例の黄熊が野生化し、血に飢えているとの衝撃的な情報が入ってきました。千葉県の遊園地などで夢を売っている立場にありながら、先月公開された映画(製作費10万ドル以下)によると、100エーカーの森で「その後」、すっかり変質してしまったのだそうです。これも結局著作権という法的庇護が消滅したことによるものだとか。これに加えて来年以降、もう少し有名なネズミが活躍する場が広がる可能性があります(それが良いかどうかは別として)。
夢を売る黄色い熊
千葉県にある遊園地に行くと、ツボに乗って移動するというアトラクションに出会うことがあります。
このアトラクション自体、主人公のクマが見ている夢がモチーフなのだそうですが、これがなかなかにファンキーです。このツボ自体、どういう原理で動いているのかよくわかりませんが、とりあえずよく動きます。ツボがピョンピョンと跳ねる場面もあるため、腰が悪い人は、どうかご注意いただきたいと思う次第です。
それはともかくとして、このクマのアトラクション自体、このクマに人気がある証拠でもあります。最近だと子供の名付けでも登場するようであり、「黄熊」で「ぷう」と読ませる事例もあります(『今鹿(なうしか)癒(ほいみ):難読名「傾向と対策」』等参照)。
この世には、「難読ネーム」、「キラキラネーム」などと呼ばれるお名前が存在します。これについては当ウェブサイトでも以前から不定期に取り上げてきたのですが、何らかの法則性があるのかどうかについては引き続きの研究課題です。本稿ではその「中間報告」として、さまざまなお名前の傾向と対策をまとめておきます。金融専門サイト、ではなく…当ウェブサイトは「金融などの評論サイト」と標榜していますが、「など」と銘打っている部分では、とくに外交問題や国内政治など、これまでにさまざまな論点を取り上げてきたつもりです。最... 今鹿(なうしか)癒(ほいみ):難読名「傾向と対策」 - 新宿会計士の政治経済評論 |
いずれにせよ、この「黄色い熊」は、千葉県の遊園地ほか世界中のそこここで夢を売っている立場にもあるのでしょう。
法的庇護がなくなったら…?
ただ、こうした夢のある話とは裏腹に、現実は非情です。それは、これまで黄熊を守ってくれていた法の庇護が切れてしまったことに始まります。
産経ニュースは3日、こんな記事を配信したのです。
くまのプーさんがホラー映画に 二次創作可能の背景に「著作権切れ」
―――2023/7/3 11:39付 産経ニュースより
産経によると、英国で最近制作されたホラー映画 “Winnie the Poo: Blood and Honey” (84分)が日本でも6月23日以降、全国の映画館で公開されているのだそうです。ちなみに邦題は『プー あくまのくまさん』だそうです。
これは、原作の著作権保護の存続期間が切れ、知的財産権が消滅した状態(いわゆる「パブリックドメイン」)になったことで発生したもので、産経ニュースはこう警鐘を発します。
「パブリックドメインを巡っては、今後も二次創作が発表される可能性がある一方、人気キャラクターをテーマに作品を制作してきた映画会社にとっては頭の痛い状況となっている」。
ちなみに調べてみると、動画サイト『YouTube』にはトレーラー動画も上がっています。
産経によると、この作品はロビン・クリストファーさんが放棄した100エーカーの森で、「黄熊」らが血に飢えて野生化した、などとするストーリーですが、おそろしいことに制作費は10万ドル以下という低予算作品で、しかも「続編の制作もすでに決定している」というから驚きです。
今後は「例のネズミ」の活躍も?
ただ、問題は、それだけではありません。
たとえば千葉県浦安市などに生息することでも知られる世界的に有名なネズミに関しても、1928年制作のアニメーション映画の著作権存続期間が来年に期限切れを迎えるそうです。
そうなると、「宇宙に産廃を投棄するなどの悪行」で知られる例の青狸(『「青狸」が不法投棄した栗饅頭が星団破壊の原因なのか』等参照)がこのネズミと対決する、といったストーリーもあり得るかもしれません。この青ダヌキ、たしかネズミが天敵だったはずだからです。
「ヒアデス星団を破壊したのは太陽の1000倍の物質」、ということは…?当ウェブサイトでは、一見脈絡のない事象を巡っても、それらを関連付けると、意外な事実が見えてくることもあるのではないか、といった仮説を抱いています。こうしたなか、先月の『ネット「なぜ彼女は元特定意志薄弱児童を選んだのか」』で取り上げた話題に関し、重要な疑念を提示しておく必要があります。特定意志薄弱児童問題の論点整理当ウェブサイトを訪れてくださる方であればご承知のことと思いますが、「知的好奇心を刺激する議論」というものは、「前提条件... 「青狸」が不法投棄した栗饅頭が星団破壊の原因なのか - 新宿会計士の政治経済評論 |
いずれにせよ、世界的に有名なネズミも未来の世界の青狸も、基本的には現実社会の法的保護の前には無力だという現状が示されたようなものであり、これについての論点の整理が求められる機会は増えていく可能性があることだけは間違いないでしょう。
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是非習近平さんのご意見を賜りたいものです
著作権が切れると、「マクドナルド・ダック」ってのもありなのかな?
青狸「ようし!こうなったら……。地球はかいばくだんを!フヒーッ、ヒ、ヒ、ヒ、ヒ。」
キャラクターの知名度があるから観る人はそれなりの数いるだろうけど内容は「金と時間を返せ」レベルのような気がするね。
イギリスはこの映画で中国を挑発しているのでは・・・。
中国で日の目を見ることは・・・裏で流通しそうですね。
この黄熊をツキノワグマが退治する内容だと面白いかも。
アルプスで祖父に育てられ偽物患者と山羊使いが友達の女性もたいそう危険な人になったようです。
怖いですね。
鼠の会社自体が最近はポリコレとLGBTに汚染されて爆死続きなのが何とも(ライバルの配管工は絶好調なのに…)
30~50年くらいで基本的には著作権が切れるようにして
収入が有りキャラクターのイメージを保持したいと思うものは
維持費を払えば、100年を超えて保持が出来る仕組みの方が望ましいのになと思います。
これはこれで、著作権切れでパブリックドメイン化した途端に売れるなど
権利者にとって皮肉な結果も生みそうですか…
日本には戦時加算とかいう変なものが課されている為、世界と著作権の切れる時期が異なるかと思いますが、その辺はどの様に影響するのでしょうか?