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下手なホラー小説よりも怖い「少年野球のエピソード」

「野球にはとってもおカネがかかるらしい」。そんな漫画を見つけました。下手なホラー小説よりもよっぽど怖いエピソードです。そして、「昭和のスポコン魂」に染まった親御さんが野球にのめり込むあまり、周囲から浮きまくり、長男は勝手に部活を辞め、次男は不登校になってしまったという事例もあるようです。令和の子育て事情、学ぶことは多そうです。

今どきの野球事情

最近だと子育てにはカネがかかるうえ、たとえば習い事ひとつとっても、親御さんにはかなりの経済的・時間的負担がかかるようになったとの指摘もあります。

これに関連し、こんな漫画を発見しました。

これは、X(旧ツイッター)にとあるユーザーがポストしていたものだそうですが、こう書かれています。

  • 硬式用グローブ 50,000円
  • スパイク     20,000円
  • ランニングシューズ10,000円
  • 公式用ユニフォーム25,000円
  • 練習用ユニフォーム15,000円
  • 専用ジャンパー  15,000円
  • 指定リュック   13,000円
  • 公式用帽子    3,000円
  • 練習試合用帽子  2,000円
  • <略>
  • 各種破損次第買い替え

親御さんが野球好きか、夢見る人か

著者自身は残念ながら野球を嗜まないので、この漫画の記載が事実なのかどうかはよくわかりませんが、仮にそうだとすると、下手なホラー小説よりも、遥かに恐ろしいシーンです。

漫画では女性がレジ打ちをしているシーンが出てくるのですが、レジ打ちの時給が1,500円だったとしても、2時間の労働が公式用帽子で飛んで行ってしまう計算です。まだ真夏には少し早いですが、思わずヒヤリとする経験がしたければ、たまにはこんなネタも良いかもしれません。

いずれにせよ、野球にはコストがかかることは間違いなく、個人的には、親御さんがよっぽど野球好きでもない限り、「コストをかけてでも子供に野球を習わせる」というのは多大な負担がかかります(もちろんなかには、「あわよくばプロ入り」、「あわよくば大谷翔平選手のような大成」を夢見る人もいるかもしれませんが…)。

そして、このように考えていくと、「夏の高校野球」も、じつは全国各地の親御さんの多大なる負担があってこそ成り立っているものなのかもしれません。

鷲尾玲子さん夫妻の事例

もっとも、昭和世代が子供だった時と比べると、平成や令和の育児、習い事事情は、かなり変化しているようです。野球に関連し、少し前に、こんな記事がありました。

「お母さん、もう応援に来ないで…」と息子が哀願。少年野球の「応援虐待」無自覚だった両親の恥ずかしすぎる言動

―――2024.5.18付 FORZA STYLEより

【後編】エラーに応援席から「なにやってんだよ」!野球好きを自称する夫婦が犯した応援虐待のリアル

―――2023.11.6付 FORZA STYLEより

記事が掲載されていたのは『FORZA STYLE』というウェブサイトです。前編が今年5月18日付、後編が昨年11月6日付の掲載です(なぜ前編のほうが半年もあとに掲載されているのかについては、よくわかりませんが…)。

阪神ファンの48歳の主婦・鷲尾玲子さん(仮名)は、根っからの巨人ファンで野球好きの夫の強い勧めもあり、小学校と高校生の2人の息子には、幼いころから野球を習わせるために地元の少年野球クラブに所属させてきた、というものです。

ただ、記事によると玲子さんや夫は昭和時代的な発想で、体罰や千本ノック、あるいは大声で怒鳴ったり、といった指導を信奉しているらしく、こんなことを述べているのだそうです。

大声で指導するぐらい、当たり前だと思いますけどね。少し威嚇じゃないですけど、怖がらせないとまとまらないこともありますし、そんなことも我慢できないようじゃ、強くなんてなれませんよ」。

まさにスポコン的な発想ですね。

そんな玲子さんは「褒めて伸ばすとか、楽しむとか」、「みんなで知恵やアイデアを出し合って練習メニューを考えたり、長所を伸ばすような指導を推進したり」するような「今の指導」には「懐疑的」で、こうした態度が応援姿勢にも出るのか、練習試合ではほかの保護者からの顰蹙を買うような応援も。

次男が所属するチームのある練習試合では、他の子がエラーをしたときに、その子に向かって玲子さんはこう叫んだのだそうです。

なにやってんだよ!

