2023年4月の時点で、ロシアはすでに戦争に負けてしまっていた、という言い方もできるかもしれません。一説によるとロシアがウクライナ戦争を始めたきっかけのひとつはNATOの東進を防ぐため、というものですが、すでにフィンランドはNATOに加わってしまったからです。こうしたなか、ロシアがウクライナ東部のドネツィク州のアウディウカ要塞攻略のために無謀な戦闘を繰り返し、多大な人的損害が出たとの指摘が出てきました。
インテリジェンス・アップデート
英国のインテリジェンスには、我々日本人も見習うべきところが多々あります。
ウクライナ戦争を巡り、個人的にこれまで信頼してきた情報源のひとつが、英国防衛省がX(旧ツイッター)にほぼ毎日ポストしている『インテリジェンス・アップデート』です。
このポストは英国防衛省が作成しているもので、あとから振り返ると、結果的には「ガセ情報」ではなく、正しかったというものが多いのです。こうした情報は、たとえばロシアのメディア(たとえば『タス通信』あたり)が後日になって発信した情報で裏打ちされていることもあります。
こうしたなかで、そのインテリジェンス・アップデートが発信したな用に、少し気になるものがありました。
大きな爪痕に
意訳しておくと、こんな具合です。
- Recent Russian assaults in Avdiivka have contributed to a 90% increase in Russian casualties recorded by the Ukrainian MoD.(ロシア軍によるアウディウカへの最近の攻撃により、ウクライナ国防省が記録したロシア軍側の死傷者数が90%増大した。)
- Since February 2022, Russia has significantly increased its force footprint on the ground in Ukraine by intensifying recruitment using financial incentives and the partial mobilisation conducted in Autumn 2022.(2022年2月以降、ロシアは賃金待遇の優遇を利用した人員採用活動を強化し、これに加えて同年秋口に実施された部分的な動員により、ウクライナでの地上戦力を大幅に増強した。)
- This increase of personnel is the major factor behind Russia’s ability to both defend held territory and conduct costly assaults.(こうした人員増強は、ロシア軍にとっては占領地の防衛や負担の大きな攻撃を実施する能力の大きな源泉となっている。)
- It is likely that Russia has suffered 150,000-190,000 permanent casualties (killed and permanently wounded) since the conflict began, with the total figure including temporarily wounded (recovered and due to return to the battlefield) in the region of 240,000-290,000.(開戦以来、ロシア側には15~19万人の死傷者(戦死者と永続障害者)を生み出しており、一時的負傷者(回復後に戦場に戻る戦力)まで含めれば、その人数は24~29万に上るとみられている。)
- This does not include Wagner Group or their prisoner battalions who fought in Bakhmut.(この試算値にはバフムートで先頭に従事したワグネル・グループやその囚人部隊の人的損害は含まれていない。)
何とも恐ろしい話です。
もちろん、ウクライナ側にも相応の損害は生じているはずですが、「攻めている側」のロシアに人的な大損害が生じているというのは、事実だとしたら、仮にロシアが戦争目標(「キエフ公国の復活」でしょうか?)を達成できたとしても、ロシアにとっては大きな爪痕となるに違いありません。
西村金一氏「東部アウディウカでロシア軍に大損害」
では、実際のところ、ロシアはそれだけの犠牲を払い、戦況を有利に進めているといえるのでしょうか。
これに関連し、ウェブ評論サイト『JBプレス』に23日、興味深い論考が出ていました。
東部アウディウカへ執拗な攻撃で大損害のロシア軍、南部戦線の瓦解早める/プーチン大統領の焦りの証か、相次ぐ“大本営発表”
―――2023.10.23付 JBプレスより
