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日韓諸懸案「解決の糸口」を見つけるのは韓国の役割だ

岸田首相が昨日の国会演説で日韓関係を巡り韓国の適切な対応を求めた点に関連し、韓国メディア『中央日報』(日本語版)が「解決の糸口が見つからず、日本の首相の演説から日韓関係への具体的な言及が徐々に減っている」と述べています。解決の糸口が「見つからない」もなにも、それを見つけるのは韓国の側なのですが…。

日本政府は落としどころの②を放棄している

当ウェブサイトでもこれまでさんざん議論してきたとおり、日韓関係を巡っては、正直、関係が破綻しかねない状況にあります。いうまでもなく、2018年10月の自称元徴用工判決に代表されるとおり、韓国の側からさまざまな対日不法行為が繰り返されているからです。

したがって、自称元徴用工、自称元慰安婦、竹島不法占拠といった日韓間の諸懸案を巡っては、結局のところ、落としどころは次の3つのいずれかしか存在しません。

日韓諸懸案を巡る「3つの落としどころ」
  • ①韓国が国際法や国際約束を守る方向に舵を切ることによって、日韓関係の破綻を回避する
  • ②日本が原理原則を捻じ曲げ、韓国に対して譲歩することによって、日韓関係の破綻を回避する
  • ③韓国が国際法や国際約束を守らず、日本も韓国に譲歩しない結果、日韓関係が破綻する

(【出所】著者作成)

ただ、『日本の譲歩を前提とした日韓関係改善論の大きな間違い』などでも紹介したとおり、「日韓関係破綻を回避すべきだ」と主張する人は、たいていの場合、②の選択肢のみを前提としています(米戦略国際問題研究所・上級副所長のマイケル・グリーン氏など、その典型例でしょう)。

①について議論している人は、あまり見かけません。

しかしながら、日本政府はすでに②の選択肢を放棄したように見えますが、これは、大変に賢明な話です。韓国の不法行為を原因として日韓関係が破綻しそうになっているのであれば、日本としては破綻した際の影響を最小限に留めるように準備するのが筋だからです。

つまり、口先では上記①、すなわち「韓国が約束を守るべきだ」、「健全な関係に戻すためには韓国が適切な対応を取るべきだ」、などと言い募りながら、国全体では③に備える、という考え方でしょう。

方針を転換するにも政治力が必要

この点、当ウェブサイトではときどき、岸田文雄・現首相に対し、さまざまな面において批判的な考察を加えているのですが、その理由は、岸田首相が外相時代の2015年に、世界遺産登録、慰安婦合意と2度にわたって韓国に騙されたからです。

こうしたなかで、「岸田(首相)のことだから、韓国に変な譲歩をするのではないか?」といった懸念を示す方もいらっしゃるのですが、これについてはさほど心配する必要はないのかもしれません。

というのも、日本政府が「3つの落としどころ」のうちの②を選ぶためには、日本の側でもかなりの政治力が必要だからです。もっといえば、政治力がない首相が下手に日韓問題に触ろうとすれば、有権者の逆鱗に触れてしまいかねません。

こうしたなか、岸田首相は昨日の演説で、韓国について次のように述べました。

重要な隣国である韓国に対しては、わが国の一貫した立場に基づき、適切な対応を強く求めていく」。

この発言自体、安倍晋三、菅義偉の両総理の発言をなぞったものです。また、菅総理は韓国を「極めて重要な隣国」と表現しましたが、岸田首相は「極めて」の文言を落としているため、むしろ日韓関係を巡っては、菅総理の頃と比べ、トーンダウンしたという言い方もできるでしょう。

中央日報「解決の糸口が減っている」

この岸田首相の昨日の施政方針演説を巡り、韓国メディア『中央日報』(日本語版)がこんな記事を掲載しています。

岸田首相「韓国に適切な対応を求める」 林外相「竹島は日本の領土」…繰り返し

―――2022.01.18 10:51付 中央日報日本語版より

中央日報は岸田首相の演説について、就任直後の昨年10月の所信表明演説と比べてもさらに分量が減ったという点を指摘したうえで、次のように述べています。

首相が日本の国民に伝えるメッセージの2回の国会演説で、韓日関係の悪化について『韓国の責任』を主張し、日本政府レベルで努力する意志を表さなかったということだ。当分は両国関係の改善を期待しにくい状況が続くとみられる」。

