X

東京都新規陽性者16人:金曜としては1年半ぶり水準

本日時点の東京都の新規陽性者数が16人と、金曜日としては1年半ぶりの低水準でした。重症者数も10人を下回り、新たに亡くなった方もゼロ人でした。もっとも、こうした状況がいつまでも続くという保証はありません。私たち一般人のレベルでは、引き続き、マスク着用、手洗い励行、集近閉(しゅう・きん・ぺい)の回避などに勤めたいものです。

東京都の新規陽性者数:金曜日としては1年半ぶりの低水準に

週末という事情もあり、以前から当ウェブサイトで追いかけて来た「東京都の新規陽性者数」について、アップデートをしておきたいと思います。

本日時点において、東京都の新規陽性者数は16人であり、金曜日としては2020年5月31日の水準(20人)以来最も少なくなりました。77週間ぶり、あるいは1年半ぶり、というべきでしょうか。

都内のコロナ動向<11/19(金)時点>
  • 新規陽性…16人(前日比▲4人、前週比▲6人)
  • 7日平均…15人(前日比▲1人、前週比▲5人)
  • 重症者数…9人(前日比▲1人、前週比+1人)
  • 新規死亡…0人(前日比▲1人、前週比±0人)

(【出所】東京都『新型コロナウイルス陽性患者発表詳細』、『新型コロナウイルス感染症重症患者数』より著者作成)

例のわかりやすい図表

また、重症者数は9人で、先週金曜日の8人よりは1人増えてしまいました。ただ、それでも金曜日に「ヒトケタ台」を記録するのは2020年7月5日以来、71週間ぶりのことでしたので、依然として1年以上ぶりに低い状況であるという点については変わりません。

東京都の新規陽性者数(日月火水木金土|週合計)
  • 10/10…60 49 77 72 62 57 66  | 443
  • 10/17…40 29 36 41 36 26 32  | 240
  • 10/24…19 17 29 36 21 24 23  | 169
  • 10/31…22 *9 18 25 14 25 29  | 142
  • 11/07…21 18 30 25 31 22 24  | 171
  • 11/14…22 *7 15 27 20 16 **  | 107

(【出所】東京都『新型コロナウイルス陽性患者発表詳細』より著者作成)

東京都の重症者数(日月火水木金土)
  • 10/03…88 77 74 77 70 68 68
  • 10/10…67 62 55 43 40 39 35
  • 10/17…35 31 26 27 24 21 22
  • 10/24…22 20 17 16 15 14 14
  • 10/31…14 14 14 14 12 12 12
  • 11/07…12 10 10 10 *9 *8 10
  • 11/14…10 10 10 10 10 *9 **

(【出所】東京都『新型コロナウイルス感染症重症患者数』より著者作成)

東京都の新規死亡者数(日月火水木金土|州合計)
  • 10/03…*7 *6 *5 10 19 18 *9 | *74
  • 10/10…*7 *6 10 13 12 *7 *7 | *62
  • 10/17…*6 *6 13 *5 *2 *1 *1 | *34
  • 10/24…*0 *3 *5 *2 *3 12 *5 | *30
  • 10/31…*0 *1 *1 *3 *2 *1 *0 | **8
  • 11/07…*0 *1 *1 *0 *1 *0 *0 | **3
  • 11/14…*0 *0 *0 *2 *1 *0 ** | **3

(【出所】東京都『新型コロナウイルス感染症重症患者数』より著者作成)

グラフ化してみたけれども…

ちなみに昨年6月頃からの新規陽性者数をグラフ化してみたのですが、これだと10月以降の新規陽性者数が数値が少なくなりすぎ、グラフ上だと違いがよくわかりません(図表1)。

図表1 東京都における新規陽性者数と重症者数の推移

(【出所】東京都『新型コロナウイルス陽性患者発表詳細』、『新型コロナウイルス感染症重症患者数』より著者作成)

そこで、9月17日以降に限定して、新規陽性者数と重症者数についての推移を取り直してみると、新規陽性者数、重症者数ともに激減していることが確認できます(図表2、ただし重症者数については図表1と軸が異なるため注意)。

図表2 東京都における新規陽性者数と重症者数の推移

(【出所】東京都『新型コロナウイルス陽性患者発表詳細』、『新型コロナウイルス感染症重症患者数』より著者作成)

いずれにせよ、現在のところ、明らかなリバウンドの兆候が出ているという事態にはありませんが、それでも急なリバウンドの可能性がゼロというわけではありません。

私たち一般国民のレベルでは、引き続き、マスク着用や手洗いの励行、集・近・閉(しゅう・きん・ぺい)の回避など、感染拡大防止に向けた取り組みを心がけたいものだと思う次第です。

新宿会計士:

View Comments (6)

  • 日本よりワクチン接種が進んでいる韓国の感染状況が過去最高水準。ワクチン接種が早かったヨーロッパもひどい状態。日本のように急増のあと急減している国がアジアに3か国ある。インド、インドネシア、バングラデシュ。バングラデシュはワクチン接種がかなり遅れているにもかかわらずだ。日本を含めたこの4か国の共通点は何だろう? バングラデシュやインドの人も手洗いを励行しているのだろうか。
    そう考えると、リバウンドがあるという前提で用心しておいた方がいいと思う。

    • 一昨年までサウジに長期出張していて、バングラ、インド、パキスタン、フィリピンなどの出身者が多い職場に居ましたが、全体感としては手洗い励行するとは思われません。(少数の綺麗好きは居ると思いますが。)インドネシアは10年以上前に短期出張した経験しかありませんが、全体感としてはどうでしょう。
      敬虔なイスラム教徒であれば一日に5回、お祈りをするのでその時に手足洗い、うがいをするとは思いますが、いちいち石鹸を使うことは無く水の量もさほど多くは使わないし、それ以外の生活全般で衛生的に高度な対応をしているとは思われません。
      手洗いだけで劇的に感染が減るのであれば、その他の中東諸国、マレーシアも同じだと思われますので、もう少し違う理由だと思います。

    • ヨーロッパもワクチン打った直後は感染者減ってうはず
      ワクチンの効果が切れたのでは?

  •  ワクチン保管説というのもあるようです。ファイザーとモデルナは保管時に特殊な冷凍庫が必要で、解凍から接種までの時間も限られています。
     日本のように末端まで厳密に運用できる国は少なく、大半の国がいい加減な運用で効果のないワクチンを接種している人がかなり割合で存在していて、それが集団免疫や死亡率の差になる可能性を指摘する人もいます。

  • 日本がワクチン接種で他国と違う点ですが
    ・高齢者先行接種で90パーセント超え接種率
    ・99パーセント以上をファイザーモデルナのmRNAワクチンで行う

    この2点でもって、一時的に集団免疫を獲得したというのが日本の現状じゃないでしょうか。似た気候似た人種の韓国との差はワクチンによる集団免疫獲得有無の差としか思えません。