明日は故・安倍晋三総理の国葬儀が営まれます。こうしたなか、時事通信に掲載された記事によれば、日本に暮らす外国人4人のうち、国葬儀に明確に反対したのは韓国女性1人に過ぎなかったようです。そもそも史上最長の政権を率いた人物に対し、国葬儀を実施するのは国家としての礼儀のようなものでしょうし、安倍総理に対する在任中の評価の問題と礼儀の問題は別です。
安倍総理の国葬儀に外国人は?
明日は7月8日の遊説中に暗殺された故・安倍晋三総理の国葬儀が営まれます。
これについてはオールドメディアや一部の政党、活動家などが必死になって妨害してきましたが、一部の活動家らが外国人記者クラブで会見を開いたところ、むしろ外国人記者からは容赦ないツッコミを受けたというオチも月ました(『外国人記者「なぜ国葬反対デモには若者が少ないのか」』等参照)。
安倍総理の国葬儀に反対する人たちが14日、日本外国特派員協会で記者会見を行ったところ、外国人記者からは「国葬当日はデモをせず喪に服するべきでは」、「皇室の国葬には反対なのか」、「デモに高齢者が多く若者が少ないのはなぜか」、などとする厳しい質問が飛んだようです。ある意味では当然の反応といえるかもしれません。立憲民主、やっと国葬儀欠席を決定ついに、でしょうか。あるいは「やっと」、でしょうか。報道によれば、立憲民主党が本日、故・安倍総理の国葬儀の欠席を決定したようです。ここでは産経ニュースの記事を紹... 外国人記者「なぜ国葬反対デモには若者が少ないのか」 - 新宿会計士の政治経済評論 |
こうしたなか、本稿で「小ネタ」的に取り上げておきたいのが、時事通信に本日掲載された、こんな記事です。
安倍氏国葬、在日外国人に聞く 「なぜ反対」「もっと費用少なく」
―――2022年09月26日09時40分付 時事通信より
時事通信は安倍総理の「国葬」(※誤植は原文ママ)を巡って、「国民で賛否が割れている」、「安倍氏への評価や国葬の費用、法的根拠など論点は多岐にわたる」などと主張しつつも、「日本で暮らす外国人はどう見ているのか」として、複数の人にインタビューをしたのだそうです。
(※「国葬儀の法的根拠」を「論点」と言い切っている時点で、時事通信この記事を執筆した記者も勉強不足というほかない、というツッコミは、とりあえず脇に置くことにしましょう。)
韓国人女性を除けば「反対意見」なし
その結果が、こうです(要約しています)。
- 「インドではリーダが亡くなると国葬で弔う。今回の国葬の是非については日本人の問題だからノーコメントだが、安倍さんが亡くなったのはとてもショッキング」(42歳のインド人・男性弁護士)
- 「安倍さんがたまに英語を使ったスピーチをするのが面白かった。なぜ国葬に反対する人がいるのか。おカネは関係ない。お疲れさま、ありがとうと言ってあげた方がいい」(46歳のセネガル人・アルバイト男性)
- 「新型コロナ対策で10万円を外国人ももらえてありがとうという気持ち。なぜ亡くなったのか。国葬については使うお金が大きいので、やるならもっと少なくすればいい」(29歳のインドネシア人・主婦の女性)
- 「税金を払っているものとして国葬には反対。安倍氏と旧統一教会の関係や、すでにエリザベス女王の国葬があり、弔問外交の意義も薄れた」(47歳の韓国人・飲食店店員女性)
…。
時事通信の記者が何人の外国人の方にインタビューをしたのか、その母集団もわからないため、何とも言いようがないのですが、少なくともここに示された4つの記事のうち、明らかな「反対派」は韓国人女性のみであり、それ以外の3人は、少なくとも明確な反対とはいえません。
(インドネシア人女性は「費用を抑えるべき」とは述べていますが、「反対」と述べたわけではありません。)
在任中の評価と礼儀の問題は別
このあたり、インド人弁護士の方がおっしゃるとおり、今回の国葬「儀」については日本人の問題ですので、外国の方がそもそも言及すべき問題ではありません。
ただ、安倍晋三総理自身が2012年12月26日以降、通算で連続で2822日、2006年の第一次政権時代を含めたら通算だと3188日、それぞれ総理大臣として在任した人物でありますし(※どちらも史上最長)、2007年の参院選を除けば、自民党は6回連続して大型国政選挙を制しています。
すなわち、安倍総理は紛れもなく、日本国憲法や公職選挙法などの規定に基づき、民主的かつ合法的・正当に実施された選挙で選ばれ続けたリーダーであり、その意味では間違いなく、日本の憲政史上に残る人物です。そのような人物に、国葬儀の形で礼を尽くすのは、国家として当然のことではないでしょうか。
もちろん、安倍総理の功績を巡っては、さまざまな評価があることは事実でしょう。
