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公明「日本語わからずとも免許付与せよ」→福岡で事故

公明党の西田まこと参議院議員が先週、X(旧ツイッター)に「日本語が十分に理解できない場合でも、外国の免許から日本の免許への切り替えが容易となるよう、改善策を促してきた」などとする趣旨のポストを投稿し、ネット上でちょっとした話題となっています。こうしたなか、週末には基準値の8倍のアルコールを検出したとして、ロシア人の男が酒気帯び運転の現行犯で逮捕されたそうですが、この男は取り調べに対し「日本語はよくわからない」と話しているそうです。まるでコントみたいですね。

政治は私たちの生活にも直結する!

「政治」といわれると、私たち一般国民にとっては、ともすれば日常から非常に離れた遠い場所の話であるようにもみえるかもしれません。

しかし、そうした認識は、大きな間違いです。

政治家の行動や決定は、私たち一般国民の日常生活にも、大変大きな影響を与えるからです。

近いうちに解散総選挙が行われるのかどうかはよくわかりませんが、私たち有権者が常に意識しておくべきは、「国会における代表者は私たち国民が選ぶものである」、という論点でしょう。

そして、これも当ウェブサイトで普段から指摘しているとおり、国会議員を含めた政治家の資質を決めるうえで重要な要素は、その政治家の「志(こころざし)の高さ」だけでなく、政治家としての「実務能力」であることもまた間違いありません。

多くの国民にとって、「なぜそれをやるのか」と疑問に思ってしまうような政策を嬉々として推進する政治家もいますので、国民が賢くなることは必要です。先日の『ブライダル補助金は少子化どころか結婚式とも無関係?』などでも取り上げた「ブライダルおばさん」の事例などは、その典型例でしょう。

公明党の西田参院議員、「日本語わからない申請者への免許切り替え改善を」

こうしたなか、ちょっと気になる話題があるとしたら、運転免許証の切り替え条件の緩和です。

公明党の西田実仁(まこと)参議院議員は自身のX(旧ツイッター)アカウントに21日、こんな内容を投稿しました。

「日本語が十分に理解できない申請者に対し、外国免許から日本免許への切り替えがやりやすくなる改善策を求めていた」、「その改善策が警察庁から通達された」、などとするものです。

公明党に対し、「ちょっと待ってくれ」、と言いたい人も多いでしょう。

そもそも日本語が十分に理解できない外国人に運転免許の切り替えを認めることが適切なのかどうか――。

この点、日本語を理解しない外国人旅行者であっても、現実に国際運転免許でレンタカーを借り、日本で運転することも可能であることを踏まえると、日本語がわからない外国人が相手であっても、外国の運転免許を日本の運転免許への切り替えを認めることには合理性があるじゃないか、といった反論もあるかもしれません。

また、道路標識の多くは万国共通であるため、日本語がわからなくても日本で運転するのに支障はない、といった指摘もあるかもしれません(※ただし、日本の道路上、日本語でしか書かれていない標識も多々ありますが…)。

しかし、単なる旅行者が短期滞在で日本国内で運転するのと、日本に定住・長期滞在する外国人が自動車を日常的に運転するのとでは、やはりトラブル対応などにおいても大きな違いが生じてきますので、最低限の日本語能力は必要ではないでしょうか。

ロシア人の男が酒気帯びで逮捕、取り調べに「日本語はわからない」

さて、この公明党議員の動きがネット上でちょっとした話題となっているなか、本稿で紹介しておきたいのが、こんな話題です。

基準値の“8倍”酒気帯び運転容疑でロシア人の男逮捕「日本語はわからない」

―――2023/09/24 01:52付 RKBオンラインより

福岡のテレビ局『RKB毎日放送』が日曜日に配信した記事によると、福岡県宗像市で酒気帯び運転で、同市内に居住するロシア人の男が逮捕されたそうです。

記事によるとこの男が運転していた普通乗用車が、同市野坂の国道で交差点を右折しようとしていた車に追突。現場で基準値の8倍近いアルコールが検出されたため、現行犯逮捕に至ったとのことで、容疑者は取り調べに対し「日本語はよくわからない」などと供述しているのだとか。

まるでコントみたいですね。

有権者は賢明な判断を!

