テレビが報じた「高市さんの問題に時間がとられ議論が深まらなかった」とする野党議員の発言がちょっとした話題となっているようです。その高市早苗氏といえば怪文書片手に事実無根の言いがかりをつけられた被害者のようなものですが、それでも高市氏が正面からこの問題に対処したこと、ネットを通じて垣間見える一般国民の反応がマトモであることは、将来に向けて希望を抱かせるものでもあります。
なかなか驚く話があるとすれば、それはやはり、国会の話題でしょう。
昨日の『高市氏、小西文書巡り今度は「怪文書のたぐい」と指摘』でも取り上げたとおり、高市早苗・経済安保担当相は28日、参院予算委員会で発言し、例の全78ページ分の「小西文書」中、自身について書かれた4枚については「怪文書のたぐいだ」と指摘しました。
高市氏が「小西文書」のうち、自身に関して記述された4枚を「怪文書のたぐい」などと述べたそうですが、これは正しい表現ではありません。「小西文書」は出所も信憑性も不明な状態であるため、怪文書「のたぐい」ではなく、「怪文書そのもの」だからです。いずれにせよ高市氏の毅然とした姿勢は、今後の「怪文書政治」に対する指針となることは間違いないでしょう。小西文書問題は「勝負あり」『小西文書は国家公務員法違反も?高市氏記述はほぼ捏造』でも述べたとおり、例の「小西文書」問題を巡っては、すでに総務省の「精査結果」... 高市氏、小西文書巡り今度は「怪文書のたぐい」と指摘 - 新宿会計士の政治経済評論 |
一般に「怪文書」とは「出所や信憑性が疑わしい状態で出回る文書」のことを意味するのだそうですが、もしそうだとしたら、この「4枚の文書」は怪文書そのものです。
なにせ、総務省の精査結果でも、作成者が不明であるうえに内容の正確性も「確認できなかった」と結論付けられており、なにより高市氏自身がその内容を正面から否定しているからです(『【資料】高市が公表した「参院予算委に提出した資料」』等参照)。
本稿は、資料編です。高市早苗氏は昨日、自身のウェブサイトの『コラム』欄に、『総務省文書に関して参院予算委に提出した資料』と題する5つの記事を投稿しています。文字数はトータルで5000文字少々であり、『小西文書』を巡る高市氏の主張の正当性を裏付けたものであることは間違いないのですが、ただ、肝心の文書が5つの記事に跨ってしまっており、大変読み辛い代物でもあります。そこで、本稿では問題の小西文書の4枚の文書とともに、高市氏の反論文を、読みやすくまとめてしまいたいと思います。高市氏が参院予算委員会に資料... 【資料】高市が公表した「参院予算委に提出した資料」 - 新宿会計士の政治経済評論 |
自然に推察して、この問題で高市大臣のクビを取るというのは少し無理があります。
ただ、問題はそれだけではありません。
経済的にも安全保障的にも、内外に課題が山積する現在の日本において、貴重な国会審議の場を、怪文書追及で潰してしまったことは、本当に情けなく、本当に大きな問題があります。
このあたり、個人的には菅義偉総理大臣がコロナ対策でワクチン接種を強力に進めようとしていたおり、野党が「もりかけさくら」(MKS)で国会審議を停滞させ、新聞、テレビといったオールドメディアと結託して政府・与党の足を引っ張ったというエピソードを思い出します。
『ワクチン接種「順調でない」が7割:不可解な世論調査』などでも報告しましたが、菅政権下で日本のワクチン接種回数は、2021年6月頃には1日100万回を突破していたにも関わらず、世論調査では「ワクチン接種は順調ではない」とする回答が7割を占めた、という「事件」がありました。
7000万回達成、高齢者接種率も順調なのになぜ?ついに、ワクチン接種は7000万回を達成しそうです。前回、6000万回を超えてからわずか1週間での快挙であり、高齢者接種もほぼ完了に近付いています。まさにワクチン接種は順調そのものですが、こうしたなかで不可解な記事を発見しました。産経・FNNの合同世論調査によれば、現在の政府の「ワクチン接種が順調ではない」と回答した割合が7割を超えたのだそうです。はて。「順調でない」と答えた人は、いったい何を見てそう判断したのでしょうか?ついにワクチン接種は7000万回を視野... ワクチン接種「順調でない」が7割:不可解な世論調査 - 新宿会計士の政治経済評論 |
著者自身は、野党が妨害したせいで、日本のワクチン接種が2~3ヵ月遅れてしまったと考えていますが、これなども、さまざまな社会的課題をそっちのけでスキャンダル追及に精を出す野党やオールドメディアという存在が、現代の日本社会にとっていかに有害であるかという証拠であるように思えてなりません。
さて、こうしたなかで、高市氏の話題に戻ると、昨日はこんな記事がありました。
来年度予算案きょう午後に成立へ 高市経済安保相の辞任を迫るも“決め手”欠ける
―――2023年3月28日 11:41付 Yahoo!ニュースより【日テレNEWS配信】
日テレNEWSが配信した記事には動画が埋め込まれており、これによると動画の1:08~にこんなテロップがあります。
野党議員「高市さんの問題に時間がとられ議論が深まらなかった」
「高市さんの問題」!
