済に与える影響について議論するためには、少なくとも大きく5つの側面から評価することが必要だ、という点については、当ウェブサイトにおいて常々指摘している点です。

それは、①輸出競争力、②輸入購買力、③輸入代替効果、④資産効果、⑤負債効果、です。

まず①輸出競争力とは、円安になることで日本製品の海外での競争力が高まる効果です。。

次に②輸入購買力とは、円安になることで日本人の海外製品の購入力が低下する効果です。。

さらに③輸入代替効果とは、②の輸入購買力低下の反動として、国産品需要が高まる効果です。。

そして④資産効果とは、外貨建ての資産を円換算したときの価値が高まる効果です。

最後に⑤負債効果とは、外貨建ての借金の円換算したときの負担が増えてしまう効果です。

それぞれ日本経済に対しては、①、③、④がプラス効果、②、⑤がマイナス効果をもたらします。

現在、日本経済は、たとえば石油、石炭、LNGなどの鉱物性燃料、あるいは家電、PC、スマホ、衣類などの軽工業品の多くを輸入に頼っていますが、円安が進めば、(仮に海外の物価水準が一定であったとしても)これらの輸入負担は増えてしまうことになりかねません。

また、もしも外貨建てで借金を負っている人がいれば、(為替ヘッジがなければ)債務負担が増えてしまい、巨額の損失が発生する可能性もありますし、利率が変わらなかったとしても、金利負担が増えてしまうなどの弊害も生じるでしょう。

円安のおかげで経常収支黒字は過去最大に!

ただ、円安が進めば、これらの弊害と同時に、輸出競争力が増える効果、外貨建資産の円換算額が増える効果などが生じますし、(一般に時間差を伴うにせよ)輸入代替効果も発生します。

この点、「悪い円安」論者の多くは、弊害の方を針小棒大に強調する反面、円安に伴う利益については歪曲化し、酷いケースになると「日本に製造業は存在しない」などとウソをついてまで、「日本にメリットは生じない」と強弁したりすることもあります。

実際、2023年度(=2023年4月~24年3月)における経常収支の黒字が過去最大を記録したこと(『経常黒字は過去最大も…「悪い経常黒字論」にご注意!』等参照)の主因は、旅行収支の黒字もさることながら、過去最大レベルに膨らんだ第一次所得収支の黒字です。

円安が日本経済にもたらしている莫大な恩恵を無視して、なにが「悪い円安」論なのか、理解に苦しみます。

もちろん、現在の日本は、かつてと比べ、「最終製品」ないしは「川下産業」と呼ばれる分野への強みは失われている可能性があることについては否定しませんが、そもそもサプライチェーンの上流工程(いわゆる「川上産業」)が残っているわけですから、川中産業や川下産業が復活する土壌は十分です。

インバウンドも急増中!

これに加えて外国人の日本旅行(インバウンド)需要は根強く、2024年3月と4月には、連続してそれぞれ300万人を超える外国人が日本を訪れていることが、日本政府観光局(JNTO)データから判明しています(『訪日外国人が2ヵ月連続3百万人台も…観光業の「穴」』等参照)。

個人的に日本がインバウンド観光を積極的に振興すべきだとも思えませんが、それでも外国人の旅行消費額は過去最大水準です。

旅行を「サービスの商品」と見るならば、広い意味では、日本人の海外旅行(アウトバウンド)は「外国が提供する旅行商品」を「輸入」しているようなものであり、外国人の日本旅行(インバウンド)は「日本が提供する旅行商品」を「輸出」しているようなものです。

その意味で、訪日需要の増大は、経済効果で見れば、インバウンドという「旅行商品」の輸出が急増しているようなものだ、といえますし、その意味では輸出競争力は間違いなく向上しているのです(それが良いかどうかは別として)。

なお、こうした「悪い円安」論が間違っている証拠はほかにもとてもたくさんあるのですが、「どうしても納得がいかない」という方は、『韓国メディアからの「韓国にとっての悪い円安」論』あたりもご参照いただければ良いのではないかと思う次第です。