日韓関係の「改善」が何を意味するかはよくわかりませんが、少なくとも韓国側が期待している(かもしれない)「②日本が原理原則を捻じ曲げ、韓国に対して譲歩することによって、日韓関係の破綻を回避する」という選択肢は、現状では非常に可能性が低い、ということでもあります。

そのうえで、中央日報は次のようにも述べています。

日本政府は安倍晋三首相当時からこうした立場を繰り返し明らかにしてきたが、解決の糸口が見つからず具体的な言及が徐々に減っていく傾向だ」。

「解決の糸口」もなにも、日韓諸懸案について「解決」するかどうかは、結局、韓国の意思次第です。

韓国国家人権委「水曜集会を保護せよ」

しかし、次のような記事を眺めていると、非常に残念ながら、韓国の側に日韓諸懸案を積極的に解決しようという意欲は感じられません。

韓国人権委「慰安婦集会の積極的な保護必要」 警察に対応を勧告

―――2022.01.17 17:00付 聯合ニュース日本語版より

韓国メディア『聯合ニュース』(日本語版)の昨日の記事によれば、韓国の国家人権委員会は17日、ソウルの日本大使館付近で毎週水曜日に開かれている「水曜集会」について、「妨害できず侵攻できるよう警察が積極的に保護を行う必要がある」、などと述べたのだそうです。

そもそも外国大使館前で大騒ぎすること自体が「外交関係に関するウィーン条約」(第22条第2項)に違反している、という点を、どうして韓国政府は頑なに無視するのでしょうか。

いろいろと理解に苦しむ点です。

いずれにせよ、岸田首相のいう「韓国の適切な対応」とは、菅総理の発言のコピーだと思いますが、自民党内の安倍派、麻生派などが睨みを利かせるなか、岸田首相がこのスタンスを転換するだけの政治力を発揮するのかは微妙です。

ひとつリスクシナリオがあるとしたら、今年3月の韓国大統領選で、左派の李在明(り・ざいめい)氏ではなく保守政党からの支持を受けている尹錫悦(いん・しゃくえつ)氏あたりが大統領に就任することで、日韓双方で「日本が譲歩すべき」とする声が高まることでしょう。

この点については、継続的にウォッチしていく必要があるのかもしれません。

新宿会計士:

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  • >ひとつリスクシナリオがあるとしたら、今年3月の韓国大統領選で、左派の李在明(り・ざいめい)氏ではなく保守政党からの支持を受けている尹錫悦(いん・しゃくえつ)氏あたりが大統領に就任することで、日韓双方で「日本が譲歩すべき」とする声が高まることでしょう。

    韓国社会の最高尊厳、生き神様な売春婦様に、大統領になった尹候補が逆らえるか疑問です。

    なので、韓国側の主張は今まで通りいわゆる日本軍慰安婦問題を日本政府が認める事を求め、日本は事実に反するいわゆる日本軍慰安婦問題を認めず、却下し、膠着状態なままになると思います。

    韓国が滅ぶまで売春婦物語を神話として継承してくれる事を期待してます。

  • >ひとつリスクシナリオがあるとしたら、
    基本的に 「政治決断に覚悟が無い」 という事が問題だと思います
    韓国と国交断絶も辞さないという覚悟がないから「日本が譲歩」してしまうのです

    そもそも 韓国は日本を
    「イギリス・中国やアメリカのように 場合によっては戦争もある国」じゃないと
    軽く見てる事が最大の原因かと思われます

  • 日本人の価値観では、約束が守られないんだから、話し合っても仕方ない。
    韓国人の価値観では、日韓関係の問題は日本が解決する物。
    韓国は解決する意思も能力も無いので、韓国のストレスが溜まっていて、何にでもイチャモンを付けている状況でしょう。

    歯医者さんのブログのコメントをコピペ
    韓国人が、日本が関係改善するために譲歩すると考えているのは妄想ですが、尹錫悦氏が大統領になると日本が譲歩すると考えているのも妄想です。
    ついでに言うと、参議院選挙が終わって自民党内で岸田首相の地位が盤石になると譲歩するというのも妄想です。
    韓国が土下座すると日本が譲歩すると思っているのも妄想です。
    韓国が約束を守ると、対話が始まるでしょう。