なかなかに強烈な発言です。
ちなみに例によってヤフコメは辛辣です。総コメント数は昨晩時点で20件少々と、『Yahoo!ニュース』にしては決して多くありませんが、それでもこんな趣旨の指摘が目に付きます。
- 「議論が深まらなかった」原因は、問題の文書に騙された野党やそれを応援し続けているメディアにある
- 放送法を改正して第174条に停波の規定を入れたのは民主党政権です
- 高市氏に「大臣をお辞めください」と迫る根拠は「事実無根な資料をもとに因縁つけられたこと」なのか
…。
もちろん、稀にオールドメディア報道を真に受けたと思しき野党支持者っぽいコメントもないではないのですが、こうしたコメントに対しては圧倒的な低評価が付いているというのも興味深いところでしょう。
いずれにせよ、またしても怪文書で国会が空転したことは大きな問題ではありますが、それと同時に一般日本国民の反応は決して捨てたものではないと信じたいところです。
なにより、高市早苗氏がこの「事実無根の言いがかり」のようなものに晒されながら、売られたケンカを買い、正面から堂々と戦い抜き、全面勝利を収めたことは、未来に向けて希望をもたらすものではないかと思うのですが、いかがでしょうか。
View Comments (13)
野党の「高市さんの問題で議論深まらず」発言が話題に
怪文書を根拠に問題提起をし、国会を空転させた野党への厳しい意見が各紙の社説で出て来るか、見ものですね。
出しそうなのは産経新聞だけですかねぇ…。
東京新聞が出す事はあり得ないでしょうね。
「追及する側の立証責任<<<追及される側の説明責任」な価値観なので。
高市早苗氏は総務省の内部文書を「捏造」と断言 その根拠は? 立証責任は追及側にあるのか?
2023年3月7日 20時36分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/235193
追求する側に立っても下準備が疎か過ぎた批判はあっても良いと思うんだけどね
なまじあんなごり押しが今まで通用してきちゃってたからなあ
安倍さんがモリカケでメディアや野党と対決して勝利し、マスゴミの力を低下させたからこそ高市さんが対応できるのであって、そういう意味で安倍さんの偉大さが分かるんだよね。
「自由な言論には、責任が伴う!」を地でいって欲しいですね。
立憲民主党は、一連の騒動に何らかのケジメをつけるべきです。
立憲民主、私が知らないところではまともな議論をしていることもあるのかもしれませんが。
私の環境(TV無い・新聞無い・ネットと世間話のみ)では、冗談抜きにただのひとっつも立憲民主がまともな議論をした形跡が見当たらないのです。もちろん私が一定の方向性のネットメディアばかりに触れがちなせいで偏っているだろうことはわかります。ま本件のようなトンデモ記事も触れますが……
問題は、そういった人間には立憲民主のこういうわけのわからぬ発言や姿勢「しか」伝わってこないこと。派手に自民攻撃をすればするほど、目立つのが「難癖」だけになっていく。
そもそも彼らの手法はもはや通用しないというのはさんざん指摘されていますが、政治に興味がある人間相手ほど、集票には無意味どころか逆効果になるのでは。
まぁそれを望んでいるフシ(万年野党で無責任税金ぐらし固定)すらありますが。
「モリカケサクラを優先させて『ついでに』コロナの件も触れたいと思います」と国会審議を軽視する発言を堂々と行って、証拠動画も残ってるのに自分の発言をデマ扱いする厚かましい立憲議員がいましたが、今回の高市ガー発言もその亜種ですね。
自分の落ち度や責任は絶対認めない、パヨクらしい吐き気を催す発言ですね。立憲の支持率が再び上がる事なんて今後もないでしょう。
国会が空転→小西みたいな雑魚相手ににこんなに時間かけるな
まったくおっしゃるとおりです。
「万死に値する(?)」との
暴言はいた THE小西議員(略称ザコニシ)ですが、
万死に値するじゃなくて、雑魚にタヒ とちゃいまっか?
と言われてしまっているのです。
素朴な感想ですけど、野党+オールドメディアと高市早苗大臣+ネット民(?)では、高市早苗問題の内容が違うのではないでしょうか。だから、同じ名前だが内容が違う問題を議論しようとしても、議論そのものが成立するはずがありません。
経営者、行政、政治家等に対して使われる「説明責任(accowntability)」と、司法や科学で使われる「立証責任(burden of proof)」は別物です。野党やマスコミは前者を拡大解釈してふりかざしているようですが、不当な言いがかりを牽制し責任を負わせるような法整備が必要でしょう。違法性があると確信できることなら裁判で争えばいいわけで、つまりそういうことです。
アカウンタビリティ/説明責任とは:
自身が担当し権限を持つ事柄の状況やより詳細な内容を、利害関係者に説明する義務のこと
https://www.kaonavi.jp/dictionary/accountability/
立証責任とは:
仮説や権利を主張する側が、その事実を証明しなければならない負担・行為責任のこと
https://izawa-law.com/blog/lawyer/3118.html
https://gijika.com/rate/dict/dictSa19.html
批判したらすぐ一般人を恫喝するような国会議員はとっとと落選させて欲しい。
まったく同感です。
安定した江戸時代にも
山賊追い剥ぎさんも棲んでいたわけで
今の寛容で高度な日本の民主主義では
国民からのサンプル抽出の意味で
THE小西議員(以下、略称ザコニシ)
なんかにも議員にならせてあげるのも
必要なのかもしれません。
ただ、
江戸時代の山賊追い剥ぎさんは
江戸の城下ではドヤ顔して暴れては
いませんでした。
ザコニシさんと
その支持者さんたちにも
ご自分たちの生きザマを省みて
江戸時代の山賊追い剥ぎさんを
見習ってほしいものです。