記事を執筆したのは防衛省・統合幕僚監部・情報本部等の情報分析官などを歴任し、現在は軍事・情報戦略研究所長(軍事アナリスト)として活躍する西村金一氏です。
西村氏はロシア軍がウクライナ東部・アウディウカで、新興開始以来一度も破られていないアウディウカ要塞の突破を目指し、10月10日頃から大兵力を投入して攻略を目指したものの、失敗したと指摘します。
具体的には、ロシア軍が得意とする「両翼包囲攻撃」――正面から攻撃して圧迫を加えつつ、南北から挟み込むように攻撃する手法――を採用し、約2個旅団(約8千人)を投入して1週間にわたって積極的に攻撃したといいます。
しかし、その結果、多くの損害を出して膠着状態となり、攻撃衝力(攻撃を続行する能力)も1週間が過ぎてから「急速に低下してきている」、というのです。
「攻撃の成果は、北部で約1.5キロ前進できただけだ。/ロシア軍は、侵攻開始後、何十回と攻撃したのだが、この要塞を陥落することができず、あと8キロという距離を塞ぐことができないのである」。
西村氏によれば、アウディウカはたしかに戦略的には重要ではあるにせよ、接触線の全体から見れば小さな局面に過ぎず、その小さな局面のために、たった1週間で「無謀と見えるほど激しく攻撃し、大きな損害を出し、しかも投入戦力に見合うような結果は得られなかった」と指摘しています。
そのうえで、10月20日頃からは新たに2個旅団を投入し、無謀な攻撃を開始しているのだそうです。これが事実ならば、典型的な「戦力の逐次投入」ではないでしょうか。
ちなみに人的・物的損害については記事に詳述されていますので、本稿では引用しません。
ここで重要なのは、「ロシア軍が練度不十分な部隊を大量に投入し、無策・無謀な攻撃を行って、ウクライナ軍に撃破されてしまった」(ようである)、という点でしょう。
ロシア軍防御の瓦解はその速度を上げている
西村氏によれば、『ウクラインスカ・プラウダ』はロシアが東部のドンバス地域、とりわけドネツィク州の境界までを制圧しようとしていると指摘しているそうであり、そのためには「大きな損失を出してでも、ドネツィク州の象徴的で軍事的に重要なアウディウカを是が非でも奪取したい」、ということなのだとか。
また、これを10月に始めた理由は、ウラジミル・プーチンの誕生日が10月7日であり、10月上旬から遅くとも10月末までに戦果を出すよう、セルゲイ・ショイグ国防相に命令があったから、という見立てを示しています。そして、来年3月のロシア大統領選までに、ドネツィク州の境界までの占拠を目指しているのでしょう。
ただ、今回の局面については、ロシア軍が大量の戦力を投入しているわりに、「無策無謀な攻撃で戦力を失っている」だけで終わっているのが実情、ということでしょう。成果を焦るプーチンがロシア軍幹部に「10月までに成果を上げよ」という現実には不可能な命令を下しているからです。
そのうえで、西村氏はこう結論付けます。
「ロシア軍防御の瓦解はその速度を上げている」。
おそらく、これはその通りでしょう。インテリジェンス・アップデートの記述とも整合しているからです。
ただ、そうなってくると懸念されるのは、ロシアが民間施設等に対する無差別攻撃を強化することです。そうすることによって、ウクライナの民間での戦意喪失を狙うとともに、時間を稼いでロシア軍の立て直しを図る、といった行動も警戒すべきです。あるいはプーチンが核の実践使用に踏み切るかも気になるところです。
すでに戦争に負けつつあるロシア
なお、ウクライナ戦争の初期には、ロシアのウクライナ侵攻でウォロディミル・ゼレンシキー政権があっけなく崩壊し、ウクライナに進路は政権が誕生する、といった見立てもあったのですが、こうした見立てが大きく間違っていたことだけは、「ロシア・フレンズ」の皆さんも認めざるを得ない点でしょう。
これには結局、ベルリンの壁が崩壊して以降、旧ソ連、現ロシアが西側諸国に代わる魅力的な価値観を呈示することに失敗したからだ、という言い方もできるかもしれません。一説によると、ロシアのウクライナ侵攻はNATOの東進を防ぐためのものだったはずですが、結果的にフィンランドも無事、NATOに加盟しました。
戦争を「ある外交目的を達成するための手段」と定義づけるならば、そしてウクライナ戦争を「ロシアがNATO東進を防ぐための手段だった」と仮定するならば、その意味ではロシアはフィンランドのNATO加盟が実現した今年4月の時点で、じつはすでに「戦争に負けていた」のかもしれません。
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戦況に関する情報はウソが多いから気を付けた方がいい。
自分たちの攻撃は効果的だったと思いたいものだ。
ソ連崩壊で明らかになった情報で、ノモンハンの衝突で実はソ連軍の方が損害が大きかったという事が判明。日本軍の惨敗だと信じていたのに。
sqsqさん
>ノモンハンの衝突で実はソ連軍の方が損害が大きかったという事が判明。
判明のソースは何処に?
