果たして、立憲民主党はマイナンバー制度に賛成なのでしょうか、反対なのでしょうか。調べれば調べるほどに、わからなくなります。正直、日本は自由主義国家ですので、党として賛成するのも反対するのも、その党の自由です。ですが、賛成なのか、反対なのか、そのどちらなのかを決めているのであれば、せめてその意見は貫くべきではないでしょうか。
目次
ノート砲が着弾しているのは左派が多い
『ツイッター「ノート着弾」にはきちんとした理由がある』でも説明したとおり、ツイッターでは現在、「コミュニティノート」という機能が「猛威」を振るっているようです。
ツイッターのノートに不満持つ人から苦情続出するが…例のツイッターの「コミュニティノート」を眺めていると、「着弾」しているのは、政治家ならば日本共産党や立憲民主党関係者、メディア・ジャーナリストならば一般に「左派」と見られている人物ないし組織に集中しています。これを受けて、ツイッター上ではこのコミュニティノートを巡って、「無署名で一方的なコメント」、「信憑性が劣る情報伝達手段」などと批判する意見も出ているようですが…?ツイッターという空間ツイッターは4500万人が利用?ツイッターといえば代表的なSN... ツイッター「ノート着弾」にはきちんとした理由がある - 新宿会計士の政治経済評論 |
ちなみにこの「コミュニティノート」とは、「多様な視点を持つ広範な人々」が「ツイートの背景情報」を「ユーザーに役立つ方法で提供すること」を目的としたもので、具体的にいえば、そのツイートに直接表示される「注記」のようなものです。
そして、この注記は、ユーザー側が「ブロック」「リプ欄閉鎖」などの対抗措置を講じることができません。容赦なく「着弾」しますし、また、ツイート主としても、それを拒絶することができないのです。
著者自身が見たところ、この「ノート砲(?)」が頻繁に「着弾」しているのは、政治家や政党では立憲民主党や日本共産党、およびその所属議員らであり、メディアに関してはNHKや左派の新聞、インフルエンサーに関しても左派的な思想をお持ちの方が中心です。
問題は「突っ込まれるようなツイート」にある?
もちろん、保守派・右派の人々、あるいは「保守系メディア」とされる産経新聞などにも、こうした「ノート砲」は「着弾」しているのですが、数でいえば圧倒的に左派が多いことは間違いありません。だからこそ、「左派」的な人たちを中心に、「コミュニティノートは不当なしくみだ」、といった批判の声が上がっているのでしょう。
ただ、くどいようですが、著者自身が見るに、これも「左派思想」そのものに問題があるわけではありません。
「左派」的なスタンスを取る人たちが、「ノート」が付くような情報発信を頻繁に行っていることが、そもそもの問題なのです。すなわち、問題は「突っ込まれるようなツイート」にあるのです。
こうしたなかで、その「突っ込まれるようなツイート」は、なにも個人レベルで発信するものとは限りません。個々人のツイート自体が合理的なものであったとしても、それが「集合体」として見たときに、矛盾だらけである、といった事例も出て来るのです。
まずは、立憲民主党の塩村あやか参議院議員が7月23日昼過ぎに発信した、こんなツイートを紹介します。
塩村氏は、どなたかのツイートを引用するかたちで、「立憲民主党はマイナンバーに反対していない」、と強調しているのですが、これをどう考えれば良いのでしょうか。
調べると出て来る矛盾点
端的にいえば、調べれば調べるほどに、わからなくなります。
まず、塩村氏のツイート(およびツイート上の議論のやり取り)から判断するならば、塩村氏の主張の要諦は、「立憲民主党は『マイナンバーカード』に批判的なのであって、『マイナンバー制度そのもの』には反対していない、といったところでしょう。
この立場を「正」としたとしても、同党の関係者らの発言については、何となくうまく説明がつく、という言い方もできなくはありません。
実際、同党の長妻昭・政調会長は6月8日の会見で、保険証とマイナンバーの一体化を巡って、「いったん立ち止まるように政府に要請に行く」と明らかにしていますが、これについては「長妻氏が問題視しているのはマイナンバー『カード』であり、『マイナンバーそのもの』ではない」、といった言い分も成り立ちます。
また、同党の杉尾秀哉・参議院議員もマイナンバー法案改正に反対する立場からの討論を行っていますが(同党・6月2日付『杉尾議員がマイナンバー法案の反対討論』参照)、これもマイナンバーそのものに反対しているわけではなく、法改正に反対しているにすぎない、という見方もできます。
つまり、塩村氏の立場を「正」としたとした場合であっても、ここまでであれば、まだ何とか説明はつきます。
あれ?ハッキリ「反対」としている人もいますが…?
