立憲民主党は政治資金集めのためのパーティーを禁止する法案を提出しながら、党所属議員がパーティー開催を続ける意図を示していましたが、大串博志氏や岡田克也幹事長らが一転してパーティーを一部は中止すると表明したようです。ただ、批判が広まり、急速に方針転換したことを評価する人もいるかもしれませんが、党の姿勢の首尾一貫性のなさは、同党の信頼性に影響を与えるかもしれません。
これぞ「立憲民主党しぐさ」でしょうか。
『パーティー禁止法案提出の立憲民主でパーティー相次ぐ』などでも紹介したとおり、立憲民主党といえば、政治資金集めのためのパーティーを全面的に禁止する法案を国会に提出しておきながら、自分たちの政党の所属議員らが相次いでパーティー(または朝食会や昼食会)の開催が報じられている政党です。
これについて、たとえば来月17日、都内のホテルでパーティーを開催することを予定している大串博志氏が、「法律が(国会を)通ったら(パーティーは)やらない」などと述べたことが、保守系メディアだけでなく、朝日新聞や東京新聞などのメディアにも大きく取り上げられているところです。
立憲・大串氏、6月にパーティーを開催 「法律が通ったらやらない」
―――2024年5月23日 17時00分付 朝日新聞デジタル日本語版より
立民・大串博志氏、6月に政治資金パーティー開催 党は「全面禁止」法案を提出したが… 本人の説明は?【一問一答】
―――2024年5月23日 16時58分付 東京新聞TOKYO WEBより
冷静に考えてみると、立憲民主党の「パーティー禁止法案」、「政治資金集めパーティーは悪いことだ」と自分たちが認識しているからこそ提出したものでしょうから、その「悪いことだ」と認識しているはずのパーティーを、現段階で大っぴらに開催するということ自体、強烈です。
良識ある人であれば、こうした立憲民主党の「ダブル・スタンダード」――すなわちあたかも「与党のパーティーは悪いパーティー、野党のパーティーは良いパーティー」とでも言いたいかのような姿勢――に対し、眉をひそめるのではないでしょうか。
しかも、立憲民主党の岡田克也幹事長は24日、国会内で記者団に対し、岡田氏自身も会費2万円の自身の政治資金パーティーを27日に大阪市で開催するとしたうえで、法案が成立・施行されていない現時点で自粛の必要はないとの認識を示した、と報じられています。
岡田幹事長パーティー開催認める「自民はやり放題、自分たちの手を縛ると競争にならない」
―――2024/5/24 20:14付 産経ニュースより
自分たちができもしない、あるいはやろうともしないことを法制化しようとしているという時点で、なんだかずいぶんと有権者も舐められているように思えるのは、気のせいでしょうか。
もっとも、ネットなどで批判が広まっているためでしょうか、立憲民主党は急速に方針を転換したようです。
岡田、大串氏がパーティー中止 政治改革への影響回避―立民
―――2024年05月25日16時19分付 時事通信より
時事通信などの報道によると、岡田氏と大串氏は25日、それぞれ予定していたパーティーの開催を中止すると発表したそうです。
これについて、岡田氏、大串氏らが「批判されて方針転換できる政治家」だと好意的に見ることもできなくはないのですが、やはり、彼らの「首尾一貫性のなさ」は否めません。
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もっとも、今回のような展開、もしも自民党の側が政治資金集めパーティーの開催を禁止する立憲民主党側の法案を「前向きに検討する」などとして引き延ばせば、立憲民主党としては資金集めができなくなり、資金的に干上がる、といった展開も生じるかもしれません。
あるいは岸田文雄首相が立憲民主党の案を「丸呑み」して法案を成立させたならば、案外、「政治とカネ」の問題も、国民の目から見て、ある程度は解消する(かもしれません)し、政党運営は政党交付金と透明性の高い政治献金で運営されるようになるのは長い目で見て悪い話でもありません。
ただし、そうなったとして、立憲民主党に企業などからの献金が集まるという保証もありませんが…。
View Comments (17)
地獄なのは野党筆頭の立憲も財務真理教徒だって事。せっかくのチャンスを潰してる。
>これについて、岡田氏、大串氏らが「批判されて方針転換できる政治家」だと好意的に見ることもできなくはないのですが、やはり、彼らの「首尾一貫性のなさ」は否めません。
なんだか「聞く力」を思い出します( ^o^)y━・~~
野党を育てよう
こうしたことを言っている人たちが居ますが
一向に野党は成長しません。
政権担当能力が無い政党が野党第一党に居座り続けることは日本人に取って
非常にマイナスです。
昔から散々ブーメランに投げ続けているリベラル野党に対して
マスコミは強い態度で報道しなければなりません。
実際は野党については非常に甘い報道となります。
アリバイ作りに少し報道して終わりなど。
腐ったマスコミ&リベラル野党をどうにかしないと日本は衰退していくでしょう。
いつになったらマスコミは自民党が素晴らしいから指示を受けているのではなく
野党のレベルが低すぎるから相対的に自民党が指示されていることを理解するのでしょうかねぇ?