すると、他の保護者が玲子さんのもとに走って来て、こう苦言を呈したのだとか。

そういうのをやめていただきたいんです。エラーはした本人が一番傷ついています。切り替えて、次は良いプレーをしよう!と子どもたちが声を掛け合っているのに水を刺さないでください」。

「長男は勝手に部活を辞め、次男は不登校に」

…。

なかなかに、印象的なエピソードです。

ですが、記事はそこで終わりません。玲子さんはそれでも気にせず、同じ調子で応援を続けたものの、結局試合には敗退。帰宅後の夕食時に玲子さんが夫と一緒に次男を咎めたところ、次男が泣き出してしまい、それを見ていた長男が玲子さん夫婦に対し、こう淡々と諭したそうです。

野球クラブでも噂になってるらしいよ、その父さんと母さんのスポ根昭和スタイル。それでやめたがってる子もいるって友達が言ってたよ。振れとか走れとかいうけどさ、そもそも母さんできんの?いい加減、やめたら?その知ったかぶり。見てて痛すぎるし、次男が気の毒すぎるし、俺も恥ずかしすぎる」。

そして、その後、長男は勝手に部活を辞め、次男は野球どころか不登校になってしまった、というものです。

なんだか、この「鷲尾玲子さん(仮名)」一家が実在するのか、あるいはネタのためのフィクションではないか、と思いたいところでもありますし、リアルでこんな夫婦がいらっしゃるのかと思うと、それはそれでよくわかりません。

もしこれが事実だとしたら、長男は幸い自分で判断できる年齢ですが、不登校になってしまった次男が心配ですね。

なお、経済評論的な立場からすれば、子供に習い事をさせることは、「子供が将来、野球選手として大成功し、大きなキャッシュ・フローをもたらす可能性がある」という意味では投資のようなものでもありますが、それだけではありません。

仮にプロの野球選手になれなかったとしても、決して悪い話ではありません。子供のさまざまなスキルを伸ばすことにもつながるからです。

記事にも出てくる通り、野球だと「チームプレイを学ぶ」「成功に向けて試行錯誤する」といったプロセス自体が子供の全人格的な成長を促しますし、その意味で、「ほめて伸ばす」「楽しくやる」というアプローチは、まさにビジネス・組織マネジメント論とも通暁するものでもあります。

いずれにせよ、自分たちが昭和的なスポコンにのめり込むあまり、子供の気持ちを無視して野球を押し付け、結果的に不登校に追い込んだ玲子さん夫妻のような事例は非常に残念ですが、令和の子育て事情、本当に学ぶことだらけだと思う次第です。

新宿会計士:

View Comments (35)

  • 甲子園で犯したエラーのためチームは敗退。たったそれだけのことで、かつての地元の星は、瞬時に暗転、一家挙げて針のむしろ。とどのつまり、転居を余儀なくされたなんて話がありましたね。

    こんな阿呆らしい風潮をつくり出した、朝毎NHKの咎は大。かれらはいかにも作りものめいた、球児達の汗と涙と感動の物語をせっせと紡いでは、押しつけ報道に精を出す。

    一方で、その結果として生まれた上のようなネガティブな事象を拾い上げては報道するのが、週刊誌の役割。

    まあ、相互補完というか、マッチポンプというか、多分業界としては共存共栄ってことなんですかね(笑)。

    乗せられて,目一杯喜怒哀楽の激情に駆られる人なんて、そう多くはないとは思うんですが、冷静でいる大多数の人より、社会的影響力は格段に大きいんだよな。

    • >球児達の汗と涙と感動の物語をせっせと紡いでは、押しつけ

      ホント、これが分かっていて、甲子園目指して野球やるっていうのだから、乗せられる方がどうなんですかね?っていう事でしょう。
      こんな事に一生懸命になるなら、何か他の事に心血注いだ方が余程得るものがありそう。