横から失礼。先日読んだ下記の本にありました。 ただこの本が正しいか否かは知りません
明と暗のノモンハン戦史
秦 郁彦 著
2023年7月11日 第1刷発行
すいません。リンクが見つからないのですが記事のコピーがみつかりました。
参考に
この戦いで日本軍は、戦死傷者1万7364人(戦死7696人・戦傷8647人・行方不明1021人)を出したほか、戦車29両と装甲車7両を損失した。
ところが、ソ連邦崩壊につながったグラスノスチ(情報公開)によって、ソ連軍の戦死傷者は2万5655人(戦死9703人・戦傷1万5952人)を出していたことが判明した。
忘れてはならないことは、日本軍は「空の戦い」で終始、ソ連軍を圧倒していたことである。
緒戦の第1次ノモンハン事件では、日本軍の97式戦闘機はソ連軍を圧倒し、撃墜比率は1対10だった。第2次ノモンハン事件では、ソ連軍は劣勢を挽回していったが、それでも最終的にソ連軍はI16戦闘機やSB2爆撃機など251機を失った。
ジューコフ自伝でも、モスクワ前やスターリングラードよりも、ノモンハンが一番キツかったと回顧コメントしてますよ。
ノモンハンのせいで第二次大戦前にソ連軍が手ごわいことを知っていたのは日本軍だけだった。革命後に将官はじめ職業軍人を大量に粛清しているせいで、ドイツはソ連軍を過小評価していたというのを読んだことがある。
>ソ連軍が手ごわいことを知っていたのは日本軍だけだった
ソ連軍が手強い、という認識はありませんでした。卑怯な弱者軍団という認識でした。敵が弱いとなれば、蹂躙しまくるという。今のウクライナに対する仕打ちを見れば、昔も今も同じ事をやっています。子供を6千人も連れ去るとか、その他、ここで書くのも憚られること、やれる限りの残虐な事をやっています。満州から引き上げる時の日本の民間人にやった事、シベリア抑留など、相手が弱いとなるとやりたい放題です。
大戦末期、不可侵条約を無視して、無視というより条約締結時から守る気などなかったので、満州に攻め込むばかりでなく、日本の領土であった、千島列島と樺太南部に攻め込みました。その時、残留日本軍に尽く防戦されています。残留日本軍が防戦していなければ、北海道は取られていたでしょう。卑怯・残虐ではあるが、手強いとは知りませんでした。
ノモンハン事件は、勝ち負けというよりも、決着が付かなかった紛争という認識でした。戦争の結果とは、双方の損耗の量の比較で決めるものではなく、結果で見るものだと思います。
ノモンハン事件の時のものか、今でも、モンゴル平原には、日本軍の戦車を止める為の溝が延々と掘られた跡が残っているそうです(Youtube動画があるようです)。それ程に、日本軍の戦車攻撃が怖かったのかも知れません。
何か、この溝掘り、今もウクライナ戦争で同じ事をやっていますね。
相手が強いとなると、途端に防衛に奔る戦法になるのですかね?