最近の理論的ではないコメント

余談:読者コメントに対するちょっとした苦言

ところで、議論はまだ続くのですが、その前に、少しだけ寄り道です。いつもコメントを寄せてくださっている読者の皆さまには改めて深く御礼申し上げるとともに、ごく一部の読者の方には、ちょっとだけ苦言を呈しておきます。

当ウェブサイトでは「知的好奇心を刺激すること」をテーマに、日々、さまざまな話題を選定して、可能な限り、客観的な証拠と理論などをもとに議論を構築するように努めているつもりです(※実際にそれができているかどうかのご判断については、読者の皆さまにお任せします)。

「円安が日本経済に与える影響」についても、まったく同じことが成り立ちます。

これは典型的な経済学の理論であり、「円安や円高が経済にもたらすであろう影響」についても、この経済学の理論に従えば、かなり正確に予測できます(し、実際、それが適合している証拠はいくらでもあります)。

当ウェブサイトにおいて、「円安は日本経済に良い影響も悪い影響も与えるが、総合的・長期的に見れば、良い影響の方が大きい」と断じている(『【総論】円安が「現在の日本にとっては」望ましい理由』等参照)のも、きちんとした論拠に基づいているつもりです。

ただ、ごく一部のコメント主の方は、こうした理論に正面から答えようとせず、「悪い円安論は誤っている」とする当ウェブサイトの主張内容に反論を続けていらっしゃるようです。

もちろん、当ウェブサイトでは、記事の内容に正面から反論するような内容をコメントに書き込むことは禁止しておらず、むしろ推奨しているのですが、その最大の目的は、「反対意見も含め、意見を自由を書いてもらうことで、議論をさらに深いものにする」ことにあります。

せっかく反論するなら理論的にしませんか?

したがって、「悪い円安」論についても、たとえば次のような趣旨の反論であれば、個人的には大歓迎です。

『新宿会計士の政治経済評論』は輸入代替効果のプラス影響を過大評価している。なぜならば、現在の日本では電力供給が安定せず、労働力不足も深刻化しており、貴見ほどの輸入代替効果は十分に生じない可能性があるからだ」。

『新宿会計士の政治経済評論』は輸出競争力のプラス効果を過大評価している。なぜならば、企業は設備投資を数年単位、あるいは数十年単位で検討しており、『川下産業』の拠点の移転には多大な労力とコストがかかるため、短期的な円安で日本に『川下産業』が戻ってくるとは限らないからだ」。

どちらも「悪い円安」論を補強する根拠としては、十分に説得力があるものです。

とくに「企業が短期的な為替変動のみを理由として生産拠点をコロコロ移転させることは考え辛い」というのは、まったくそのとおりですし、とりわけ労働集約産業が日本に戻ってくるのかどうかに関していえば、為替レートだけでなく、わが国の生産年齢人口がピークアウトしていることについても考慮しなければなりません。

しかし、最近、ごく一部の方から寄せられているコメントは、こうした当ウェブサイトにおける「理論的な穴」を突くものではなく、もっとかなりレベルが低い、端的にいえば難癖レベルのものがあるのです。

「私の感覚では、円安は日本経済に悪い影響を与えている」。

「私の周囲を見ている限り、多くの企業は円安に苦しんでいる」。

「数字でエビデンスを出すことはできないが、私はこう思う」。

正直、どれも当ウェブサイトの議論に対する反論になっておらず、それどころか、知的好奇心を刺激するものですらありません。証明のしようがないからです。これだと、一部の新聞やテレビなどが喧伝する、低レベルな「悪い円安」論と、何が違うのか、よくわかりません。