当ウェブサイトでは、安倍総理は「自由で開かれたインド太平洋」(FOIP)を提唱したという意味で、まさに歴史に残る大宰相だと考えている反面、2度にわたる消費税の増税を最終的に阻止できなかったという時点で、アベノミクスは中途半端なものに終わったとも考えています。
ただ、それと同時に、物事を考えるときは、「ゼロ」か「100」か、という思考ではなく、日本は今後、少子化や高齢化が進むなかで、どうやって成長を続けていかなければならないのか、といった課題を抱えているなかで、「安倍総理が就任する前と比べ、日本社会がより良くなったかどうか」、という視点を持つことが重要です。
少なくとも失業率や株価などの「目に見える指標」はずいぶんと改善しましたし、米国との関係も好転しただけでなく、日米同盟が今までにない高みにまで引き上げられましたし、基本的価値を共有する国々など(とくに豪州、インド、台湾、英国、フランス、ASEAN諸国など)との連携強化という成果もありました。
弔意の強制はない:野党議員の喜々とした振る舞いがその証拠
こうした状況を踏まえるならば、常識的に考えて、民主主義国家における「安倍総理に対する評価」という論点と、国葬儀を実施するかどうかという論点は、まったくの別物であるべきです。
それに、べつに政府としては弔意を強制するようなことはしていません。安倍総理の国葬儀に招かれたひとが参列しなかったとしても、なにか罰則があるわけではないからです。立憲民主党や日本共産党などの野党議員らが喜々として「欠席」のハガキをSNSにアップロードしているというという事実が、その証拠でしょう。
いずれにせよ、安倍総理の国葬儀、個人的には故人の功績をしのび、ご冥福をお祈りする機会にするのが良いと感じている次第ですし、世界中からやってくる安倍総理の友人らにも、礼を尽くしてお迎えするのが筋ではないかと思う次第です。
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当たり前のことが当たり前にできない日本が悲しい。
ただ、今の日本に巣くう病根を抉り出して見せていただけたのも、亡き安部首相の御遺徳かもしれません。合掌。
安倍さん大勲位菊花章頸飾もらったんですね。
吉田茂、佐藤栄作、中曽根康弘についで戦後民間人で4人目。
外国人に国葬をどう思うかなどみっともないインタビューをしないでいただきたいものだ。
それにしても岸田さんは情けない。
岸田さんが国葬を決めたなら、堂々とやればいい。文句をいう者には感情論でも何でも
頑として反論すればいい。弔問外交の成果を上げてやる・・と根性を見せろ。
ここにきて反対論に右往左往するのは自身および日本の恥と思うべし。
本来 靖国も国葬も堂々と行うべきなのです。
たかが 故人をしのぶ行為に、反対派の顔色を無視できないなんて
リーダーとして弱すぎます
100%同意、頑として反論するのがリーダーなのだと考えます。
完全同意します。
それができないのは、日本国民として情けないと思います.
根性というよりは、覚悟だと思います。
決めたことを貫く覚悟、意志力がありません。
日韓首脳会談も、会わないと言ったなら、それを貫かなきゃいけない。貫けないなら最初から会わないなんて言ってはいけない。
いづれにせよ、故人を偲ぶ意志の無いノイジーマイノリティが欠席するのは良いことです。
明日は通常通りの勤務のため、遠方からではありますが故人を偲びたいと思います。
野党議員が弔意の強制は許されないとか騒いだり、私は国葬に出席しませんと「欠席」のハガキをSNSにアップロードしたりしているが、これはポリティカルコレクトネスの観点から見て本当に妥当なのだろうかとずっと疑問に思っている。
安倍元総理はテロリストの凶弾によって命を奪われたのであり、安倍氏とは主義主張は違えども、日本の国をより良くし、日本の国民の幸せを実現するために働いてきたのは安倍氏も野党議員も同じであろうから、むしろ、同じ国会議員として、非業の死を遂げた安倍氏を悼み、卑劣なテロは絶対に許さないという意志を弔意によって示す方が、国会議員のありようとしてはよっぽど正しいのではないか。
テロリストや海賊の類は「人類共通の敵」であり、全世界どこでもこの類の者は問答無用で糾弾される存在だ。
安倍氏の国葬は、卑劣なテロを絶対に容認しない日本の意志を全世界に示すこれ以上ない機会であり、野党議員が国葬に出席してその意思を示すことは、野党議員の政治的プレゼンスを高めることにも大いに寄与すると思うのだが、なぜ野党議員は真逆の対応を取ろうとするのだろうか。
国葬に難癖をつける野党議員は、自らの議員としての資質に泥を塗っているように見える。