私も横から失礼します。
渡部昇一先生の「平成に入り明らかとなったノモンハン事件の衝撃的真相」がありますが有料です。
平成になってから、認識が大きく変わったとのこと。
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=885
半藤氏史観を批判しています。
今では常識ですよ、ノモンハンは日本の大勝利と!
ロシアの嘘捏造は、ウクライナでバレバレ!
ロシアは今も昔も大嘘つき!
ロシアの得意技
戦争に負けたとき綺麗事言って負けを誤魔化すのがロシアの得意技、大昔からの得意技!
日本軍は戦略的目標であった、満州国とモンゴル国との国境をハルハ川とすることに失敗しており、結局国境についてはモンゴル(ソ連)側の主ch脳の通りになったので、日本側の勝利とは到底言えません。
ただ、かつて通説だった「日本軍は一方的にボコボコにされた」というわけではなく、ソ連側も甚大な損害を出していたことが明らかになったというだけのことです。
結局、国境線に関する主張を通したのですから、勝ち負けで言えば、モンゴル(ソ連)側の勝ちと言った方が妥当でしょうね、
>ロシアのウクライナ侵攻はNATOの東進を防ぐためのものだった
軍事同盟は、「軍事侵攻の脅威からの回避」を目的として組織されるもの。
クリミア半島を占拠したロシアの所業が、東欧諸国を西進させたのです。
ロシアが敗戦したときのシュミレーションは出来ているのだろうか。北方四島の帰属をはじめ第二次世界大戦時の不可侵条約の破棄やシベリア抑留の酷い仕打ちのケジメはつけねばならない。岸田にはその担力があるようには見えない。国際政治は非情だ。敗戦が確定すれば中国も沿岸部の領土を奪還するに違いない。プーチンは戦犯として裁かれおそらくは処刑される。ウクライナへの巨額な復興費用も重くのしかかる。ロシアは割譲され存続はゆるされないだろう。害務省、、もとい外務省に期待はできない。チャンスである、北方四島奪還のチャンスだ!いつぞやのソ連邦崩壊時のような菅直人の良い格好しいはあってはならない。
ソ連崩壊当時の首相は菅直人じゃありませんでしたよ。
調べたら出てきました。
宮澤喜一。
…宏池会じゃないかー!
疎いんだ
>ソ連邦崩壊時のような菅直人...
二十世紀と二十一世紀がごちゃ混ぜ!
日本の歴史に疎すぎ!
認めませんよ
>敗戦が確定すれば
中国も沿岸部の領土を奪還するに違いない。
>プーチンは戦犯として裁かれおそらくは
>処刑される。
>ウクライナへの巨額な復興費用も重くのしかかる。
じ
ゃあプーチンは、負けを認めやしないね。
この「団塊」って人。
じ
ゃあプーチンは、負けを認めやしないね。
って、なんで余分な改行を入れるんでしょう?わざと?