もしこんな言い分が反論として成り立つのならば、言論空間など、簡単に崩壊してしまいます。

非常に幸いなことに、当ウェブサイトの場合、この手のコメントに対しては、しばらくは真面目な反論が寄せられ、見たところ、かなり徹底的に論破されています(ただし論破されても論破されてもコメントを書き込む人に対しては、最近、呆れて誰も相手にしなくなっているようですが…)。

しかし、正直、せっかく反論を書き込むならば、感性的・主観的なものではなく、もう少し論理的で説得力のあるものを書いた方が良いと思うのですが、いかがでしょうか。

(※もっとも、その手のコメント主はたいていの場合、論理的思考能力に難があるうえに、他人の文章を「正確に」読むことが大の苦手らしく、したがって、おそらく当ウェブサイトなりのメッセージも、こうしたコメント主には届かないのかもしれませんが…。)

悪い円安論と海外旅行

円安でエネルギー輸入が苦しくなる

寄り道はこのくらいにして、本題に戻りましょう。

当ウェブサイトとしては「円安は『現在の』日本経済に対し、総合的に見れば良い影響をもたらしている」と考えているのですが、その一方で円安にはさまざまなマイナス効果が生じている(かもしれない)、という点についても、否定するつもりはありません。

改めて指摘しておくと、民主党政権時代に主要な原発が運転を停止しており、それらの多くは現在でも稼働できない状況が続いています。

このため、鉱物性燃料(石油、石炭、LNG)などの品目が毎年、日本の輸入額を押し上げており、とくにウクライナ戦争以降の貿易赤字の主因となっていることは間違いありません。これらの赤字は、自動車や半導体製造装置などが稼いだ黒字を吹き飛ばしているのです(図表1)。

図表1 日本の貿易収支構造

(【出所】財務省普通貿易統計をもとに作成)

もちろん、この要因をすべて「円安」だけに帰すことはできません。

世界的なエネルギー価格の急騰はコロナ禍(武漢肺炎)のパンデミックの収束による反動的な需要増・供給不足に加え、ロシア連邦大統領であるウラジミル・プーチン容疑者が違法に始めたウクライナ戦争などの影響もあるからです。

しかし、もしも円安がここまで酷くなければ、エネルギー輸入による赤字への影響は、さほど大きくなかったのではないか、などとする仮説も成り立つところでしょう。

(※余談ですが、著者自身は、仮に円高だったとしてもエネルギー価格の急騰により日本が貿易赤字に陥ることは避けられなかったと考えていますし、なにより、円高ならば輸出がここまで伸びなかった可能性もあるため、むしろ貿易赤字額はさらに深刻になっていた可能性すらあるとも思っています。)

日本人の出国者数は増えていない!

こうしたなかで、「悪い円安」論の証拠がもうひとつあるとしたら、それは「日本人が海外旅行に行き辛くなった」、というものが挙げられるでしょう。

先ほども指摘したとおり、日本を訪問した外国人は2024年3月に308万1600人(速報値)史上初めて単月で300万人の大台を突破し、4月も少し減ったとはいえ、304万2900人(速報値)と、2ヵ月連続して300万人台を記録しました。

訪日外国人数をグラフ化しておくと、図表2のとおりです。

図表2 日本を訪問した外国人合計

(【出所】日本政府観光局データをもとに作成)

こうした旺盛なインバウンド需要に対し、アウトバウンド需要は、コロナ禍前の水準には戻っていません。

出入国在留管理庁が公表している『出入国管理統計統計表』によると、日本を出国した日本人は2024年4月で888,767人(速報値)でしたが、これはコロナ直前の2019年4月166万6546人と比べ、半分あまりにとどまっています。

出国した日本人の推移をグラフ化してみると、図表3のとおり、昨年(2023年)と比べればいくぶんか増えているにせよ、依然として日本人の海外旅行熱はコロナ禍以前の状況には戻っていな、という状況をうかがい知ることができるのです。

図表3 出国した日本人

(【出所】出入国在留管理庁データをもとに作成)