しかし、こんなツイートについては解釈に苦しみます。
立憲民主党所属の前衆議院議員でもある川内博史氏は6月6日付のツイートを読むと、明らかに「反対」と述べているように見受けられます。
川内氏は「反対することが対案なんです」としながら、その具体例として入管法、防衛増税に並び、マイナンバーを挙げているからです(※それにしても「反対することが対案」、というのも、なんだか理解に苦しむ考え方ではありますが…)。
そして、現職議員でいえば、原口一博・参議院議員も5月29日付で、「マイナンバーは廃止→ブロックチェーンに!」、などとするツイートを発信しています。
この「廃止→ブロックチェーン」、の意味するところは、いまひとつよくわかりませんが、字面だけを読むと、、原口氏は「マイナンバーを廃止すべき」と述べているように見受けられます。
せめて発言は合わせたほうが…
いずれにせよ、日本は自由主義国家ですので、立憲民主党が「党として」、マイナンバー制度に賛成するのも反対するのも同党の自由ですが、賛成か反対か、そのどちらかを決めているのであれば、せめて党内で意見は合わせた方が良いような気がしてなりません。
このあたり、もちろん、自民党内でもすべての議員の意見が綺麗に一致しているとは限りません(たとえば増税に関するスタンスでは、同じ自民党議員の間でも温度差はあります)。
しかし、少なくとも「マイナンバーをどうするのか」という基本的な部分があいまいなのは、どうにも理解に苦しむ部分です。
結局のところ、立憲民主党が現在のような支持率に沈んでいるのも、最低限のところで党内の意見統一が十分になされていない(ように有権者に見えている)ことも、その一因なのではないでしょうか。
View Comments (26)
マイナンバーの話かと思いましたら、
>>結局のところ、最低限のところで党内の意見統一が十分になされていないことも、その一因なのではないでしょうか。
という、立民の根源的な体質問題の話でした。これで、立民に関して、今まで、何か得体のはっきりしないモヤモヤとしていたイメージの理由が分かり、全く腑に落ちました。立民、何も決められず、波間に漂い続ける海月のようにも見えて来ました。これじゃ、何でも反対したり、党首が毎日新しい愚痴を言う事に一生懸命、無駄に頭を使うのも分かります。
毎度、ばかばかしいお話を。
立憲:「もしマイナンバーカードを廃止して、そのために別の問題の解決に失敗したら、「なんでマイナンバーカードを廃止したのだ。新マイナンバーカードを作らなかったのだ」と言えばよい」
まあ、「これが日本人の典型だ」と言われれば、反論は難しいですが。
(別にマイナンバーカードに限りませんが)日本人はリスクゼロ教信者なので、「マイナンバーカードで、自分に不利益がある」と思うこと自体が許せないのではないでしょうか。
いい加減、自分がリスクゼロ信者だからと言って、主語を大きくするのやめてもらえないか?
