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海外メディア「負けても礼儀正しい監督」に敬意=産経

試合に負けても潔く礼儀正しいサムライジャパン――。サッカーW杯では残念ながら決勝トーナメント1回戦でクロアチアに敗れてしまいましたが、日本で暴動が生じたという話は聞きませんし、それどころか試合後に森保一監督が深々と頭を下げた姿が、世界中で報じられました。これについて産経ニュースによれば、「試合に敗れても礼節を欠かさない日本の指揮官」の姿を「世界も敬意をこめて報じている」のだそうです。

著者自身、残念ながら球技にはあまり詳しくなく、したがって野球やサッカーなどの人気種目に関しても、あまり深く議論することはできません。

ただ、スポーツは「ルールを守り、そのルールの範囲内で最大のパフォーマンスを上げる」という意味では、じつは経営と同じようなものではないか、というのが著者自身の持論でもあります。

その際、重要なのはスポーツマンシップでしょう。

いや、「スポーツマンシップ」などと難しい言葉を使う必要もありません。「ちゃんとルールを守ること」、「試合が終わったら握手すること」が大切だと思います。

その意味では、ときどき報じられる、諸外国の「サッカーの試合結果に納得がいかないファンによる暴動」については、本当に困ったものですし、なかには「試合結果に納得がいかないオリンピックの主催国がいきなり会場の照明を消した」という「事件」もあったようです。

もちろん、誤審など、「納得がいかない」という思いをする人も多いのかもしれませんが、スポーツは結果がすべてであり、審判に文句をつけるという態度はいただけません。

そういえば、『「道徳」が国際法やルールに優先することは許されない』でも触れたとおり、目視での判定に「物言い」がつくがために導入されたはずの「ビデオ・アシスタント・レフリー」(VAR)に対し、「道徳的な間違いだ」と文句をつけている人もいて、呆れます。

国際社会では国際法が大切であり、私たちもその国際社会のルールを守らなければなりません。ところが、都合が悪くなったときに、あるいは自身の気持ちに合わないときなどに、国際社会のルールを否定するうえで利用される単語があります。「道徳」です。逆に言えば、「道徳」は「法」や「ルール」を上回ることはありませんし、上回ってもならないのです。国際社会のルールを無視する支離滅裂系のコメント当ウェブサイトでかなり以前から、「この地球上には国際社会のルールを無視する国もあるが、わが国は国際社会のルールを破るような...
「道徳」が国際法やルールに優先することは許されない - 新宿会計士の政治経済評論

ただ、こうした態度と真逆なのが、今回の日本だったのではないでしょうか。

W杯で日本人サポーターらがまたゴミ拾い=英メディア』などでも取り上げたとおり、日本人のサポーターは今大会で、ゴミ拾いをしている姿が世界中で話題となりました。

カタールのサッカーワールドカップで日本人サポーターの「ある行動」が英国メディアに報じられ、ちょっとした話題となっているようです。日曜日のカタール・エクアドル戦で、その試合と関係がないはずの日本人サポーターらがゴミ拾いをしていたのです。しかも、彼らがそのような行動をするのは「今回が初めてではない」、というのです。これに英国人らを中心とする読者はどう反応したのでしょうか?カタールで開かれているサッカーW杯で、日本人サポーターらによる「とある行動」が話題となっているようです。英『デイリーメール』に...
W杯で日本人サポーターらがまたゴミ拾い=英メディア - 新宿会計士の政治経済評論

これについては一部では「日本人の評判を高めるために、わざとやっている」といった批判もないではないのですが、少なくとも「試合結果に納得できずに大暴れする」という態度と比べれば、立派であることは間違いありません。

こうしたなか、日本代表は残念ながら決勝リーグでクロアチアに敗退しましたが、試合後に日本各地で暴動が生じたとする報道はありませんし、それどころか森保一監督がファンに向け、深々と頭を下げる様子に、いかにも潔さを感じた人も多かったのではないでしょうか。

こうしたなか、このお辞儀に対し、「海外メディアも注目した」とする記事が、産経ニュースに掲載されていました。

深々とサポーターに一礼…森保監督の「お辞儀」に海外メディア注目

―――2022/12/07 11:18付 産経ニュースより

産経によると、「試合に敗れても礼節を欠かさなかった日本人指揮官の姿」を、「海外メディアも敬意を込めて報じている」のだそうです。

たとえばスペインでは地元紙『アス』(電子版)が『モリヤスが日本のファンへの感謝』との見出しで写真付きで報じたほか、米スポーツ専門局『ESPN』(電子版)のサッカー専門公式ツイッターでも写真付きでツイートされるなど、反響を呼んでいることがうかがえます。