日本は旅行収支の黒字国

ちなみにインバウンド(B)をプラスに、アウトバウンド(A)をマイナスに表示したうえで、「インバウンド-アウトバウンド(B-A)」をグラフに示してみると、図表4のとおりです。

図表4 インバウンドvsアウトバウンド

(【出所】出国日本人は出入国在留管理庁、訪日外国人は日本政府観光局)

「インバウンド・アウトバウンド差」は2015年初めごろからプラスに転換し、コロナ禍の一時期を除けば、現在ではプラス基調を維持しているどころか、そのプラス幅がどんどんと増えている状況です。

また、日本はサービス収支については一貫して赤字を垂れ流している国でもあるのですが、少なくとも旅行収支に関しては、2015年3月期以降、プラスになっていることがわかります(図表5)。

図表5 サービス収支内訳

(【出所】財務省/日銀『国際収支統計』データをもとに作成)

これを著者なりに解釈するならば、安倍政権時代以降のインバウンド振興政策が功を奏し、インバウンド・アウトバウンド差がプラスになり、旅行収支も改善していたところ、昨今の円安(または日本の物価安)を主因としてインバウンドが激増した状況、ということではないかと思います。

旅行収支の改善は、日本人が海外に行かなくなったこと、外国人が大挙して日本にやってくるようになったこと、の合わせ技、ということでしょう。

高校では円安で海外修学旅行に行き辛くなっている

ただし、円安で日本人が外国に行き辛くなっていることは間違いなく、これに関連し、こんな話題が出て来ています。

海外への修学旅行に40万円!? 円安で費用急上昇 「旅費考えると…」 国内への切り替えや国内・海外選択制も

―――2024/06/12 10:01付 Yahoo!ニュースより【中国新聞配信】

報じたのは中国新聞です。

同紙によるとコロナ禍が落ち着き、海外への修学旅行が復活しているものの、円安や燃料サーチャージの高騰にともない費用が高騰していて、とりわけ広島県内の公立高校では「総額が40万円近く」に達している事例もある、などと記載されています。

なかには米国・ハワイの高校と2000年に姉妹校提携したがために、「切っても切れない絆」があり、行かないわけにはいかない、といった事例もあるようですが、記事によれば3泊5日で約33万円(!)の費用負担が生じるのだそうです。

これに対し、記事では行き先を台湾ではなく国内に切り替えた高校の事例も取り上げられています。

前回は1人約10万円だった費用が約15万円に高騰し、教員からも異論が上がるなどしたため、行き先を東京に変更。あわせて日程も2泊3日に短縮したとのことです。

これを、「円安のせいで海外に行けなくて残念だ/可哀想だ」、と見るかどうかは微妙なところです。

もちろん、修学旅行には、学校のクラスメイトとの思い出づくりであるとか、歴史を学ぶとか、さまざまな目的もあろうかと思いますし、旅行の行き先も、第一義的には各学校が教育方針、目的などに照らして決定すべきものであることは間違いありません。

とりわけ、「日本語が全く通じない異文化」という環境に、若いうちから接してみるのは、経験としては大変に素晴らしいものです。個人的には異文化交流は若いうちから積極的にやるべきだと思っていますし、そのことは、その人の見聞を広げるのに役立つとも考えています。

高校修学旅行は少数派

ただ、それと同時に全校の生徒が、たかが数泊の旅行に数十万円も負担し、ゾロゾロと海外に出掛けるというのも、費用対効果のバランスが合っていないようにも思えてなりません。

それに、修学旅行で海外を選ぶ高校は、恐らくは少数派です。

少し古いデータですが、公益財団法人日本修学旅行協会が2018年度に実施した『2018年度実施の国内修学旅行の実態とまとめ』によれば、1146校のうち国内を選んだのは963校(84%)、海外を選んだのは157校(13.7%)でした(ちなみに「実施せず」は26校・2.3%でした)。