ウクライナ情勢は実態が外からは分かりにくいですね
ただ最近の動向を見るとプーチンが習近平に擦り寄ってきていて習近平はそのことになんとなく迷惑そうにしているように見えます
歴史から見て、戦争の上手い国ってあるのだろうか?と思います。
「丘の上の雲」を読むと、ロシアのクロパトキンの戦争下手が分かります。将官が誰でも遣りがちな戦力の逐次投入で損害を累積して行きました。しかし、ロシアの凄い所は、兵士の損耗が激しくても、次々と毎日シベリア鉄道で兵士が運ばれて来た事です。ですから、クロパトキンは、兵士の損耗を気にせず、稚拙な戦闘を続ける事が出来たのです。小説からはそのように読み取れます。日本の方もそんなに戦争が上手い訳ではないです。戦闘は少し凄いかも知れませんが。やはり、戦争は作戦が難しい。
アメリカも、その強大な軍事力に比して見れば、そんなに鮮やかな勝利がある訳でも無いです。
記憶に残る戦争は、カルタゴ戦争です。カルタゴは、目的もはっきりせず、ちょこちょことローマを攻め続けました。カルタゴは、一体何をしたかったのだろうと疑問です。ハンニバルは、象を連れてアルプス越えまでして、ローマを攻めました。
頭に来たローマは、カルタゴを攻め、カルタゴの草木の1本も残らないようにと、破壊し尽くしました。以後、カルタゴ人は歴史から消えました。ローマはカルタゴという脅威から開放されました。
徳川家康は、諸大名を常に疲弊させ続ける
諸策を幕藩体制の中に埋め込み、そもそも敵を発生させない仕組みを作りました。
日本を占領統治したアメリカは、二度と強大な日本国を出現させないように、日本人の心を変える事に腐心しました。
その集大成の最も悪い成功例?は、グーピー鳩◯かもしれませんね。この御仁は、日本を貶すことしか頭にないようです。アメリカの作戦は裏目に出ているようです。つまり、アメリカもそんなに作戦が上手い国ではないですね。反作用を作り出してしまっているのですから。
アメリカの戦後政策は、羹に懲りて膾を吹く、の典型例です。お陰で、安直な頭の悪い左翼マスコミばかりになり、日本の国力を阻害し続けている上に、首相の成るようなまともな人材も生まれなくなりましたので。
取り留めない話ですが、戦争に正解は無いという事です。
戦争とは関係ありませんが、「歴史から見て」に反応しました。
権勢を誇ったローマ人は、傭兵のゲルマン人にローマ帝国を乗っ取られ
そのゲルマン人はヨーロッパ人となり、やっと欧州連合を1993年誕生させたけど
30年後イスラム教の集団移民で現在、逆レコンキスタをEU全土で実行中。
あと30年したらイスラム連合に名前が変わったりして。
アメリカは白人(WASP)が1776年に独立して作り上げた国。
2045年、白人が半分以下の49.7%、有色人種が50.3%になる予測。
日本の敗戦から100年後は・・・白人(WASP)の敗戦だったり・・・。
世界で最初に人種差別撤廃提案をした日本の願いが実現??
(でも白人(WASP)は火星に移住してたりして)
日本はネット時代に入り左翼史観の影響がかなり落ちていると信じたい。
時間を長くすると、温暖化で民族大移動が発生して国が消滅の可能性もありますね。
中国はこれから日本以上に介護人材不足。
んっ!若者の失業率が20%???
余った不動産で介護ホーム??
中国は大丈夫そう・・?
>イスラム教の集団移民で現在、逆レコンキスタをEU全土で実行中。
歴史の転開とは不思議ですね。
十字軍まで結成して、イスラム教徒を遠征していたキリスト教徒の子孫が、態々、イスラム教徒の難民を集団で受け入れ自国に住まわせるとは?
御先祖様も嘆いている?
今の欧州は、移民(メルケル)をドイツの首相にした結果...ですね!
>んっ!若者の失業率が20%???
???と表記の通り
約50%と言われてますね、巷では!
>余った不動産で介護ホーム??
無
理でしょ、鬼城は水道もガスもないと言われてますから
>中国は大丈夫そう・・?
い
やいや、最悪ですよ、中華人民共和国こそ!
>中国はこれから日本以上に介護人材不足
な
ど、なんら心配してません気にもかけちゃいない、それでこそ中華人民共和国共産党!
人類の危機は
>温暖化
で
なく寒冷化であり氷河期の再来!
二酸化炭素で地球の氷河期再来を防げるなら有りがたいんですけどね。
日本海海戦、大日本帝国海軍の完勝!
>グーピー鳩◯...この御仁は、日本を貶すことしか頭にないようです。
こ
れこそ
>アメリカの作戦は裏目...
