齊藤蓮舫(謝蓮舫)氏が2019年11月11日付で、素晴らしい内容をツイッター(現・X)に投稿しました。「削除。無かったことにはなりません」。まったくそのとおりです。とりわけ6日に杉尾秀哉・参議院議員がXにポストした公選法違反の疑いが濃厚な内容を削除したことについても、同じように当てはまりそうですが、さて。
齊藤蓮舫氏「削除。なかったことにはなりません」
立憲民主党の齊藤蓮舫(当時は「村田蓮舫」)参議院議員は2019年11月11日付でツイッター(現在のX)に、こんな内容をツイートしました。
これは、当時、立憲民主党などの一部野党が全力で追及していた「桜を見る会」疑惑(?)を巡って、それに参加した山口県の県議らが自身のブログの記事を削除していると報じられたことに対する、齊藤氏なりの当てこすりでしょう。
杉尾秀哉氏のSNS発信は公選法違反?
この齊藤氏の「当てこすり」、何とも印象深いところです。あちらこちらに応用が可能だからです。
さっそく、こんな事例が出てきました。
「事前運動じゃね?」「公職選挙法違反では?」指摘相次ぐ…立憲民主党の杉尾秀哉議員のSNS発信が物議の末に消える
―――2024/04/06 21:28付 Yahoo!ニュースより【中日スポーツ配信】
中日スポーツによると今月16日に告示・28日に投開票の3つの衆院補選に絡み、立憲民主党の杉尾秀哉・参議院議員は6日、立候補予定者の顔写真と名前、選挙区、告示日、投開票日が入った画像とともに「よろしくお願いします」などとXに投稿。
これに「公選法違反」(事前運動の禁止)との指摘が相次いだところ、「同日午後9時前までに、杉尾議員の投稿は削除されたとみられ、現在は表示され(てい)ない」、というのです。
ちなみに公選法では、選挙運動は公示・告示日から選挙の前日までしか実施できません。
公職選挙法第129条(選挙運動の期間)
選挙運動は、各選挙につき、それぞれ第八十六条第一項から第三項まで若しくは第八項の規定による候補者の届出、第八十六条の二第一項の規定による衆議院名簿の届出、第八十六条の三第一項の規定による参議院名簿の届出(同条第二項において準用する第八十六条の二第九項の規定による届出に係る候補者については、当該届出)又は第八十六条の四第一項、第二項、第五項、第六項若しくは第八項の規定による公職の候補者の届出のあつた日から当該選挙の期日の前日まででなければ、することができない。
杉尾氏はポストを削除か
ちなみに総務省によると選挙運動とは、「①特定の選挙について、②特定の候補者の当選を目的とし、③投票を得、または得させるために直接または間接に必要かつ有利な行為」を指します。
選挙運動とは
「判例・実例によれば、選挙運動とは、『特定の選挙について、特定の候補者の当選を目的として、投票を得又は得させるために直接又は間接に必要かつ有利な行為』とされています。」
(【出所】総務省『現行の選挙運動の規制』より)
杉尾氏のポストについては「特定の選挙について」(=投票日と選挙区を明示)、「特定候補者の当選を目的に」(=「よろしくお願いします」などの文言)しているという意味では、明らかに公選法でいうところの選挙運動に該当しそうなものです。
ちなみにポスト自体はすでに削除され、「無かったこと」にされているフシがありますが、謝蓮舫氏の2019年の指摘通り、削除しても「無かったこと」にはなりません。
いずれにせよ、立憲民主党が「自分に甘くて他人に厳しい」のは、『身内に甘い立憲民主が自民を「身内に甘い処分」と批判』などを含め、これまでに何度も指摘して来たたとおりですが、毎日のようにこの手のブーメラン事例が発生するのは、立憲民主党の「様式美」のようなものなのかもしれない、などと思う次第です。
余談:立憲民主党さん、大丈夫ですか?
さて、本稿は上記で締めるつもりだったのですが、もうひとつ、余談です。
上記は立憲民主党の公式アカウントによるポストですが、これも「政党活動」というよりはむしろ、「特定の選挙」に関する選挙運動に該当する可能性はないのでしょうか?
気になる論点です。
View Comments (7)
オールドメディアだけを視ていたら、分からないことがあるという実例の一つでしょうか。
いったい何年議員やってるんだ?
と呆れてしまう 杉尾ひでえや
さんですなあ。
まあ、最近は
#迷惑系政治Youtuberとして
のほうが知名度高いようですし
わる目立ちしてなんぼ狙いなんで
しょうかねえ?
唯我独善の野党らしいですね。
高村光太郎の言葉:
僕の前に道はない、僕の後に後に道はできる。
野党の大前提:
この世の中に前(善)例はない、私のやる事が善例になる、つまり、私のやることは、全て善なのだ、私が何をやろうとも。
山田くん、座布団2枚
相変わらず野党はオールドメディアがかばってくれるからだらしないにも程がある。
逆に言えば、オールドメディアがいよいよダメになってかばってくれないニューメディアが
主流になった時代になれば、こういった野党は共産党と同等もしくはそれ以下の規模に
なるか、それを良しとせず消えて無くなるのでしょうけど。
杉尾のみならず、辻元もおなじことをやっている。こちらもやはり削除逃亡済み。
>齊藤蓮舫氏「削除。なかったことにはなりません」
削除は謝れん方の常套手段。経験者特有の指摘ですね。