ちなみに同協会の『修学旅行の歴史』によると、修学旅行は「旅行・集団宿泊的行事」(小学校は「遠足・集団宿泊的行事」)として、「学習指導要領における特別活動のうちの学校行事」のひとつに位置付けられており、あくまでも学校教育活動の一環だそうです。

同協会のホームページからダウンロードできる『修学旅行の歴史─修学旅行はなぜ生まれ,どう進化を遂げてきたのか ─』というPDFファイルを読むと、海外修学旅行については、こんなことが書かれています。

海外修学旅行は、社会のグローバル化が進展するなか、異文化に接することで生徒の視野を広げる重要な機会となるはずだが、それほどの増加は見られない。<中略>テロや感染症、対日感情など心配な点が多く、保護者の同意を得るのも難しい」。

旅行先として、かつてトップだった韓国が急減し、代わって台湾がその位置を占めるようになっているのは、このことをよく示している」。

余談ですが、対日感情の点から韓国への修学旅行が忌避され、代わって台湾が高校生にとっての修学旅行先となっている、とする趣旨の指摘ですが、同じく過去に日本が統治した歴史を持っているはずなのに、台湾だと反日感情が強くないというのは興味深い現象です。

それはともかくとして、過去には円高で国内旅行よりも海外旅行の方が安価に行けるケースもあったやに記憶しています。しかし、さすがにたかだか数日の旅行に「40万円」、などといわれると、親の立場としては躊躇してしまうのではないでしょうか。

あくまでも金融評論家としての見方ですが、修学旅行を教育活動の一環として位置付けるならば、(そこにどんな教育目標があるのかは知りませんが)その教育目標を達成するうえで費用対効果の観点から最適な行き先を選択するのが筋ではないかと思うのですが、いかがでしょうか?

新宿会計士:

View Comments (38)

  • 海外修学旅行に限らず,学校の修学旅行は,安全性などの名目のもとに,旅行代理店の中間マージンの比率が高く,個人旅行に比べて割高になってしまいます。海外修学旅行だと格安個人旅行の2倍くらいが相場のようです。航空券やホテルは団体規模が大きくなるほど割高になる(団体割引の反対)という現状も影響します。あと,日程が短いので,航空運賃の比率が大きくなり,コスパが悪くなります。滞在費は,シンガポールなど東南アジア方面なら,それほどの割高感はないと思います(航空券も比較的安い)。ハワイはしばらくやめたほうがいいかも。韓国や台湾ならもっと安いですが,学校の価値判断次第でしょう。
    私個人の海外旅行は,コロナ時期の足止めで海外旅行貯金が貯まっていたので,コロナ開け後続けて2回行ってしまいましたが,コロナ前の1.5倍かかると今後は頻度を落とさざるを得ないかも。あと,オンライン会議普及で,海外出張も激減した気がします(私の回りのみの話)。
    自動車産業は円安メリットを享受できるはずでしたが,国交省が変なタイミングで足を引っ張ている気がしなくもないです。トランプさんになった後どうなるか。

  • >その教育目標を達成するうえで費用対効果の観点から最適な行き先を選択するのが筋ではないかと思うのですが、いかがでしょうか?

    全くその通りです。
    見識を広めるために海外へ行くと言っても、中国や韓国に行って、どんな見識が広がるというのか?
    個人的な経験で言えば、同じアジア、そんなに変わらない。
    個人的には、欧米に行った時、特に、米国に行った時は、まあ、世界は広いなあ、と感じた。
    と言って、こんな経験、高校生の時にしなければならないというものでもない。
    私見だが、高校生までは、自国文化など自国についてしっかりと理解した方がいいと思う。
    更に、中韓などアジアは、社会インフラなどが未成熟な印象がある。四国の高校の中国への修学旅行で、列車事故で死者が出たこともあった。
    事故に限らず、病気などで、現地の医療を受ける時も
    大丈夫なのか、と思う。
    いずれにしても、高校の修学旅行で、アジアに行くことの価値は感じない。

    • >個人的な経験で言えば、同じアジア、そんなに変わらない。

      違いがわかるかどうかはその対象に興味、関心があるかどうかで随分変わってきます。
      興味が無ければ皆同じにしか見えません。
      単に貴方がアジアには関心がありませんってことを告白しているに過ぎないのです。

      • >告白しているに過ぎないのです。

        全ての陳述は、その人の意見の告白である。
        だから、過ぎない、とは?
        過ぎない、以外に何がある?