こういう輩は左派に特に多いと思っていたが、、、
日本人は〜などと一緒くたに批判されて、暗い気持ちになり、はっきり言って迷惑だ。
レイシズムに繋がるような物言いはもうやめた方がいいですよ。
ヘイトスピーチについて、マスメディアやインターネット等で大きく報道されるなど、社会的関心が高まっていたことを受けて、国会において、「本邦外出身者に対する不当な差別的言動の解消に向けた取組の推進に関する法律(平成28年法律第68号)」、いわゆる「ヘイトスピーチ解消法」が成立し、平成28年6月3日に施行されました。
ヘイトスピーチ解消法は、「本邦外出身者」に対する「不当な差別的言動は許されない」と宣言しています。
なお、同法が審議された国会の附帯決議のとおり、「本邦外出身者」に対するものであるか否かを問わず、国籍、人種、民族等を理由として、差別意識を助長し又は誘発する目的で行われる排他的言動は決してあってはならないものです。
↑
はい、法務省からです。
あなたの発言で日本人を外国人に置き換えたら差別だと言われかねませんよ?てことは附帯決議により、日本人への差別もあなたが日本人だろうが差別にあたります。
いい加減、日本人になら何を言ってもいい、という前代的な意識はやめましょう。
※【重要】ご注意:人格攻撃等に関するコメントは禁止です。
↑
スレ主様、しっかり気をつけてますんで。
私は人格攻撃はしません。
党としての方針を確定せずにひとりひとりの判断に委ねるというのはあってもいいと思います。(ただその場合「わが党としては」という主語は当然使えないわけですけどね。)
むしろ「反対自体が対案」とか「対案を出せという方が対案を出せ」みたいな屁理屈の方が問題なのではないかと。
こんな政党に未だに入れる輩は、オールドメディアから離れられない人だろうな。(高齢者に多いとデータにはある)
匿名様
私は団塊世代の高齢者です。
この政党に投票することは過去・現在ありません。
もし生き永らえても、この政党に投票しないでしょう。
何方が長生きかな?
あなたは賢いのですよ。
インテリジェンスが低い人はテレビ見て、左翼かぶれになりますからね。
日本が露・中・半島諸国の支配下に
入ったら、立憲共産党は賛成します。
現在のマイナンバー制は中・半島諸国人の
為(保険証の使いまわし・生活保護等)に
ならないから、反対なだけです。
塩村議員のツイート
>「なんで立民はマイナンバー反対するの?足を引っ張る反対はよくないよ」と言われてしまうやり方は、見直すべきだと私は考えています。
今頃になって、ようやく気付いたの? おせーよ。
とは、言わないであげましょう。
とにもかくにも、「マインドコントロールの世界」に生きている方ではないと
知れるのですから。
これに付いたコミュニティノートの指摘。なんか、的を射てないような。
マイナカードとマイナ保険証の違いなんか、理解してないのか、
あるいは分かってて、わざと議論をごっちゃにしているのか。
それが立民のこの問題への対応の、基本的スタンスだと思うのだが。
共同通信から全国自治体トップアンケートなる調査がきており
マイナンバーカードについて、というのもあるのですが
・期限の延長はしない
・事務方が作成した場合でも、必ず首長の了解を取って回答するよう
という上から目線のアンケートです
マイナンバー制度自体は効率化の方策ですから自治体は基本賛成路線のはずですが
回答例がマイナス評価の回答をする想定にしてるように感じて、やっぱり馬鹿なんだろうなと感じた次第です
この話だと、ほかの政党でも起きておかしくないと思いますよ。
立憲のみが声高々に矛盾を発信しているわけではないのと違いますか?
マイナンバー制度に対しては、なくてよいと思いますよ。
従来までのIT化は基本としてサービス事業者が恩恵を得て、カスタマーが不利益を受ける構図ですね。
クレジットカードなど良い例ですね。請求書も届けずに電子請求書の発行に対して別途手数料を請求する。更に請求内容の確認がおろそかで請求に間違いや請求詐欺が発生しても知りませんで済ませる。
今回のマイナンバー制度や、マイナ保険証は、提供側に利益がないですね。
既存のシステムをそのままにして、紐づけているだけです。行政の効率化もなく肥大だけですね。保険証に関しても同じですね。国民健康保険のシステムはそのままで、後期高齢のシステムもそのままです。地方字自体がそのまま提供していますし、保険組合は簡略化すると民業圧迫ですね。
それなのに週一の歯科通院ですと毎回マイナ保険証が必要になり利用者負担もはるかに上がります。従来は月初に提示するだけで済みました。
今までは、出版物は、書店で取り寄せれば送料無料でした。宅配がパンクはしなかったでしょうね。
従来のうどん屋や定食屋、中華料理屋で出前を頼んだ場合、配達料金は無料でしたね。
フードデリバリーはなくてよかったわけです。IT化で余分なコストが増えているわけですよ。
なんか無茶苦茶な論理。
政府・自治体が提供する公的サービスにおける受益者、即ち国民の立場を、
営利企業に対する顧客の関係と完全にごっちゃにしてる。
納税者にして保険料支払者たる国民にとって、
公的サービスに関わる事務作業のIT化、省力化は、
当該サービスの維持に要する経費節減に繋がるから、間違いなくメリットあり。
マイナ保険証について言えば、
先日厚労相がどこかの講演で話した、
紙保険証の誤送付の件数はマイナカードの紐付けミスの件数より遥かに多いとか、
紙保険証だと使い回しがあっても見破れないとか、
紙保険証を使い続けるよりメリットは遥かに多い。
受診の都度マイナカードを提示するのはメンドクサイ?