いずれにせよ、「スポーツとはルールの範囲内で全力を尽くすこと」、「試合が終わったらノーサイド」という意味では、サムライジャパンが見せてくれた試合だけでなく、監督、日本人サポーターらの行動のすべてが、世界に注目されたことは間違いないでしょう。

新宿会計士:

View Comments (26)

  • ルールは「法」スポーツマンシップは「道徳」。
    「道徳」も「法」と等価値なのである。

  • 仮にゴミ集めが、賞賛を受けたくてやっていたとしても役に立っているなら良いと思います。ましてや、散らかし放題で帰るより何倍も良いでしょう。

      • 他人の行動に偽善だとケチをつける連中に限って、自分から何か善行を試みることは絶対にありません。
        永遠に誰かを批判し続けるしかできない無能の出来上がり。
        例えば舛添要一のように。

        • ありましたねえ(笑)

          「清掃を業にしている人が
           失業してしまう」? との
          韓流の 吽国際政治学者(なんと読む?) 
          の本領発揮した舛添さんの下手なケチは、
          世界からの圧倒的な称賛で
          抵抗むなしく どぶに流されていきました。

      • そのとおりだと思います。
        またやらない無い方が良い偽善とやる方が良い偽善もあるでしょう。
        そもそも今回の清掃は偽善とは思いませんが。

    • ゴミ集め自体は何も恥ずべきことのない素晴らしい行為です。
      ただ「俺がやってるんだからお前らもやれ」と倫理観を押し付けてくる奴がいたらウザい。
      そうなると「そんな法があるの?」と法でマウントとらなきゃいけなくなる。

    • 来た時よりきれいにして帰るというのは、今は日本人のマナーとして定着していると思います。
      他国の方々も、称賛していないで実践してほしいものです。

  • ポイチは生まれこそ長崎だが広島の誇り。
    それに比べて岸田は…。

  • こういう姿が報じられるからこそ、少しでも上に勝ち上がりたいですね。予選で負ければ、日本の素晴らしい姿も知られずに終わってしまいます。そんな意味でも侍ジャパン&森保監督、そしてサポーターGJでしたね。

  • まー品性下劣イマもゲスの極みへ歩一歩、というワタクシメとしましては、
    コノノチに高らかと投げあげ深々と突き刺さったスーサイドブーメランの遣い手エスパニア代表監督との対比がなかなかのハイコントラスト具合で…

  •  森保さんの性格のよさはほぼ万人が認めるくらいかと思います
     しかし仕事(監督業)は別
    短期決戦(W杯・オリンピック)には不適格かと思います

  • 森保監督も、サムライジャパンの選手の皆さんも、お疲れさまでした。

    あまり気の利いたことは言えませんが、本当にいいものを見せてもらいました。感謝です。

  • 青いサムライの方々、お疲れ様です、そしてありがとう!

    日本では、物事に取り組むときに、人間性の向上・人格の完成を重視している感じがします・
    「道」 柔道、空手道、野球、書道、華道、まんが道?等々。
    日本ではサッカー道になるのでしょうか?

    • じゃあ、「報道」は?
      .....折角の記事とコメントに泥を塗ってしまい、申し訳ありませんm(_ _)m

        • 名前忘れていました。
          上記、すみません、匿名です

          「ジャーナリズム宣言」の新聞社は、捏造や反日誘導により
          人格完成、人間性向上に努めてる「道」と信じます・・・

      • 日本は外道な国々に囲まれてますからね。
        ただの外道を通り越してもはや腐れ外道なんですが。

  • 最近特に、国際法や約束、ルールも守らない国に対して、同様に国際法や約束、ルールを守らい国への譲歩により関係改善を行い対処しようとする論調がある東アジアの国があるようですが、なんと滑稽なことかとつくづく思いますね。あえて明確に名指しはしませんが、なにか北朝鮮、韓国、日本とか言うらしいですけど真意は不明です。

  • 中韓は儒教における礼をどう理解しているんですかね。
    年功序列有りきで、目上の者に恭順を示すのが礼なんでしょうか。

    むしろ360度全方位に礼を向ける日本の文化の方が特殊かもしれないですね。
    災害が多い国土だと村八分=死なので、ムラ社会の同調圧力に適応進化したのが日本の礼なんですかね。