        このレスからはわかることは、あなたが他人の意見をバカげてあるとしか見ない人であることが分かるに、過ぎない、のだが。
        本日の本文にあるように、少しは、論拠らしいことを書かなければ、他人に刺激を与えられない。

    • 逆じゃね?

      欧米こそ日本と変わらない(見た目は違う人たちが住んでいるが)

      • 大昔の奈良平安時代は、中国からの文物に大いに学んで、それを取り入れて来たが、戦後は、アジアは日本を手本としている。
        日本は、明治維新後、欧米に追いつけ追い越せ、で欧米を手本としてやって来た。それは、今も変わらない。
        それだけ、欧米は懐が広く大きい。
        未だ、追いつけず、追い越せていない。

    • > 個人的な経験で言えば、同じアジア、そんなに変わらない。
      タイは仏教国でも日本文化とは全然違うと思います。
      マレーシアもイスラム教国で,日本とはかなり違う。
      インドに至っては,日本と似たところがほとんどない。
      台湾や韓国は日本と似てる部分が多いです。
      シンガポールは日本を真似してる部分も多い。でも,安全性から修学旅行向き。
      なお,当面,中国・香港には渡航しないほうがいいと思います。少なくとも修学旅行では。
      ベトナム,カンボジア,インドネシアは修学旅行にはちっと不向きかな。
      それ以外の国は知りません。
      ヨーロッパは往復の時間がかかりすぎて,普通の修学旅行日程だと強行軍になってしまいます。
      アメリカは物価が日本の3倍で,ペットボトル1本が500円もすると生徒には勧められない。

    • 戦前の、満州、朝鮮は、海外だけど、外国ではありませんよ。
      両者は、日本の領土でした、だから、国内旅行なんですよ。
      そんなこと、戦前に言ったら、非国民、と言われて学校も行けなくなりますよ。

    • sqsq様
      日本語の難しさを感じます。
      「海外」への旅行と言った場合に、
      ・物理的に海外への旅行であっても、東京から小笠原の父島への旅行は、「海外旅行」とは言わないでしょうし、
      ・国外への旅行を意味するとしても、朝鮮は、李氏朝鮮時代・大韓帝国時代は国外でも、日本への併合後は国内ですし、満洲は、満洲国は、傀儡だったとしても独立国なので(独立国と承認した国家は少なかったとしても)、また、独立国と承認しないのであれば、なおさら、日本国外です。
      日本語は難しいものです。

  • 中国新聞は「円安は悪い」という結論にするために、高校海外修学旅行を持ち出したのではないでしょうか。(もしかして、「円安は悪い」という上からの強い意向が働いたのかもしれません)

    • 「円安は、年金生活者(高齢者)にはキツイ」

      から、全米ライフル協会が銃所持規制に反対!するみたいに、円安反対!の論陣を張っているだけかと。

      日本共産党や立憲民主党や紙新聞を支えているのは、老人たちですからね。

      若者世代の雇用よりも、自分達の海外旅行が大事な人たち。

      「新聞は社会の公器!」
      なんて思わずに、強欲な圧力団体の機関紙だと思っておけばよいですかね。

  • 蓮舫が「国内じゃダメなんですか?」と言えば解決するでしょう。

    という事で、蓮舫には東京都知事になって貰いましょう。

    東京都民が色々苦しんだり東京脱出が進んだりしそうですが、それは「生みの苦しみ」って事で。

    • 毎度、ばかばかしいお話を。
      蓮舫(東京都知事選候補):「能登復興のために、修学旅行は海外ではなく、能登に行かせます」
      まあ、立憲も、いい顔ができるでしょう。

      • いや、課外活動でボランティア活動を体験させるとして、被災地への修学旅行は結構良いんじゃないですかね?

