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ゴミ屋敷問題記事に読者コメントが多数:潜在社会問題

一見何の変哲もない、「ゴミ屋敷」に関する記事に対し、ヤフコメが大盛況です。いわゆる「ゴミ屋敷問題」とは、「片付けられない人」などが自宅などをゴミだらけにしてしまう問題のことですが、ヤフコメを眺めていると、似たような体験をしている人が多いことが伺えます。まさにゴミ屋敷は「潜在的な社会問題」なのでしょう。

最近、当ウェブサイトでも少しずつ取り上げるようになりつつある問題のひとつが、「ゴミ屋敷」です。

たとえば、マンションの管理人のなり手が減っているなどの理由で、日本全国で荒廃したマンションが出現し始めている、などとする問題点については、先日の『ゴミ屋敷問題にも通じる?管理人不在でマンション荒廃』でも取り上げたところですが、それだけではありません。

現代社会の意外な問題のひとつは、じつは「ゴミ屋敷」ではないかと思います。住居がいちど荒れ始めると、加速度的にどんどんと荒れ果てていくという特徴があるからです。人気YouTubeチャンネルの『ゴミ屋敷専門パートナーズ』が公表している動画は、本当に参考になります。こうしたなかで、住居が荒れ果てる問題としてはもうひとつ、「マンションから管理人がいなくなる」というものがあるようです。ゴミ屋敷専門パートナーズの大人気動画最近、YouTubeにはさまざまな人気チャンネルがありますが、そのなかでも個人的に注目しているも...
ゴミ屋敷問題にも通じる?管理人不在でマンション荒廃 - 新宿会計士の政治経済評論

戸建ての場合も、住民が高齢化するに従い、次第に荒廃してくる、といった事例があるようです。

もちろん、「ゴミ屋敷」が社会問題となり始めたのは、つい昨日、今日の話ではありません。いわゆる「片付けられない人」、「ゴミを自宅に持って帰ってしまう人」の問題は、昔から存在したものでしょう。

しかし、やはりそれが社会問題化するには、それなりの理由があるようです。

こうしたなかで目に付いたのが、こんな話題です。

90代祖父母のゴミ屋敷を大掃除。扉の向こうに広がっていたのは「地獄の光景」だった

―――2023/07/07 20:02付 Yahoo!ニュースより【ESSE-online配信】

リンク先記事は『エッセ・オンライン』が配信したもので、祖父母の「ゴミ屋敷」を大掃除した体験について記したものです。

ただ、この一見何の変哲もない記事に対し、『Yahoo!ニュース』の読者コメント欄を眺めると、コメントは大盛況です。

それらをじっくり読みこんでいくと、「ゴミ屋敷」とまではいかないにせよ、「潜在的なゴミ屋敷予備軍」が全国に相当いらっしゃるのではないかと懸念される状況です。コメントは主に子供世代からと思しきものが多く、たとえば、こんな具合です。

義父は家電も『部品が使える』とか言って、捨てないで取っておく。家の中に収納しきれなくなると敷地内に倉庫を作ったりする。モノが増えるばかり」。

物への執着がすごいので、意外にも覚えているんですよね。勝手に捨てたらバレますし、動かして戻さないと文句を垂れます」。

個人的には、これを「世代間の問題」と見るべきではなく、むしろ社会全体が高齢化するなかで、「片付けられない問題」が深刻化する兆候と見るべきではないかとも思えるのですが、いかがでしょうか。

新宿会計士:

View Comments (19)

  • 引っ越して難を逃れましたがアパート住まいをしていたとき隣戸がゴミ堆積部屋。ベランダに押し出されたガラクタにアオカビが生えてました。それに至る経緯も知っています。気管支を痛めて健康被害してしまいました。自分のベランダに伝染するので熱湯をかけて歯ブラシでカビの根を削る必要もあったくらいで。

  •  ごみ問題は、自分自身の問題として深刻に考えています。
     元気な時は、他人の問題と思っていましたが、高齢になり、衰えを感じてきた今、この先、今のように分別して規定通りにゴミ出しができる体力・気力が出るのか、介護状態になる前に、ゴミ出しが満足にできないと判断したら、施設ぬ入るべきか、悩みどころです。

  • ゴミ屋敷にご関心が高いですね。(笑)
    個人差ありますよね。散らかっていても気にならない人は一定数いる気がします。割れ窓理論の要素もあると思います。
    就職で一人暮らしを始めてから、散らかった部屋になってしまってうんざりした私は、社宅の強制引っ越しを機に物を増やさないこととこまめに片付ける習慣をいわば後天的に身につけました。維持ラインは床の隅々まで目が届く状態ですかね。
    今では習慣化はしてますが意識してないと維持できないですね。

    先年亡くなった父親が散らかっているのが気にならない質だったので思い出すのですが、晩年には散らかす傾向がひどくなっていたので、自分自身も心配です。
    職の引退や地域のまとめ役の引退などを経るたびに、だんだん「ちゃんとしなきゃ感」を失っていってたのを思い出します。最低限のことしかやらなくなると言いますか。