マスゴミが徹底的に甘やかすから「まともな野党」なんて育ちようがありません。
あるいはどこかからマスゴミに「野党は徹底的に甘やかして堕落させろ。野党が堕落すれば与党も必然的に堕落する」と言う「お達し」が出ているのかも。
「野党を育てよう」と言っている人達もたまにいますが、
当然のごとく質問に答えてくれないパターンがほとんどですね。
「マスコミだけじゃなく支持者も、野党のやらかしやスキャンダルには
随分甘いけど、それで本当に育つの?鞭を惜しめば子を損なうよ?」
と聞いてみたいけれど……答えが返ってきた例がない。
「野党を育てる」のはやぶさかではないが、成長余力の無い残りカスにしか見えない立憲民主党に注力するよりは、他を模索する方が建設的に思える。
…という層は一定有ると思われます。
いざというとき取って代われる力を持った野党第一党はあった方が良いと思ってますが、
(温くやってたら取って代わられる危機感は必要だと思うので)
といって、野党のやらかしやスキャンダルに対して甘くて良いとは微塵も思ってません。
今の野党第一党は余りにも論外すぎて、こんなのが対抗勢力だったら政権与党が堕落するだけなので、
現野党第一党を野党第一党の座から引きずり下ろすのがベターかなと考えます。
最近の子育ては体罰禁止だからなー
そういう世の中で、政党に対しては体罰OKというのも難しい
「健全な野党があったらなあ」
とは、常々思います。
でもだからといって甘やかして温室で育てるのは、本末転倒ですわ。
少年ジャンプの読者アンケートによる激烈な淘汰のように、常に新しく意欲満々な熱いチャレンジャーを受け入れて、ダメなら脱落してもらえばそれで必要十分です。
馴れ合った内輪ネタばかりで、つまらないから誰も読まなくなる。
(=投票率が低い)
都知事選の石丸伸二は、とても珍しくまともな新チャレンジャーなので、読者(有権者)としては面白いから、頑張ってほしいですね。
朱に交わって赤くなる前の、今はまだフレッシュ。
とりまドブさらいだけでも。
この問題は、パーティー券収入報告を過少報告している事であり、ちゃんと収支報告さえしておけば、特に問題ない事なのです。
加えて外国人にパーティー券を配布している事が一部で問題視されているのに、一切それに触れないのはどうかと思います。
こうやって見ると、本来解決すべき問題が、いつの間にかパーティー開催そのものを全否定する事にすり替わっています。
要は自由民主党だけを弱体化させたいというのがあるのかもしれません。
そういう意味では、労組票をアテにしている立憲民主党と国民民主党の利害が一致する訳なのですが、「パーティー禁止」と大口を叩いて上に「自分達はマスコミに守られているから大丈夫だ」と勘違いをしてパーティ開催を強行しようとした立憲民主党の頭の悪さが目立つ格好になりました。
そんな中で、左派マスコミが必死に立憲民主党を擁護する姿勢を見せているのですが、こういう態度こそが「マスコミ不要論」を台頭させてしまっている原因なのに、何時になったら気付くのでしょうかね。
法案提出を、ただの政争の道具・手段としてしか見てなくて、社会を望ましい姿にするための一歩なんてことは露ほどに思ってないんだろうなって思うのです♪
党内の意思統一もおざなりにして法案を提出したら何が起こるかも考えてなければ、党が禁止法案出しときながら開催したらどんな反応が帰ってくるかも考えてなかったんだろうな♪
禁止法案出せばウケるだろう。法が成立するまでは何しても文句言われる筋合いはない。
そんな想像力が欠如した自己中な人たちに見えるっていう、あたしの立憲に対する偏見が強められた1件だったのです♪
枝野氏だったか、「対案はあるのだが、自民を利することになるので言わない」などと言っていたこともありました。国民のための政治とやらをしているのであれば、党利など関係なく、仮に自民の手柄になってしまうとしても、日本が良くなる法案を出すはずなのに。
ウケしか狙わないのなら、政治家ではなく芸人とでも名乗ってほしいものです。結果はスベるだけでしょうけど。
鳩左ブレ 党名変えても 変わらない
「企業・団体からの資金提供は悪で、個人単位での資金提供は善」としたかったのでしょうね?
(立民には無い企業献金)
→ 「失うものが無い ”無敵攻撃” 」のつもりが、自身の虎の子の草刈り場を根絶やしに・・。
*問われてるのは「使途の透明性」であり、資金の大小の問題ではないのですものね。
・・・・・
泉氏、自民に献金集中「不公平」 令和臨調の集会で恨み節(共同通信)
https://news.yahoo.co.jp/articles/60c8b4cb315c91adb80a41eaabaac56e354178a6
>自民党に企業や団体からの献金が集中している現状に触れ、恨み節を口にした。
*新宿会計士様も過去の稿でとりあげられていました。
https://shinjukuacc.com/20230723-02/
さすが、『立憲民主党』
何をやらかすにしろ期待を決して裏切りません。究極のブーメラン使いと申しましょうか。自業自得とは言え裏金問題で自民党が相当ピンチに立たされていますが、次回衆議院選挙で日本国民は自民党に替えて『立憲民主党』に政権を委ね悪夢でしかなかった(と、私は確信しています)『民主党政権』の再来を求めるのでしょうか?私は、次回の選挙で自公が過半数割れに落ちぶれて、中共の利益代弁者としか思えない公明党を政権から叩き出し、自民+国民民主+維新の連立政権を試してみたいと思っています。改善になるか?改悪になるか?少なくとも【立憲共産党】よりかは遥かに現実的な政策が行われるように思います。
SNSだけでの批判なら完全に無視していたと思います。
「批判されて方針転換できる政治家」というよりは、今回は本来味方であるはずのTVで如何なものかと叩かれてこりゃヤベえとなったと推測します。こんな事だから万年野党なんでしょうねw
>同党の信頼性
立憲民主党に最初から信頼など皆無ですけど。