>国葬に難癖をつける野党議員は、自らの議員としての資質に泥を塗っているように見える。
案外これが、凋落野党に対するとどめになるかもしれませんね。
死せる安倍、生きる左翼を走らす
選挙活動中に凶弾で倒れたという事実が民主主義に対する挑戦なわけですが、その事実に目を背ける方々は民主主義を理解していないのでしょうね。
弔意の強制はしないのに、弔意を表したい人の権利を何としてでも、あらゆる手を尽くして強制して奪おうとする左巻きの人たち。ホントやめて欲しい。
明日は周りでデモもなく、粛々と厳かに式が営まれることを祈るばかりです。
満場一致は共産主義国家くらいなもんでしょう。
聖人以外は葬儀はできないことになります。
評価が決まらないからと言って100年後に葬儀をしても、安倍元首相を知るものは生きていません。
保守系の方がお金の多寡や弔問外交云々といいますが、そういうものではないと思います。
それにしても検討使の岸田首相、葬儀の実施が遅すぎるんです。
国葬反対の方々が唱える理屈はほとんど理解できません。要は「アベガー嫌いだったから」に行きつくのではないかと思います。
でも、もし鳩山元首相が国葬になると聞いたら(まだ生きてますけどね)、自分も「国葬絶対反対!!」と叫ぶかもしれないので、気持ちは分からないではないですが、当日デモをしたり故人の尊厳を傷つけることはしないと思います。
もっとも国葬儀の場所は多分ソウルになるでしょうから、「日本人の問題ではない」として知らんぷりかもしれません。
でも、何故そういう思考になってしまうのでしょう?答えは見えていますが私には明文化できないため問いかけてみます。
「そういう思考」とは鳩山元首相の国葬儀が万一行われるとしたらソウルだという思考ですか。それは鳩山元首相は日本を、いや世界を超越した宇宙人であり、森羅万象宇宙の中心は自分達であると信じている民族こそが葬儀を行えるからであります。えっ、もっとマジメに応えろ? すみません。何を問われているのか分からなかったものですから。
立民と日共とを取り持ったという山口二郎氏がハンギョレで国葬云々を長文で書いていました。山口氏の影響力を最大限使えるメディアは今やハンギョレという事になるのでしょうね。
だが、外国メディアに頼るという危うさを私なんざ元日共党員としてヒシヒシと感じます。山口氏は立民の立役者なんですから立民のメディアから発言すればいいのに。それを立民の党員がチラシにして全戸に配る、駅頭で配る。そういう自前の足腰がないフワフワとした発言が、結局得体のしれない外国メディアの日本語版としての発信なんだなと思ってしまいます。
ところで、韓国籍の女性が「統一協会ガー」と発言していて苦笑しました。日本全国で巻き上がる統一協会への反発のかなりの部分は「日本はエヴァの国、韓国はアダムの国」などという韓国人マッチョの男尊女卑と自国への自惚れと相手卑下という朝鮮人スタイルでの決めつけ発言などに対する怒りなのに、韓国国籍の女性が統一協会云々で怒ってみせている。マッチポンプ? 自縄自縛? 韓国国内でもっとフェミならフェミ、自国政治なら自国政治で戦ってごらんなさいよと言いたい。また「心はすっかり日本人」というわけで韓国ネイティブの韓国人からこの女性はパンチョっパリと言われてしまうのも止む無しだなと思った次第でした。
昨日中目黒の横断歩道で「国葬自粛を」と書いたプラカードを両手で頭上に上げている男がいた。令和新撰組だった。
明日一般人の弔問が多いと今までの「多くの国民が反対している」と矛盾することになるのでああいうことをやっているのだろう。
山口二郎最近見かけないと思ったらそんなとこ出てたか。
「安倍をたたっ切ってやる」と叫んでた人。
殺人教唆で調べろ。
タイミング的には鈴置さんのコラム程度のインターバルで常連寄稿者みたいですよハンギョレの山口二郎さん。私みたいなド左翼でも読むのに難渋しますわ氏の長い文章。
地方都市の中心部で定期的に十数人ほどの
人相よくないご老人が『九条があ~』とか
拡声器でフガフガ言ってるのですが、
あれ?今日はいつも見る顔だけどちょっと数が多めかなあ?
と思ってたら地元TVのカメラが来て、
離れた場所に止めた例の政党らしき車から降りた人が
お世話して、始まったのは
『アベ国葬反対!』フガフガアジ演説でした(笑)
ネットでは、
テロリスト山上を称える映画を国葬当日に上映する
元日本赤軍国際指名手配犯で今は生ポ受給者足立監督を
朝日新聞が持ち上げ記事出して炎上してます。
https://www.sn-jp.com/archives/96469
うちの町でのフガフガ集会のうちの多くの人たちも
生ポもらう足立とやら元テロリストにも、
世間はその生きザマに相応の正しい位置づけで
接して上げる必要を感じます。