    つれづれと書きました。

    • ああそうそう、私の父親で言えば、「頼りにされることが少なくなった」こととも関係がある気がしています。

      • 私の父は退職後や町内会長など役目を辞した後、最晩年まで見事に物は増やさず綺麗に片付けていました。頼りにされる機会が減ったのか、SOSをだすと喜んでくれた記憶が懐かしいです。

  • ウチの実家(空き家)も、売りに出そうか、と思って掃除の為室内を調べたら出るわ出るわ。曾祖父母の時代からの布団やら衣類やら食器やら調理器具やら雑誌やら、屋根裏含め至る所に収納されており、ゴミ装事業者に見積頼んだら概算150~200万との回答。。。
    他所様もそういう状況なのかなぁ、などと考える次第です。

    • > ゴミ装事業者に見積頼んだら概算150~200万との回答。

      ゴミ屋敷系番組の隠れスポンサーは、ゴミ片付業者じゃないかと思ってしまいます。

      ウチも実家を売るに当たって、家財等の処理が問題になり、自分で片付けられる量じゃないし、日程的にも不可能なので、業者を探したら、最初は百万とかいう話だったが、色々当たっている内に、30万の業者を見つけて発注しました。

      そういう業界みたいなので、根気良く業者を探して下さい。

  • 同居の老人が、物を捨てられない、片付けられない人間ですけど、何度と無く病気を経験し、歩くのも億劫な状況になってからは、終活の一環なんでしょうけど積極的に我々同居人に自身の物を捨てさせるようになりました。
    ただ、結局自分では片付けられないという性質は昔から変わらなかった。

    使わないものを「備え」と称して買い込み、結果として腐らないものは積み上がる一方、食品などは同居人が発見して消費期限(何年も前)を突きつけて処分するということがずっと続いていました。
    言い訳はモノの無い時代に育ったからですが、戦中には幼少だったので、学生、そして社会人としての人生の大半を高度経済成長、好景気、モノ余り、飽食の時代に生きたわけで、私としては人間性の問題だろうと思っています。

    こうした人間性の人が高齢独居となれば、たちまちにゴミ屋敷の誕生となることでしょうね。
    日本は少子高齢化が進んでいるのですから、当然独居老人も増え、結果ゴミ屋敷も増えると。
    モノ溜め込み人間の割合が世代で変わらなくても、世間の状況が違ってくるので今後ゴミ屋敷問題は増々顕在化するのでしょうね。

  •  マスゴミの取り上げるゴミ屋敷って「やらせ」の可能性が高いから今一つ、いや三つくらい信用できませんね。

     https://news.nifty.com/article/entame/etc/12184-2226718/

  • ゴミ屋敷の主人は女性、それも40歳台以上のキャリア女性が多いらしいですね、その理由は、「物への執着心」「買い物好き」「掃除の時間が無い」等とのこと。

    確かに自分は物への執着心は全然無いですし、買い物もあまり興味がなく、そのうえ不要なものはバンバン捨てるタイプなので、ゴミは全然たまりません。

    何でそんなに物に執着するのか理解不能ですね、男はむしろ主義主張や価値観には執着することが多いのかもしれません、従って男性的な男性であるほど、主義主張や価値観に執着して最悪テロリストになるのかも。。

    自戒の意味も兼ねて、物に対しても思想に対しても執着心を過度に持たないよう、今後は心がけたいと思います。

  • 一目見て、使うものは保存するもの。使うかもしれないものは捨てるもの。なんですってね。

  • う~む。。
    人に頼むより自分でやった方が安上がり&勉強になるとの思いで、チマチマ修繕作業などすることが多く、工具の類は増える一方。。
    おまけに趣味で80〜90年代のオーディオ全盛期の機器を修理したりもしているので、それら機器も多くある。
    多くがバブル期特有の重厚長大型なので、そろそろ整理しないと体力的にまずいです。。

    • >チマチマ修繕作業などすることが多く、工具の類は増える一方

      そっそっ、そうともいいますよね。
      片付かないのは工具や交換部品を買い集めるからですね(つい最近やっちまったぜ)

  • 我が家の本棚にも数字で見る日本経済という本と韓国はなくても日本経済はまったく心配ないという本がここ3.4年ほど鎮座していまして、これがまた捨てるに捨てられなく、踏ん切りが付かずほとほと困っている次第です。

    新書なら大概、一回読めばブックオフ行きなのですがこの本は新聞紙の切り抜きが如く、長く本棚に残っています。

    とは言えもう5年と経ち社会環境も変わってきているのでここは新規一点、本棚を空にして涎を垂らしながら次の新作を待つ方が精神的にも健全であるのもしれません。
    停滞は迷いを生み脳が濃霧のような精神状態となります。日々捨ててこそ良い決断が出来るのかも知れないと思いました。

    • 断捨離してもう1冊買うて下されw
      冗談です
      じつは出版不況のせいか出版案件のオファーはコロナ以降パタッとなくなってしまいまして…w

      • さすがにジュンク堂書店にも出版から日にちが経っていますのでもう売ってない気がしますがどうなのでしょう。

        ところで兵庫県の某人口30万市のブックオフに数字で見る日本経済を見かけてまして、中々兵庫という土地は学問が盛んなところだと見直しました。
        いつも中古で置いてもらえると、忘れた頃にまた買い直せるので、ありがたいのですが。あまり市場に出回って無いので難しいところです。

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