        安全の確保など色々課題はありますけど。

  • ここでコメントを書いている人、読んでいる人は本当に円安は悪くないって思っているんだろうか?
    輸出産業の経営者さんたちなのか?
    競合輸入品と戦ってきた農家さんたちなのか?
    電気やガスなども自給自足している超エコな人たちなのか?
    円高時代の内に海外資産を蓄えてきた資産家たちなのか?

    日本人の多くは当てはまらないと思っているんだが?
    輸入価格の上昇はエネルギーなど全国民が影響を受けてるんだが?
    円安は悪くない・・・はあ?としか思わないんだが?

    • 目先の事だけ見ればその通りなんですけど
      マクロで考えると
      海外から安い物が買えるからと言って円高に誘導すると輸出やインバウンドが減少しが減り外貨が稼げなくなり、お安くなった海外製品やエネルギー資源が買えなくなるんですがそれでも良いんですか?
      円高でも円安でも貿易収支を同じくするなら日本全体としては海外製品、エネルギー資源は同じ価値で購入していることになります、むしろ円安では外貨が増えるのでたくさん買えることになりますね。
      為替が変動した直後にはメリットが生じる人、デメリットを生じる人が当然出てきますがいずれそれは縮小され円高では平均がデメリット側になり円安ではメリット側になります。
      輸出産業が潤えば輸出産業に従事する人や下請け企業が潤います
      国内競争力が増せば農家さんや一次産業の従事者の収入が増えます
      それらの人の購買能力が増えれば国内で商売する人たちが潤います。
      それじゃダメなんですかね?

      • おつです!
        デモたぶん上段の匿名サンには理解されンと思いますで
        コノ流れ延々繰り返されてるから食傷気味でっけど、マクロの話にミクロで難癖つけてくるヒトとは議論にならんでヒタスラ平行線ですわ
        まァヒトは観るものしか見えないし観るのは既に頭のなかにあるものばかり(©️アルフォンスベルティヨン)だそうでっから、イタシカタナシ…知らんけど

        • ミクロ・マクロというより、この場合は主観視点と客観視点の違いな気もします。
          「自分にとって円安は悪い=日本全体にとっても悪いに違いない」

          >輸出産業の経営者さんたちなのか?
          利益代表同士の討論がテーマじゃないんですけどね・・・

          日々の出費増で物価上昇が体感できる昨今、こんな現象が続くのかもしれないですね。同じく食傷気味です。

    • 民主党政権で円高放置した時代を経験していないのですかね
      国内工場がどんどんと海外移転する
      多くの食料品は海外製品にとって代わられる
      当然国内の購買能力は下がる
      購買能力が下がれは国内産業は縮小するか倒産する
      更に購買能力は下がる
      負のスパイラル状態です。
      メリットと言えば、、、、回転ずしの待ち時間が無くなったこと、出張時の新幹線の座席指定がいらなくなったことぐらいですかね。

    • 円高になればなったでまた別の問題が出て来ますしね。

      結局は、どうすれば振り回されないで居られるか、なのですが。

    • 2010頃まで、円が80円くらいで円高が凄くて、経済が窒息して、生活も窒息しそうだった。
      安倍政権になり、円が110円くらいになり、漸く息が出来るようになった感じがした。
      その時に分かったことは、自国通貨が高いと、生活に関わる凡ゆるものに輸入圧力が掛かり、国内産業が根こそぎ潰れる憂き目に会う、潰滅する危機に頻するということ。
      国内産業が壊滅するとは、国内に働く職が無くなるということ。つまり、失業者が増え、経済が上向くことはない、ということ。
      民主党政権時代は、正にそんな時代。
      円高・円安で、どういう経済状態、国民生活状態になるかは、過去に経験・実証済みのこと。
      グタグタ、観念論を言う必要も無いと思うのだが。