    • エラーもありますが、松井を監督の指示で全打席を敬遠したピーッチャーなども永遠に記憶に残りますね。


  • 硬式用グローブ 50,000円
    公式用ユニフォーム25,000円
    練習用ユニフォーム15,000円
    専用ジャンパー  15,000円
    指定リュック   13,000円

    これだけで合計118,000円

    完全ボラぼられてる。中学、高校の制服がやたら高いのと根は同じかな。

    • >中学、高校の制服がやたら高い
      “日本製で縫製もしっかりしており型崩れにも強い製品なら”それに見合った価格になるはずです。
      特に小ロット生産品であれば1品あたりの単価はそれなりになってくるはず。
      そういった生産に纏わる背景をすっ飛ばして目に見える価格だけで語る人々が物造り日本を消していったのです。

    • >制服
      サイズアウトする頃には使い潰すならユニクロ品質で十分。
      そういう視座に立てば「サイズアウトしてもお下がりで年少者に使いまわせる」レベルの品質の制服はオーバースペックでボッタクリなんでしょう。

      • 洋服の青山」で替えズボン付き背広のそこそこのものが19800円で買える時代にブレザー+ズボンで43000円、ワイシャツ1枚4400円(ある高校の実際の値段)を高いと思うかリーズナブルと思うか。
        どうせ買うんだから、何のコストカットの努力もしてないんだろうな。

        • >どうせ買うんだから、何のコストカットの努力もしてないんだろうな。
          底浅い十把一絡げ論には与しないですが、安物万歳!指向がデフレマインドを強化するサイクルを回し、停滞の30余年を現出させた。
          安物至上主義で国内の製造業空洞化を推進、今更業として再興し難い製造分野は昨今の国内回帰機運でも還らない。
          市場を通し国民皆で選んだ結果がそれなら、そう罪悪感を感じずともよかろう。
          モノ造りニッポンなどという概念が幻想の彼方へ去ってゆくのもまた愉しんでおられるようでなによりなにより。

          さて、これからは年金医療介護も更なるコストカットで社会保障制度の枠組みだけを維持維持…

          • そんな難しい話かね?
            供給者側から見れば:
            200―300人程度の需要。1年待たなければ次の需要がないという特殊な市場。
            工夫して利益を上げようなどという意欲はでてこない。

            需要者側からみれば:
            どんな値段でも他所を調べることも、買わないという選択肢もない。言い値で買うしかない。

            こういう特殊な市場だから浮世離れした値段がでてくるんだね。

    • 何故か、制服の話が弾んでいるので、一言。

      学校って、勉強する所なんだから、高い制服なんか要らないはず、全日本共通の学生服でいい。
      そのお金は、優良な学習教材や、学外学習の費用に回せばいい。
      どうせ、社会人になれば、自由な服を着ることが出来るのだから。

  • 子供がクラブチームに参加してスポーツするケースだと、野球に限らずお金がかかります。
    そして、応援の仕方も節度が求められるのは事実でして、少年野球の事例のような話も概ね事実のように思えるような感じでしょうかね。声を出しての応援にも、ヤジを飛ばすようなやり方は嫌われます。
    「コーチングはご遠慮ください」と、ハッキリ試合前に言われることもありますよ。
    この事に限らず、良かれと思ってやっていることが常識に合わないなどということは、あるわけで。恥ずかしながら僕自身も身を持って体験した口です。
    こういうお母さんは応援にいかない方が無難ですね。

  • >仮にプロの野球選手になれなかったとしても、決して悪い話ではありません。子供のさまざまなスキルを伸ばすことにもつながるからです。

    スポーツと言えば、根性という考え方が未だ根強い日本では、科学的な教え方をしない。コーチ達が、スポ根の中で育って来ているから、そんな教え方も出来ないし、そもそも、スポーツは科学だとも思っていない。科学とは、何事にも道理があり、その道理に従えば、成果は上がるということ。
    こんなスポーツのやり方を教えられれば、社会に出ても、道理に従って働くことが出来るから成果も上がる。残念ながら、そんな教え方が普通になっていない日本では、スポーツをやっても余り得るものはない。
    余程の大企業でもなければ、未だ企業の仕事も気合いだ、とばかりに直ぐにノルマを与える、スポ根的な経営者や管理が行われているのが、日本。
    もうそろそろ、スポ根漫画はやめた方がいい。