    韓国が約束を守る事が妄想。

    結論は、日韓関係が改善する事が妄想。

    • 書き忘れましたが、大統領がどちらになっても「韓国が約束を守る」ができませんので、結論は変わりません。
      大統領選挙もこれからが山場ですので、候補者の反日言動が増えるでしょう。
      この前の国会議員選挙と同様、大統領選挙も「日韓戦」になるんだと思います。

      • だんな様
        >「日韓戦」
        与党は、尹候補のことを「日本が歓迎する親日派」とレッテル貼りに一生懸命ですね。
        嫌韓派のネット世論は、李在明候補推しなんですけどねー。

    • 韓国が土下座することができたら
      日本政府も譲歩することが可能になるかも

      • 公開の場で土下座出来たら、でしょうね。
        その昔、日韓のパイプが健在だったころは、表向きはともかく、水面下ではさんざん土下座していたそうですから。でも、今となっては、水面下での土下座には何の意味もありません。

  • もはや

    「なんで解決しなきゃいけないの?」

    の領域です。

    そもそもの千年単位の歴史発端から噛み合わないのですから、永遠に解決無理。

    三度目の国家財政破綻でも北への吸収合併で国家失くなるでも好きにやってもらった結果として出来た地域とそこそこ話し合いましょう。
    外交にも金や手暇がかかります。
    無駄は省きましょう。

  • まず仏像を返す。
    レーダー照射を詫びる。
    竹島の占有をやめる。
    そんなもんでいいんじゃないの。日本は、韓国が問題の対処が遅くなったことを許す。どちらも妥協が必要。

    イアンフなんて単なる売春婦だったし、戦時労働者も戦時では当たり前。それで、何を韓国はしたいの??

    • 韓国の犯罪はもっとあります
      パッと思いつくだけでも
      竹島の不法占拠
      日本漁船拿捕の賠償
      パテントどろぼう、国際的な誹謗中傷まで含めたら
      いくらでも書けます 

  • 最近は、日本の政治家も様々なネット媒体から有権者の動向を探り、仲の良い議員と情報共有していると聞きます。
    なので、まともな議員なら、韓国に譲歩するような発言は命取りになることくらい、分かっていると思います。
    仮に、韓国の大統領選後、尹候補が当選したとして、岸田内閣が②の選択肢を選んだ場合、有権者は自民党に投票しなければ良いわけですから。
    その場合、維新と国民民主が伸びるでしょうね。

  • 安倍さん菅さんの「毅然と対応」路線が岸田さんによってまた悪夢の「譲歩」路線に戻らないかと本当に心配です。確かに「遺憾砲」は「お花畑脳の方々の話し合い砲」と同じでクソの役にもたちません。しかしかといって、自衛隊が北朝鮮に行って拉致被害者を奪還してくるだの、北の首領を暗殺するだのには現実味がありません(そういうこともできるように法整備することには賛成です)。
    そうした中、本日、ロイターによれば、「独、ロシアがウクライナ侵攻ならノルドストリーム2(天然ガスパイプライン)停止検討=首相」とのこと。ラブロフ外相は、「この問題を政治化することは非生産的であると伝えた」と即反応したとのことですが、効いてますね。
    対韓国中国では、関連企業経営者のように一部反対する人はいるでしょうが、事前に自国民の被害を最小限にする方法を考慮したうえで、こういう具体的で効果的な策を実行することこそ、日本にふさわしい安全保障策だと思います。具体的に? すみません、突然言われても。

    • 理系初老 様

      >そもそも外国大使館前で大騒ぎすること自体が「外交関係に関するウィーン条約」(第22条第2項)に違反している、という点を、どうして韓国政府は頑なに無視するのでしょうか。

      これは、上記に対する回答ですね。
      最も手っ取り早くて、効果があるのが”ビザ復活”でしょう。
      これで文句を言う国内の勢力は半島の工作員確定です。

      次は”好ましからざる人物リスト”の運用で、入国拒否。
      水曜集会参加者、竹島無許可上陸者(韓国政府関係者含む)、火器管制レーダー照射問題の報道官等、不法行為&虚偽公表者を一人一人特定し、”謝罪&反省文の公開”無しには政府高官でもビザを発給しない。

      で、どうでしょう。