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交通安全を考える…速度超過にはくれぐれもご用心を!

道路における交通安全は、ドライバーひとりひとりの安全意識にかかっています。そのことがよくわかる事例をひとつ発見しました。運転者(おそらくは動画のアップロード者)が運転していると、いきなり右車線に自動車が割り込んでくる、というもので、これだけを見ると先行車に過失がありそうだと思うかもしれませんが、冷静に考えてみると、そうとも言い切れないようです。

道路における交通安全は、ひとえにドライバーの安全意識にかかっています。

いちおう、道路交通法という法律があって、自動車は運転免許を持った人しか運転できない、というのが現在のルールです。

ただ、運転者のなかには、非常に残念なことに、運転に対する安全意識が高くないという事例も見られ、なかには、XなどのSNSを見ていると、運転の在り方について考えさせられるような事例がアップロードされることもあるようです。

動画をポストした方は、「いやいやその速度で右車線出てくるなよ」、「もうちょっとで追突するところだったわ」などと書いていますが、たしかに動画では軽乗用車(※しかもナンバープレート部分にボカしなし!)が右車線に入ってくる様子が映っています。

投稿者はおそらく、この軽乗用車に対して「そんな遅い速度で合流するなよ」、と苦言を呈しているのでしょう。

ただ、百歩譲って追突が発生した場合は、残念ながら、追突した側(この場合は投稿者でしょうか?)に過失割合が100%となるケースが多いようです。

三井住友海上のウェブサイトに2023年7月13付で公開された『追突事故とは?追突した時・された時の対応や過失割合を解説』という記事によれば、「追突事故の場合、基本的には被追突車には過失がないと考えられます」と記載されています。

(※ただし、「前方車にも過失割合を加算される状況があれば修正が加えられます」、とあるとおり、基本的には前方車にどれだけの過失があるかも加味する必要はあります。)

本件についてもたしかに前方車である軽自動車がいきなり右車線に入って来ているように見受けられるため、自然に考えて、万が一、追突が発生した場合、前方車の過失がゼロとは言い切れない事例でしょう。

しかし、それ以前の問題として、動画の投降者側に関しては、いくつかの問題もありそうです。

たとえば、動画が始まった瞬間に動画を停止するとわかりますが、投稿者側の信号は赤となっています。

歩行者側の信号も赤であるため、おそらくは信号が黄色から赤に変わった瞬間にこの地点を通過したのだと思われますが、そもそも投稿者にも赤信号無視という交通違反がなされている可能性がある点には、注意は必要です。

同様に、投稿者にはスピード違反の恐れもあります。

X上で数名の方が白線の長さや現地の地図などをもとに速度を割り出しているようなのですが、この投稿者は追突未遂の直前の時点で、だいたい時速100㎞前後を出していたのではないかとの試算が、複数の投稿者から示されています。

ちなみにこの投稿者がこの「追突未遂」直後、自動車道に合流するシーンも録画されているのですが、このときには投稿者自身が合流車線から走行車線に(先行車を強引に追い抜かして)合流しているのが確認できるなど、どうも運転のマナーという観点からは、非常に疑問が持たれるものでもあるようです。

いずれにせよ、今話題のドライブ・レコーダーは、万が一、事故が生じた際の証拠となり得るものではありますが、それと同時に、事故に際して「むしろ自分自身に過失があった」という証拠となってしまうという意味では、まさに「諸刃の剣」といえるのかもしれません。

新宿会計士:

View Comments (7)

  • 投稿者のクルマは、画面の感じからは左ハンドル車と思われます。軽自動車への追突未遂の後の加速音からもかなり踏み込んで加速しているし、そもそもヤンチャな車でしょう。近寄りたくないタイプ。

    但し、あの軽自動車の左折は危険運転であることも事実です。左車線に入って、加速して流れに乗ってから右車線に出るようにしなければ違反です。

    ということで、目くそハナクソ・・・とか、五十歩百歩とか、韓流ネロナムブルとか、いろいろ表現はできると思いますが、とても面白い投稿を紹介して頂いて勉強になりました。

  • 自分が、信号無視、スピード違反、危ない合流、などの数々の違反を犯していながら、他人のミスだけを責めるための動画投稿。自分の罪は犯しても認識できず、他人のミスには敏感で責めまくる。こんな人間が、日本に増えないことを願う。
    危ない合流をしてきた軽四は、違反点取るのは難しいものだが、この投稿者は、信号無視とスピード違反の罪は犯している。こんなことも認識できないで、相手を責めるだけの投稿をするとは、やはり、自分はすべて正しい、責任は全部相手にある、というどこかの政党と同じ体質?