ど
ころかGHQ大成功!...なんですけどね
おいおい 唯一の成功例が日本ですよ、アメリカの占領政策の
>日本を占領統治したアメリカは、二度と強大な日本国を出現させないように...
こ
れに大成功としか言いようがないですよ
>安直な頭の悪い左翼マスコミばかりになり、
>日本の国力を阻害し続けている上に、
>首相の成るようなまともな人材も生まれなくなりましたので。
と
この三つの事例は、
>二度と強大な日本国を出現させない
こ
と大成功!!ですね。
>日本を占領統治したアメリカは、二度と強大な日本国を出現させないように
大
成功例ですよ、以下の
>アメリカの戦後政策...お陰で、
>安直な頭の悪い左翼マスコミばかりになり、
>日本の国力を阻害し続けている上に、
>首相の成るようなまともな人材も生まれなくなりましたので。
こ
れじゃあ強大な大日本帝国の再来はないわな、GHQの目論み通りに。
> 歴史から見て、戦争の上手い国ってあるのだろうか?と思います。
強いて言えばイギリスでしょうかね。
百年戦争で大陸から叩き出されて以降、現在に至るまで一度も戦争には負けてませんから。
もっとも、戦争に負ければ間違いなく悲惨ですが、勝ったからと言って必ずしも幸福になるとは限らないようですが。
龍さま
イギリスが戦争が上手いのはいいですが、勝つ為にニ枚舌使うのは、紳士の国とも思えません。イギリスが、ニ
枚舌使わなければ、第二次大戦後の災禍の元も無かったのではないか?と悔やまれます。
勝つためには、二枚舌でも三枚舌でも眉一つ動かさずに使って見せるからこそ紳士の国なんですよ。つまり、紳士の国というのは、言い換えれば偽善者の国に他なりません。
なにせ、イギリスの騎士道精神なんて、円卓の騎士とともに滅びましたから。
ロシアの勝利条件と敗北条件はどのあたりなんでしょうか?
ウクライナの首都を占領し、ゼレンスキー大統領を捕縛できれば勝利?
ウクライナ領土内から完全撤退し、何一つ奪えなくなったら敗北?
>ロシアの敗北条件
モスクワ陥落!プーチン殺害!
ロシアから損害賠償金たっぷり略奪!
樺太等の北方領土を日本が武力で奪還、全ての住人(含むロシア人)を排除、モスクワに一人残らず返送!
あくまでも私見ですが、今回の特別軍事作戦にあたって、プーチン氏が目的としたのは以下の3つであると思います(優先順位順)。
1. ドンバス地方の確保
2. クリミア半島への回廊の確保
3. あわよくば、現政権を打倒してウクライナに傀儡政権を立てること
従って、この3つのいずれも達成できなければ「負け」ですし、一つでも達成できれば、「勝った」と強弁するでしょうね。
ただし、もっと大域的な戦略目標としては、NATOのこれ以上の東方拡大阻止があったと思われるので、その点ではすでに失敗しているとも言えます。それだけに、ますますウクライナで「負け」るわけにはいかないでしょうね。
プーチンは実質的に敗北していると思います。
彼が目指した「ルースキー・ミール」、ベラルーシやウクライナを一体としたロシア世界の復活という夢は既に破綻し、現在占領しているウクライナ4州もウクライナの反撃によって維持することが難しくなりつつあります。
ロシア人は過去に栄光の時代があったと思っていますが、ウクライナなどロシア周辺の民族はロシアとの一体感を持っていなかったという事です。
プーチンの思い込みによる時代錯誤的夢というか妄想は最早潰えたと言えるでしょう。
ただし、プーチンはロシアの敗北を受け入れることはできませんので、今回の侵略を「敗北ではない」状態で幕引きを図ると思われます。
少なくとも東部4州の併合をウクライナに受け入れさせることを目論んでいると思いますが、ウクライナには到底受け入れる事は出来ないでしょう。
多分ウクライナはクリミア奪還に加えて現在占領されている4州の奪還も目指すと思います。すなわちプーチンが「敗北ではない」状態をウクライナは受け入れることは無いという事です。
これはすなわちプーチン体制の崩壊につながりますが、バイデン大統領にその覚悟があるのでしょうか?無いからウクライナ支援を小出しにしているのかも知れませんが。
今までのウクライナ支援を見ている限り、バイデン大統領にはプーチン後の世界に対する準備が無さそうに見えます。
イスラエルは、パレスチナ擁護の声に拘わらず、ハマス殲滅に向けて行動を起こすと思われます。
米欧は対中国よりも目前の危機で手一杯になっています。
外交が得意な岸田首相は世界の平和に貢献できることが出来るのでしょうか?