    >記事にも出てくる通り、野球だと「チームプレイを学ぶ」「成功に向けて試行錯誤する」といったプロセス自体が子供の全人格的な成長を促しますし、その意味で、「ほめて伸ばす」「楽しくやる」というアプローチは、まさにビジネス・組織マネジメント論とも通暁するものでもあります。

    スポーツでこんな事学べると思っている幻想が、日本にはある。
    こんなことを出来る人間を育てたければ、頭の良い人間を作ることをやればいい。
    頭のいい人間は、自然とチームプレーも出来る、試行錯誤も出来る。何故なら、頭がいいから、全体の中の自分の役割を自ら判断できて、それに相応しい行動が自ずとできる。

    スポーツは、ローマのコロセウムの時代から、民衆に見せる興行やエンタメに過ぎない。スポーツ選手は、タレントと同じ、人気稼業。

    • 尚、自分で楽しむつもりでやれば、こんなに爽快で楽しいものはないし、仲間とチームプレーをやれば楽しみは倍加する。
      つまり、わざわざ、根性を持ち出してきてやるものではないことは、これで分かる。ましてや、子供には、楽しむことを体験させれば、人生を前向きに捉える機会にもなる。
      何でも、根性にしちゃうんじゃ、息苦しい。

    • 久しぶりに書き込みます。あまりに多忙なため、最近は参加出来ませんでしたが、毎日、楽しく拝見しておりました。

      根性論やスパルタ教育の弊害は十分に知っているつもりの私の経験から申し上げるなら、やはり根性や克己心は必要です。スポーツに限らず、あらゆる分野で必要な資質かもしれません。私はこれまで多くの学生を見てきました。これからも見ていくでしょう。気付いたのは、成績よりも、根性のある学生の方が遥かに社会で活躍している現実です。

      社会に出たら、誉めながら楽しく教育して伸ばすなんて、あり得ません。暴言は無くとも、グローバルな競争社会の真っ只中で、弱肉強食の凄惨な現実があるだけです。頼れるのは自分だけ、いかに自分の能力を深化させるかの長期戦です。私にとってはスパルタ教育も立派な勉強法です。

      もし同じ能力の人間が2人いたら、根性があり、ハングリー精神旺盛な人の方が間違いなく先に伸びます。周囲の信頼を早く勝ち取り活躍します。未踏のスキルであっても早く修められます。そして指導的な職位に就けます。要諦は、刻苦勉励するかしないかだけです。頭で解っていても、出来ない人間が多いから、根性論の否定を持ち出すのではないか。同じ能力レベルの人間は大勢いて、その中から勝ち残りたいなら、根性と克己心は不可欠だと思います。

      私はどんな人でも、必ず挫折はあることを知っています。そして、根性論ではどうにもならないことが多いことも知っています。圧倒的な差を見せつけられて根性だけで事態が好転するとは思えません。しかし、能力差が決定的な場合であっても、その差を少しでも縮めようと奮闘していたら、気がついたら追い越していたりするものです。つまり逃げ出さない勇気が求められます。したがって私は、根性と勇気は表裏一体の素養かもしれないと思うことがあります。畢竟するに、我々大人は、若者に対して、甘美な理想論よりも、現実に対処できる逞しさを指南すべきではないでしょうか。地道で目立たない不断の努力を継続出来る精神性は非常に崇高であり、その原動力こそが根性だと私は信じています。

      • 書かれていることは、全くその通りです。

        ただ、根性=やり抜く力、とすれば、この力はスポーツでのみ鍛えられるものだ、その力を養う為にはスポーツをするべきだ、という幻想が、日本には強くて、スポーツ=根性、になっていないか?ということです。
        根性=やり抜く力は、持って生まれた資質でもありますし、スポーツではない他の分野でも大いに鍛えられるものです。
        又、スポーツはやれば大変に楽しいものですが、それを根性の育成と結び付けて、過度な方向違いの、ただ苦しいだけで効果の薄い練習をやる、やらせる、という風潮が日本にはあるのではないか?ということです。
        所で、成績がいい=頭がいいではありません。