もちろん、外国人が警察に逮捕されたときに「日本語がよくわからない」と称して事情聴取などに協力しないことはよくある話はあります(実際、一部地域では特定民族の犯罪件数が増えていて、通訳不足が問題になっているともいわれます)。

しかし、日本国内に滞在していて「日本語がよくわからない」というのは、言い訳になるものではありません。

いずれにせよ、道路交通法の目的は、▼道路における危険を防止し、▼交通の安全と円滑を図り、▼道路の交通に起因する障害の防止に資すること――の3点を目的としています(道路交通法第1条)。

つい先日も国民民主党に所属する静岡県議が無免許運転で批判され、最後は辞職に追い込まれたという「事件」もありましたが(『例の「無免許運転県議」がメールで辞職願い提出=静岡』等参照)、自動車は便利な道具である反面、事故が生じれば大変大きな被害をもたらすものでもあります。

たかだか1人の無免許運転県議の「遅すぎる辞職願」は、「未来ある(?)若者」の身の振り方という、比較的くだらない論点だけでなく、じつはリニア新幹線の建設を妨害しているとされる川勝平太・静岡県知事の失職にも関わってくる可能性があります。無免県議に関し、ただちに補選が行われるというものではないにせよ、結果的に県議会の動向は注目に値するといえるかもしれません。無免県議の違法行為振り返り今年4月の静岡県議選で「最年少」当選した中山真珠氏(28)が8月、無免許運転を行ったとされる問題を巡る騒動は、以前の『...
例の「無免許運転県議」がメールで辞職願い提出=静岡 - 新宿会計士の政治経済評論

道路交通秩序という日本の国民生活の安全を担うべき運転免許の仕組みを安易に緩和することがいかなる影響を与えるか、そしてそれを望ましくない方向に変えようとしている政党の議員を国会に送り込むことが妥当なのかどうか。

総選挙前(?)に、私たち国民は、改めて考えておくべきかもしれません。

新宿会計士:

View Comments (15)

  • こういった記事が拡散されることで「この政党ヤベーな」的意識が拡散されレバ、投票率向上カラノ組織票相対的弱体化…ツナガッタライイナァ
    まーマワリクドクテ時間がカカルのが民主主義っスからシャーネーシャーネー

  • この議員なんぞは、正に”お頭の軽い、本質を弁えない規制緩和論者”の典型と思います。

    我田引水・ずる賢いのも”お頭が軽い”内。

    誰かの指示で投票するのでは無く
    有権者が自分で考え、投票する様にしたいものです。

  • 日本語がわからない、、酒気帯び運転は日本語わからなくても万国共通で、いけないのは当然ではないだろうか。この西田まこと某は間接的酒飲み幇助ではなかろうか。公明党が平和の党?嘘だね。ならば中国にキチンと「尖閣諸島は我が国の領土。今後如何なる挑発をみとめない。あわせて、日本人抑留者を解放せよ!
    やってみな。山口那津男が総理に親書を依頼する党だぜ。抗議の文ならわかるけどな。

    • 煎餅企業の経営状態とも関係あるカモ知レヤセン
      シッカシ奴隷待遇請けてくれる非日本語話者がハンドル握ってソコココに…モライ事故ナゾはご勘弁イタダキタク候

  •  正直かなりバイアスがかかった内容です
     日本語を理解しない外国人の免許取得
    以前から可能です

    問題なのは改善内容
    ①自動翻訳機や音声翻訳アプリの導入
     現在は基本 日本語が不自由な場合(申請者が)通訳を用意する必要があるところがある(都道府県による違い)
    ※日本であることを考えるとそこまでする必要は無いと思います
    ②手続きにかかる所要日数の公表
     日本人でも試験場での直接試験(いわゆる一発試験)では所要日数はよみづらい
    ※混雑や予約状況により困難
    ③など(その他もあるかもしれないがXからの読み取りは無理)