国内も怪しくなってきましたが。
いや
>プーチンは実質的に敗北していると思います。
ロ
シアは、敗北どころか何も失っていない。それどころか
クリミア半島を領土として維持し
ウクライナ東部をロシアのものとし支配したままである。
元にもどっただけですよ
>クリミア奪還に加えて現在占領されている4州の奪還
を
ウクライナが達成しても、ロシアは単に2014年クリミア半島侵略以前のロシアに戻るだけ。
ロシアは何も失っていない。
イスラエルはM60魔改造して使ってるけどロシアBTR-50ほぼまんまみたいなし、アカンやろ
このまま正面装備モスポール分含め使い潰したらホンマに核ミサイルしか残らん広い北朝鮮になるんちゃうか?
あーでもエネルギーは自給できるし穀物もイケるか
政治的に地域分割中小国家群化も…期待薄かいね
きっしーにはこの機を踏まえた「北方領土回復への工程表」なぞ期待したいナァ
今は亡きプリゴジンが大きな犠牲を払って確保したバフムトは、戦略的にあまり重要でなかったそうです。ロシアがそこまで拘る理由はプーチンの政治的な指示があったとしか考えられない、との複数の専門家の見方を見かけました。
今も軍事的には意味の薄い目標でロシア兵の命をゴリゴリとすり潰す傾向は続いているようです。ウクライナ側からしたらその点はやりやすいのかも知れません。
しかし相変わらず、この戦争の「勝利」の定義はまだ見えてこないですね。
F-16の供与は来年春からボチボチというところのようです。それも劇的な勝利に結びつくとは限らず、まだまだ先は長そうです。
ウクライナの人々にとっては辛い日々が続きそうです。
ソ連がナチスドイツに対抗できたのは、アメリカのレンドリースがあったから
つまり今のウクライナと同じ
その史実を教えず、独力で勝ったみたいな教育をしてるんやろな
レンドリースってなんだ!
と
検索するとレンドリース法とあり
アメリカが、ソ連軍や蒋介石軍にも戦車や戦闘機等々を貸与した...とありました。
蒋介石へは武器貸与どころかフライングイガースが有名ですが、ロシアもアメリカの法の下、アメリカから貸与された米国製武器兵器でナチスと戦っていたとは考えもしなかった。
ロシアは今も、その頃の米国製兵器でウクライナを攻撃していたりして!