        書かれている内容、納得できるものですが、スポーツとは関係ない事です。つまり、スポーツをやれば、必ず醸成される資質ではなく、例え、身体能力が高く無くても、生まれ付き持ち合わせていたり、他の経験からも醸成されることです。

        スポーツは、スポ根漫画が描くような特別なものではありません。

  • たしかに金がかかっています。
    そのうえ練習試合が多い。練習は毎週渡日。
    確かに挨拶は出来るようになりました。
    それにすこしづつ上達しているようです。
    練習もふくめ父兄は常に付き添い、飲料(種類、量が多い)日焼け止め、椅子、等々
    時間とお金がかかります
    よく続くものだと思います
    この父兄は子供がやりたいと言わなければすぐにもやめたいと言ってます。

    • 今、子供達がやるスポーツは、親の負担が半端なく大きい。当番制で、飲み物は勿論、コーチの弁当迄用意しなければならない。
      コーチはロクな指導も出来ないクセに威張っている。その上、依怙贔屓する。可笑しな日本の典型例の一つだ。
      月謝を払って、スポーツクラブにでも行かせた方がいい。

  • 友人の元高校球児の話てすが
    グローブ、ボールは革製品で消耗品でお金かかります
    バットも高いのに、ちょっと芯を外したりすると壊れます
    更にキャッチャーはプロテクター、これも高いですがサイズを合わせる必要があるので使いまわしが効かない
    野球部はOB等からの寄付無しでは無理って言ってましたね

  • キューバ発祥のベースボール5っていうボール一つで出来るスポーツがあるから、子供達にはまずそれから入るのが良いかもですね。

    男女混合で遊べるって言うし。

  • 長州力は元プロレスラーで現在はタレントとして活動している。

    97年に出た「反骨イズム」という本で
    小さいころから野球が大好きで自分でもうまいと思っていたが、野球用具一式をそろえる金がないため中学では野球部に入れなかった、という記述がある。

    結局長州は中学では柔道部に入り、高校と大学は特待生としてレスリング部に所属した。

    熱心なプロレスファンなら野球に金がかかることは常識である。

    • スポーツには、いろいろと金の掛かるものがある。スポーツに金を掛けたくなければ、金の掛からないものを選べば良い。
      長州力が野球をやっていて、一流のプロ選手になり有名になっていたかは分からない。プロレスのようなマイナーな道に行ったから、身体能力の優越さが目立ったのかもしれない。
      尚、金が無いで言えば、野村克也さんは、彼の様々な書物によれば、極貧で着るものも年中ランニングシャツ、靴も履けなかったということらしいが、超一流のプロ選手になった。

  • 子供をめぐるスポーツにはかなりしんどい話もあるみたいですね、
    『スポーツ毒親 暴力・性虐待になぜわが子を差し出すのか』 島沢優子 文藝春秋 (2022/5/12)
    この単行本の一部抜粋がnumber Web に記載されていますね。ご参考までに。
    https://number.bunshun.jp/articles/-/853182

  • 「ほめて伸ばす」「楽しくやる」という教育方法は,統計的には,そのほうが成績が伸びるのは事実です。ただ,大人になって,運や挫折や理不尽と多く関わるようになって,打たれ強さが育っていないと,心を病んで鬱状態になってしまう人も増えてきている気がします。温室型科学的教育とスポ根型教育と,適当な比率のバランスが必用なのかもしれません。

    • >「ほめて伸ばす」「楽しくやる」という教育方法は,統計的には,そのほうが成績が伸びるのは事実です

      どういう統計なのか?
      「ほめて伸ばす」「楽しくやる」ということには、それなりのテクニックというか、理論が必要だと言われているのだから、何でも一括りに、良いとか悪いとか、というのは危険。
      「ほめて伸ばす」については、結果だけを褒めたら、返って逆効果で、結果ばかりを気にして自ら工夫して努力する能力を身に付けることを阻害することにもなる、と言われている。褒め「方」が重要。下手に褒めるなら、ほっておいた方が良い。
      また、理不尽な逆境で「鬱」になるのは、理不尽なイジメに近い就業環境があるからで、そんな環境からはさっさと逃げ出す危険察知力を身につけることの方が大事だとも、最近言われている。
      何でも、一括りで論じることは間違いの元。

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