    参考 福岡県警
    https://www.police.pref.fukuoka.jp/kotsu/unshi/013.html
    ※自動車運転免許は公安委員会 各都道府県が独立しているので地域により若干違いがあります

  • 毎度、ばかばかしいお話しを。
    昨日のマスゴミ:「「日本語が分からない人にも運転免許を付与しろ」という公明党の主張は素晴らしい」
    今日のマスゴミ:「日本語が分からない人に運転免許を付与して、事故になったら、誰が責任をとるのだ」
    公明党:「日本語が分からない人に運転免許を付与するかどうかが重要なのではない。票になるかが重要なのだ」
    ありそうだな。

    • この西田まこと参議院議員の発言が社会的問題になったら、公明党は個人的発言として、この議員を切り捨てるのでしょうか。

  • 昨今、中国国籍者がフィリピン政府発行(偽造?)の国際運転免許証をネットで購入してレンタカーを借り事故を起こしたというニュースが時々流れます。
    旅行者なら不慣れだったんだろうと思います(そもそも違法です)が現実は定住者も国際運転免許証で日常的に運転している状態です。
    それならば、少々日本語が不自由であろうと外国の免許証から日本の免許に切り替えさせたほうがいいのではないでしょうか?
    切り替え試験には実技試験もあるため、少なくとも運転不適格者はふるい落とせますし、処罰も容易にできます。
    ロシア人の話が出てきましたが、ロシアでは運転免許証を取得するためには、かなり勉強と練習しないと合格できません。ただしこれは建前で役人に知り合いがいれば日本円で2〜3万円程度を渡せば合格できます。試験も受けに行かなくても大丈夫です。ぶっちゃけ日本にいても免許証が送られてきます。
    現実は、こんなカオス状態ですので少々日本語が不自由でも日本の免許証を取得させ違反があれば免停などで一定期間、交通から排除させるほうが現実的ではないでしょうか?

  • 日本語が理解出来ない人間が免許を取得するのが問題なのではないか。違反があれば一定期間除外とあるけど、その違反が人身事故ならどうするのですか?重篤な被害に合った場合の弁済は?保険は?期間は?本人は警察で留置されるとして、怪我ならともかく死亡事故ならどうなりますか?弁済がすむまで我が国に留め置くのですか?わたしの妻はフィリピンの人です。彼女は免許を希望しましたが、まさに日本語が不自由で万が一の違反や事故が心配で許しませんでした。もう15年も前ですがいまでも考えます。

    • ちゃんと運転できるかどうかもありますが、一番大事なことは事故を起こした時、責任を取れるかどうかですね。日本人が車を所有する際には保険加入が必須ですが、外国人はどうなってるのでしょうか。この公明党議員もそこまで考えていれば立派ですが、考えてなさそうですね。

    • そもそも日本語ができようができまいが、運転能力には関係ないでしょう。それより定住者には日本の免許証を取ってもらい罰則を適用させるべきです。事故云々は日本人でも無保険者はたくさんいますので外国人に限った話でもありません。こういう無保険車に乗る日本人は日本語を話しますが日本語は通じません。訳の分からない理屈をつけて逃げます。外国人でも悪い奴もいますし、そうじゃない方もおられるでしょう。
      国土交通省より無保険車による被害者には保険に準じた保証がされます。支払われた金額は建前上は加害者より徴収されます。裁判は不要です。

  • やはり
    日本共産党と脱糞民主党と宏池会と中共の犬・公明党=創価学会は
    日本から無くさないとあきませんね。
    と、改めて感じた次第です。

  • 免許証の件は置いておいて
    投票率が低すぎる!!!
    私は若い人に投票に行こう! と機会ある毎に話しますが受けは良くない。
    ・投票率が低いと喜ぶのは議員だよ~
    ・宗教とか活動家とかで簡単に当選しちゃうよ~
    とか言いますが誰に投票したら良いか分からない。と言われますので
    「鉛筆ころがしても良いよ~」と教えます。
    だって投票率が上がれば議員様は無視できなくなりますもの。

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