ウクライナ情勢が、プーチン氏の当初の思惑から大きく外れてしまっていることは間違いないでしょう。プーチン氏はけしておバカではないので、72時間でケリが付かなかった場合も想定はしていたと思いますが、さすがに1年半も膠着状態が続くとは想定していなかっただろうと思います。せいぜい長引いても3か月程度と踏んでいたのではないかと見ています。でも、これほど長引いてしまったがゆえに、フィンランドやスウェーデンのNATO加盟が実現してしまいました。これは明らかに戦略的大失態です。しかし、同時にこの戦略的失態ゆえに、プーチン氏はウクライナで「負ける」わけにはいかなくなりました。ゆえに、とにもかくにも「勝利」または「成功」と強弁できる程度の成果を確保するまで、プーチン氏の側から停戦を言い出す可能性は低いと考えます。
一方、善戦するウクライナ軍ですが、その攻勢は西側各国による支援に完全に依存しています。メドヴェージェフ前ロシア大統領が「西側からの支援が途絶えればウクライナは1週間で終わりだ」と発言したそうですが、1週間はともかく、本当に支援が途絶えれば、かなり短期間のうちに戦線が崩壊する可能性は高いでしょう。つまり、ウクライナの抗戦能力維持は、西側からの支援がこれまで通り、あるいはそれ以上の規模で継続されることが大前提となります。
では、西側からの支援は今後とも万全の態勢で継続されうるのでしょうか。実は、もしかするとそれが揺らぎつつあるのではないかとも思える情報がいくつか流れてます。
まず、真偽は不明ですが、各国において砲弾等の余剰在庫が底をつきつつあるという情報があります。各国とも、ウクライナと心中する覚悟でもない限り、自国軍で最低限必要な量の砲弾は保持せざるを得ません。砲弾なんかいくらでも作れるだろうという人もいるかもしれませんが、冷戦終結を受け、各国とも砲弾等の生産能力を大幅に削減していました。砲弾等を大量に消費する状況が想定できなくなったのである意味当然なんですが、実戦で使用可能なレベルの精度の砲弾等をそんなに簡単には作れません。各国とも慌てて増産体制構築に乗り出したようですが、体制構築には年単位の時間がかかると言われています。そうなると、最悪の場合、ウクライナに砲弾等を送りたくとも送れるブツがないという状況になりかねません。
次に、EUの団結が揺らぎつつあるのかもしれないという兆候が、ポーランド、ハンガリー、ブルガリアなどの東欧諸国のいくつかで見られます。ポーランドやブルガリアでは、総選挙の結果、過半数を占める政党がなく、政治的混乱が続いています。元々、東欧諸国はそれほど経済的余力がそれほどありませんでしたので、長期化するウクライナ支援はさらに余力を削ることとなり、どこかの時点で限界が来るでしょう。さりとて、英独仏にしても、インフレなど国内問題が大きく、現状以上の支援は難しそうです。
結局のところ、西側各国の支援と言っても、最終的にはアメリカ次第ということになるのですが、現在アメリカは2つの大きな問題を抱えています。
まず一つ目は、アメリカ議会の混乱です。下院議長が解任され、今のところ後任が選出されるめどは全く立っていません。このまま下院議長が決まらない事態が続くと、予算を議決することができず、またぞろ政府機関の停止に陥る可能性が否定できません。そして、予算が通らないということは、ウクライナに対する巨額の支援もまた停止せざるを得なくなるということです。ある程度は大統領の裁量でやりくりはできるようですが、潤沢にというわけにはいかなくなるでしょう。
そしてもう一つは中東情勢です。今のところ不確定要素が多すぎて、今後の展開がどうなるかよくわかりませんが、ガザ地区での局地的戦闘に留まらず、レバノン、シリアなどまで巻き込むようになり、さらにイランまで動くような事態になると、アメリカとしてはイスラエルに大規模な支援をせざるを得なくなります。アメリカにとって、ウクライナよりもイスラエルの方が優先度が高いのは明らかなので、イスラエルへの支援が手厚さを増せば増すほどウクライナへの支援が手薄になる可能性があります。アメリカが巨大な経済力と軍事力を持っているのは間違いありませんが、けして無限というわけではありません。
このように考えていくと、ウクライナ情勢はけして楽観できるような状況ではないと考えます。ロシアが大いに国力を消耗していることは間違いないでしょうが、ウクライナに対する支援もまた、いつまで、どこまで継続可能なのか、少々疑問符が付きつつあるのではないかと思います。少なくとも、ウクライナへの支援も、けして無限でも無制限でもないと考えます。