  • 日頃から運転している方は意外と忘れている場合が多いのですが、黄色信号は「止まれ」です。
    黄色信号であることを確認した上で交差点を直進すること自体、本来は道交法違反となります。
    交通状況により、後方の車との距離が近く速度も速かったなど、事故を回避するためにのみ黄色信号での直進は許可されていますが、それ以外ではアウトです。

    道交法、教習所で習ったはずなのですが、順守できていない車両がとても多いのが事故の大きな要因だと思います。

    ちなみに速度制限通りに走行していると、多くの場合、後方の車両に煽り運転をされます。
    また、交通事故を起こして免許取り消しになった運転者の多くが必ず言うこと。
    「運が悪かった」
    もちろん全員がそう言うわけではありませんが、大半が本当にこう言います。

    現在の運転者のマナーレベルがわかりますね。

    • 少し馬鹿正直にレスしてみます。

      原理主義は、間違ってます。
      それでは現実に現場でうまく回りません。

      法律の解釈&適用でグレーゾーンは必ずあります。
      それを認めない(見ないフリをする)のが、典型的な学者バカ。

      戦後に「闇市物資に手を出さず」餓死した法曹者が居ました。
      国鉄時代には「遵法闘争」てのがありました。

      そういう価値観の人にとっては、現代日本には
      賭博(パチンコ)
      売春(ソープランド)
      なんかは存在していない!のでしょうね。

      「儒教とか朱子学は、客観的にはガン細胞と同じ挙動を示す」
      みたいな皮肉が、理解できない人なのでしょう。

      ガン細胞だけでなく白血球(正義や正論)が過多になっても、母体は死にます。
      「ここ一番!」
      以外は、黙ってるのが、いい塩梅。

      イチかゼロかの原理主義じゃなくて、テキトーな入力でもきちんと出力できる。
      それは、誇るべき性能。
      ファジー理論では動作しないってのは原始的な機械なんすよ。

      • 少し論点がずれていますのでご注意を。

        道交法、つまり自動車などの運転に関する法律がなぜ大切であるかといいますと、運転者の「これくらいはいいだろう」で、あっさりと「運転者以外の」人間が死ぬからです。
        周囲の運転事情に合わせるため、軋轢を生まないために自分の能力を超えた車両操作をすることによって生まれるのは無意味な事故と死人です。

        命がかかわらないその他の事情と、自分以外の命がかかわる事象を同列に語るのは、わたしからはちょっと思慮が足りないとしか言えません。

        原理主義が間違っているからグレーゾーンならOKというのと、他人を簡単に殺せる殺人機械を運転しているにもかかわらずルールを破っても許される、ということは同じではありません。
        免許とは、免じて許可されているものです。
        本来車の運転は許されないが、試験によって「法に則った」運転ができることを認められたため、その能力に免じて特別に許可されるもの。
        各種職業の免許と同じで、法によってその範囲は決められていますし、逸脱してよいものではありません。

        ちなみに当方、自動車教習所の経営者です。

        • こういう方が、自動車学校を経営されているなら一安心です。
          が、未熟なドライバーが多いのには本当に困ります。
          方向指示器ですら、自分が気が向いた時に出せばいいくらいにしか認識していないものが多いのには呆れてしまいます。

  • 軽自動車の侵入に対し、走行車線のトラックは、特に急ブレーキをかけたようには思えません。
    軽自動車がいきなり追い越し車線に、左折してきたことは問題ですが、トラックをものすごい勢いで追い抜く投稿者のスピードのほうが 大きな問題と思います。
    他人を責める前に自分の行動を問うてみるべきです。