スマホに入ります。スマホならいつでも持ち歩いてるでしょ。
それに紙保険証の提示は月一度と言ったって、
その医療機関の受診票は、毎度提示しなけりゃいけないんだよ。
自己訂正です。
>スマホに入ります。
これが実現するのは、来年4月からの予定のようです。
ツイッターなら、即、背景情報が追加されるところですね(笑)。
山門建介さん
マイナンバーカード返納したからといって自分のマイナンバーは消せないんだよ。
マイナンバーが嫌なら日本国籍を放棄し外国籍取得したら日本のマイナンバーから離脱できるよ。でも外国籍になればその国の所謂「マイナンバー」が付けられるよ。よう知らんけど。
無国籍になる方法が有るのかどうか知らないけど知りたいと思わないね。
結局何が言いたいわけ?
>この話だと、ほかの政党でも起きておかしくないと思いますよ。
>立憲のみが声高々に矛盾を発信しているわけではないのと違いますか?
失礼ですが、
ちゃんと記事を読んでますか?
ブログ主様はこう書いておられます。
>もちろん、自民党内でもすべての議員の意見が綺麗に一致しているとは限りません(たとえば増税に関するスタンスでは、同じ自民党議員の間でも温度差はあります)。
>しかし、少なくとも「マイナンバーをどうするのか」という基本的な部分があいまいなのは、どうにも理解に苦しむ部分です。
記事をちゃんと読まずに批判しているのはパヨクの特徴ですよ?
川内 博史曰く
「政府・与党の出してくる人々の権利や生活をないがしろにする、皆の為にならない法律や制度や政策には徹底的に反対する。反対することが対案なんです」
もうね、こういう認識の国会議員がいる事に怒りが爆発しそうです。
「してやったり!」的な感じで言ったのかもしれませんがね。
まぁ、いいや。あと数年もすれば立憲は消えてなくなりそうだし、と思うようにします。
紙の保険証のほかに
限度額認定証も申請で交付するためにTA申請書的なもこも返信用封筒と一緒に送って、申請後に交付してます
これは前年所得で階層が変わるので毎年必要
ほかに特定疾病の受領証も交付しますし
高額療養費も複数該当(複数医療機関合算)や多数該当(四回目以降)で一定額以上出る人には案内します
これらの事務は将来的にマイナンバーカードに一元化することになるでしょうし、そうでなくては困る。この運営は公金で賄われてるわけですから
紙の保険証廃止は一里塚にすぎないわけで行政側はその先に期待してるんですよね
すみません
マイナンバーカードやマイナポータルの機能へ
ということです
今般紙の保険証の交付は従前義務化であったものがそうでなくなるのですが
将来的には納付通知(これも法定で義務付けられた、いわゆる要式行為)も、マイナポータルあてに通知を投げて完了となれば劇的に事務が簡素化されます
元々口座振替の人には納付書も必要なかったわけですし
すみません
マイナンバーカードやマイナポータルの機能へ
ということです
今般紙の保険証の交付は従前義務化であったものがそうでなくなるのですが
将来的には納付通知(これも法定で義務付けられた、いわゆる要式行為)も、マイナポータルあてに通知を投げて完了となれば劇的に事務が簡素化されます
元々口座振替の人には納付書も必要なかったわけですし