    • 「悪い円安」というのは「悪い」に力点があり、うしろは円安でも円高でも賃上げでもなんでもいいのだ。政府批判をしたいのだから「悪い」の部分はデフォルト。

      • 成程、これは、「悪い」コメントですって言うデフォルトですか?
        デフォルトとは、思考停止、ということとすれば、自称経済評論家、マスゴミは、思考停止の山ですね。

    •  はい、極一般的な慣行農法農家です。しかしながら私個人の視点では、元々輸入品と競合無いです。むしろ不作の時期になると不足分だけ輸入が手配される作物なので(スーパーの店頭に並ぶ主要な野菜はほとんど国産で産地県の表示があるのではないでしょうか)。
       どちらかというと資材高騰が直撃していますし、ヤケクソ気味に賃上げしたので経費は爆上げしております。体感だけでは悪いナンタラと言いたくもなりますが、結局は個別の事象は対処をするだけのことですので、日本国全体に及ぶ経済学的な観点での"悪い円安論否定"にはほとんど納得していますね。早いとこ個別の視点でも状況の好転を見たくはありますが。
       どちらかというと輸入資材に依存しすぎた従来を改善する機会になりつつありますし、輸出に色気を出すなど、為替への依存を弱め、産業構造の適正化の方にこそ注視しています。
       生活でもそういう面があるかなと思います。ユニクロのフシギなほど(棒読み)安すぎるコットンシャツや、Amazonで買える1980円の服などが普通に感じていたのが異常だったのでは。

    • これは本当に円安が原因ですか?
      後発品メーカーの不祥事で生産量が減っているのではないですかと思うのですが。
      出荷量が不足しているのは間違いないとしても、外貨建てでの原材料価格の高騰もあるでしょうし、何でも円安だけのせいにするのはいかがかと。

      • >外貨建てでの原材料価格の高騰もあるでしょうし、

        それは円安(と海外のインフレ)のせいでしょう。

        • それぞれの寄与の度合いがわからないと、正しい議論ができませんよね。

          • 薬品の原末が製品コストに占める割合はそんなに大きいだろうか。

            大きなコストは意外にも錠剤を包装、梱包するコストだったりする。

  • 「円安」からは、はずれてしまいますが...。
    修学旅行先が台湾から東京に変更になった、というのが、
    実は千葉が主目的先だったなら、
    高校生はかわいそうじゃないと思うのですが(笑)。
    「修学」の目的を考えたらどうよ、ですけど、
    「高校生活の思い出」としては、こちらのが歓迎かもしれません。
    地方の高校生にとっては、なかなか「友だちと楽しむ」機会がないでしょうから。
    (東京の子供達は中学の卒業遠足とか、高校生ともなれば自分達で行ったりしますけど)

    • 私の高校時代の修学旅行では、千葉銚子で地引網体験がありました。良い思い出です。

  • 大きな波としてのドル円レートは米国意向で変動します。過去に円高基調になったのは、米国が日本に「お仕置き」をしたい時。即ち国力国富を衰退させたい時に行いました。
    石油資源国同様、国内金融残高という資源を持つ現在の日本は、その資源を食い潰しつつ生きるのであれば円高は好都合です。
    但し当然ながら資源はいつまでもあるわけではありません。
    石油産油国ですら、その時を見据え石油に代わるエネルギー資源獲得に向けて国富が尽きぬ前に今から動き始めています。
    持続的社会を志向するならば、国富を増大させる施策を選択すべきでしょう。それこそ米国からお仕置きされる位に。
    目先だけみて円安を歓迎するのではなく、その輸入に使うお金、いつ誰がどのように蓄え日本が金融大国になったのか、過去を振り返ることが大事です。

    • すいません。。
      誤:目先だけみて円安を歓迎するのではなく、
      正:目先だけみて円高を歓迎するのではなく、

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